ウナギはウナちゃんも唸る味っ!
「よっしゃー!12匹目きたー!!」
私は沢にいたウナギを片っ端から捕まえている。
ちなみに、私はヌルヌルするウナギをヌルらず捕まえられる。
まず『須臾』で確実に首元を狙い、指を3を作るときみたいにして中指だけを上げて、中指と人差し指&薬指の間に挟んでガッチリ掴むのだ。
こうすると簡単には抜けなくなるので落ちない。
·····まぁ、私の握力じゃ簡単に逃げられるから高速でカゴの中にぶち込んで捕獲している。
「よくあんなヌルヌル触れるよねソフィちゃん····· 食べるつもりなのかな?」
「僕もあんま触りたくないけど、ウナギって結構愛嬌ある顔はしてない?なんか泥臭いって聞いたけど食べられるのかな?」
「私は食べなかったけど見たことあるわ、屋敷でウナギをぶつ切りにしてゼリーに入れたヤツ····· 思い出しただけできもちわるいわ·····」
「えー?トマトで煮込んだの美味しかったよー?」
「あっ、ウナと同じの食べたことあるのじゃ!トマトで煮込むと割と美味しいのじゃ!·····ちょっと臭かったのじゃ」
「んふふふふふふふふふふ·····みんな驚くよ!めっちゃくちゃおいしいんだからっ!」
ちなみに焼き方とか処理の方法は前世でよく動画を見てたから覚えてる。
よっと、13匹目の捕獲完了!
「ここほんとどうなってるんだろ?ウナギが無限に湧いてくるんだけど·····」
「ソフィちゃんそれくらいにしたら?全滅させたらダメだと思うし」
「そうだね、とりあえず今日はこれくらいで許してあげるっ!美味しかったらまた取りに来るからね!」
私は沢から上がり、足を拭いて靴を履いてみんなのいる所までカゴを抱えながら走っていった。
◇
「はい!ウナギ持ってきたよっ!」
「いやぁ!近付けないでぇ!!」
「うわ、ニュルニュルしてる」
「うっ、集まるとなかなか気持ち悪いわね·····」
「えいっ!うーんつかめない·····」
「ソフィ、お主本当にこれを調理出来るのか?」
「任せてっ!·····まぁ今ここでは無理だから他の焼いてたべよっ!」
『『おーー!』』
私はインベントリから自分の分のお菓子を出して、みんなに先に渡しておいて敷いてもらってたシートの上に座り、揚げドーナツにかぶりついた。
◇
さてと、ウナギは下処理とかあるから後でゆっくり調理するとして、今はモズクガニを茹でて食べよう。
ちなみに捕まえられたのは3匹だったので、真っ二つにすれば全員食べられるかな?
エビはめっちゃ取ったので沢山食べられる。
「じゃ、カニ茹でるよー!」
『『おー!』』
まずは『ウォーターボール』を空中に生み出して、その下に『ファイアーボール』をくっつけて水を沸騰させる。
そしたらその中にカニをぶち込めばどこでも茹でられるというワケだ。
そしてカニをぶち込んだ途端、色が一気に赤色にかわって美味しそうになってきた。
〜15分後〜
「よし!茹で終わったよー!たべよっ!」
私は魔法で茹で上がったカニを魔法で取り出し、これまた魔法で真っ二つにしてみんなに取り分ける。
もちろん私も掴んで·····
「あっちあっち!熱いっ!」
茹で上がったカニはアッツアツで持つのもきついくらい熱々だった。
·····でも中にミソがぎっしり詰まっててめちゃくちゃ美味しい。
もちろん身も美味しい。
「あー美味しい!」
「みてみて!ワタシのカニに魔石入ってた!」
「僕はハズレだったよ····· でも美味しいカニだね!」
「·····私は味噌がちょっと苦手だわ、身はとても美味しいけど少ないわね」
「たまご?おいしー!」
「あぁ美味いのぅ····· 酒が欲しいのじゃ·····」
そんなこんなでみんなで川で遊んだり、取った川の生き物たちを食べたりスイーツを食べたりしていたら、時刻は夕方になってしまったので私たちは寮へと帰っていった。
◇
「そんじゃ、私はウナギの調理を始めるから待っててねー、たぶんめっちゃ時間掛かるよー」
「はーい、がんばってねー」
「じゃあ僕たちは宿題でもやってようか」
「そうね、特にやることも無いし宿題やるわよ」
「ええー?めんどくさい·····」
「ワシはもう今日の分は終わらせてあるから一眠りするのじゃ、腹いっぱいじゃし運動もしたしで眠いのじゃ·····」
私は自分の部屋に入り、ウナギの調理を開始した。
◇
まずはウナギの泥ぬきだが、私はコレは省略する。
っていうのも、ウナギが臭くなるのと泥にはあまり因果関係が無いって言われてるからだ。
確かにウナギは内蔵に泥とかを貯めるけど、肝吸いとかにしなければ別に身には関係なかったりする。
ウナギが臭いのは、身に火が通りきってないからってアカシックレコードに書いてあった。
なのでまずはコレを締めてしまおう。
「いただきますっ!」
私は命に感謝しながら、ウナギの入ったバケツに魔法で氷を大量投入して、いい感じの木の枝(※世界樹の枝 市場価格1本あたり十数万円)で掻き混ぜて一気に締める。
そしてウナギの動きが鈍ったところで1匹掴み、ウナギを捌く専用のまな板の上に乗っける。
このまな板は右端に釘が飛び出ており、そこにウナギの頭を刺す『目打ち』という方法で捌く。
そんでもって、頭を刺せたら胸びれの後ろから包丁を中骨まで入れて、方向を変えて切っ先を皮を切らないギリギリ·····
うん!説明しにくいっ!!
