ソフィのダンジョン攻略 〜ボス戦〜
はぁ、つまらない·····
私はボス部屋のドアを開けて中に入·····
「失礼しましたー」
やっべ、アイツはダメなヤツだ。
ボス部屋の中に居たのは、第4層にいたオークどものボス、オークキングだった。
鑑定魔法は使ってないけど、王冠被ってたからオークキングだ。
オークキングは推定身長5mの二足歩行のブタで、手には禍々しい片手剣····· まぁ片手剣といっても私よりも大きいんだけど、ヤツにとっての片手剣を装備していて、防具は変なアクセサリーと腰蓑を付けていた。
でもそれの意味が無いくらい·····
うわぁ·····
·····うん、あいつ、女の敵なパターンだ。
私がチラッと覗いた瞬間舌なめずりして、かなり強力な魅了というか催眠系の魔法を掛けてきて、私を言いなりにしようとしてきやがった。
私、まだ幼女だぞ?
私でさえすぐに顔を引っ込めなかったらちょっと危なかった、アイツかなーり強いぞ·····
やめて!私に乱暴する気でしょ!同人誌みたいに!【自主規制】みたいに!
「·····あっ、アレしちゃえばいいのか『絶淵の奈落姫』!」
私は深淵魔法の極地にある魔法を発動すると、地面に禍々しい魔法陣が出現し、クトゥさんがニョキっと這い出てきた。
「あー、ごめんクトゥさん、今日はこのスキル使うだけだから呼び出したいワケじゃないの」
『Volloll?Vvabev』
「あっ、心配だから見守ってくれるの?ありがと!」
というわけで、私は心強い味方を手に入れ、ボス部屋の中に入っていった。
◇
扉を開けると、オークキングが早速『魅了魔法』を私に掛けながら王座から立ち上がり私に指示を出てきたので、わざとかかったフリをして遊ぶことにした。
だって『絶淵の奈落姫』には最上級の狂気耐性があるんだもの、つまり魅了でさえ無効化できちゃうってわけだ。
『グブブブ····· こっちに来い』
「はい····· 何でしょうか?」
『グブフフフフ····· こっちに来て服を脱げ、そしてオレサマの·····』
\ガチャッ/
『Volll·····』
『なんだ貴様くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!!?はたさんさゆまなさらは、はやさやさまやさやはわはたわはわはわ ibibus k isbibuz .x!!!!!!!!』
「·····あっ」
後ろを振り返ると、閉め忘れていたドアの隙間からなんかめちゃくちゃデカくなったクトゥさんがチラッと顔を覗かせていた。
私の事が心配過ぎて覗いちゃったらしい。
初めてのお使いに行かせた孫娘を見守るおじいちゃんかよ。
『Vo?』
「ダメじゃんクトゥさん!!クトゥさんのこと私以外が見ちゃったら発狂しちゃうんだからね!?あーあ、せっかくアレをぶった切って遊んでやろうと思ったのに·····」
『Bibaononoやさらさらさりさわさやさやさやさbiububbib、、7?」/?9?9ghiao(-(:@」』
うーん、このオークキング、もうダメだ。
SAN値ぶっ壊れて完全に発狂しちゃってる。
◇
しばらくオークキングの様子を見ていたが、完全に精神が破壊されたらしく床でビタンビタンしてる。
そんなかつての最悪の魔物『オークキング』を体育座りで見つめる深淵の賢者姫と深淵の超やべーヤツという異常な光景がダンジョン最深部に広がっていた。
「ねぇ、アレって元に戻ると思う?」
『Viaolbv』
そう言うとクトゥさんは首を横に振った。
「あぁ····· SAN値直葬·····」
『Vo』
今度は縦に首を振った。
·····一生あのままだったら可哀想だし、トドメ刺してあげよっと。
「じゃあねなんか出オチしちゃったオークキングさん、私もちゃんと戦いたかったよ」
『いあ!いあ!いあ!クトゥ!!くとぅ!』
「一撃で消し飛ばしてあげる『マギ・レールガン』」
私は超破壊力の弾丸を発射する魔法『マギ・レールガン』の照準をオークキングの頭に合わせ、魔力を充填して····· やっぱり腹たって来たので照準を股間に向けて引き金を引いた。
ギュイイィィィィィィイイイイイイイン!!
ッッダァァァァアアアァァァァァアアン!!!
