泥濘魔法と塩水プール
それはある日の魔法開発の途中のことだった。
「·····ん?へー、泥魔法って色んな種類の泥が作れるんだ、コレで泥浴びが好きな生き物用の場所とか作れるかな」
泥魔法の改造先は、栄養価の高い泥やヘドロや泥炭や粘土などの粘性の高い物ならなんでも作れそうだった。
「むむむ!?生コン(コンクリートが固まる前のやつ)とかもあるっ!?」
これを使えば建築や工作の幅がめちゃくちゃ広がるのでは?
それに泥炭も乾かしたりしたら燃料として使えるかもしれない。
まぁとりあえずは沼とか池とか作るかなぁ·····
◇
「よしできた!みんな入っていいよー!」
『ゲコォッ!!』
パチャッ
ピチャッ
ゲコゲコ
ちゃっちゃと池を、それもちゃんと自然にできた感じの池を作って、田舎に居そうな魔物たちをそこに放った。
ついでに近くに泥沼もある。
「どう?住み心地は良い?」
『ケロッ!!』
『くわっ!』
「んふふ、よかったよかった」
どうならみんな満足してくれたみたいだ。
「じゃ、みんな好きに使ってねー」
そして池を作って満足した私は、泥魔法の更なる使い方が無いかを探し始めた。
◇
「泥·····粘性が高い·····有機物·····」
庭に池を作った私は部屋に戻って泥魔法の研究をしているが、なーんか引っかかっている。
さっきの池を作ったのもインスピレーションが出てこないかと思ってやったんだけど、別のが出てきて凝った作りにしてしまった。
「あぁダメだ、ヘドロをぶつけるくらいしか活用方法が思いつかない·····」
私は作業スペースで泥団子を作ったり、少し固めの泥で山を作ったりして遊んでいるが、やっぱりダメだった。
行き詰まった私は、何を考えたのか子供らしく焦げ茶色の泥をとぐろを巻かせてアレの形にした。
うーんこれは·····
お見事ですな·····
ちなみに、生き物の排泄物も泥魔法で作れるようだ、しかも硬さを変えられるオマケ付き。
「いや、確かに排泄物もさ、アレって泥みたいな感じするけどさ·····」
オソマ(ボソッ
「·····オソマ?」
オソマはアイヌ語でウ〇コの事だ。
「それだ!食べられるオソマだ!!」
私の頭に電撃が走った。
そう、食べられるオソマだ。
日本にはオソマに似た食べ物が沢山あった。
「カレー、味噌、チョコソフト、餡子·····」
どれも粘性が高く茶色っぽいことからネタにされがちな食材たちだが、今日はそれが私に閃きをもたらしてくれたようだ。
「ふふふ····· ありがとうオソマの神様!ありがとウ〇コ!やはりウ〇コは世界を救
◇
汚い表現が出てしまい申し訳ありませんでした
番組を変えてお送りします
◇
◆
☆新番組☆
『がんばれ!まおうちゃん!』
第1話 ふっかつのだいまおー
ここは魔王城
むかしむかし、異世界からやってきた勇者たちと伝説の魔王がたたかって、いまは廃墟となったふるいお城です。
そこの王座に、くらーいモヤモヤがあつまりはじめました。
そしてモヤモヤが真っ黒になって光が見えなくなるくらいになったしゅんかん、ひとりの少女が現れました。
「ふっふっふ、わしはふっかつしたぞ!だーはっはっはっはー!!ワシは復活したのじゃー!!これより魔族の新たな····· って、まっ、魔物ぉ!?待つのじゃ!!わ、ワシはエサじゃないのじゃ!ひぎぃ!?ヤメてぇ!たべないでぇ!!!びええええええっ!!どうしてなのじゃぁぁぁああああっ!!!」
しょうじょはおおごえを出すと、あたりにいたこわーい魔物たちがおこってしまって襲われてしまい、はだかのまま逃げ回る羽目になりました。
おしまい。
◇
〜番組を戻します〜
つ、つい興奮してはしたない言葉を口にしちゃったわオホホ····· 私は今は可憐な可愛い少女だからダメだよねっ☆
それはさておき、私は禁断の魔法を見つけたのかもしれない。
「ふっ、ふふふふふ·····」
私の前には様々な泥が皿に盛られている。
いや、泥ではないっ!
「完成したぞ·····!!ついにできたんだ!日本人のホッとする味ランキング1位(個人調べ)!お味噌の原料っ!!」
そう、私はとうとう味噌を魔法で生み出す事に成功したのだ!
もちろん味も食感も香りも完璧に味噌そのもの、しかも普通の味噌だけでなく白味噌や八丁味噌に仙台味噌や麦味噌まである。
今までは味噌という過程をすっ飛ばして味噌汁を生み出してたから、味噌そのものがあるのは感激だ。
それにカレーもあるしソフトクリームもできた。
まぁ、ソフトクリームだけは泥魔法じゃ作れなくて氷魔法との複合魔法で作ったんだけど、普通に美味しいソフトクリームが完成した。
私は皿に乗った味噌を1口舐めてみると、あのしょっぱくも旨味のあるキュウリにつけたくなる味噌の味が口に広がった。
ちなみにキュウリみたいなのはあるけど、時期じゃないからまだ無い。
「んふ〜っ!おいしいっ!やっぱり味噌は日本人の味だなぁ····· よしっ!味噌が出来たなら味噌汁を作らなきゃ!!」
次に私が作成に取り掛かったのは、味噌汁の具材作りだった。
·····と、その前にもう1回味噌舐めよっと。
今度はこっちがいいかなっ!
