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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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フィーロ君と一緒にフシ町めぐりっ!



 っていう事で、仲良くお義姉さんを倒した私たちはフシ町に繰り出していた。



「んー、春って感じになって来たなぁ·····」


「だね、陽気が春っぽくなってきた感じがするね」


「お店の品ぞろえも春に向けて変わり始めてるし、もうちょいしたら冬の気配も完全に消えそうだね」



 なんて他愛のない会話をしながら、私たちは当てもなくフラフラと歩きまわっていた。



 ちなみに今私たちが歩いているのはフィーロ君の実家兼お店や、アルムちゃんの実家兼お店のある、フシ町で一番大きく、町の南側にある正門からお爺ちゃんの家でありフシ町を領地とするシュテイン侯爵家の屋敷まで続く長く広い通り、通称『大通り』と呼んでいる場所だ。


 この大通りには沢山のお店が軒を連ねており、服屋や化粧道具やアクセサリーを売る服飾品専門店から、八百屋や鮮魚屋や肉やなどといった食料品店、薬屋や治療所などの健康関係、それに魔法用具店や魔道具店や技巧品店や雑貨屋などの様々な物まで沢山あるし、もちろんレストランやカフェなんかのオシャレなお店も沢山ある。


 んで一本裏の通りに入ると、大通りの東の通りには飲み屋や大衆酒場や格安食堂などの鉱山労働者向けのお店が軒を連ね、大通りの西側にはもっとリーズナブルな生活用品店が軒を連ねる商店街がある。


 ちなみに私の実家は大通りから見て西側で、大通りの一番奥の閑静な高級住宅街エリアでお爺ちゃんの家の正面から東西に伸びてる中通りの途中にある。

 交通の便も良くて静かだけどちょっと賑やかでいい場所だ。



 そしてフシ町の中心地である大通りには、それはもう色んな人が集まる。

 例えば·····


「んぁ〜?ソフィちん?隣にいるの彼氏クン?」

「ん?あっリリム?珍しいねこの辺りに居るの」


「まぁね〜、()()()はご飯買う場所とか無いから〜」


 こんな感じで、私の友達のサキュバスのリリムとかもよく居るのよね。

 まぁマリアージュは昼間はギルドの仕事で忙しいし、居たとしても郵便配達中だから物凄い速度で移動してるから話しかけられないし·····


「·····えっと、ソフィちゃんこの人は?」


「ん?あーもし知ってたらたぶん私フィーロ君の事ゴボウでシバきながら地獄の果まで追い回してたよ」


「なんで!?」

「だってアタシ、サキュバスだし?アタシのこと知ってたらウワキしてたってことだからねぇ〜」


「そういう事」

「そういう事かぁ·····」


「まぁね〜、キミなかなか良い匂いするんだけど、やったらソフィちんに魔物として討伐されちゃうからやめとくよ〜」

「討伐はしないよ〜?その代わりもっとえげつない目に遭ってもらうから」


「あはは、じゃあやめとく〜、おっとアタシはお姉様たちのお使いしなきゃだからそろそろ行くね〜、アルムちんにまたご贔屓にって伝えといてね〜」


「あ、あんにゃろ、頼みやがったな·····」

「半日コース頼んでたよ〜」


「·····フィーロ君、帰り八百屋でゴボウ買って帰るよ」

「勝手にどうぞ····· 僕は関わらないし何も聞いてなかったから·····」



 ·····ちなみに、町の一番東側、工場地帯の更に奥の鉱夫さん達しか行かないような場所に、オトナの商店街があって、娼館やクラブやバーなんかのアダルティなお店があったりする。

 もちろん子供は立ち入り禁止だけど、13歳を過ぎたこの町の子供は大体行ってるし、アッチの人も子供たちが悪さしないかとか道を踏み外さないか見守る優しくクリーンな夜の町だったりする。


 なんだかんだ言ってこの町はみんな優しいのよね。



 あーついでにフシ町の大雑把な構造を言うと、フシ町は東西に長い楕円形の町で、西から東に街の真ん中を突っ切るように川があって、ついでに中央からちょっと東よりの場所に北から中央を突っ切る川と合流する小さめな川が流れている感じだ。

 んで、楕円の中央に大通りがあって、大通りから見て西側が住宅街で、交通の便が悪い一番西側が一番土地代が安く、真ん中に向かうにつれて高くなり、そして中央の川より北側が高級住宅街になっているイメージだ。

 そして中央大通りから東側には鉱物を搬出入するための鉱山専用の大通りがあり、周囲には精錬所や分別場などの施設や、鉱石を販売したり出荷するための設備があり、ついでに鉱夫さんが住む寮みたいな場所もあったりする鉱山街が広がっている感じだ。

 ちなみに高級住宅街の逆、東側に伸びてる大通り沿いに私行きつけの鉱物販売専門店や宝石店が立ち並んでいる。

 親友のラクアの店もここら辺にあるよ☆


 んで実はフシ町はこの国というか世界的に見ても珍しく、この町の鉱山で算出した鉱物を研磨して作られた宝石や標本として価値のある綺麗な鉱物を売る専門店があったりするのだ。

 んで凄いのは、この鉱物販売専門店はなんと鉱物を集めるコレクター向け専門に作られた超珍しいお店なのだ。


 まぁラクアの店なんだけど。



 フシ町にはまだまだ面白い所とか自慢したいところが沢山あるけど、多分紹介しきれないし、せっかく今からフシ町を探索するんだから、歩きながら説明していこうと思う。





「でね、今日の晩御飯はさっき買ったこのキャベツでロールキャベツにしようと思うんだけどさ?ちょっと持ってみてよ」


「えっ、あっ、うん····· おお、ズッシリしてる、かなりいいキャベツなんじゃない?」


「そうそう、春キャベツでかなり美味しいらしいからさ、オススメされちゃったからには作らないわけないはいかないじゃん?」


「いいね、あぁ夜ご飯が楽しみになってきた」


「んふふ、期待しててねっ☆」


『そこのラブラブなカップル!今ならカップル割り引きやってるぞー!』


「んっ?」



 今割り引きって?


