第1回テスト 魔法の実技
「おはよー·····」
朝5時
私は早起きして、ひと風呂浴びようと自分の部屋を出て『秘密基地』を通ってお風呂場に向かおうとしていた。
ちなみにすぐに入れるよう服は脱いでるからすっぽんぽんだ。
「·····ついでに朝日浴びてくるかな」
私はそのまま秘密基地から直結してる屋外風広場にやってくると、擬似太陽光を浴びて身体を動かす。
はぁ、全身で太陽光を感じるのも悪くない·····
「『マジックボール』!あたれっ!」
「ん?」
割と朝早くに起きたと思ったんだけど、もう誰かいる·····というか、声からしてフィーロ君が魔法の練習をしているらしい。
昨日練習していた場所を見ると、案の定魔法の練習をしているフィーロ君の背中が見えた。
でも的がよく見えないので、私はフィーロ君の近くまで歩いて行く。
うん、足の裏に伝わる草の感じが気持ちいい。
「おっ!7発も当たってるじゃん!フィーロ君頑張ってるね!」
「うん、ちょっと心配だったから····· あれ?ソフィちゃん来てたんんんんっ!?!?」
「·····あっ、フィーロ君後ろ向いたままでお願い」
やべっ☆
裸のままだった☆
「そ、ソフィちゃん、ちゃんと服を着て寝た方がいいと思うよ?」
「ち、ちがうのっ!わたしはお風呂に行こうとおもって脱いでただけで·····露出趣味とかじゃないの!」
「じゃあ早くお風呂行ってよ!じゃないと振り返っちゃうよ!」
「きゃー!へんたーーい!!」
私は大事な所を隠しながらお風呂へとダッシュで向かった。
「称号はそのままだ····· よかった·····」
ちなみに私には変な称号が増えていた。
なぜだ·····
◇
お風呂から出た私は、秘密基地は経由せずに自分の部屋へ戻り、制服に着替えて学校に行く準備をしてみんな揃って学校へ向かった。
◇
教室に入り、荷物を置いた私たちは杖を持って魔法の実技テスト会場である校庭へとやってきた。
「はい、それでは魔法のテストです!学番順に並んで魔法を的に向かって撃ってください!」
『『はーい!』』
私の学番は24くらいだったので、ほぼ中間か·····
その間ヒマだしクラスメイトの魔法命中率でも調べよっかなぁ·····
最初の子は10発中4発、どれもバラバラに当たってる感じ。
2人目は5発命中、そのうち2つは割と中心に近い所に当たってた。
その後は3,4,5が平均的に続いていき·····
「私の番ね、行くわよ、魔力よ我が元に集い飛翔する弾丸となりて撃ち出されよ『マジックバレット』!」
ズガガガガガガガガガッ!!
おっ!さすがはグラちゃん!9発命中!しかも連射速度もかなり早めだ。
1発は上に逸れてたけど、他はかなりいい感じ、しかも大半が中心に当たっているから高得点だ。
「さすがは私の孫娘ね、うんうん」
·····あ、校長先生も見に来てる。
あっ、次の子緊張して1発しか当たらなかった。
補習テスト行き確定かな?
ご愁傷さま·····
その後は平均3回くらいの命中率でみんなが魔法を撃っていき、アルムちゃんの番になった。
◇
アルムちゃんは杖を持って的の10メートル前に行くと、先生に学生証を見せてテスト準備が完了したようで、杖を構えた。
「それでは、はじめっ!」
「じゃ、じゃあいきますっ!集中·····魔力よ我が元に集い球となりて撃ち出されよ『マジックボール』っ!」
ガスッ!
「やった!当たった!」
アルムちゃんが放った魔法の球は見事に的に命中して、飛び跳ねて喜んでいた。
·····まだ1回目だよ?
「あっ、次····· いきます!」
しかしその後は調子が悪く、10発中5発しか当たらなかった。
「うーん····· もっと練習しなきゃなぁ·····」
「アルムちゃんおつかれさまっ!それじゃ次は·····」
「次、ソフィさん来てください」
「はーい」
ふっ、やってやんよ!
賢者姫の格の違いってモンを見せてやる!
