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苦くない珈琲が飲みたい  作者: 夢呂
【第四章】優木梨花目線
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「最近どうなの?」


「ん?」

奈緒ちゃんにそう聞かれたとき、ギクリとした。


“どうなの?”と聞く話題といったら、あれしかない。だけど私はここ数日、その話題をずっと避けてきたから、今日もなんだか逃げたかったんだ。


「“友達の”多治さんと」

しらばっくれた私に、容赦なく奈緒ちゃんが質問を投げてくる。


「ええっと…音信不通、かな」


乾いた笑いでハハハと笑っていると、奈緒ちゃんが呆れたようにため息をついた。


「ほらやっぱり!完全に相手にされてないじゃない!!」


言われて改めてそうなのかと痛感する。


「…友達なら、イケるかなと思ったんだけどな…」


諦めたくないんだけどな。初めてこんな情熱が溢れ出てくるから。


「その人のことは諦めて、次探しなよ、次!」


奈緒ちゃんが簡単にそう言って、気持ちの切換を提案してくる。


「年上が良いなら大学生とかでいいじゃん!!」


「別に、年上が良い訳じゃないよ」


(“多治さん”だから。“多治さん”がいいんだよ…)

私が真顔でそう言うと、奈緒ちゃんが不思議そうに言った。


「なんでそんなにその人に執着してるの?」

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