表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
苦くない珈琲が飲みたい  作者: 夢呂
【第三章】多治大輔目線
10/20

「おい多治!お前出先から戻るって連絡寄越してからずいぶん遅かったな!」


会社に戻ると、中野主任が俺を待ち構えていた。


「す、すみません!!」


(女子高生と連絡先交換してました、なんて…言える訳がねぇっ!!)


優木…梨花。

席に戻っても、つい先程自分の身に起こったあり得ない出来事を思い出してしまう。


「もうすぐ定時だろ、今日中に仕上げろよ?」


ボーッとしていたところを中野さんに見られて、俺は急いでパソコンに向かう。


「はい。分かりました」


(何してるんだよ…俺は…ーーーー)


仕事に取り掛かりながらも、何度も思い出してしまう女子高生の彼女。



『私のこと、何も知らないのに』


知ったところで付き合う訳でもないし、そもそも好きになることはない。

完全に失恋が確定しているのに、なぜ彼女は俺に構うんだ?


なぜ俺は、彼女に連絡先なんて…教えてしまったんだろう。


―――中途半端な優しさほど、傷つけるものはないのに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