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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第二章 TS賢者は魔法学校へ行くっ!
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TS賢者よ天使になれっ!


「ふんふん、もうお宝は無さそうかな?えーっと····· うん?なんか、すんごい違和感·····」


 そんなこんなで宝物庫の中身を片っ端からインベントリに入れていると、壁の奥から何やら異質なオーラが漂ってきている場所を発見した。


「鍵穴とかは無いか····· よーしっ!万能鍵つかっちゃうよ〜☆」


 私はその壁に向かって『マギ・ショットガン』をぶち込むと、なんと弾かれ·····


「消滅した·····?」


 なんと壁に直撃する寸前に、莫大なMPを込めて作ったマジックバレットが消滅してしまった。


 こうなりゃ次の手段だ。


「よいしょー!」


 私は『星核合金』でできた包丁を使って壁を捌いていくと、見事に壁に穴が開いて中が見えた。


 その中には、なんか神々しいオーラを放っている真っ白い服が1着だけ飾られていた。


「·····服が私を呼んでる?」


 私は服に魅入られたように、壁を一気に切り裂いて中に入った。


「凄い····· この世の物じゃないみたい·····」


 この服は見た目こそただのワンピース、『サンドレス』という形っぽいワンピースだが、その極上の絹の如き布地で自らキラキラと輝いていて非常に神々しい見た目となっていた。


 まるで天使が着ている羽衣のようだ。


「·····鑑定させてもらうよ、『鑑定』」



《鑑定結果》

名称:天使の服

レア度:SSS(神話級)

説明


 危険な地上に降りて仕事を行うために天使に支給されている神々の力で生み出された武装。

 どこかのへっぽこ天使が置いていった。


詳細


 かつて天使が着ていた服

 たまたま地上に降りていた天使が水浴び中にオークキングに襲われ、服を囮に逃げていったときの聖遺物。

 逃げた本人はすごく怒られ降格処分が決まった挙句、結局天使の服は取り返せずに地上に残ったままとなってしまった。


 元の持ち主を待っていたけど、そろそろ新しい主でもいいからいい加減に着て欲しい。


 危険な魔物が蔓延る地上に派遣される天使のために神が作り出した防具であり、ただの服に見えてもその性能は桁違いに高い。


能力

・神聖

・汚れ無効

・飛行能力補正

・聖なる加護

・攻撃無効化

・魔法無効化

・自動防御結界

・毒無効化

・全環境適応

・神の力

・全ステータス補正(神)

・行動補助

・暑さ無効

・寒さ無効

・高熱無効

・極寒無効

・天使だぞっ☆



「·····凄い、ねぇ、私が着てもいい?」


 なんとなく、魔力というか神通力というか、そういう力が私の魔力を受け入れてくれてる気がした。


「じゃあ着るよ·····」


 私は服を全て脱ぎ、ふわふわと宙に浮かんでいた天使の服を取ると手触りに驚きながらも頭から被るように着た。


「あああ、コレやばい、着心地すっごい·····」


 なんかこう、スーパーサ〇ヤ人になった気分だ。


 うん、たぶんこれ着てる間は無敵だわ。


 あっそうだ、ついでにさっき手に入れた『天使族なりきりセット』を使って·····


「へーんしんっ!!ギュピーン!」


 んひゃはひひひひひっ!?!?

 せ、せなかがっ!!背中がくすぐだたい!!?!?

 ど、どうにかならないのこのくすぐったい感覚!?



 しばらくの間、背中のムズムズとくすぐったい感覚に堪えているとようやく止まった。


「はぁ、はぁ、羽の感覚がある·····」


 鏡を見ると、私の背中には綺麗な1対2枚の純白の翼が生えていた。

 そして頭の上には·····


「·····え?天使の輪っかないの?」


 天使といえばの輪っかは無かった。

 そこまではサービスしてくれないらしい。


 仕方ない、魔力を込めまくって輪っかでも作るか·····


 イメージはアレだ、エ〇ァ擬似〇ン化第1形態の頭上に出てきたエンジェル・ハイロゥ(天使の輪)だ。

 蛍光灯みたいなのじゃない、エネルギーの凝縮体みたいなあの光の輪っかだ。


「ぅぅぅううおおおおおおああああっ!!!」


 ァァァァァァァァァァァァァァ·····


「できた!名付けて『エンジェル・ハイロゥ』!」


 なんかこれ作るのに50万くらい魔力を消費してる気がするけど、納得のいく天使の輪っかが出来たので良し!