私は『星々の杖 ラズワルド・ロッド』を持って的の所まで歩いていった。
◇
テスト結果の記録をしている名前不明の先生のところに行くと、私は学生証を先生に見せて魔法の実技の試験を·····
「はい、ちゃんとソフィ・シュテインですね確認完了です、それでは魔法を·····」
っとその前に
「あっ、芸術点ってあります?」
「えっ?いや特に無いですけど·····」
「減点とかも無いです?」
「当たれば問題ないですよ、でもちゃんと当ててくださいよ?」
よし、遊んじゃお
「いでよ〜魔法のだんがん〜」
「ソフィさん遊ばな····· へ?」
私は杖を振るって一瞬で空中にほかの子とは比べ物にならないほど圧縮され、空間が湾曲して見えるほどの魔力を込めた弾丸を10発きっかり浮かして、綺麗に横一列に並べた状態で待機させた。
照準を的の中心に向けてっと
うーん、ちょーっとズレてるかな?
左上あたりの弾丸の誤差修正、左に1mm·····
よしピッタリ中心っ!照準固定
「それじゃ、斉射っ!!」
ズダンッ!!
ヒュンッ
だんちゃーく、いまっ!
バギャッ!!
発射音着弾音共に1回しか鳴らず、しかも弾速は目視不可能な程で、結果的には1発しか撃ってないように見えた。
「ええと、結果は·····1回?ふざけすぎですよ」
「違いますよー、校長先生ー!」
「はいはい····· フルート先生、その子は100点よ?全ての弾が一発目が穿った穴を通り抜けているわ」
「はっ、えっ?ほ、本当ですか·····?」
「本当よ?ほら」
うわ何あれ、映像記録魔法なんてあるの!?
後で使い方とか調べよっと。
校長先生は空中に映像を投影して、ビデオ判定してくれた。
うんうん、狂いなく正確に一点を撃ち抜いてるね!
それにしても綺麗に録画出来てるなぁ·····
「本当だ····· おほん、ではソフィさんは満点と記録しておきます」
「やった!」
ん?校長先生が私の方みてる?
·····あの目、日本食を要求してきてるな?
『仕方ない、後でなんか作るよ』
という意味を込めて私はウィンクをして試験場を後にした。
ちなみにフィーロ君はこのゴタゴタ中に別の場所でテストを受けていて、ギリギリ4発当たってた。
そしてウナちゃんなのだが、しっかり番号を覚えてたはずなのにいつの間にか終わってた。
結果は8発命中、まだ2発はどこか行方不明になってるが他は中心に当たってるのでかなり上達したみたいだ。
◇
最後はエビちゃんの番だ。
もちろん転入生なので学番は51番、だから最後の一人でみんなからめちゃくちゃ注目されてる。
「わわわわわわわわワシのばばばんじゃな、わ、わワシはええと、エビ····· えび····· エヴィリンなのじゃ!」
あーあ、めっちゃくちゃ緊張してるわ。
ダメだねアレ。
あんなカッチコチで魔法を使うと·····
「そそそそれじゃ、いくのじゃですのじゃじゃ!」
◇
「·····0点です」
「な、何かの間違いなのじゃ!見られて緊張してたのじゃ!」
「追試は放課後です、後で校庭に来てください」
「ううぅ、チラッ」
こっち見んな、赤点は赤点よ
「びええぇぇぇぇぇえええええ!!ソフィが冷たいのじゃぁぁあああぁぁぁああ!!」
「エヴィリンさん泣いても無駄ですよ?来なかったら休日も来てみっちり勉強と追試を受けてもらいます」
「いやなのじゃああぁぁぁぁああ!!!」
結局、赤点を取ったエビちゃんは放課後に追試を受ける運命から逃れることは出来なかった。
エビちゃんは決まった瞬間また私たちの方を見てきて『待ってて?』って目で言ってきた。
もちろん私たちは先に帰った。
まぁ、そのあと1発でクリアしたっぽいけど、エビちゃんが『びええぇぇぇぇぇえええええんっ!!』って大泣きしてべそかきながら寮に帰ってきてものすごく面白かった。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
称号
『裸族』←New!!
『露出狂疑惑』←New!!
ひと言コメント
「明日は先生たちが採点で休みだし、校長先生に頼まれた日本食と、アルムちゃんの誕生日祝いの準備しなきゃ·····」
名前:アルム
年齢:ほぼ7歳だよ!
ひと言コメント
「魔法がじょうずになって嬉しい!あと誕生日たのしみ!」
名前:フィーロ
年齢:6才
ひと言コメント
「僕がビリになるかと思って怖かった」
名前:グラちゃん
年齢:6才
ひと言コメント
「もっと魔法の命中精度を上げたいわね·····」
名前:ウナちゃん
年齢:6才
ひと言コメント
「魔法が何個かきえちゃったけど、どこにいっちゃったんだろ?」
名前:エビちゃん
年齢:見直し中
ひと言コメント
「みんなひどいのじゃ····· 悔しかったから的を爆砕してクリアしたのじゃ·····」




