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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第二章 TS賢者は魔法学校へ行くっ!
62/222

今日の冒険はキノコ狩りっ!


 魔王ちゃんことエビちゃん用の杖を作ってから約1週間後、わたしたちは再び冒険者ギルドへやってきた。


 ·····って言うのも、エビちゃんの杖が強すぎて授業で使うと暴発しそうだったため、街の外に行って練習する事にしたのだ。



「·····という訳で、エビちゃんを冒険者体験に連れて来ました!」


「はい了解です、それではこちらに必要事項を記入して学生証と一緒に提出してくださいね」


「うむ!わかった!」


「んじゃ、エビちゃんが書いてる間、僕たちは良さそうな依頼でも探そっか!」


『『おーー!!』』


 今回来て判明した事なのだが、ちびっ子冒険者になるとお小遣い稼ぎの仕事をギルドで受けられるようになるのだ。

 例えば雑草ぬきとか配達の手伝いとか店番の手伝いとか·····

 うん、ほぼほぼ雑用だ。


 でもたまに街の外に行く系の依頼もある。


「みんな!コレにしない?」


「ん?どれどれ?」


「·····森に出たマッシュマッチョの討伐(収穫)?」


「マッシュマッチョってなに?」


 ええと·····

 『アカシックレコード』の項目に確か·····


 あった!魔物事典!


 ええと·····?



 名前:マッチョマッシュ····· 逆じゃん!

 マッチョマッシュはその名の通りムキムキなキノコで、普通のキノコに比べるとなんと1億倍のパワーを獲得したキノコ界最強のマッチョ


 ただし、0を1億倍にしても0に変わりはない

 実際は殴られるとちょっと痛い


 大きさは50cm、全身ムキムキでずんぐりむっくりなので非常に歯ごたえと食べ応えがあって美味しい

 風味はポルチーニのように旨みが強い


 子供などの弱い相手には強く出てきて好戦的なのだが、大人が出てくると一目散に逃げ出すので収穫は子供がやる必要がある

 しかし、子供だと倒すのは少し厳しいのでそこそこ希少な食材


 稀にやたら強い武術を使う個体群が現れるが、その生態などはよく分かっていない。



 ふむふむ·····

 これはぜひ食べてみたい食材だ。


 醤油とバターを塗って七輪で焼いて·····

 んふふ·····



「よし!今日の依頼はコレにしよう!」


「さんせー!」


「街の外だよ?危なくない?しかも大人の冒険者さんが付いてこないって書いてあるし·····」


「あら?フィーロは何を言ってるのかしら?もっとヤバいのが私たちには居るのよ?」


「うんうん、ソフィちゃん居れば問題ないよ!」


「むっ?何の話をしておるのじゃ?」


 おっ?

 エビちゃんが来たって事は·····


「エビちゃん冒険者体験の登録終わった?」


「うむ!無事に終わったぞ!」


「はい、それでは皆さんは····· えっ、マッシュマッチョの収穫ですか?まぁ危険は無いとは思いますが、エヴィリンさんは初めてですしできれば他の依頼を·····」


「嫌です!これが良いんです!」


「いやソフィちゃん、そこまで強く言わなくても·····」


「うーん····· わかりました、クエストの受注を許可します、ただし!仮に他の魔物が出現した場合は戦わず逃げて下さい、良いですか?」


『『はーい!』』


「それじゃ、この依頼でお願いします!」


「はい、手続き完了です、頑張って下さいね!」


 よし!

 なんとかキノコ狩りの依頼を受けられた!


 今日の夜はキノコパーティーだ!



 私たちはキャッキャと騒ぎながら街を西に進み、そのまま門から街の外へ出て西の森へと進んでいた。


「あっ、そろそろ到着だからみんな武器の準備しよっ!ラズワルド『暁天』!」


「よいしょっと、ソフィちゃんの杖いいなー、私のは変化しないから羨ましい·····」


「ははは····· 僕の杖なんてフシ町で売ってた安物だから、今のうちにコツコツ貯めて良い奴買おっかな·····」


「エーデルワイス『開花』!ふふっ、やっぱり私の杖は美しいわ·····」


「ディサペア『出現』っ!じゅんびOK!」


「ええと、ワシの杖は····· なんじゃっけ?」

「アナイアレイション『双璧』か『双晶』だよ!」


「そうじゃった!アナイアレイション『双璧』!」


 私の掛け声に応じて、みんなが自分の武器を取り出し、起動したり出現させたりして準備が完了した。


 うんうん、エビちゃんの杖も似合ってる!

 さすが私!センスあるぅ!!