 うん、鏡で見ても私はもう完璧に天使だ。


 これはいいものを手に入れちゃったなぁ·····


 ふふへ、えへへ·····



「さて、最後の部屋はなんだろ?」


 私は天使になったまま、空っぽになった宝物庫から出て最後の部屋に入った。


 ·····が、この部屋もほぼ空っぽだった。


「·····これがダンジョンのコア?」


 しかし、部屋の中央の台座には仄かに光る玉が置いてあった。

 鑑定結果から見てもコレがダンジョンのコアだ。


「よし、じゃあ砕いてダンジョンクリア·····」


 まてよ?

 ダンジョンコアなんて簡単に手に入るモノじゃないよね、こんな貴重な実験道具を砕いていいのか?


「やっぱりやめた、『インベントリ』に収納」


 私はコアを持ち上げると、そのままインベントリの中に収納してしまった。


 ゴゴゴゴゴ·····


 えっ、まさか崩れる?


『カロロ·····』


「どぅおえあっ!?!?」


 そしていつの間にか真横にアシュラスケルトンさんが居た。


「やばいよアシュラスケルトンさん!崩れるから逃げるよっ!」


『カロロッ!』


 私は『瑞穂の里』に続くゲートを作り、アシュラスケルトンさんと共にその中に飛び込んだ。


 そして、ゲートを閉じた瞬間《名もなきダンジョン》は崩壊して消えてしまった。



「はー危なかったー·····」


『カロロォ·····』


 ·····てか、アシュラスケルトンさん連れてきちゃったわ☆


「あー、アシュラスケルトンさんはこれからどうする?というか何で私の横にいたの?」


『カロロッ』


「·····へ?私がダンジョンコアのマスターになったの?だから来た?マジ?」


 うーん、めんどくさい事になった·····


「じゃあ後でアシュラスケルトンさん用の部屋も作るから、しばらくはこの『瑞穂の里』に居て?」


『カロッ』


 アシュラスケルトンは右側の3本の腕で敬礼をすると、藁を敷いてあった所にドスッと座って動かなくなった。


「そこでいいの?」


『カロロ』


「あっ、そう····· じゃあ私は色々やる事あるから行くね、なにか欲しかったら私に言ってねー」


 というわけで、私は『瑞穂の里』にある家を通って自分の部屋に入り、みんなが居るであろう『秘密基地』へと向かった。



 私は自分の部屋から秘密基地のドアを開けると、そこには丁度全員集合していた。


「みんなただいまっ!帰ってきたよっ☆」


『『··········』』


 ·····ん?


「みんなただいまっ!帰ってきたよっ☆」


「あっ、ああああ·····」

「そ、ソフィちゃんが·····」

「てんしになってるわ·····」

「て、てんしさま·····」

「し、死んでるのじゃ·····」



「死んでないわいっ!!」




 天使になった私を見たみんなが私のことを死んだと勘違いしたので、この服を着たら天使みたいになれたって事にしてなんとか混乱をおさめた。


 そして今はみんなにダンジョンの様子を教えているところだ。


「それでね、ダンジョンの最下層にはオークキングが居てね?ちょーっと知り合い呼んだら発狂して死んじゃった☆」


「まてまてまてまてまてまてまて!?!?ソフィお主オークキングと言うたか!?無事か!?奴は女の敵じゃぞ!?お主【自主規制】とか【自主規制】とか【自主規制】


「子供の前で堂々と言うなっ!!」


「サキエルっ!?」


 エビちゃんが私を心配してくれたけど、凄く教育に良くない言葉を連呼したのでゲンコツを食らわせておいた。


「ねぇソフィちゃん、【自主規制】って何?」


「知らない方が良いよ」


「あいちちち····· こんの····· うがー!!ワシが心配しておるのに殴りおってー!許さんのじゃー!」


「おわっ!?」


 キュィィィィイイインッ!!


