ソフィのダンジョン攻略 〜中ボス部屋まで〜
2層に降りてきた私を待っていたのは、さっきとはうってかわって壁や天井までちゃんと遺跡っぽくなったダンジョンだった。
「っとその前に、前の階層に戻って『マジックソナー』!宝箱はないかー!!」
私は力技でダンジョンの1階層に魔力を広げて、何か取り残しとか隠し部屋が無いか探してみた。
うん、無い!
という訳で私は大人しく2階層へと降りていった。
◇ 名もなきダンジョン〜第2層〜 ◇
「おっ!コボルトだ!邪魔!」
『キャウッ!?』
私が通路をフワフワと浮きながら進むと、コボルトが角待ちしていたので頭を吹き飛ばしておいた。
ドロップ品は魔法で浮かして私に近付け、そのままインベントリに収納した。
「さーて、他に何か変なのいないかなー」
私はダンジョンの中をガンガン進んでいく。
ちなみに、魔力感知によると足元にたまに罠が仕掛けられているのがわかった。
でもほぼ100%踏まないと発動しないタイプなので、私は浮いてるからスルーしている。
稀にあるロープ式の罠も容赦なくぶち抜いて、結界で弾いて進むというゴリ押し攻略だ。
「あっ!アレはっ!」
曲がり角の先にあった部屋に、灰色のプルプルした塊が居た。
アイツは迷宮の定番!スライムだっ!!
「スライムだー!ぶっ飛べー!」
ソフィはマジックバレットを唱えた!
スライムに9999のダメージ!
スライムは倒れた
「弱っ!やっぱスライムよわっ!」
ドロップ品は『スライムローション』だった·····
·····うん。
やっぱりこのダンジョンって変なアイテムが多いよね?
いや、気のせいだよねっ!
私はドロップ品をインベントリに収納し、先に進もうとして立ち止まった。
·····この部屋、隠し部屋があるかも?
◇
私は部屋の右側の壁に行くと、壁をコンコンと叩いて進んでいく。
すると壁の真ん中で音が軽くなった。
「あたりっ!ぶち抜け『マジックバレット』!」
怪しい壁に向けて魔法をぶっぱなすと、壁が砕けて奥からちょっと豪華そうな宝箱が出てきた。
「やった!早速開けよっと!ごーまーだーれー!」
宝箱の中には·····
《アイテム》
名称:ただのガラクタ
レア度:G
説明:ゴブリンやコボルトが捨てた武器の残骸
「ゴミかよっ!!」
ゴミ入り宝箱を蹴っ飛ばすと、宝箱からカチッと音が鳴ってずずずっと奥にズレていき、下からもう1つ宝箱が出てきた。
「あぁ····· そういう仕掛け·····」
《アイテム》
名称:ダンジョン探索者の装備
レア度:C
説明:ダンジョンの探索に向いた装備セット、装備するとスタミナや力や器用さが少し上昇する。
また、サイズも自動調節される。
元は誰かが身に付けていた物のようだ·····
「きたー!!」
宝箱の中から出てきたのはなんと、迷宮を探索するのに向いてそうな動きやすそうな服だった。
ちなみに大人用っぽいけど、サイズ調整の効果があるみたいだし身につけておこう。
·····意味深な説明は見なかったことにする。
ともかく、私はこの隠し部屋に結界を展開してセーフゾーンを作り、早速出てきた服に着替えてみた。
「ふんふん?靴も頑丈で動きやすいしサイズもちょうど良い感じになったし、何よりちょっとステータスが上がってる気がする?」
鏡を出して見てみると、結構いい感じにだった。
「よし!じゃあ行くぞー!」
私は新品の靴を使うこと無く、フワフワと浮いたままダンジョンの探索に戻って行った。
◇〜ダイジェスト〜◇
「あっ、スライムが死んだコボルト食べてる」
◇
「あっ、コボルトの群れ·····よし全滅」
◇
「うわデカいスライムだ····· よし倒した」
◇
「宝箱だー!やっぱりゴミだー!」
◇
「うわー、この落とし穴どこに続いてるんだろ·····」
◇
「あれ?この階層広くない?」
◇
「あっ!扉はっけん!とつげきー!」
◇〜ダイジェスト終わり〜◇
というわけで、ダンジョンの中をさまよってようやく発見した中ボスっぽい部屋の中に入ってみると·····
『Bmooooooo!!!』
「うわっ!ミノタウロスだっ!」
明らかに中ボスポジションのミノタウロスが待ち構えていた。
よし!じゃあ私も本気だすよ!
