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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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エビちゃんのファッションセンスは独特っ!


「はぁ、お腹いっぱい····· しあわせぇ·····」


「うむ、しかも味も良かったのじゃ、そうじゃ、今度夏の暑い時期になかよし組全員で来ぬか?その時は酒も飲むのじゃ!」


「確かにいいかも、ここなら川沿いで涼しいし梁漁の体験もできるみたいだから丁度よさそうだね」


「あっそれならボクも混ぜてもらっていいかな?」


「もちろんいいよっ!どうせなら来れる人を片っ端から集めて貸し切りで宴会するのもいいかもなぁ·····」



 結局あのあと他愛ない会話をしていたくらいで何もなく、料理が届いた後はみんな料理に夢中になってしまって会話どころではなくて地味だったので食後のシーンまでカットしてしまった。


 ちなみに私の頼んだニジマスの刺身定食+モズク&モクズガニの炊き込みご飯+川魚の塩焼きは物凄くおいしかった。

 流石旬の魚というだけあってすっごくおいしかったし、ニジマスの刺身もサーモンっぽくてかなり美味しくて、カニの炊き込みご飯もカニ味噌と出汁がよくきいてて物凄くおいしかった。



 とりあえずリピート確定のお店だ。


 というか今までフシ町にこんなに美味しいお店があったのに気が付いてなかった····· いやお店自体は知ってたけど入ったことが無かったのが悔やまれるっ!!



「んで、食べ終わったけどここからどうする?追加注文する?」


「僕はもうお腹いっぱいかな」

「ワシはまだまだ食えるが、これ以上喰ったらできちゃった婚で結婚式を開こうとしていると思われるのじゃ、腹がパンパンなのじゃ·····」

「ボクももうちょっと食べたいけど今日は我慢するよ」


「了解っ、んじゃお会計····· は別々にする?」


「そうじゃな、その方が良いじゃろう」


「はーい、んじゃお店の外で待ち合わせって事で」



 という訳で私たちは一旦カップル別でお会計を済ませ、お店の外で待ち合わせをすることにした。





『毎度ありがとうございましたー、またのお越しをー』



「·····意外といいお値段だったね」


「·····うん」



 ·····ちょっと高かった。

 私の財産から見れば駄菓子を買う程度のお金だったけど、それでも一般的な金銭感覚から言うと結構お高かった。


 まぁ味は物凄く良いし景色も最高だからお値段以上の価値はあったと思うから良しとしよう。



「おっ出てきたのじゃ、おーい!こっちなのじゃー!遅いのじゃー!」


「ごめんごめん!いまいくー!んじゃフィーロ君いこっか」

「うん、ここからどうするか話もしたいからね」



 お店から出た私たちは、結構いいお値段だったことに驚きながらも料理のおいしさに満足していたら、外に居たエビちゃんとお兄ちゃんに呼ばれた。


 ·····実は10分くらい待ってもらっちゃったのよね。



「ったく、何をしておったのじゃ?·····生臭いのじゃが、まさかお主ら」


「違うっ!今日の晩御飯用に魚買ってたのよ!!そしたら魚が大暴れして水浴びちゃっただけなのっ!誤解だからっ!」


「そうか····· まて、まさか夜も·····?」


「もっちろん!元々このつもりでこのお店を選んだからねっ!いやーいい買い物をできたよ」


「よっしゃー!今日は晩酌なのじゃ!ツマミになる料理で頼むのじゃ!」


「ガッテンショウチッ!」



 そう、私たちはお会計の前にこのお店が経営する·····というか本来の店である鮮魚店で晩御飯用に魚を買っていたのだ。

 だからお会計が結構いいお値段になっちゃったのよね·····


 買い過ぎちゃった☆


 いやー、深淵の方々って海専門で川とか湖の淡水の魚介類は得意じゃなくてなかなか手に入らないのよね。

 だから珍しくてつい沢山·····


 まぁ少ないより多い方がトラブルも少なくていいでしょ!



「んで、ここからどうする?たしか相談って15時半からでしょ?」


「むっ?ワシらは14時半からなのじゃ、じゃからあと1時間半は遊べるのじゃ!」

「いや、少し早く到着してたいから1時間にしておこうよ·····」


「確かにそうじゃな····· のうソフィ、フシ町で一時間程度暇をつぶせる場所はどこかに無いか?ワシはまだフシ町に詳しくなくてわからんのじゃ」


「おっけー!·····って言っても私もあんまり詳しくないのよね、お兄ちゃんとかフィーロ君の方が詳しいんじゃない?」


「うーん·····」

「女子ウケするお店は知らないかも·····」


「あーそっか····· エビちゃんはどこか行きたいとかある?」


「ううむ、そうじゃ、春用の服を買おうと思っていたのじゃ!おすすめの服屋はないかの?」


「えっ?でもエビちゃん結構服持ってなかった?」



 エビちゃんはどうやら服屋に行きたいみたいだけど、たしかエビちゃんって春夏秋冬全部の服を結構な数持っていたはずだ。

 女の子の格好をするのが楽しくてつい買ってしまって増えたらしいけど、全部センスが良くてちょい悪でかっこかわいい感じだから私も参考にさせてもらってるくらいには服を持っていたはずだ。



