ソフィと不思議な迷宮っ!
それはある日の昼下がりの出来事だった。
私たちはちびっ子冒険者パーティー『なかよし組』として街近くの森へ薬草採取にやってきていた。
「薬草はどこかなー?森の中の割と日当たりの良い草むらにあるって話だけど·····」
「うーん、無いね·····」
「ギルドの人の話だとここら辺だったよね?」
「そうね、どこかで道を間違えたのかしら?」
「あっ!変なキノコ!」
「おっ!なんか美味しそうなフルーツがあるのじゃ!ちょっくら取ってくるのじゃ!」
·····森に来たのはいいんだけど、薬草がまったく見つからない。
かれこれ1時間はさまよって居るけど、全然無い。
というかウナちゃんそれ毒キノコ。
毒キノコ見つけるの得意なのって、王族だし毒を盛られないように気が付けるスキルでも持ってるのかな。
なんて余計なことを考えながら草むらをかき分けて前に進んでいると·····
「ほんと薬草どこだぁぁあああああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ·····
「ソフィちゃん!?」
「えっ!?穴!?ソフィちゃん落ちた!?」
「マズいわ、相当深い穴よコレ」
「きれーにスポッと落ちちゃった!」
「·····どうせヤツなら無事じゃろ?」
私が歩いていたら、突然地面が無くなり私が1人すっぽり入るくらいの穴に落ちて、そのまま滑り台みたいになった穴の中を滑り落ちて行ってしまった·····
◇
·····ぁぁぁぁああああアアアア!!!」
びったーん!!
「へぶちっ!?」
あいたたた·····
どこだろうここ、真っ暗で何も見えない·····
「照らせ『ライト』」
光魔法の『ライト』を使うと、あたりの状況が見えてきた。
ふむふむ?これ自然にできた洞窟じゃないな?
というのも、壁は自然の物っぽいけど床が明らかに人工のタイルらしき石畳で覆われ、遠くまで続いているからだ。
「こ、これは····· ダンジョンだー!!!」
どうやら、私は未発見のダンジョンに落ちてしまったようだ。
これは、攻略しろってことだよねっ!!
「よっしゃー!攻略してやんよー!!うひょー!」
『ごぶ?』
「うおー!迷宮の魔物だー!死ねー!!」
『ごぶぎゃっ!?』
ダンジョンの曲がり角からゴブリンが顔を出したので、無詠唱マジックバレットで頭を吹き飛ばした。
◇
「さて、周囲の安全は確保したし、みんなに連絡を取ろっかな」
私は魔導障壁を展開して安全地帯を作り、置いていったみんなに連絡を取ることにした。
やり方は『ディメンションルーム』に繋がるゲートを展開して『秘密基地』に入り、今度は秘密基地からウナちゃんにつけてもらっているビーコン目掛けてゲートを展開して連絡を取るつもりだ。
「ゲートよ開け!」
·····ん?
なんかすごく抵抗されてる?
あっ、これダンジョンが私を外に出さないように抵抗してやがる!
こんにゃろ!私に抵抗するとはいい度胸だ!
「ふんっ!」
バキャッ!!
「あっ、開いた」
でもダンジョンの抵抗は私がちょっと魔力を込めただけで破れてしまった。
軟弱なダンジョンだなぁ、あんま期待できないかも?
「はーい『ディメンションルーム』とうちゃーく、続いてウナちゃんのところにゲートを展開!」
私は2つ目のゲートを開くと、みんながオロオロしている様子が私の視界に入ってきた。
「おーいみんなー!こっちこっちー!」
「えっ!?あっ!ソフィちゃんだー!」
「大丈夫だった?この穴深そうだったけど·····」
「よく生きてたわね·····」
「楽しかった?」
「ほれワシの言った通りなのじゃ、こやつが簡単に死ぬとは思えんのじゃ!」
「うんうん、私は無敵だよ!それでね、どうやらダンジョンに落っこちちゃったみたいだからみんなは先に帰ってて!私はこのダンジョン攻略してくるから!」
『『ええええ!?!?』』
なんか私がダンジョンに落ちた事を言ったらみんなが混乱したので、必死に説明して納得してもらったので私はダンジョンへと戻って行った。
◇
「さてと、ちょっくら本気だしますかっ!ラズワルドロッド『暁天』!」
私は杖を本気モードにして、空間魔法?の『マップ』などを展開してダンジョン攻略を開始した。
ちなみに、私の装備はこんな感じだ。
《装備》
・普通の服(上下)
・普通の靴
・伝説のパンツ
・星々の杖『ラズワルドロッド』
・星核合金製の先丸柳葉包丁
《発動中の魔法》
・マップ
・魔力ソナー
・ライト(複数)
・魔導障壁(防具代わり)
・マジックバレット
・身体強化魔法(複数種)
私の攻略方法としては、とにかく歩いて道を探してマップに記録、魔力ソナーで魔物の位置を把握して、遭遇したらいつでも発射出来るようにした『マジックバレット』をぶち込んで倒すという感じだ。
「準備よし!しゅっぱーつ!」
こうして、私のダンジョン攻略が始まった。
◇
《名もなきダンジョン:1層》
「なんかでてこ〜いっ♪頭をふっとばすぞ〜♪」
私はお散歩感覚で歩きながら探索を進めている。
お?角から私の歌に釣られて魔物の『メイズウルフ』が出てきたぞ?
