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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第二章 TS賢者は魔法学校へ行くっ!
72/218

クラスメイトと揉め事っ!?



 アルムちゃんの誕生日から約1ヶ月後。

 その事件は魔法の授業中に発生した。



 私たちはいつも通り魔法の練習場所の隅っこで魔法の練習をしていた。


 ·····というのも、私たちの魔法技術はフィーロ君でさえ他のクラスメイトより圧倒的に早く進行している。

 だから先生から近い場所でやると、本当に先生の指導が必要なチームに指導が行き渡らなくなっちゃうから私たちは隅っこにいるのだ。


「ふうぅぅ ·····え·····よ、『·····』!」


「お!グラちゃんほぼ無詠唱できたじゃん!」


「えっ、できてた!?やった·····ふっ、この程度できて当然よ?」


 私とエビちゃんを除く『なかよし組』の一般人枠では最強クラスの能力をもっているグラちゃんが、とうとう魔法をほぼ無詠唱で発動する事に成功した。

 ちょっと口が動いて声が聞こえたのはまぁ及第点と言ったところだろう。


「次は無詠唱のときの狙いの精度と発動速度を上げなきゃだね」


「そうね·····ソフィってこんな難しいことを平気でやってたのね、驚きだわ·····」


 グラちゃんは最近判明した1番得意な属性である『氷魔法』を使ったが、それでも無詠唱では的にさえ当たらず、弾丸が地面に落ちていた。

 しかも通常時でら5秒くらいで撃てるのに、無詠唱だと発動まで1分もかかっている。


 ·····ちなみに、私の考えた方法だと無詠唱というか、魔法名そのものを術式と定義してしまって極限まで省く技もあるんだけど、邪道だから教えないでおいてる。

 それと、せめて魔法名くらい言わないとアニメとかドラマならいいけど、小説だと何やってんのか分からないからね·····

 


 おっと、ナレーションのメタ発言はここまでっ!

 またね〜☆



「1年生でほぼ無詠唱が使えるようになるのは凄いよ!自信持って頑張ってね!」


「うんっ!じゃなくて·····ええ、頑張るわ」


 ちなみに、最近グラちゃんは私たちと居るとき素が出てくる事が増えてきた。

 1度だけグデグデになったグラちゃんを見た事があるが、素はアルムちゃんとあんまり変わりない····· いや、アルムちゃんより素直で可愛らしい、年相応の女の子って感じだったりする。


 ·····たまに凶悪な悪ガキっぽい気配を感じるけど、お嬢様に限ってそれは無いと信じたい。


 まぁどっちにせよ、本人に指摘すると恥ずかしくて物理的に殴ってくるから私たちの間では言うのはタブーになってる。



「それじゃグラちゃん頑張ってね!私はフィーロ君のところn」


『おい、お前ら!』


「フィーロ君の所にいっt」


『お前らナマイキなんだよ!』


「行ってくr」


『おい!オレの話を聞け!』


「くるね」


「·····ソフィ、話くらい聞いてあげたら?」


「えー?めんどくさい·····」

『いーから聞けよっ!!』


 ぜーったい面倒事じゃんか·····

 はぁ、ほんとめんどくさい·····



 さっきから話に紛れ込んで邪魔してきた声の主の方に振り返ると、なんというか、悪ガキだ。


 赤髪····· 本当に真っ赤じゃないリアルな赤髪のガキンチョで、なんつーか、こう、悪ガキとしか表現できないけど悪ガキと例えたら一発で全部伝わる悪ガキだ。


 あとは太っちょな子とふんわりした感じの子と、その他子分が沢山、たぶん3グループ合同で15人くらいの集団だ。


 ·····この子、どこぞの〇フォイのポジションかな?


「お前ら最近つよくなってチョーシのってんだろ!オレたちにケンカ売ってんのか?」


「いや最初から私たちの方が進んでなかった?」

「ギクッ」


 あっ、図星。


「·····なんだよ!お前ら庶民が!オレは高貴な貴族の血を引くリクレス様だぞ!」


「あら?私は伝説の魔導師の血を引くウィザール家の血筋よ?貴方はどこの貴族の子かしら?お義姉様より高貴な貴族なんて王族くらいよ?」


「よんだー?」

(ウナちゃん!あんま血筋の事言わない方がいいよっ!)

