お誕生日会の準備っ!
さて、今日は休日だけど、みんなバラバラに行動する事になっている。
っていうのも、今週アルムちゃんの誕生日があるので、そのパーティの準備をするためだ。
役割り分担としては、私とウナちゃんは買い出し担当、みんなは私が新設した誕生日パーティ専用会場の飾り付け担当だ。
「んじゃ、みんな作戦開始だよ!」
『『おーー!』』
ちなみにアルムちゃんは1人でお出かけ中だ。
つまり街の中でアルムちゃんにばったり遭遇する可能性があるので、いつも行方不明なウナちゃんと魔法で何とでもなる私が買い出し担当になったのだ。
「ってことで、ウナちゃん買い出しにいくよ」
「うん!」
『『行ってらっしゃーい(なのじゃ)!』』
「「いってきまーす!」」
私とウナちゃんはみんなに見送られ、休日の街へと出発した。
◇
今日買う予定のモノは
・高級ケーキ屋でショートケーキを買う
・プレゼントを買う
・誕生日パーティ用の珍しくて美味しい食材を買う
・パーティグッズの購入
って感じかな?
「よし、まずはケーキ屋さんに行こ!」
「うんっ!」
というワケで、私たちはケーキ屋に向かった。
◇
ケーキ屋は街の高級店が集まるエリアにあるのだけど、店の雰囲気が高級すぎて私たちチビッ子が入るのを躊躇ってしまう気品がある。
まぁ、入るんだけどね!
「すいませーん、友達の誕生日用のケーキを買いにきたんですが、イチゴのショートケーキってありますか?」
「いらっしゃいませお客様、ショートケーキはこちらですね、ですが1つで1500円ですが大丈夫ですか?」
うっわ高っ!
まぁ買うけどね!
「はい!じゃあそれでお願いします!あと誕生日用のキャンドルとプレートお願いします」
「プレートには何とお書きしますか?」
「うーん·····『アルムちゃん誕生日おめでとう!』でお願いします」
「わかりました、それではお会計1600円です」
「はい、現金でお願いします」
·····現金以外ってあったっけ?
まぁ何にせよ買えたから問題ない、あとは描き終わるのを待って·····
15分後、オシャレな箱に入ったケーキを受け取った私たちは次の場所へ向かった。
もちろんケーキは痛まないようインベントリで保存してあるので問題ない。
◇
次はプレゼント·····
なんだけど、ひとつは決まってる。
アルムちゃんが前に『新しい杖が欲しい』って言ってたので、今アルムちゃんが使ってる杖を魔改造する予定だ。
今はそれとは別のプレゼントを買いに来ている·····
やばっ!
「ウナちゃん、全力で隠れて」
「うん!」
「ソフィ、ステルスミッションの基本を思い出して·····」
うん、思い出してきた、偉大なサル·····じゃなくて偉大なボス直伝のステルス技術でターゲットから見つからず、ミッションのノーアラートクリアを目指すっ!
ステルス迷彩魔法使うけど。
私たちはキョロキョロと獲物を探している赤毛の少女の視線をうまく通り抜けて、私たちは通りの向こうにある目的のプレゼントがあるお店への侵入に成功した。
ちなみにウナちゃんは行方不明になったと思ってたらピッタリと私の後ろにいた。
マジで気が付かなかった·····
◇
私たちが入ったのは、可愛い物を数多く取り扱う巷の女子たちに大人気の雑貨屋だ。
ここではアクセサリーを何個か買う予定だ。
「まずは髪飾り····· これとかどう?」
「かわいい!いいと思うっ!」
店に入ってすぐに目に付いた、アルムちゃんの綺麗な赤毛に合いそうな金色とピンクの装飾が付いた造花の髪飾りをひとつ選んで、追加で何か選ぶ。
むぅ、このお店のアクセサリーとか雑貨、ぜんぶ可愛いから選ぶのきつ····· い·····
「わたし、これ、かう」
「あ!モフウサちゃんのコップだ!」
討伐難易度Sランク超えの伝説の魔物『モフウサ』がコップを支えているコップと、それの猫好き殺しの異名を持つ『プリティアサシンキャット』こと『もっふす』ソックリな猫バージョンの、めちゃくちゃ可愛いコップが売られてた。
これに関しては全員分即購入。
あとは良さそうな雑貨を何個か買って、私たちはお店を後にした。
