ケンカが終わったらもう仲直りっ☆
今日から試験的に3回目の登校時間を20時から18時に変更してみます!
フシ町にある私の自宅兼なかよし組のパーティホームのリビングで、一人の少女が土下座していた。
「·····で、何か言うことあるんじゃないの?」
「申し訳ありませんでしたっ!!!」
なんでこんな事になってるかというと、キノコを生で食べて食中毒を引き起こしたリリアは便意を促し、更にそのちょっと前に私の怒りに触れていたから怒った私はリリアに対して『キノコ神拳奥義pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ拳』を食らわせ、彼女は見事に漏らしてしまった。
そして子供みたいにピーピー泣き喚いて話にならなかったから、一旦お風呂のない道場からフシ町の自宅にやって来てお風呂に入れさせたのだ。
ちなみに服は今洗ってるので、リリアには私が昔使ってたけど成長してサイズが合わなくなって着なくなったパジャマを貸している。
そして、お風呂から上がってソファで寝ようとしたリリアを蹴っ飛ばして土下座させたという訳だ。
「なんで土下座させられてるかわかる?」
「え、ええと····· さっき冷蔵庫に入ってたコーヒー牛乳を飲んじゃった事でしょうか·····?」
「ぬ!?せ、拙もいつものクセで飲んじゃったぞ·····」
「違う、·····違うけど、それも怒るわ、勝手に飲まないで?」
「ごめんちゃい★」
「すまぬ·····」
「キノコ神拳奥義ぃ····· ぽんぽn」
「ごめんなさいもうにどとしませんゆるしてくださいなんでもしますから」
「わぁー!拙がわるかった!!かってにお菓子たべても昔なら許されるって思っただけなんだぁ!!」
「わかればよろしい」
ったく、私のコーヒー牛乳を飲みやがって·····
最近エビちゃんがやたら飲むせいでレア物なのよ?
·····っていうかこの子もなんか着いてきてるんだけど、誰?
まぁいいや、それよりも怒ってる事あるし。
「私が怒ってるのは、リリアがフィーロ君を盗ろうとしたからだよ?わかる?」
「えっ道場破りじゃないの·····」
「別にキノコ達も許したみたいだし道場破りはぶっ倒したから問題ない、そ!れ!よ!り!も!!!私のフィーロ君を奪おうとした罪は重いよ?返答次第ではキノコの養分になってもらうよ?」
「そ、それは·····」
そう、私が怒ってる理由は、リリアがフィーロ君に色目を使ったからだ。
フィーロ君がリリア如きに目移りするわけないとは思うけど、ぶっちゃけリリアの見た目はフィーロ君の性癖にドンピシャだから少しはあり得る。
ちなみにフィーロ君の性癖はスレンダーで程よく筋肉のある貧乳のセミロングの髪型の女の子だ。
つまり私とかエビちゃんみたいな子が好きって事ね。
この世界は一夫多妻とか、逆に一妻多夫、更には多夫多妻まで許されてる·····
というか結婚相手の人数とか制限がないから別にフィーロ君とリリアが付き合ってもいいんだけど、私はフィーロ君に私だけを見ててほしいし、私だけに愛を注いでほしいし、私だけを愛してほしいから絶対に許さない。
「ひぅっ!?こ、こいつ怖い·····」
「フィーロ君に色目を使った事だけは絶対許さないからね?」
「あ、アレはその場のノリというか、タケノコ神拳の·····」
「あ?ノリと悪ふざけでフィーロ君に告白したのか?私はちゃんとタイミングとか色々考えてちゃんと告白して付き合い始めたのに、そんな軽々しく私のフィーロ君を奪おうとするんだ」
「いや、ちがっ!誤解だからっ!!」
「じゃあ本気で盗ろうとしてたんだ」
「それも違うって!」
「ふーん?という事はフィーロ君に魅力を感じなかったんだ、ふーん?ふーん?」
「あぁぁああああああっ!!!もうどうすりゃいいんだあああああああああっ!!」
リリアが発狂したところで、救世主がやって来た。
「あれ?リリアさんどうしたの?またお腹壊した?」
「あっフィーロ君っ!いまリリアに説教してたら突然発狂しはじめちゃって·····」
「そうなんだ····· まぁアレはショックだよね」
「あああああああああああああああっ!!もうやだああああああ!!!!」
·····まぁ、さっきお仕置きはしたから今日の所は許してあげよう。
私は寛大だからねっ☆
◇
リリアが落ち着いた後、私たちはリリアと会話を始めていた。
「そういえばリリアってSランク冒険者なんでしょ?アレ見せて?」
「アレってなんだ?」
「Sランク冒険者証だよ、ちなみに私のSランク冒険者証はコレね、『転ずる運命の歯車時計』って名前だよ」