私は『神拳:キノコの拳』を装備して、何故か増えていたユニークスキル『キノコ神拳』を発動する。
「いくよ?キノコ神拳奥義!キノコ魂!」
『BMooooooo!!!』
そして私とミノタウロスの殴り合いが始まった。
◇
「ふっ、私の勝ちだ」
『Bmo·····』
キノコ型のグローブを装備してミノタウロスを普通にボコボコにした私は、ドロップ品を回収して次の階層に向かった。
·····なんかキノコ神拳をまだ扱いきれてない気がするから、後で修行でもしなきゃかな?
ちなみにドロップ品は『ミノのミノ(上質)』『ミノタウロスの肉』だった。
◇〜第3層〜◇
第3層に来ると、なんと照明が増えてダンジョン内が薄暗く見えるようになってきた。
ちなみに、第2層にはもう1つ宝箱があったけど中身はただの剣だった。
「あっ、遠くにゴブリンの集団がいる!吹っ飛べ!」
私はゴミばっかり渡される腹いせとばかりに魔法で遠くにいたゴブリンを吹っ飛ばした。
◇
しばらく3階層をウロウロしていると、なんか1ヶ所だけ通路が変な方向に伸びていて、そこを進んでいると·····
「あっ!モンスターハウスだ!めちゃくちゃモンスター居るじゃん!」
これまたダンジョンの定番、モンスターが沢山いる『モンスターハウス』を発見した。
こういう場所には1匹だけめちゃくちゃ強い魔物がいたりするんだよね!
私とやり合えるヤツはいないかなっ☆
◇
「·····よわっ」
私はモンスターが落としたドロップ品の山の中でぼそっと愚痴を漏らした。
いや、だって明らかに強そうな巨大なトロールみたいなのいたんだけど、まずはお土産とばかりに『マジックマシンガン』を連射したら、トロールの脳天をぶち抜いちゃって即倒れちゃったんだもん·····
まぁ、この部屋の奥に豪華な宝箱が出てきて中からすごくカッコイイ大剣が出てきたからいいけどさ·····
「はぁ、私はもっとこう、苦戦するようなダンジョンを求めてるんだけどなぁ·····」
なんというかこのダンジョン、ものすごく簡単な気がする。
アレかな、初心者向けのダンジョンなのかな?
あー腹立つ、なんでこんなにクソ弱いんだ。
「·····うん、そろそろ寝よっと」
なんか機嫌が悪くなってきたので、この元モンスターハウスにゲートを作って私は『ディメンションルーム』に帰ってお風呂に入って不貞寝してしまった。
◇
「さあ!私は怒ってるよ!もう一気に攻略しちゃうからねっ!」
ダンジョンに戻ってきた私は、マジックバレットを10発ほど発射待機状態にして周囲に浮かべ、見つけた魔物を片っ端から倒しながら第3層を突き進んでいた。
「おらおらー!骨のあるボスはおらんのかー!」
私はマジックバレットを乱射なしながら進んでいくが、なんだか味気ない。
うーん、やっぱり全員1発で倒せちゃうなぁ·····
ガキャァアッ!!
「おっ!なんか硬いヤツきたー!」
って思ってたら、今まで聞いたことの無い硬質な音が迷宮内に響き渡った。
そしてその音を頼りに私はその方向へと突撃して行った。
◇
私の弾丸を弾いたのは、この階層の端っこにあった別の隠し部屋の門番、なんか腕が6本あるスケルトンだった。
「あぁ、やっと骨がありそうなの来た····· って骨じゃん!骨そのものじゃんっ!しかも腕多いから骨が有り余ってるし·····」
『カロロロロ·····』
というわけで、仮称アシュラスケルトンと私のバトルが始まった。
「くらえ!『マジックマシンガン』」
私がマジックバレットをマシンガンの如き勢いでアシュラスケルトンに放つが、奴は手に持ったサーベルで弾丸を全て逸らしてしまった。
かなりな技量だ、このスケルトン相当強い魔物だ。
「いいねいいね!明らかに他の雑魚よりレベルが高いよっ!もっと耐えて私を楽しませてよっ!」
『カロロ·····』
「次は近接戦だよっ!」
私は『須臾』を1/100で発動して、包丁を持ってアシュラスケルトンのところに走って行き、包丁でアシュラスケルトンに斬りかかった。
スパッ!
