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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第二章 TS賢者は魔法学校へ行くっ!
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月で天使は舞い踊る


「ふんふふ〜んっ♪」


 私は今、月のいい感じのスポットを探してぴょんぴょん跳ねながら月面を移動中だ。


 それにしても天使の服はいいね!

 宇宙服みたくゴツくないから凄く動きやすい。



 という訳で、月の重力が楽しくてついぴょんぴょん跳ねていたら、着陸地点から随分離れた所にある巨大なクレーターの淵まで登ってきてしまった。


「ん?クレーターの中に穴がある?」


 そろそろ戻ろうとクレーターの中を覗いたら、何故か中腹あたりにぽっかりと穴があった。


 うん、行くしかないよね!


 というわけで私はクレーターの中に向けて思い切りジャンプをして飛び降りて行った。



「ふぅん?」


 クレーター中腹の穴に到達した私は、早速中を覗き込んでみた。


 ·····うん、真っ暗だ!


「照らしまくれ『ライト』」


 私は無酸素状態でも発光可能な魔法の光源を大量に生み出して、穴の中にどんどん搬入して行った。


 すると徐々に穴の中が照らされ、全貌が見えはじめてきた。


「こ、これは····· トンネルだ·····」


 私の目の前には、直径100mでどこまでも続くトンネルが広がっていた。


「よし!そうと来たら探索だ!!」


 穴の直径は1m程しかないが、小柄な私なら楽々通れてしまっ·····


 通れっ·····


 通っ


「·····羽が邪魔だ」


 私は今天使になっているから、羽が生えているという事をすっかり忘れていた。

 もう私ったらおちゃめさんっ☆


 私は羽を折りたたんで穴へと無理やり入った。



「よっと、とうちゃーく!すごーい!!」


 私はトンネルの底にふわっと降り立つと、トンネルの内部を魔法で撮影し始めた。

 月のトンネルは幅100m高さ50mほどの歪な半円形で、底の部分はほぼ平らだ。


 これは歴史に残る大発見だ。


 だって、これは月に·····


「やっぱり()()()()があったんだ」


 そう、このトンネルは宇宙人や古代人が作ったモノではない、自然が生み出した洞窟なのだ。

 正確には『溶岩洞窟』などとよばれる火山活動により流れ出た溶岩の通り道の跡だ。


「それにしても、こんな大きい溶岩トンネルがあるなんて····· すごい·····」


 私は前世で地質とか鉱物とか化石が好きだったから、こういうのも大好きなのだ。


 という訳で、私はここに魔法のビーコンを置いていつでも来れるようにしておいて、トンネル内部の探索を開始した。



「なんもなかった!!」


 とりあえず高速で飛翔してトンネルを探索したが、ずーっと同じ景色が広がっているだけだった。

 内部に水とか宇宙人のミイラとか謎の基地とかないか期待していたのだけど、やっぱり何もなかった。


 というわけでサンプル用の石を何個かサインベントリに収納して私は洞窟から出た。



 あと月面でやりたいこと·····


「あっそうだ!アレやっちゃお」


 私はインベントリから工作用に作っておいた巨大な鉄とガラスの塊などを取り出すと、魔法でどんどんと変形させて、とあるものを作成した。


「じゃーん!なんか墜落しちゃった何処かからやってきた謎の宇宙船!」


 私が作っていたのは、なんか明らかに地球とかの文明では作らないような流線型の宇宙船だ。

 もちろん内部にもこだわっていて、一応動かせる操縦用の設備や座席、それに謎の紋章とかを刻み、誰かが乗っていたけど逃げ出したような痕跡を作って、異星から来たけど墜落した感じにしておいた。


 ついでに紙を取り出して鉛筆を使い日本語で


『私はようやくここまで辿り着いた しかしあの星は 私の知っている星ではない 地球ではなかった 私の探している母なる地球ではなかった のっていた宇宙船も壊れた 私はこれからどうすれば良いのだろうか 妻よ子供たちよ どうか元気で 西暦2200年4月1日 山田太郎』


 と書いて、宇宙船のメモを挟む所にありもしない人物の写った写真と一緒に挟んでおいた。


 あとはこの宇宙船を掴んで高速で飛んでそのまま手を離して地表に落として、座礁した感を出してみた。

 そんで地面に足を付けないよう魔法で浮いたままハッチを開けて、足に宇宙服っぽい靴を履いて宇宙船の周囲をぺたぺたと歩いて周り足跡を付けまくり、浮かび上がってそのまま空へと行った。



