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「お休みは土日ですか?」
3日前に送ったlineは、“既読”になったまま。
何度見ても、多治さんからの返信は来ない。
(やーっぱ、避けられてるのかな―…)
夕方、自分の部屋で寛ぎながら、私は何度も携帯電話を見てしまう。
「多治さん、生きてますか?」
そんなふざけた文面を送ってみる。
送ってから、“既読”になるのを見たくて何度も携帯電話をチェックしてしまう。
(なにやってるんだろうなー、私…)
生きてますか?って、生きてるに決まってるし。
なんなら“生きてるに決まってるし”って、返信来ないかな。
っていうか、何でも良いから返信、来ないかな…。
お風呂上がりに、すぐに携帯電話を見ると、既読マークがついていた。
(あ!いつ見てくれたんだろう?)
ちょうど今だと思いたい。そしたらまだ返信が来ていないのも仕方ないと思えるから。
“既読”がついて嬉しい。でも返信は来ないのかもしれないと思うとすごく寂しい。
「はぁ…」
カタンと携帯電話を机に置き、
明日の教科書の準備をし始めたところで、ピロンピロンとlineの着信音が連続して鳴った。
私はドキドキしながらすぐに携帯電話を手に取る。
「生きてるに決まってるだろ?」
しばらくして、多治さんからそんな返信が届いた。
可愛いウサギが怒っているスタンプ付きだ。
(多治さんから、返信来たーっ!)
それだけで嬉しくて、胸が熱くなった。
胸が熱くなりすぎて、感極まって涙まで出てきた。
こんな気持ちは初めて。
私をこんな気持ちにさせるのは、多治さんだけだから…――――。