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自問
自分のやりたいこと。
そんなこと、考えたこともなかった。
私の道は生まれた時から決まっていて、それに従って歩くしかなかったもの。
それはものすごく楽な生き方だったんだと、今ならそう思える。
だって今は、こんなにも迷いや躊躇いに苛まれて、呼吸も満足にできないくらいに苦しいのだから。
今の私に求められているのは、自分の意志。
城から出た以上、私のこれからは誰も決めてくれない。
ここからは、私は私の意志で動かなきゃいけないんだ。
本当の気持ちを言うなら、とても怖い。
自分の選択が間違っていたらどうしよう。
私は、犯した過ちに責任を取れるだろうか。
城に戻れば、ある意味楽な世界に戻れる。
でもこれが、私が変われる最後のチャンスなんだ。
それも分かってる。
だから、必死に自分の心に語りかける。
私は何をしたいの?
私は何を望むの?
私は、何が大事なの?
私が守りたいものは何?
私は―――