「んふふ····· 絶対これ見つかったら大騒ぎになるよね!どういう反応するんだろうなぁ·····」


 まぁ、宇宙技術が開発されるのは数千年後と言った所だろうから、私が知る由もないんだけどねっ☆


 頭を捻らせて考えてね未来の科学者さんっ☆



 月面で色々なイタズラをした私はそろそろ満足してきたので帰ることにした。


 ちなみに、他にやった事としては


・すごく小さい宇宙都市を作った(1mくらい)

・宇宙空間で途中下車させたゴブリンを月面に連れてきた

・杵と臼を置いといた

・カニの石像を作った

・かぐや姫の絵本を置いておいてみた

・オリハルコン製のモノリスを設置しておいた

・『ディメンションルーム』で背景に設定する用の場所を決めた

・私専用の月面基地を作った


 などなど、悪ふざけから本気の事まで色々やった。


 この月面基地は特に凝っていて、ミスリル魔結晶、要は魔導コランダム製のドーム4つとアダマンタイトでできた居住区でできている。


 イメージとしては、昭和っぽい月面基地って感じの月面基地だ。


 もちろん居心地にもこだわっていて、居住区は3階層に別れていて、1階には外に出る用のハッチや作業スペースがある。

 上の階に行く時はエレベーターみたいなので移動する感じだ。


 そして2階には居住区という名の私の部屋がある。

 私は日本風な温かみのある部屋が大好きなんだけど、さすがに宇宙には似合わないのでわざと無機質で近未来的な白っぽい内装にしてある。


 そんでもって3階はコントロールルームっぽい部屋になっていて、宇宙船に改造したらここを操縦室にする予定だ。


 あとは2階から通路が伸びていて、魔導コランダム製のドーム2つと行き来ができる。


 ドーム1が直径25m高さ10mほどの大きさで、こちらは低重力状態になっており飛び回って遊べるようになっている低重力実験場だ。


 ドーム2は一回り小さい直径10m高さ5mの空間で、ドーム1とは居住区を挟んで真逆にある。

 そして!なんとここにはお風呂があるのだ!

 1度やってみたかったんだよね月見風呂。

 もちろん見た目もSFチックな感じになっている。


 そしてドーム3は直径5mの球状で宙に浮いている構造で、ここは私の寝室だ。

 宇宙(そら)を眺めながら寝れるっていいよね!


 そしてドーム4はドーム3と同じ構造だけどまだ空っぽだ。

 内装は無いそうです。


 また、このドームたちは円筒状の居住区の東西南北になるよう90度毎に設置されている。


「はぁ、呼吸できるって素晴らしい·····」


 そうそう、この月面基地には『天使の服』無しでも生活できるように色々な工夫がされている。


 まずは呼吸ができるよう常に空気を魔法で生成して循環させている。

 重力は重力魔法で増加させて地上と同じ重力にしてあるから生活しやすい。


 そして超こだわったポイント!


 その1

 完全隠蔽結界

 もし地上から月を観測してここがバレたら嫌なので、魔法で見えないようにしてしまった。


 その2

 対隕石用多重結界

 月は隕石が多いと言われているので、万が一にでも基地に落ちてしまったら即死するので、基地全体を覆うように展開した魔導障壁により隕石を事前に弾き飛ばすというシステムだ。

 直径1kmとかの隕石でもたぶん大丈夫。


 その3

 宇宙線遮断結界

 これが1番重要で、隕石用結界と一緒に展開している結界でもある。

 その名の通り有害な宇宙線を全て遮断し、可視光と少しの紫外線や赤外線のみを通すようにしてある。


 その4

 魔導コランダム製ドーム

 これがマジで凄い。

 魔導コランダムは魔力を通すと色を変える性質があるのだが、闇属性の魔力を通すと真っ黒になって遮光してくれるのだ。

 ちなみに光属性なら光って、無属性で透明になってくれる。

 他の属性で色も付けられるけど、基本的には透明状態にしてある。

 それに魔導コランダムはミスリルの結晶なので、めちゃくちゃ頑丈なのだ。

 拳大の隕石が当たった程度では割れないどころか傷1つつかない硬さと堅さを備えている最強のガラスだ。

 月面基地のガラスは全てコレでできている。



「んじゃ帰ろっと」


 私は月面基地に設置してある『ディメンションルーム』へのゲートを通って直接地上に帰って行った。





名前:ソフィ・シュテイン

年齢:6才

ひと言コメント

「やっぱり宇宙って憧れるよね!」


名前:『なかよし組』

平均年齢:6才

ひと言コメント

《全員就寝中のためコメントはありません》


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