誰もいない部屋
私を含む5人の家族が住む家には1部屋だけ開けてはいけない部屋がある。
小さい頃から両親にあけてはダメだと言われ続けていた。
その部屋のことを聞いても何も答えてくれない両親。
弟や妹に関しては、その部屋の扉すら見たことないと言う。
私がおかしいのだろうか。
私はその部屋のことが気になり、今、扉の前に立っている。
今両親は出かけていて家にいない。
私はドアノブに手をかけた。
奇妙なきしむ音とともに開く扉。
扉の先に待っていたのは、窓もない真っ暗な部屋だった。
目の前も見えないほどの真っ暗な部屋。
私は怖くなり扉を閉めようとした瞬間、ナニかに背中を押され、部屋の中に入ってしまった。
振り返ったが、もう遅かった。
扉は閉められ、部屋から出ることができなくなった。
自分の苦しげな息と心臓の音が響く。
足も震えてまともに立てない。
暗闇の中私の後ろからガタガタと音が聞こえた。
恐る恐る振り返るとそこには、、、、、、
僕を含む4人の家族が住む家には1部屋だけ開けてはいけない部屋がある。。。
最後に一人称が「僕」に変わっていると言うことは。