表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第二章 TS賢者は魔法学校へ行くっ!
59/222

ソフィ・シュテインと融けたゴブレット


 お昼休みが終わり、教室でお喋りしていた私たちは自分の席について午後の授業に備える。


 ちなみに午後の授業は魔法の実習1つだけだ。


 お、先生が来た。


「はい、それじゃ今日の魔法の実習はみんなの魔力量を測りたいと思います!」



「「うげっ!?」」



「どうしたの2人とも?」


「ほらアレだよ、ソフィちゃんはアレだから·····」


「ああー····· 納得したわ」


「どれくらい増えたかなっ!たのしみっ!」


「ソ、ソウダーネ!タノシーミダネ!」


「ウ、ウン!ワレモスーゴクタノーシミナノジャ!」



 まずいまずいまずいまずい


 魔力を測るのはやばい、調子にのってこの前MPを10億にしちゃったから本気(まじ)でやばいかも·····

 今は隠蔽で表示的には570、知り合いには19800にしてあるから問題ないけど、別の方法を使われるとマズい、バレたらとんでもない事になる。


 だって、『須臾(しゅゆ)』使いながら寝たら魔力がアホみたいに増えるんだよ?

 それが面白くてつい·····


 あうう····· なんとかバレないように隠蔽しなきゃ·····



 マズいマズいマズいマズい


 魔力を計られるのはヤバい、ワシは前世からちょっとだけ力を引き継いだが、それでも人間より圧倒的な魔力がある、そこのソフィなんぞより圧倒的に多い320万もあるんじゃぞ!?

 それがバレたらマジでヤバい、しかもワシの魔力じゃから大変な事になるかもしれん·····


 あうう·····なんとかバレないよう隠蔽するんじゃ·····



「はい、それじゃ魔力は外で計測するので、杖を持って外に行きましょう!」


『『はーい』』


 私たちは自分の杖をロッカーから取り出し、先生について外へ向かった。


「ワシ、杖もってないんじゃけど·····」

「どうするんだろうね?」

「忘れた人用の杖あるし、それ借りればいいんじゃないかな?」

「そうね、エビちゃん後で先生に言って借りる事を勧めるわ」

「えー?エビちゃんの杖見たかった·····」


 むむむ?

 元魔王なんだから杖の1つや2つ持ってると思ったんだけど、持ってないのかぁ·····

 デザインとか参考にしたかったんだけどなぁ·····

 仕方ないなぁ·····


 私はエビちゃんの耳元に行ってひそひそ話をする。


「エビちゃんエビちゃん、お手伝い頑張ったら私が杖作ってあげる!」


「本当か!頑張るからお願いなのじゃ!」


 はい言質は取ったよ?


 馬車馬の如く働いてもらうよっ☆



 私たちはいつも魔法を練習している場所ではなく、学校の校庭にやって来た。


「はい!じゃあ今日はコレを使って魔力のテストをします!」


『『はーい!』』


 校庭の真ん中には4個の金属製の·····

 なんて言うんだっけ、金属で出来たワイン入れる容器の、えーと·····


「ねぇフィーロ君、アレなんて名前だっけ?」


「えっ、僕もわかんない·····」


「ワタシも知らない!」


「私は父上が使ってるの見た事あるわ、名前は知らないけれど·····」


「わたしもしらなーい」


「ふっふっふ、お主らまだまだガキンチョじゃのう、アレはゴブレットという酒を飲むためのコップじゃ」


「ふーん·····」


 ゴブレット·····

 どっかで聞いた事あるけど忘れた。


 それより、あのゴブレット、魔力があるって事は魔道具かな?

 それに魔力波が校長先生のモノだから先生が作ったんじゃないかなぁ·····


「それじゃ、これの使い方を教えます!両手でこんな感じで包んで思いっきり魔力を流してください!すると中に液体が貯まるので、それを先生に見せてくださいね!」


『はーーい!!』


「では4人ずつに仲良く並んで!」


『わーー!!』


「·····ねぇエビちゃん」

「·····のうソフィよ」


「「(ワシ)たちは最後にしない?」」


 ·····ガシッ!


 私たちは手を結び、最後に計測する事にした。



「わっ!580だっ!すごく増えてる!!」


「おおー!僕も増えてた!204になってる!」


「やった、私もふえていたわっ!2400よ!」


「わたしは1240だってー!」


 あれからどんどん計測は進み、『なかよし組』のメンバー全員の計測が終わった。

 私が魔力アップの方法を教えたので、みんな軒並み魔力量が上がっていた。


 そして·····


「·····とうとうワシらの番じゃの」


「うん·····がんばろ?」


 最後に私たちが残った。

 はぁ、不安だ·····


「ふっ、ソフィの魔力量はこの元魔王 エヴィリン・アマイモン・ファゴサイトーシスのお墨付きじゃ、ガキンチョでその魔力量ならば将来ワシの魔王軍の幹部になれるのも夢じゃないのじゃ!どうじゃ?良い提案じゃろう?」



 ·····カチンッ!


「なんだとてめぇ!!?勇者にあっさり負けた癖にまだイキってんのかぁ!?よし私の本気見せてやるわ!!」

「あぁ?なんじゃお主、ガキンチョの癖にイキりおって!ワシは元とはいえ魔王じゃぞ!?不敬じゃ不敬ッ!わかったのじゃ、貴様を実力で黙らせてやるのじゃ!!」



 私はキレた。

 そしてエビちゃんもキレた。



 私はゴブレットの置いてある台の近くまで2人並んで行って、2人同時にガシッとゴブレットを掴み·····


「「じゃ、行きます」」


「はいはい、·····ケンカは程々にしなさいね」


『『ふんっ!!』』


 ギュァァァァァァァアアアアアアアアッッ!!!!