「うむ、持っておるのじゃが、田舎な雰囲気のこの町では少々浮いてしまってるのじゃ····· じゃからこの町に合った春服が欲しいのじゃ」


「ああー····· 確かに今の服も結構、こう、なんていうか、ハイセンスというか·····」


「奇抜じゃろう?これでも結構控え目なのじゃ·····」



 今日のエビちゃんの服装は、黒色のダボダボなオーバーサイズのワイシャツにオシャレなファッション用のネクタイを軽く巻き付け、ちょっと明るめの黒のハーフパンツを穿いていて、首にはチョーカーを付けて頭には魔族用の角が通せる穴が開いたハンチング帽みたいなのを被っているチョイ悪ファッションだ。

 一歩間違えればダサくなるコーデだけど、元々ちょい悪系なエビちゃんが着ると見事に着こなしてカッコよくなっていた。


 ちなみにプロデュースしたのは元ファッション雑誌のモデルの姉貴ね。


 ·····でも、どんなにセンスがあっても確実に長閑なフシ町の雰囲気からは浮いていた。


 フシ町って結構ハイファンタジーの作品で出てくる町っぽい服装の人が多いのよね。

 ちなみにフシ町を含む田舎は大体そんな感じの服装の人が多いんだけど、都会、例えば王都とか魔法学校街とかは校長先生が手掛けたブランドのお店の服が主流で、ファンタジー×日本みたいな結構近代的でオシャレな服が安く出回っているのだ。


 そしてエビちゃんも魔法学校街の服を好んで買っていたから、フシ町に合った服を持っていなかったのだ。



「というかそれで教会行くの?」


「いや、流石にそれは無いのじゃ、じゃからフシ町で大人しい服を買って着て行こうと思ってるのじゃ」


「なるほど····· んじゃまずは服屋に行こ―っ!」


「いいけど、ソフィちゃん達よく3時間とかお店に籠るから早くしてよね?遅れちゃうから·····」

「そうなの?確かに長いってよくきくけど·····」


「大丈夫、長くなる元凶は今日は居ないからっ!」


「あぁ、アルムちゃんか····· だったら安心してもいいかな」


「うむ、あやつが居るとめっちゃ長くなるのじゃ····· 着せ替え人形にされるのじゃ·····」



 という訳でエビちゃんの服を買いに行くことに決まったが、私たちの買い物がいっつも長いから今日もそうなるんじゃないかと心配したフィーロ君が釘を刺してきた。


 ·····ちなみに、私とエビちゃんは服を選ぶのはかなり早い方だ。


 直感で選んだり結構さっさと決めちゃうタイプなんだけど、アルムちゃんがね·····

 あの子、とりあえずお店にある服を片っ端から見ては私たちに着せてくるせいで時間かかっちゃってさ·····


 まぁそのおかげで自分では思いつかないようなすごく似合う服を見つけてくれるし、トータルコーディネートとかもやってくれるから助かるんだけどね。



「それなら大丈夫かな·····?」

「微妙に信用できないんだけど·····」


「だいじょーぶだいじょーぶ!」

「うむっ!大体買う服に目星は付いておるのじゃっ!案ずるでないのじゃっ!」



 その後、私たちはそれぞれ彼氏を説得し、町の市民向けの私服を多く取り扱うお店へと向かった。




 ·····ちなみに服を選んでたら盛り上がって30分くらいかかっちゃって、しかも私まで服を何着か買っちゃって、それぞれの彼氏から軽く文句を言われてしまった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「まぁファンタジーの一般市民っぽい服しか着てる人がいないわけじゃないんだけどね?一応校長先生が伝えた日本の服で、安価に作れてなおかつセンスのいい服なんかはフシ町にもあるよ?例えばパーカーとかTシャツとかジーンズっぽいのとか····· だから日本のカジュアルファッションくらいだったら全然違和感なく着れたりするんだよね、マジでありがたいわぁ·····」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「·····えっ、カニ買って無いの?僕あの炊き込みご飯もっと食べたかったんだけど····· \忘れてた!ちょっと買ってくる!/あっ買い忘れてただけなの?ならよかった·····」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「ううむ·····ワシのファッションセンスはアルムのお墨付きで結構いいと思うのじゃがなぁ·····

むぐぐ、腹の所が閉まらんのじゃっ!! む?なんじゃお主は····· おいワシは妊婦じゃないのじゃ!妊婦用の服を持ってくるでないのじゃっ!!ただ喰いすぎただけなのじゃああああああああっ!!!\ぶちっ★/ア゜ッ!!?」


名前:ラクト・シュテイン

ひと言コメント

「お店の前のベンチでフィーロ君と話をしてたけど、お互い苦労してるんだなぁ····· フィーロ君は凄いよ、あのヤンチャなソフィの手綱を少しだけでも握れてるって····· まぁボクもエヴィリンの手綱を握ってるんだけどね、大型犬みたいにこっちが引きずられる事ばっかりだけど····· あはは····· 将来どっちも尻に敷かれそうだよね·····」


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