 ふっ、お金持ちの私がそんなのに釣られるわけ·····



「はいはい?なんか良い物売ってます?」


『ウチには良い物しか置いてないからな!それがゴルド商店のモットーだ!だからガンガン買ってくれると店としてもうれしいぞ!』



 アッサリ釣られた。


 って、まって?いま『ゴルド商店』って言わなかった?



「ゴルド商店?まさか····· あっ、どうもいつもお世話になってます」


「ん?おっ!誰かと思えば町長んところの娘さんか!それに魔道具店の息子さんも居るのか!今日はデートか?」


「まぁそんなところです、ゴルドさんは····· まぁ見ての通りお店ですよね、調子はどうです?」


「なかなかいい感じだな、そろそろ衣替えの時期だからな、乾燥材や収納用の道具を多めに仕入れてたんだがかなり好調だ、ところでアルスさんの所はどうだい?」


「あーそういえばもうそんな時期ですねぇ·····」

「えっと、僕のお父さんのお店ですか? ええと····· 今は時期が過ぎたので暖房の魔道具を仕舞う時期なので、整備とか修理とかをやっていて結構忙しいですね、あとは冷房の魔道具の製造とか組み立てとか仕入れをやり始めています」



 今話しかけてきたのは、なんとアルムちゃんのお父さんのゴルドさんだった。


 彼は店長だけどアルムちゃんみたいに商魂逞しく、自らお店の前に来て呼び込みを行っていたようだ。


 ·····でも()()()アルムちゃんが呼び込みと店番をやってる時の方が客入りがいいらしい。

 ナンデダロナー。


 ·····おのれ巨乳、許すまじ。

 ゴボウに追加して長ネギも用意しておくか。



 まぁ元々この町でも一番大きい有力な商店だから積極的な呼び込みとかしなくてもいいんだけどね。

 ちなみにこのお店の特徴はアルムちゃんのお父さんが言った通り『良い物しか売らない』をモットーに掲げて経営していて、実際に私が見ても満足できるレベルで便利なモノや良い物を仕入れている便利系雑貨屋なお店だ。


 ちなみにちなみに、ゴルド商店の本業はお店ではなく、この町で採れた鉱石を他の町へ運ぶ運送業だ。

 そして他の町に鉱石を運んだ帰り道に、空になった荷車にその町の特産品や良い物を乗せて帰って、自分のお店で売るという仕事をしているそうだ。

 今では商業にも力を入れているそうで、こうして季節に合ったものを仕入れて販売もしているそうだ。


 だからこの町では手に入らないようなモノや、珍しい物、それに各地から厳選した美味しい物や便利なモノを数多く取り扱っているのだ。


 ちなみに珍しいお菓子が欲しかったらこのお店に行くと100%売ってるけど、時々変なお菓子があるから要注意、リコリス的なお菓子を食べた時は悶絶したことあるし。



 ちなみにちなみに、ゴルド商店はドン〇キホーテ的な感じでマジでなんでも売ってる万能タイプのお店で、困ったらとりあえずココに来れば何とかなるという凄い便利なお店だ。

 あと高級品の取り扱いもやってて、品物を指定して買い付けをやってもらったり、頼んだ品物を屋敷まで直接運んでくれたりと何でもやってくれるお店だ。


 私の実家でもゴルド商店にはお世話になっていて、時々王都とかにしかない高級なお菓子や紅茶を買ってきてもらってたりしていて贔屓にしていたお店でもある。


 それとお店の片隅にアルムちゃんが独立前の試験で自分の販売スペースを貰ってて、そこで日本で仕入れてきた物とかを売ってるのよ。


「·····あ、また会ったねソフィちん」


「あっども····· ·····やっぱり買い物ってそれかぁ」

「お姉様たちからも大好評だからね〜、薄くて丈夫だもん」


「·····今昼間だよ」

「おっとごめんごめん」


 広義の衛生用品とか置いてるのは、まぁ、すんごい売れ筋商品みたいだから目を瞑って置いてあげるけどさ·····

 それに表に置いてなくてカタログから注文しないと出てこないからセーフって言い張ってるし。



「ん?それで思い出したんだが、そういえば2人とも子供産まれたんだったか?よし!特別に全商品半額に·····」


「「私(僕)の親ですっ!僕(私)たちはまだですっ!!」」


「·····言い方が悪かったな、すまなかった、2人とも弟と妹ができたんだろう?お祝いで半額にしてあげるからたくさん買って行ってくれ」



 ったくもう·····

 ゴルドさん、かなり記憶力がいいのか顧客の細かいことまでしっかり把握してるんだけど、商魂逞しくて結構押し売りしてくるのよね·····

 割り引き、半額、セールはこの人の口癖かってくらいよく言うし、何か買わない限り逃がしてくれない系の人なのよね。


 まぁ言われなくても何か買うけど。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「フィーロ君がこっそり夜の町に行こうとしたときは蹴っ飛ばして止めたなぁ····· 確か12歳の時の話だっけ?」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「·····あれ?今回ほとんど説明しかしてなくない?」


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