「それじゃみんな行くよー!!」


『『おー!!』』


 そして私たちは杖を構え、集団で森の中へキノコを取りに行くため突撃して行った。



 〜15分後〜


「アルムちゃんそっちいたー?」


「いなーい!フィーロ君はー?」


「こっちにも居ないよー!グラちゃんはどう?」


「居ないわね····· どこかしら?ウナは見つけた?」


「いないよー!木の下にも石の下にもいなーい!エビちゃんは見つけた?」


「居らんのじゃー!!どこじゃキノコー!!」


 私たちは『マッチョマッシュ』を見つけられず、ジメジメした森の中をさまよっていた。

 おかしいな·····

 キノコだからジメジメした場所に居ると思ったんだけどなぁ、しかもデカいから見つけやすいはずなんだけど·····


 いや、まてよ?

 図鑑にはマッチョマッシュはポルチーニっぽい味と書いてあったってことは·····


 ええと確かポルチーニの仲間で、サークレット王国の気候に似てる日本に生える『ヤマドリタケモドキ』は確か·····


「わかった!ヤツらはブナとかクヌギとかコナラのドングリが出来る木の近くにいる!!」


「えっ!?わかったの!?」


「うん、前にポルチーニってマッチョマッシュそっくりなキノコをお店で見た事あるんだけど、ドングリと一緒に飾られてたんだ、だから多分マッチョマッシュもドングリの近くに居るはず!」


『『おおー!!』』


「·····でもこの時期、ドングリなくない?」


「あっ·····」


 ヤバい、詰んだ?


 いや、ここは前世の記憶を活かすんだ。

 俺がガキンチョだった頃、ドングリの木····· 正確にはクヌギの木に寄ってくるカブトムシを捕まえるため公園を探し回ったあの記憶を·····っ!!


 よし!葉っぱの形思い出した!たぶん大丈夫!!


 ·····たぶん。



 森の中を進んでいくと、木々はより鬱蒼としてきて、草むらも増えてきた。

 そんで割とそこら中にキノコも生え始めてるし、そろそろ出てくるかな?


「ね、ねぇソフィちゃん、そろそろ引き返した方がいいんじゃない·····?森の奥深くだよここ·····」


「いいのいいの、仮にヤバいのが出ても私とエビちゃんが居ればなんとかなる!それにエビちゃんの強さも確認したいからね!」


「うむっ!この体での戦闘は初じゃからの!今のうちに慣らしときたいのじゃ!」


「まぁ、ソフィちゃんがそう言うならワタシは付いてくけど·····」


「こういう時って必ずトラブルが発生するわ、みんな気をつけるのよ!」


「わたしは気配を消しとく·····」


 今日の目的はキノコの収穫とエビちゃんの強さチェックと杖の調整だから、こんな奥地までやってきたのだ、今更引き返すワケにはいかない。


 ガサッ


 ん?来たっ!!


「みんな!来るよ!魔物だよっ!!」



 音がした方向に向いて私たちは武器を構えて飛び出してくるのを待ち構えていると·····


『ギャッ?ギャギギッ!!』


「チッ····· ゴブリンか·····」

「なんじゃぁ、ゴブリンかぁ·····」


「や、ヤバいよ、ゴブリンはヤバいよっ!ソフィちゃん逃げようよっ!」


「みんな!ゴブリンは女の子相手に危ないことするって言ってたからみんな逃げて!ぼ、僕が食い止めるから!」


「·····臭っ」


「そろーり·····」


 みんなはゴブリンを見た瞬間、逃げ出そうとした。

 ウナちゃんはもう逃げてるし。


 ·····はぁ、約20匹か、リーダー格は居ないっと。


「エビちゃん殺るよ」

「ワシは左手の10匹を殺る、ソフィは反対を頼む」


「みんなはそこに集まってて?『魔導障壁展開』」


 私はみんなを魔導障壁で保護して、エビちゃんと共に久しぶりに暴れる事にした。


 要らないキノコは伐採して埋めちゃおうねぇ·····


 ふふふ·····





名前:ソフィ・シュテイン

年齢:6才

ひと言コメント

「ゴブリン殺すべし慈悲はない」


名前:エビちゃん(エヴィリン)

年齢:6才ってことにするのじゃ

ひと言コメント

「ゴブリンだと耐久力が足りない気がするのじゃ」


名前:アルム

年齢:6才だけどそろそろ7才

ひと言コメント

「魔法は使えるようになったけどゴブリンに当てられる気がしない」


名前:フィーロ

年齢:6才

ひと言コメント

「焦って食い止めるとか言ったけど、僕この中でいちばん弱いんだった····· 男の子なのに最弱····· 頑張らきゃ·····」


名前:グラちゃん(グラシアル)

年齢:6才

ひと言コメント

「貴族のお嬢様とゴブリンって相性悪いのよね····· 2人に任せたわ·····」


名前:ウナちゃん(ウナ・ウェア)

年齢:6才

ひと言コメント

「わたしは前通っても気付かれなかったよ!ふふん!」


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