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苦くない珈琲が飲みたい  作者: 夢呂
【第一章】多治大輔目線
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「おはようございます」

翌朝、彼女の笑顔を見たとき、俺の疑問は解けた。


(どこかで見たことあると…思ったのは、気のせいじゃなかったーーー)


「…カフェオレ、ひとつ」


そう言うのと同時に、昨日『カフェオレ好きなんですか?』と言った彼女の言葉が脳裏をよぎる。


「かしこまりました!」


彼女はニコッと微笑んで、カフェオレを淹れる。

そんな、コーヒーショップの店員である彼女を無意識のうちに俺はじっと見ていた。


(毎日通ってるくせに、今まで気付かなかった…ーーー)


コーヒーショップの制服は落ち着いたブラウンのシャツに黒のエプロン。

昨日見かけた高校の制服とは違い、彼女は実年齢より大人びてみえた。



「お待たせいたしました、カフェオレです」

そう言って、店員の女の子が俺の前にカフェオレの入った紙袋を手渡す。


「ありがとうございました」

彼女の声を背中で聞きながら、俺はコーヒーショップを出た。


時刻は6時45分、いつもと同じ通勤時間だ。


(可愛い子だったな…ーー――)


いつもより軽い足取りで俺は会社へと向かった。




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