◇
「さっ、ここからは別行動!私はちょっと珍しい食材に心当たりがあるから入手してくる!ウナちゃんはお金渡しとくから、ここに書かれてるパーティグッズと他に良さそうなパーティグッズを買ってきて、買い終わったら寮に戻ってみんなと飾り付けやっててね」
「うん!わかった!いってきまーす!」
「おねがーい」
さて、これで私はフリーだ。
ウナちゃんを別行動させたのにはワケがある。
私は裏路地に入ると、『ディメンションルーム』へのゲートを開き、中へと入って行った·····
◇
がさごそ·····
「よし!準備OK!」
私は例の海水プール····· 今はビーチ風に改造した海水実験場でパンイチになると、パンツを変形させてスクール水着に変換した。
「『絶淵の奈落姫』!クトゥさんお願いきいてー」
『Vloggov?』
私はめちゃくちゃ高い魔力を込めながら深淵魔法を使ってクトゥさんを呼び出すと、あるお願いをした。
「なんかこう、めちゃくちゃ美味しい魚ってない?人が食べても平気ですごく美味しいやつ!」
『Volvorf····· Vrrolll』
クトゥさんは何か悩むと、配下の魚頭の怪物さんたちを呼び出して何やら指示して戻ってきた。
そしてしばらく待つと、配下の者どもが色々な魚を持ってきたり、魚を召喚してきてくれた。
「んひょっ!?こ、これは!!マグロにノドグロに金目鯛にカツオに·····なにこの魚?あっこれ!すんごく高い王室御用達の高級魚じゃん!?あとバラムツ·····は沢山食べちゃダメなやつ!うわっエビもカニもたくさん!タカアシガニとかタラバとかズワイガニとかいるじゃん!あと甘エビとボタンエビ·····ってそこのウツボ頭!スベスベマンジュウガニはダメ!あっ貝類!?まじで!?アワビとかもあるじゃん!!·····リュウグウオキナエビスって食べれるの?」
さすがは深海の覇者たち、物凄い高級魚から毒魚までありとあらゆる海鮮食材を持ってきてくれてる。
·····そう、私が別行動したのはコレをやるためだ。
山育ちの私たちにとって海鮮食材は珍しいからね!
しかも川魚にはない旨みや油のノリ方をしている魚が多いからいいよね!
「いや、リュウグウノツカイは珍しいけど美味しくないらしいから逃がしてあげて?おい!クジラ持ってくんな!ダイオウイカも返してあげて!」
ただ、アイツら変な生物まで渡してくるから困る、シロナガスクジラなんぞ持ってくるな!返してこい!
は?モルルムチッチョ?うわキモッ!!返してきてそれ!!クーリング・オフッ!!!
◇
とりあえず深淵の方々が持ってきてくれた魚介類から前世でも知ってて美味しい物を抜き出す。
まずはエビとカニ、コレはガチで美味しいし私達も川エビや川カニで慣れてるから大丈夫·····のはず。
あとはマグロと金目鯛、それに個人的に食べたかった高級魚と、あとは貝類も貰った。
あとは『絶淵の奈落姫』で魚たちに指示をだして何匹かは海水実験施設に住んでもらった。
さて、血抜きしたり捌いたり熟成させたり、がんばるぞー!!
「それではこちらを〜?捌いて逝くっ
◇
割愛
◇
「はい、ということで血抜きして内蔵を抜いて1週間熟成させた物がこちらです、あとパーティ会場の飾り付けが終わったのがこちらです」
下処理のシーンは特に何も無かったので全カットしてしまったので、あとはこれを切って刺身にしたり焼き魚にしたり煮付けにするだけで良い。
しかも後からお肉類も買ってきて準備できてる。
そして·····
「みんな準備はいい?それじゃ、本日の主役の登場だよっ!」
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
ひと言コメント
「マグロたべたいけど我慢····· あと寿司のシャリを握れるように練習しなきゃ·····」
名前:ウナちゃん
年齢:6才
ひと言コメント
「アルムちゃん、わたしが目の前で手を振っても気が付かなかった····· わたしってすごい?」
名前:アルム
年齢:???
ひと言コメント
「なんかソフィちゃんがいた気がする」




