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Fairy song  作者: 時雨青葉
第4歩目 それぞれの思い
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共同生活の始まり

 翌朝。

 朝日が顔を出すよりも先に、シュルクたちはザキの家を出た。



 向かった先は、隣町との境にある山の中腹。

 そこにぽつんと建っている小さな山小屋だ。



 ここは、町で密かに〝隠れ森〟と呼ばれている。



 この一帯は、他に比べて霊子が多い。



 そのせいか、失せ物探しや人探しといった、微かな霊子の動きを察知する霊神の効果を邪魔してしまうのだ。



 故に、ここで何かをなくすと霊神の力では見つけられない。



 人や物を隠してしまう森。

 それでついた呼び名が隠れ森というわけだ。



 霊子が多い環境は霊神召喚がしやすい環境ということでもあるので、ウィールはよく瞑想のためにここを訪れるのだそうだ。



 この山小屋は、ウィールの隠れ家ということになる。



 ザキたちの家にいては、すぐにでも追っ手に見つかってしまうだろう。

 せめてシュルクの怪我が治るまでは、誰にも見つかるわけにはいかない。



 ザキとウィールが話し合った結果、ひとまずはこの小屋に避難することになった。



 両親への事情説明や周囲への取り繕いは任せろと、ザキたちは言っていたが……



 シュルクは早くも、頭を抱えたい気分になっていた。

 原因は、現在共にいる少女だ。



 仕方ないとはいえ、急にフィオリアと二人でこの山小屋に放り投げられても、戸惑いしかないわけで。



 自分と同じく戸惑っているのか、それとも罪悪感から口が重いのか、フィオリアはここに来てから一度も口を開かない。



 そのせいで、余計に気まずいのである。



(昨日の今日でこれとか、どんな拷問だよ……)



 それが、正直な気持ちだった。





 こうして、よく分からない共同生活が始まってしまったのだった。





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