1/4
第00話 プロローグ
愛してはいけない愛しては・・
ワタシには記憶が無い
だからこそ生きているという実感もない
生きていけるという自負もない
生きている理由も、無い
そこに生の実感もなく
そこに死の恐怖もありはしないのだ。
これはきっとそんなワタシがワタシ以外が心を通わせていたのを思い出す中、生きている理由を”最期”に
識るお話だ。
■
「貴方は随分多くのものを犠牲にして来たんだね。
「そして今回は己さえも
「いいよそれが貴方の望みなら、
「さぁ行きなさい。
「貴方自身の手で『清算』を