「えー?わかったー」


「うぐっ·····」


 図星2回目。


「おっ、お前らいつも訓練所の端っこばかり陣取ってズルいぞ!」


「いやリクレス君たち逆の端っこ使ってるじゃん」


「うぐぐっ·····」


 図星3回目。


「いつもお前らテストとかでいい点取ってんだろ!ズルだズル!校長にワロイ·····ワロイだっけ?」


「ワッショイだよ」


「そうだワッショイだ、ワッショイしてせいせき上げてもらってるんだろ!」

「んぶぉっふ!!んふーっ!んふふふふっ、げほっげぼっ!!!」


「な、何笑ってんだよ!!」

「ごっ、ごめんごめっ、んふっ!えーっと、なんだったっけ····· あー、賄賂って具体的にどんな事かな?」


「うぐぐぐっ·····」


 正解はお米と日本食でした。

 いや、成績に関しては実力だし賄賂は私の不祥事をもみ消すためだし·····

 あとは取り引き先(カネヅル)かな?


「うっうぐぐ····· と!に!か!く!!お前らズリーぞ!俺たちと勝負しろ!勝ったらお前らは俺たちの子分だ!」


「じゃあ私たちが勝ったら逆に私たちの言うこと聞いてもらうよ?」


「えっ?いや、あっ、そっか·····当たり前だろ!絶対負けないけどなっ!!」


 うーん·····

 さては君たち無計画で来たな?




「って事で、よくわかんないけど魔法で戦う事になったから、魔法の練習って事でがんばろー!」


『『おーー!』』


 ああいう奴らは1度徹底的に叩きのめさないと面倒だからね、私も容赦しないよ!


「で、何で勝負すんの?魔法の撃ち合い?」


「そんな事やったら怪我すんだろ!的に向けて撃って当たった数で決めるんだよ!」


 ほぉう?

 いい根性してるなぁ?


「·····で、どの的でやるの?」


「どの的って普通のだろ!」


「おっけー、じゃあ早速やろ?ええと、マ〇ロス君だっけ?先いいよ、ウチからは····· グラちゃん詠唱アリだったらいける?」


「リクレスだ!間違えんな!くそー·····見てろよ!」

「もちろん行けるわ、任せなさい」


 リクエストの多いリクレス君は、1番魔力消費の少ない『マジックボール』を唱え次々に的に命中させていった。

 なんと多少ブレはあれど全弾命中、かなりな実力と言えるだろう。

 ·····うん、連射速度がネックかな?


「ふーん、さすがケンカ売るだけあってなかなか凄いじゃん」


「当たり前だ!「のクラッカー?」なんだそれ?というか割り込むな!集中が乱れる!」


 ふむふむ、わざと集中を乱しても着弾点はブレるけどちゃんと当たってるな·····

 そろそろ5分経つけど50発連続命中かな?


「よし、まずはこんなもんか」


「じゃ、私の番ね、凍てつく弾丸よ撃ち抜け『アイスバレット』!」


 ズダダダダダダダダダダダダダダダ·····


 ·····ダダダダダダァンッ!


「200発命中、だいたい1分ってとこね」


 はいグラちゃんの勝利、グラちゃんは2発目からは詠唱を短略できるから早いに決まってるよね!


 ちなみに、なかよし組のみんなにはこの世界では存在していない『フルメタルジャケット弾』の形状の仕組みを教えてるから、より高精度の『バレット』系列の魔法が使えるようになってる。


「·····は?くそ!次は正確さだ!アイムお前やれ!」


「ぼ、ぼく?わ、わかった」


 狙いの正確さかぁ·····


「狙いだったら誰かいける?」


「あっ!わたしやるー!」


「じゃあウナちゃんお願い」


 次の試合はウナちゃんVS太っちょのアイム君だ。



「んじゃ、的はコレとコレね、リック〇ムくんも確認してね」


「だからリクレスだって言ってんだろ!·····まぁ、的は問題ないな」


 私は盛り上げた土の上に直径5cmと直径1mmの土でできたボールを置いて、選手には10m離れて貰った。


「それじゃ、まずはアイム君からどうぞー」


「お、おう、えっと·····


 アイム君は見た目とは裏腹に綺麗な魔法の玉を作り出して、5cmの玉の端っこを見事に撃ち抜いた。

 ほほー?

