自由だから
大丈夫
言葉は
自由だから
ガッチガチに
縛り付けてしまった心と
緊張で固まりっぱなしの体
そんな状態でも
発する言葉
綴る文字は
自由で
例えば
今日歩いた
いつもは
あまり通らない道
公園の木々
黄色や赤に染まっている
木の葉
風のない
穏やかな陽だまりに
三人で並んで座っている親子
冬の手前
移ろいゆく季節が見せてくれる
絵みたいな風景
美しいと思うのも
妬ましいと感じるのも
やっぱり寂しいと走った胸の痛みも
誰かに強要されて
生まれた感情ではなくて
自由でいいんだ
これだけは
感じたことを
心
言葉
ただ
その自由が
誰かを
傷つけてしまうかもしれないこと
忘れちゃいけない
人を傷つけて良い自由
そんなものはないから
感じたことを
大切にしたい
でも
忘れたくない
昼下がりに
そんなことを思ったんだ