『ブギュルッ
次の瞬間、女性相手であればAランク冒険者が数十人単位で挑んでも勝てないと言われる危険な魔物であり、世界最悪クラスの女の敵、オークキングは股間を中心に爆散して呆気なく死亡した。
◇
「·····はぁぁぁぁぁ」
『Voll·····』
「いいんだよ別に、特にここのダンジョンには期待してなかったから·····」
私は爆散してドロップアイテムに変化したオークキングのアイテムを拾いながら、申し訳無さそうにしてたクトゥさんに魔力を1千万くらいあげて今日のところは帰ってもらった。
ちなみに、オークキングのドロップ品は
・オークキングの皮
・オークキングの肉
・オークキングの骨(加工用)
・オークキングの骨(調理用)
・オークキングの魔石
・オークキングの豚足
・オークキングの大剣
・オークキングの睾丸
・オークキングの【自主規制】
・オークキング印の精力剤
・オークキング印の【自主規制】
・オークキング印の【自主規制】
・オークキング印の【自主規制】
・オークキングのアクセサリー
などなど·····
うん、なんかもう大半は言ったら確実にアウトな部類のブツだった。
「はぁ、一応回収して行くけどさ·····」
私はヤバい感じのアイテムたちをインベントリの奥深くに収納して、部屋の探索を開始した。
「ふむふむ?部屋は3つくらいあるのかぁ、どこから入ろっかな」
◇
色々悩んだけどまずは左側の部屋に入ると·····
「うわ·····」
牢屋だった。
その中には何人もの白骨化した女性らしき遺体があって、何が起きていたか容易に想像できた。
「·····みんな辛かったよね、私が送ってあげる『送天の灯火』」
私は生存者が居ないのを確認すると、牢屋に向けて火属性&聖属性の複合魔法『送天の灯火』を放って、ちゃんと皆が天国に行けるよう骨も何もかもを全て焼き付くしてしまった。
そして炎が完全に消えたのを確認したら、私は部屋に入らずそのまま立ち去った。
◇
私は先程の光景のせいで少しモヤモヤした気分になったまま、今度は右側の部屋に入ってみた。
「おっおっおっ!?これはきたんじゃないの!?」
なんと、右の部屋は財宝庫だ!
ヒャッホー!!
「んはっ!凄いっ!いろんな物がある!」
まずは大量の金銀財宝!
そして何やら凄そうな武器の数々!
そして!!
「·····うわ、いや、でも、·····使えるな」
何故か色々な種族のコスプレセットや、色々な服や下着が大量に入っていた。
うーん、これ明らかに·····
うーん·····
これも葬っとくかな·····
「あっ、エルフなりきりセット!?」
と思っていたら、私の目線の先にある宝物庫の中でも特にヤバい物がありそうなエリアになんとエルフになりきれるというコスプレセットが置いてあった。
ちなみに服とかではなく魔法の宝珠だ。
·····誰も見てないよね?
「変身っ!」
私は宝珠に魔力を通してみると、宝珠がピカッと光って私を包み込んだ。
「んひょほほほほっ!?!?みみっ!?みみが!!みみがくすぐったいっ!?ひひひゃはひひはひ!?!」
うひはひはひはひひひひひひひひひはひひひwww
やばい、耳がもうものすごくムズムズとくすぐったすぎてしにそうw
私は余りのくすぐったさに思わず耳に触ってしまっ
「んえっ!?ながいっ!?しかも感覚あるの!?」
鏡を取り出して私の姿を見てみると、耳がニョキっと横に長細く伸びていた。
「す、すごい·····本当にエルフになっちゃった·····」
耳に力を入れるとピコピコと動くから、どうやら神経も通っているようだ。
·····エルフって耳動かせるの!?
これ、マジで凄いシロモノなのでは?
ところで、まだまだコレと似た感じの宝珠が沢山あるんだけど、まさか·····
・猫耳族なりきりセット
・犬耳族なりきりセット
・狐耳族なりきりセット
・狸耳族なりきりセット
・兎耳族なりきりセット
・熊耳族なりきりセット
・羊角族なりきりセット
・幽霊族なりきりセット
・龍人族なりきりセット
・人魚族なりきりセット
・小人族なりきりセット
・巨人族なりきりセット
・人間族なりきりセット
・天使族なりきりセット
・悪魔族なりきりセット
・魔人族なりきりセット
・馬体族なりきりセット
・森人族なりきりセット
・森闇族なりきりセット
・鉱人族なりきりセット
・鉱物族なりきりセット
・精霊族なりきりセット
・精樹族なりきりセット
etc…
「んひょっ」
思わず変な声が盛れた。
ヤバい、使うだけで色々な種族になれるという神アイテムがめっちゃ置いてある。
前から亜人族、ドワーフとかエルフとか獣耳族が居るというのは知識として知ってたし、クラスメイトにエルフも居るけど、まさか私が亜人族になれる日が来るとは·····
私の周りには亜人族がほぼ居ないからすごく新鮮だ。
「やっばいなコレ····· しかも各種族に合った衣装も置いてあるじゃん····· 若干ヘンな臭いがするのは、まぁ許すけどさ?魔法で浄化するからいいけどさ?」
私は浄化魔法で服を全部綺麗にしたあと、全てインベントリに収納した。
「よーし!悪い事に使ってた道具はどんどんしまっちゃおうね〜☆」
そして私は宝物庫の中身を片っ端からインベントリに収納して行った。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
種族:人間(擬似エルフ)
ひと言コメント
「ふへへ····· この宝珠があれば色々な事ができちゃいそう·····」
名前:『なかよし組』
平均年齢:6才
ひと言コメント
ア「ピキューン!お宝の気配だっ!」
フィ「え?なんかあった?」
グ「どうせいつものスイーツセンサーでしょう?」
ウ「ソフィちゃん居ないと静かだなー」
エ「·····ん?まてまてまて、ソフィあやつ『私の周りには亜人族が居ない』って言っておらぬか?ワシは!?ワシは一応魔王で魔神族なのじゃぞ!?もしや彼奴····· ワシの事を『魔王を自称する頭が残念なコスプレした女の子』とか思っておるんじゃなかろうな!?もしホントならワシ結構マジで泣くぞ!?」