「ぶえぇぇぇ····· うえっ、おえっ、これ、オソマだった····· えぼっ」
◇
口の中をめちゃくちゃゆすいで浄化魔法を10回掛けて殺菌消毒しまくった私は、気を取り直して作業を再開していた。
今私が欲しい味噌汁の具材は
・ワカメ
・豆腐
・油揚げ
この3つだ。
でもこの辺りは山奥でワカメなんて届かない。
稀に塩漬けのワカメが届くけど、かなりレアでなかなか売ってないから無理だ。
豆腐と油揚げも売ってるのを見た事がないし、大豆は売ってるけど豆腐の作り方なんか知らない。
「ワカメは····· うーん····· 海水の中で植物魔法を使ったらできるかな·····」
ワカメを植物魔法で作ろうとしたが失敗してしまい、今のところは断念。
「豆腐も作り方わかんないや·····ニガリと海水と大豆·····やっぱわかんない!しかも豆腐が無いと油揚げもできないし····· は?」
豆腐が見つかった。
◇
建築魔法『簡易住宅作成』
材質:豆腐
◇
·····なんで?
とりあえず使ってみたら、普通の真っ白で四角い豆腐が地面から出てきて、プルンっと震えた。
醤油を掛けて1口たべてみたが、豆腐だった。
「·····なんで?」
◇
その後豆腐だけで味噌汁を作ろうとしたけど、やっぱりワカメも欲しかったので簡易的な海水のプールを作る事にした。
作る場所は『瑞穂の里』ではなく、新たに作った『ディメンションルーム』の部屋の中だ。
今回は海水のプールだから里の風景に合わないし、塩害が起きたらもう一大事だ。
ともあれカルタゴ農法許すまじ。
·····なんかミーム汚染されかけたけど、カルタゴだけは絶対に滅ぼ·····じゃなくて塩害だけは絶対に避けたいので、海水プールは別の場所に作る事にしたのだ。
深さが8mくらいで、幅は100mくらいあったら十分だろう。
ってことでプールが出来たので、水魔法で超巨大な海水の玉を作り出し、プールにどんどん海水を貯めていく。
ただ、学校の25mプールよりも圧倒的に大きいので巨大水魔法でも水を貯めるのが大変だった。
まぁ消費魔力たったの9800だけど。
「よし完成!あとは····· って水着どうしよ」
私は早速潜ってワカメや海産物を召喚しようとしたのだが、よくよく考えたら私は水着なんて持ってなかった。
一応水泳の授業はあるが、全て着衣泳でやるらしいから水着なんてモノは無い。
どうしたものか·····
こうなりゃ裸で泳ぐしか·····
「·····はっ!!水着ってパンツみたいなモノじゃん!ってことは!」
私は着ていたパジャマを全て脱ぎ、女子として有るまじき姿のパンツ一丁になった。
そしてその状態で手をこう、なんというか、グルグル回して仮面を着けたライダーみたいな変身ポーズをしてみた。
ちなみに意味は無い。
「『伝説のパンツ』変形!」
すると私の穿いてたパンツが突如輝きだし、布地が上方向、私の上半身を覆うように伸び始めてタンクトップのような形状となった。
続いて材質が変わり始め、柔らかい綿っぽかった布地がポリエステルやナイロンみたいな化学繊維に置き換わり、私の局部が触れる部分にはあて布が現れ、色も濃い紺色になって、トドメに胸の中央あたりに白いゼッケンが現れ、黒い拙い文字で『そふぃ』と書かれたところで変化が終わった。
ちなみに変化していくイメージはアレだ、魔法少女の変身みたいな感じだ。
「ふっふふ····· スク水完成!!やっぱりできた!!」
私が作ったのは、いわゆる『スクール水着』とよばれるワンピースタイプの水着だ。
この水着は胸の方まであるけど、パンツもブラも一体化しているので広義的に見れば『パンツ』じゃ無いだろうか?と思ったが予想通り出来てしまった。
ちなみに今私が着ているのは『旧スク水』とよばれるタイプだ。
ふふふふ·····
実は女の子になったからには1度でいいから着てみたかったんだよね·····
んふふ·····
◇
「よし、水着もできたし早速泳····· 実験だ!」
まずはプールに入る前に準備体操をしなきゃ。
足を伸ばしてー、アキレス腱伸ばしてー、身体ひねってー、座って前屈·····
「ひゃっ!?」
ビックリしたわ·····
足を開いて前屈しようとしたら前にペタッと倒れる事が出来てしまった。
私こんなに身体柔らかかったっけ·····
うわ、股割りも出来るじゃん!!
私の身体すごいっ!!
◇
調子にのって準備運動をしすぎたので、そろそろプールに入ろうと思う。
いや、だって、前世の私はめちゃくちゃ身体が硬かったからね?こんなにフニャフニャな身体を手に入れちゃったら遊ぶしかないじゃん·····
「まぁ準備しすぎて損は無いんだし、さっそく飛び込もう!!わーーい!!」
バッシャーン!!
私は怒ってくる監視員が居ないプールへと走っていき、ジャンプでプールに飛び込んだ。
·····が。
「あがぼぼぼぼぼぼっ!?おぼれるっ!?あばばばばばばばっ!!がぼっ!ごぼっ!うぷっ·····」
私はこの身体での泳ぎ方を知らなかった。
そして私は為す術な仄暗い水の底へと沈んで行ったのだった·····
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:6才
ひと言コメント
「あばぼっ!?がぼぼっ!!だずげっ····