「·····へ?」
『カロっ!?』
アシュラスケルトンはサーベルを6本全てクロスして私の包丁を受けようとした。
私も包丁とサーベルが鍔迫り合いしてギリギリとなるのを予想していた。
だが、両者の思惑はハズレ、私の包丁はアシュラスケルトンのサーベルを全部ぶった切って床に突き刺さってしまった。
「·····変えのサーベルってあります?」
『·····カロカロ』
「あっ、無い?作りましょっか?」
『カロっ』
「拳で行く?わかった·····おほん、そっちが拳で行くなら私も拳で行くよっ!!覚悟しろー!」
『カロロロロッ!!』
私とアシュラスケルトンは拳と拳で殴り合う。
私はもちろん『キノコ神拳』で、アシュラスケルトンはその6本の腕で圧倒的なラッシュを放って壮絶な殴り合いを繰り広げたっ!!
〜3分後〜
「·····決着がつかん!」
『カロロ!』
あれから3分も殴り合っていたが、まったく決着がつかん。
というかこのアシュラスケルトンさん、そもそも魔法がまったく使えないらしくて私は魔法で戦ってるのが卑怯な気がしてきた。
「ねぇ、そろそろ別ので決着つけない?」
『カロっ』
「キノコ神拳奥義っ!出っさなっきゃ負けよ〜さーいしょはグー!じゃーんけーんポンっ!」
私 グー
スケさん チョキ
「勝った!」
『カロロ·····』
ジャンケンに負けたアシュラスケルトンは大人しく敗北を認め、立ち塞がっていた部屋の前から退いてくれた。
これでいいのかって思うけど、これがキノコ神拳の力だ。
「それじゃ、ちょっとしたら出てくるねー」
『カロっ』
というわけで、私は隠し部屋の中に入っていった。
◇
アシュラスケルトンが守っていた部屋の中には、ひときわ豪華な宝箱が置いてあった。
「よしきた!中身はなにかな〜」
《アイテム》
名称:マジックバッグ(中)
レア度:A
説明:10立方メートルの空間が中にあるバッグ
生物は入れられない
·····
·····
ガチャッ
『カロロ?』
「あー、ありがと、サーベル作っといたから使って」
『???』
·····はぁ、モチベ無くなった。
だってインベントリの下位互換じゃん。
一応貰って帰ったけどさ·····
◇
なんかもう一気にモチベが無くなった私は、フラフラと飛びながら最下層を目指していた。
·····もうアレだからこのダンジョン全体に魔力をぶちまけてマップを作成しちゃったので、要点だけ突いて進んでいる。
今のところ手に入ったレアアイテムは
・微妙に怪しい用途のコボルトコスプレセット
・ダンジョン探索者装備
・ミノタウロスの肉
・カッコイイ大剣
・マジックバッグ(中)
・バニースーツ
・なんかカッコイイ鎧
・強そうな槍
・使うと爆発する魔道具
・明らかに呪われてそうな剣
・ヤバいくらいカッコイイ魔剣(性能据え置き)
・魔石が沢山
・宝石類
・どこの国のか不明な硬貨
·····こんな感じだ。
私としては強そうな槍は当たりだ、魔力を通すとなんかこう、カッコイイ感じで変形する。
性能もそこそこ高いからインテリアとして使える。
バニースーツについてはノーコメント。
そして、この魔剣はマジでかっこいい、性能に関しては私の包丁の方が圧倒的に格上だけど、この魔剣も使うとガチャガチャと変形して真ん中が割れて、魔力の刃を生み出すやっべぇカッコイイ魔剣だ。
これも時々遊ぶには丁度いい。
「まぁ、なかなか面白いのはあったけどこんなもんかぁ····· あとで私もギミック付きの剣でもつくってみよっと」
私は戦利品をインベントリに仕舞い·····
「さて、そろそろボス戦と行きますか」
私はひときわ大きく豪華な扉の中に入っていった。
《名もなきダンジョン:第4層:ボス部屋前》
↓
《名もなきダンジョン:第5層:ボス部屋》
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
ひと言コメント
「なんか飽きてきたから一気にすすんじゃった☆ ·····やっぱりみんなとワイワイ攻略する方が楽しいなぁ」
名前:『なかよし組』
平均年齢:6才
ひと言コメント
ア「1回だけソフィちゃん帰ってきたね」
フィ「うんうん、でもあの目は授業中と同じ目だった、アレはたぶん何も無くてつまらなかったときの目だと思う」
グ「そうね、というかあの服何かしら?」
ウ「ソフィちゃんの服かわいかった!」
エ「うむ、ダンジョンは意外と退屈なのじゃ」