とりあえず上手いこと骨の上に包丁を滑らせ、皮を貫通しないように切っていくと綺麗に·····
うん、綺麗に開けてるって事でいいや!
そしたら内蔵を取り除いて、うまいこと背骨を切って身を削りすぎずに取り除いて行く。
そしてその後は·····
「えっ、ちょっ!カット!?カットするの
◇
私は様々な工程を着々とクリアしていき、ウナギをよく見るあの形まで加工して行った。
ちなみに今日は3匹捌いて後は『瑞穂の里』の生簀水槽に放しておいた。
って事で次は串うちと焼き·····
は、長くなるのでダイジェストでお送りします。
「えっ!?ダイジェスト!?そんな、私の勇姿と苦労がっ!!」
・まずは金串を作って、それをウナギの身と皮の間に刺していく。
・炭を焚いて、身の方はキツネ色になるまでこんがりと、皮は焦げないようパリッとした感じまで焼く。
・焼けたら秘伝のタレを魔法で生み出して、ハケを使って満遍なく塗り、裏返して塗って焦がしてを繰り替えかえしてこんがりと美味しい感じに焼いていく。
・満足出来るまで焼いたら完成!
私の訴えは結局通らず、残りの調理シーンはダイジェストで終わってしまったのだった。
◇
「うっうっ····· めちゃくちゃ大変だったのに全部ダイジェストにされた·····」
私は不当な扱いに泣きながらも、ウナギを串から外してうな重のあの、えっと、箱みたいなアレにご飯を入れてタレを掛け、ウナギを乗っけて更にタレを掛けて、蓋を閉めたら完成!
あとはこれを2回繰り返し·····
「·····ん?まさか、カット?」
カットです。
◇
「はーいみんな!ウナギできたよー!」
『『おーー!』』
私はめちゃくちゃ大変な調理工程をカットされてプンプンしながらも、完成したうな重を6個持ってみんなの所にやってきた。
「んじゃ食べよっと!いただきまーす!」
もうお腹ペコペコな私は早速蓋を開けて、箸を器用に使ってウナギとタレの染みたご飯を口に入れて·····
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡」
うわめっちゃくちゃ美味しい!
ウナギの香りがふわっと来るし、香ばしい焦げたタレの香りとあまじょっぱい味と旨みでもうヤバい。
語彙力が無くなるくらい美味い。
「やっば!これうまっ!!」
「あっ、おいしい!これウナギなの!?」
「皮がパリパリで身がふわふわで美味しい····· 見た目はちょっとアレなのに·····」
「へぇ、こんなに美味しくなるのね····· 驚きだわ」
「うなちゃん美味しいっ!·····あれ?私はウナちゃんでこのこもうなちゃん····· わたしがわたしをたべてる?うーん·····」
「美味いのじゃ!トマト煮込みより美味いのじゃ!」
よし!みんなからも好評価もらった!
というかめっちゃうまっ!うっま!ヤバいうますぎるっ!あとで校長先生にもワイロとして食べさせてあげて、金毟り取ろうっと!
あっ、そこのカメラ止めて、今日はもうおしまいだから!今日はもう食べるのに集中するから!
\ブツンッ/
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
ひと言コメント
「ウナギめっちゃくちゃ美味しかった、ちなみに校長先生は泣きながら喜んでたよっ☆ そしてまた私の懐が潤いまくったわ、んっふっふふ·····」
名前:アルム
年齢:7才
ひと言コメント
「これなら毎日でも食べたいなぁ·····」
名前:フィーロ
年齢:6才
ひと言コメント
「さっきからソフィちゃんの様子がおかしい」
名前:グラちゃん
年齢:6才
ひと言コメント
「ウナギのゼリーに比べたらもう『ゴブリンとドラゴンの差』って感じね」
名前:ウナちゃん
名前:6才
ひと言コメント
「わたしはウナでこっちはうな····· わたし?でもわたしじゃない?うーん·····」
名前:エビちゃん
名前:7才
ひと言コメント
「ウナギって良いのう····· 前にソフィがくれたニホンシュが合いそうなのじゃ」




