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苦くない珈琲が飲みたい  作者: 夢呂
【第三章】多治大輔目線
12/20

仕事を終えて、一人暮らしのアパートへと歩いて帰る。


(疲れた…あの業務を今日中とか鬼だろ…ーーー)


家に着くと、夜の10時。


(眠い…ーーー寝るか)

俺はそのままシャワーも浴びずに、疲れてベッドへ倒れ込むとそのまま夢の中に引き込まれていった。





▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽




「大輔!」


(歩美(あゆみ)?―――なんで…)


名前を呼ばれて振り返ると、セーラー服姿の歩美が仁王立ちで立っていた。


「昨日またサボったでしょ?委員会!」


「あぁ、ごめんごめん。」


「謝れば済むと思って!もぉ!」

ぷくっと頬を膨らませて怒るのが、可愛かった。


「来週こそは一緒に行ってよね?」


「はいはい…」

必死な歩美が可愛くてクスクス笑ってしまう。




(あー、あったな…こんな気持ち…ーーーー。)


…パリンッ…



(え…?――――歩美?)

高校時代の歩美の姿が、まるで鏡の中にいた存在のように、

割れた。



△▲△▲△▲△



――――目を覚まし、時計を見る。まだ朝の5時だった。


「あ…ゅみ?」


涙を流していた。あのときのように。

俺は顔を覆う。


歩美は、もういない。

分かっているのに、思い知らされた気分だ。


(久しぶりに、見たな…ーーーー歩美の夢…)


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