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EP.53 混戦

妄想主題歌(右クリック→移動 または、コピペでお願いします)

https://youtu.be/OahpETEBXxc


 突然、至る場所から火竜と地竜が現れ、聖地サンクホフトは大混乱に陥っていた。


「うわぁああああああぁ⁉ ど、どうしてドラゴンがっ⁉」


「ここは結界で護られてるんじゃなかったのかよ⁉」


「戦闘準備! 戦闘準備―ッ‼」


 特に地竜は巨大で、建造物を破壊し始めている。


 ボゴォオォンッ‼


 サンクホフトの建造物には結界で防御魔法が付与されているため、軽い攻撃ではビクともしなかったが、高レベルの地竜の突撃で一部が破壊され始めた。




 聖騎士団は一般的な兵力としてはかなり少なく、わずか200名程度しかいない。


 結局は〈レベル〉=魔力レベル次第で、レベルが低ければ全く戦力にならないため、場合によっては数がモノを言う事もあるが、数が多ければ良いというものでもない。


 人員構成は、見習いが40~50名で、正規の聖騎士は約150~160名ほどだ。




 火竜の平均レベルは推定で200程度。地竜は250程度だが、300を超える個体もいる。高レベルの魔物に対しては、聖騎士団でもまともに戦える者が少なかった。


「見習いは後ろへ回れ!」


 銅星級以上の正規の聖騎士達は前に出て、見習い聖騎士達を後衛に回らせるも、空飛ぶ火竜はそんな事をお構いなしに攻撃を仕掛けてきた。


 ゴゥッ! ボォオォオォッ‼


「ぎゃああぁああぁ‼」


 運悪く火竜の火炎攻撃を喰らった見習い聖騎士は、成す術もなく黒焦げになった。


 そこに、本部から出撃したシリーとリツァルが率いる勇隼隊・零番隊が現れた。


「エルド・ヴォルン‼ 使える者は防火魔法をかけ合いなさい!」


 シリーは周囲の者に防火魔法『エルド・ヴォルン』を発動した。これによって火炎攻撃のダメージを軽減できるはずだ。防火魔法を使える者達は周囲の聖騎士に防火魔法をかけ、防御魔法を使える者達は防御シールドや魔法防壁を展開した。


「態勢を整えろぉっ! 各小隊で集合し、陣形を組むんだ! 見習い達は後方で〈方円の陣〉を展開しろ!」


 リツァルが叫び、聖騎士達は小隊ごとに集まり、陣形を展開した。これにより聖騎士達は落ち着きを取り戻し、各小隊ごとで火竜と地竜への臨戦態勢が整った。




 陣形にはV字の〈鶴翼の陣〉、逆Ⅴ字の〈鳥雲の陣〉、円形の〈方円の陣〉等、様々な種類があり、各小隊ごとに得意な陣形があるが、場面によって使い分ける。


 聖騎士団の場合、ほぼ間違いなく隊長格が最強であるため、菱形に密集して後方を護る〈魚鱗の陣〉のような陣形はほぼ使わず、隊長が中心または前方に陣取る事が多い。


 陣形は混戦状態になれば崩れるものだが、敵と対する初期状態において戦う者達の精神を落ち着かせ、どういった意識で戦うかの指針になる。特に〈方円の陣〉は守備的な陣形で、お互いがお互いの背中を護り合う意識で戦う事ができる。




 シリーが率いる零番隊は、攻撃的な〈鳥雲の陣〉で、シリーが先陣を切って敵に突っ込み、続く聖騎士は側面に意識を向けつつ、後に続いて波状攻撃していく形だ。


 魔法が得意なシリーは、自ら衝撃吸収魔法『アエラス・クシーノ』で〈空気のクッション〉を生成した。本来は弾き飛ばされた時や転落時の衝撃を吸収するための空気のクッションだが、聖騎士団は空中訓練で利用したように、空気のクッションを跳躍するためのジャンプ台として利用する。


 ボンッ‼


 シリーは、空気のクッションに対して衝撃魔法『パイネ・アールト』を放ち、反動で空高く跳躍して火竜に斬りかかった。


 ザンッ!


「グギャッ!」


 金星級でレベル314のシリーの攻撃は、推定レベル260程度の火竜に一撃で致命傷を与え、火竜は高度を下げた。


 ボンッ! ボンッ!


 零番隊の聖騎士達は必ず数人がかりで1体のモンスターに攻撃を仕掛ける。シリーに続いて次々と空高く跳躍し、波状攻撃を繰り出した。


 ザシュッ‼


 シリーが致命傷を与えた火竜は、続いて攻撃を仕掛けたレベル286のリツァルの一撃で撃破した。


 しかし、精鋭部隊の零番隊以外の小隊はレベル250以下の火竜に対しても苦戦している。その上、より大きく強靭な地竜も暴れ回っている。零番隊以外の小隊では犠牲者が出始めていた。


「想像以上にレベルが高いわ! レベルの低い者達は本部に引きなさいっ!」


 シリーは一部の聖騎士達に退却を命じた。

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次回:2025年05月07日 22時20分

EP.54 命懸け

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