 2人とも本気で魔力を込めていく。


 するとゴブレットから真っ白い光と真っ黒い光が爆発したかの如き強さで放たれ、途方もない量の魔力がゴブレットの中に圧縮されていく。


 しかし、白い光は黒い光に侵食され始めた。


 ぐっ!?私の魔力が、押されてる!?


 くっそ!エビちゃんがこっち見てニヤッてしやがった!!ぜぇったいまけない!!



「ちょっ!眩しっ!?2人ともゴブレットを離して!」


『『うらぁぁぁぁぁあああ!!!』』



 私たちはさらに魔力をバカみたいに注ぎ込んだ事で白と黒の光がゴブレットから噴火の如く噴き上がり、2つの光がぶつかり侵食し合い、周囲に爆風が吹き荒れた。


 エビちゃん····· なかなかやるな!!


 エビちゃんも私の方を見て

 『ソフィ····· なかなかやるではないか!!』

 と言っているように見えた。


 だけど·····



『『負けるかあぁぁああぁぁぁああっっ!!!』』


『止めなさいこのおバカ2人ッ!!』


 バギャッ!!

「パンジャンッ!?」


 メギョッ!!

「ドラムッ!?」



 私たちの魔力対決は何者かによる鉄拳制裁で強制的に中断させられた。



「「あいたたた·····なにすんじゃゴラ····· やべっ」」


「·····2人とも、校長室に来なさい」


「「はーい·····」」



 校長先生だった。



 私たちは授業の途中だが、校長先生の部屋へと連れていかれ、説教をされた。




「·····おかしいわ、これオリハルコン製よね?」


 私は校長先生に連れていかれた2人を見送ったのだが、2人が置いていったゴブレットをみて驚愕した。


 このゴブレットの材質は希少魔法金属オリハルコン、普通は高濃度の魔力を込めながら想像を絶する高温で熱する事でようやく融ける金属····· のはずだ。



「うん、私が全力で魔力を込めてもうんともすんとも言わないわよね?あっでもちょっと増えてるわ·····」



 だけど、あの2人が魔力を込めたゴブレットはドロドロに融け、最早ゴブレットの形さえ残っていない。

 そしてその中心には、高濃度の2人の魔力が結晶化したであろう白と黒の結晶が·····


 あら?


 校長先生が来た?


「ちょっとこれ持っていくわ、あと·····


















「はっ!あれ?私は何を····· あぁそうだったわ、ソフィちゃんとエヴィリンちゃんがゴブレットで殴り合いの喧嘩を始めたから校長先生に連れていかれて·····」


 そうだったわ、こっちに向かっていた2人が突然口喧嘩を初めて、ヒートアップした結果ソフィちゃんがエヴィリンちゃんの頭にゴブレットを叩き込んで、ケンカが始まったのよね。


 仲は悪くなさそうなのになんで喧嘩するのかしらね、あの2人は。



「·····私が説教する必要は無いわね、それもそうよゴブレットは2()()しかないから、壊れたら大問題よね、校長先生に連れていかれて当然よ、でもなんか忘れた気がするわ」



 またアホな事をやったソフィちゃんとソフィちゃんと同じ気配がする転入生のエヴィリンちゃんはもう居ないし、私は授業を進めなければ。


 私はモヤモヤする頭の中を一旦整理して、あの2人のケンカの様子に笑ったり驚いたりして騒いでる子供たちに向き直った。


「はーいみんな!あの2人みたいにケンカしちゃダメですよ!じゃないと校長先生に連れていかれて怒られちゃいますよ!みんな仲良くしてね!」


『『はーーい!!』』





「·····ねぇみんな、本当にソフィちゃんたちが殴り合いのケンカしたと思う?」


「それは無いと思うな、ほら机みてよ、ゴブレットが4つあったみたいに2つ焦げた跡が残ってるじゃん?たぶん2人が魔力を込めすぎて融かしたんだと思う」


「·····だけど私は2人が殴りあってたのはしっかり見たわよ?」


「あれ?わたし、殴りあってたのも見たし、魔力で融かしてたのも見たよ?2つ記憶がある?なんで?」


「「「「うーーーん·····」」」」


 結局みんなで頑張って理由を考えたが、2人がいつも通りバカやったという結論で終わった。




 結局、2人が『なかよし組』の所に帰ってきたのは授業が終わってからだった。


 2人ともギャグ漫画のように特大のタンコブを数個積み重ねて泣きながら帰ってきた事からも、彼女たちが食らっていた説教が壮絶な物だった事からも容易に想像できた。



名前:ソフィ・シュテイン

年齢:6才

ひと言コメント

「校長先生がみんなの記憶を消してくれて助かった····· 危うく私の力がバレるところだった」


名前:エビちゃん(エヴィリン)

年齢:身体は6才だから6才って事でよいか?

ひと言コメント

「おかしいのじゃ····· ソフィの魔力じゃあそこまで力は出ないはずなのじゃ····· まさかこやつ、隠しておるのか?」


名前:フィーロ

年齢:6才

ひと言コメント

「·····わかった、たぶん僕たち記憶をイジられたんだ、それしか説明が付かない」


名前:アルム

年齢:6才

ひと言コメント

「あれ?今日の朝ごはん何だっけ?」


名前:グラちゃん(グラシアル)

年齢:6才

ひと言コメント

「2人がゴブレットでポカポカ殴り合っているのは中々滑稽な絵面だったわ、思い出し笑いが止まらないわ」


名前:ウナちゃん(ウナ・ウェア)

年齢:6才

ひと言コメント

「うーん····· なんで記憶が2つ·····」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