 結構やるじゃん、普通に当てるの難しいのによく出来るなぁ·····


「おわったよー!ちっちゃい玉に()()()()よ!」


「·····は?」


 マジ?

 あっ、マジだ、1mmの玉に極細の魔力でできた針がど真ん中を貫いてるわ。


「って事で····· えーーーっと····· リーマンショック君だっけ、ウナちゃんの勝ちでいい?」


「リクレスつってんだろ!!おぼえろよっ!!!うぐぐ····· 次は負けねぇぞ!威力勝負だ!」


「じゃあワタシやる!」


「はいじゃあ次はアルムちゃんお願い」


「こっちはレングスだ!やれ!」


「おうっ!」



 第3試合はパワー勝負

 選手はうちのパワー系乙女ことアルムちゃんと、向こうのアホそうな男子のレングスくんだ。


 ちなみにアルムちゃんは私たちの中で現状種族が違うエビちゃんを除いて力が1番強い。

 なんでもスイーツパワーらしい。


 謎。



「いくぜっ!」


 まずはレングスくんが的に向けてファイアーボールを撃つと、結構デカい爆発が起きて的が黒焦げになってしまった。


「どうだオレのパワー!サイキョーはオレだ!」


「じゃあいくよー!魔力よわたしのところに集まって球となりて撃ち出されよ『マジックボール』!」


 アルムちゃんはわざと詠唱を微妙に間違えて、不安定なマジックボールを的に向けて発射した。


「ははは!アイツ詠唱間違えてや


 ズドォォォオオオオン!!!


「「·····は?」」


 おー、アルムちゃん私が教えた裏ワザ使ってるし、ちゃんとできてる。


 んでその裏技は、わざと魔法に対し過剰な魔力を込め、かつギリギリを狙って不安定になるよう詠唱を崩す事で触れた瞬間魔力が爆発するという危険極まりない裏ワザだ。

 ちなみにエビちゃんの杖の双杖モードと似たような理論だったりする。


 そのおかげで的は木っ端微塵になって吹き飛んだ。


「よし、次はフィーロ君!遠距離射撃いける?」


「えっ!?ぼくは····· あぁ、いけるよ!」


「お前らが勝手に指揮すんな!くそ!ディスタお前がやれ!」


「は〜い、わかった〜」



 第4試合 狙撃対決

 選手はウチのラッキースケベ担当フィーロ君VSぽわぽわした可愛らしい女の子ディスタちゃん····· 違う、あの目は獲物を狩る猛獣の目だ、めっちゃリクレス君のこと見てる。


 ありゃ狙われてるわ。


「リクレス君も大変だねぇ·····」


「だからリクレス·····あれ?合ってる?いやオレってリクレスだっけ·····」


 何やら自分の名前でゲシュタルト崩壊を起こしてるリクレス君はほっといて、2人には100m先の普通の的に魔法を撃ってどっちの方が中心に近いかという勝負をやってもらう事にした。


「いくよ〜、魔力よ我が元に集い飛翔する弾丸となりて撃ち出されよ『マジックバレット』〜」


 ヒュンッ····· パスッ!


「おおっ!ほぼ中心に命中したっ!」


「ふんっ!さすがにディスタには勝てねぇだろ!·····後々怖いから頼みたく無かったんだけど」

「うん〜?なにかいった〜?」


「なっ!何でもねえよ!」


「じゃ、フィーロ君がんばれー」


「うん、それじゃ····· 飛翔する弾丸よ的を貫け『スナイパーバレット』」


 ヒュッ·····タァンッ!


「よしやった!ええと、ディスタちゃん?と同じところ撃ち抜いたよ!」


「「へっ?」」


「ふふふん!私のフィーロ君を舐めてもらっちゃ困るよ!凄いでしょっ!!」


 ちなみに、フィーロ君本来の力なら無理だった。

 なので『マジックエミュレーター』を使って、事前に覚えてもらった私が使った遠距離狙撃魔法『スナイパーバレット』で撃ち抜いてもらった。


 ちょっとズルいけど許してね?