「ゴブリンウルフまとめて全員っ皆殺し〜♪あたっまを吹き飛ばす〜♪」
ズダァンッ!!
『ギャウッ!?』
「死なば平等♪たからっばっこ〜!!」
マジックバレットの一斉掃射でゴブリンやウルフの頭を消し飛ばしていると、曲がり角の行き止まりの所にいかにもな宝箱があるのが見えた。
「よっしゃー!あけるぞー!!」
私は宝箱に走っていって杖を使ってこじ開けようてしたら、宝箱から矢が飛び出してきた。
ガキャンッ!!
「ふっふーん♪きかないよぉ♪結界張ってるからね!」
宝箱には案の定トラップが仕掛けられていて毒矢が飛んできたが想定内、既に私の周囲には頑強な結界を展開しているので弾き返してしまった。
「んじゃ、おーぷんっ!」
物騒な歌を口ずさみながら宝箱を開けると、中にはなんか変なのが入ってた。
「なんじゃこりゃ?『鑑定』!」
◇
《鑑定結界》
『ただのパーツ』
レア度:E
説明:なんかの部品、尖ってるので投げればそこそこ痛い。
◇
「うーん、ゴミだ!」
まぁ、まだ1階の宝箱だから仕方ないよね!
んじゃ、次いこー!
「一斉掃射ぁ!邪魔だよゴブリンどもー!」
『ゴブギャー!!』
私は通路を塞ぎながら近づいていたゴブリン共をぶっ飛ばしながら、ダンジョン探索を再開した。
◇
「はぁ、はぁ····· 歩くのダルい·····」
あれから30分くらい経つが、下へ続く階段はまだ見当たらない。
そしてまだ子供の私の身体ではそろそろ歩くのがキツくなってきた。
「しかたない·····『レビテーション』!」
私は体を魔法で浮遊させて、歩くことなくダンジョンの中をフワフワと飛んで探索し始めた。
「おっ?あっちになんか見かけなかった魔物が居る?もしかして2階に行く階段かも!」
浮いて移動し始めて最初の十字路で左側を見たら、何やらオオカミとゴブリンの間の子みたいなのが何匹か居た。
ふむふむ?鑑定によると『コボルト』か·····
下の階から来たのかな?
それより·····
「コバルトよこせー!!」
『ぎゃうんっ!?』
◇
コボルトたちが居たのは、少し広い広場のような場所だった。
ちなみに、コボルトは弱かった。
·····言い忘れてたけど、ダンジョンで倒した魔物は消滅して、稀になんかアイテムを落とす。
今のところ落としたのは
・ゴブリンの斧
・ゴブリンの耳
・ゴブリンの鼻
・ゴブリンの腰蓑
・ウルフの牙
・ウルフの耳
・ウルフの毛皮
・コボルトなりきりセット
このコボルトなりきりセットはどうやらレア物で、ちょっと大きかったコボルトを倒したら出てきた。
内容としては、コボルトの耳をかたどったカチューシャと、コボルトの手っぽい手袋、コボルトの毛皮を使った衣装、それとコボルトの尻尾を模したアクセサリーなのだけど·····
「うーん····· これの付け方ってアレだよね·····」
コボルトの尻尾の付け根にはベルトとかは特にない。
代わりに、その、えっと·····
スペード形の銀色のプラグらしき物が付いてるんだよね·····
「なんか先行きが怪しくなってきた·····」
私はどう見てもソッチ系に使うためのコスプレセットをインベントリに収納して、私は下の階層へと降りていった。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
進捗:名もなきダンジョン 地下1階→2階
ひと言コメント
「コレを付けるのは身体が成熟してからかなぁ·····でも面白いアイテムをゲットできたからよしっ☆」
名前:『なかよし組』
平均年齢:6才
ひと言コメント
ア「ソフィちゃん楽しそうだったね」
フィ「だね、どんなお土産をもってくるかな?」
グ「どうせまた変なものをもってくるわよ」
ウ「おいしいものたべたい!」
エ「ワシらは帰るのじゃ、とりあえずソフィが居ないから門番に報告する言い訳を考えるのじゃ」