「のじゃぁぁぁぁあああ!?!?」


 エビちゃんは私の手前1mほどで突如発生した結界によって弾き飛ばされ、クッションの山の中に頭から突っ込んで行った。


 あーあ、犬〇家してるよ·····

 しかもエビちゃんワンピース着てるから、スカート部分がめくれて酷い事になってるし·····


 こらフィーロ君見るんじゃないよそんな汚いもん。

 綺麗で汚れなき天使の私を見なさいよ。


 というか、なんか、すごーくアレに似てる。


 天使で?

 なんか結界出して防いで?

 頭の上に光輪があって?

 ほぼ永久機関のコアがあって?


 ·····アレかな?



 その後、みんなにこの服の詳細を教えられる範囲で教えたり、ダンジョンでの収穫物を見せられる範囲で見せたりした。


 主に武器類と一部を除いた素材類と財宝は見せて、例の『なりきりセット』やそれに準じた服とか、オークキングのアレな素材は隠しておいた。


「ねぇソフィちゃん、僕この短剣貰ってもいいかな?すごくかっこよくて気に入ったんだけど·····」


「あっ!私はこのネックレスがいいなっ!」


「ふぅん?この腕輪、魔法を記録して撃てるのね·····貰ってもいいかしら?」


「みてみてー!呪いの鎧だよー!」


「ふむ?なかなか面白い物が沢山あるのじゃ····· ワシはこのオークキングの大剣貰っても良いか?」


「もちろんいいよ!でもウナちゃんのソレは封印するからダメ、他の選んで?」


「えー?じゃあこのコインのネックレスにするー」


「それならOK!」


「わーいっ!」


 というわけでみんなにゲットしたお宝を好きに選んでもらってプレゼントした。


 フィーロ君はなんかカッコイイ短剣


 アルムちゃんは効果無しのオシャレなネックレス


 グラちゃんは魔法を封印していつでも発射できるようにする魔道具の腕輪


 エビちゃんは『オークキングの大剣』、これが割とクセモノで、大きさは2mほどある無骨な大剣で、効果はとにかく頑丈な事と、非戦闘時は大きさをナイフ程度にできる特性がある。

 ちなみに、エビちゃんだったらこのサイズでも振り回せるから欲しかったとの事。


 ウナちゃんが選んだのは、両面が同じ柄のコインを使ったネックレス『両表のネックレス』。

 効果は意味不明で『裏を表に』としか書いてない。

 なんかしら力はありそうなんだけど、私が使っても何も起きなかったからそういうネックレスなのだろう。


「あっ、それとね!ダンジョンの中で『マジックバッグ』の中サイズ拾ったんだけど·····」


『『ほんと!?』』


「ほんと、これを誰かにあげようと思うんだけど·····」


「·····私かフィーロじゃないかしら?」


「うーん·····そうだね·····」


 よし決めた!


「フィーロ君!今日からフィーロ君を『なかよし組』の副リーダー(荷物持ち)に任命します!その証としてマジックバッグをフィーロ君に預けるから、私がいないときの荷物はフィーロ君に頼んだよ!」


「えっ!?いいのっ!?·····あれ?それって僕が荷物持ちって事じゃ」


「それじゃフィーロ君、これからもよろしくねっ!」


「うんっ!」


 天使っぽくなったソフィの笑顔を見たフィーロは考えるのを放棄して、自分の運命を受け入れた。





名前:ソフィ・シュテイン

年齢:6才

種族:『人間(擬似天使形態)』

ひと言コメント

「どうしよう、元々私可愛かったのに、天使になってもっとかわいくなっちゃった☆」


名前:アルム

年齢:7才

ひと言コメント

「ソフィちゃんの羽に触ったら、ソフィちゃんが変な声出してビクビクしてたんだけどどうしたんだろ?」


名前:フィーロ

年齢:6才

ひと言コメント

「·····かわいい」


名前:グラちゃん

年齢:6才

ひと言コメント

「ダンジョンに潜ったら天使になるって意味わからないわ····· まぁ良い魔道具は貰えたし、他にも好きに貰っていいって言ってたから別にいいわ」


名前:ウナちゃん

名前:6才

ひと言コメント

「てんしさま〜、わたしにプリンをください〜」


名前:エビちゃん

名前:7才

ひと言コメント

「天使はのぅ、見たことは無いんじゃがなんか嫌な感じがするのじゃ」


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