「うぐ····· じゃあ最後は実力勝負だっ!本気で魔法を撃て!強い方が勝ちだ!」


「はーい、じゃあ『崩壊』」


 私が魔法を発動した瞬間、的の周囲の輪郭がぼやけたと同時に、瞬間的に消滅·····

 いや、原子間の結合が崩壊して外れ気体と化したのだ。


 そして単体の粒となった原子たちは一部がプラズマ化、凄まじい閃光を伴うTNT換算で100kgはあろうかという大爆発を発生させた。


 その莫大なエネルギーは、周囲を覆った私の結界によって防がれ、開放された上部を通して真上へとその爆炎と分離した多様な原子を放出した。


 ·····この魔法、仮に相手が鋼だろうがタングステンカーバイド鋼だろうが、原子間の結合を切ってしまうため基本的に無敵なのよね。

 食い止めるためには魔力を込めないとだけど、私が使うと相当な魔力が込められるから回避不可能だ。


 ちなみに、今は原子間だけど範囲を広げて『分子間』とか『混ざった物』とかと定義すると、成分の抽出とか泥水から真水を抽出できる。

 更には機械に掛けると、パーツごとにバラされたりも出来るかなり万能な魔法だ。



「ふっ、どんなもんじゃ」


\ゲンコツッ!!!/


「グフッ!?」


 リクレス君にドヤ顔をカマしたら、突如頭に衝撃と鈍痛が走った。

 というか、この痛み·····


「·····てへっ☆」


「説教部屋よ」


「ええええー!!だってこいつらがケンカ売ってきたんだもん!」


「だからって地面を抉るのはやりすぎですっ!いいから来なさい!」


「だったら埋めたらいいんでしょ!!ほら!埋めたよ!?これで元通り!はい説教おわ」


\ゴスッ!/


「ドムッ!?痛ぁぁぁぁああいっ!!」


「戻ってもやったのには変わりないわよ!駄々こねないで大人しく来なさい!」


「ぶっ、はははは!見ろよアイツ!また説教食らってるぜ?流石は説教部屋の常連だ!」


「あら?リクレス君もソフィちゃんにケンカ売ったのよね?アナタも説教部屋行きよ」


「ええええ!!?!?」


「あははははっ!ざまぁみろー!!」


「なんだと!?こんにゃろー!」


 \ゴチンッ☆/

 \べキャッ!/


「「いったーーーい!!?」」


「2人とも黙って付いてきなさいっ!」


「「いやだー!!」」


 こうして私とリクレス君は説教部屋送りにされ、みっちり叱られたあと、無理やり和解させられた。



 一方、残されたメンバーたちは·····


「あのー、なんか、オレたちのリーダーがごめんね?思い立ったらすぐ突っ走っちゃうヤツだから····· アレでも割と仲間思いで良い奴だから許してくれねぇか?」


「いいよ別に、ソフィちゃんも調子乗りやすいからあんな感じだし·····こっちこそごめんね?これからはたまに合同で練習したりしよ?」


「いいのか?そっちのグループ、みんな魔法が凄いから見てみたかったんだよな!よろしく!お前らもそれでいいよな?」


『『うんっ!』』


「こっちこそ、みんな良いよね?」


『『もちろんっ!』』


 面倒事に巻き込まれた者同士で気が合ったのか、特にケンカすることも無く仲良くしていた。

 そして両チーム共にリーダーが帰ってくるまで合同で魔法の練習をしていた。


 ちなみに練習は授業が終わるまで続いた。













「·····あれ?ワシの番は?」


名前:ソフィ・シュテイン

年齢:6才

ひと言コメント

「トホホ····· 説教受けるなんてもうコリゴリだよー!(昭和のアニメの終わり方みたいな感じ)」


名前:アルム

年齢:7才

ひと言コメント

「たまには他のクラスメイトと魔法の練習をするのも楽しいね!」


名前:フィーロ

年齢:6才

ひと言コメント

「なんか向こうの副リーダーもリーダーに振り回されて大変そうだった····· というか僕副リーダーだっけ?」


名前:グラちゃん

年齢:6才

ひと言コメント

「私たちまで説教に巻き込まれなくて良かったわ」


名前:ウナちゃん

年齢:6才

ひと言コメント

「あっ、ちょうちょだー」


名前:エビちゃん

年齢:7才

ひと言コメント

「ワシの番····· 魔法の勝負したかったのじゃ····· 最近扱いが酷いのじゃ·····」


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