「おーすげぇ!動いてる!見せろ見せろー!」
「だーめ」
「なんだよケチぃ····· アタシのパパが技巧職人で時計とか直してるからそういうの見たことあったから気になるんだけどなぁ·····」
「ほほー、技巧職人とは珍しい」
技巧職人とは魔道具職人と対を成す職業で、主に機械仕掛けの道具の作成や修理を専門に行う職人だ。
簡単に言えば、魔力が籠っていない道具の製造と修理なんかを行う仕事だ。
そうそう、この世界の道具は魔力と魔法によって駆動する『魔道具』が普及しているが、それらは結構高価なので魔力を使わない機械仕掛けやゼンマイ仕掛けの道具なんかも普通に普及している。
一応電気で動く道具もあるらしいけど、魔法より普及してないせいで物好き用の道具扱いされている。
そして、どうやらリリアの父親はその『技巧職人』らしい。
「だろ?町一番の職人なんだ!」
「へぇ」
「さてはてめー興味ねぇな?」
「いや、めっちゃ気になるけどそれよりリリアが本当にSランク冒険者か怪しんでる」
「なんでだ!?」
「だって冒険者証見せてくれないし」
「なんだそういう事か、ほらコレがアタシのSランク冒険者証『竹林の武鋼少女』だ」
「おっと危ないっ、·····へぇ、なかなかいいデザインじゃん」
「だろ?」
リリアから投げ渡されたSランク冒険者証は外縁部を竹を模した鋼で囲まれたコインのような形状で、コインには精密に掘られた竹林の中にある寺院をバックに武術の構えをとる少女が浮かび上がっていた。
そして裏面にはタケノコの絵と、その周囲を加工用に『タケノコ神拳を極めし者』とドワーフ語と古代魔術語で記されていた。
リリアらしくていいデザインだ。
「はいありがと、これでリリアがSランク冒険者ってわかったわ」
「何回も言ってるだろ?いやーでも、やっぱり他のSランクはアタシなんかと違ってつええんだなぁ·····」
「あー、前に校長先生····· 伝説の魔導士と遭遇したことあるんだっけ?」
「何度かな、その度に戦ったけどタケノコ神拳でやりすごして、学校に入れってうるさかったから逃げて隠れまくってんだ」
「なるほどねぇ·····」
あの人、時々子供を誘か····· ゲフンゲフン、身寄りのない子供とかを保護して学校に入れたがる癖があるから、リリアも『珍竹林』と呼ばれてるし子供っぽいのを聞きつけて狙われたのだろう。
ひでぇやあの校長·····
「ちなみに私は校長先生より····· というか暫定でこの世界で一番強いよ?」
「マジか····· どおりで勝てないわけだわ!」
「ちなみにちなみに、さっきのはキノコ神拳しか使ってないから全力じゃないよ?制限なしでやったら·····」
須臾っ!
「こういう感じね」
「んにゃあああああっ!!?なんっ!!?」
「んふふ····· 気が付かなかったでしょ?」
「や、やべぇなお前····· 催眠術とか超スピードとかそういうレベルじゃねぇ····· もっと恐ろしいナニカだ·····」
「まぁ、私と校長先生がぶっ飛んでるだけでリリアもかなり強いと思うよ?そもそも『神拳』を継承してる時点で一騎当億千万の強さを誇るし」
「だよな····· アタシ、Sランク冒険者で大丈夫なのか不安になるんだよな·····」
「大丈夫だよ、問題ないよ」
「そうか·····」
実は『神拳』は継承者レベルになるととんでもなく強くなる。
そもそもキノコ神拳もタケノコ神拳も、本質は『自分のリズムに相手を強制的に巻き込み押し付ける』というモノであり、世界にさえその効果は発揮してしまうため現実改変や想像具現化が可能となっている、ヒトが編み出した究極の拳法だ。
前にも説明したけど、今ある神拳は大本となったとある神拳から分裂したモノで、キノコ・タケノコ神拳はその大本となる神拳の血を濃く受け継いでいるため、究極奥義継承者の私やリリアは神にも近しい神拳の究極奥義を行使できるのだ。
最近の表現で言うと〇〇〇ー〇・〇ー〇〇とか、呪い合戦のセン〇ーマンみたいな、ノリと勢いが高い方が勝ち、勢いが負けてたらどんな強い存在でも負ける、みたいなヤツだ。
私たちは神拳に認められ、そのリズムが共鳴して究極奥義を獲得するにまで至った人類のその先を行く力を持ってしまった、数奇な運命を持つ少女たちなのだ。
それはキノコ神拳秘伝の書『今月のキノコ15分クッキング 5月号(建国1227年度分)』に、究極奥義を獲得した者同士は惹かれ合い、いずれ戦いになると『キノコと油揚げの挟み焼きのレシピ』と共に記されているのだ。
·····って言ってるけど、すごく簡単に言うと○○神拳は、特にキノコとタケノコはとある効果が発動しやすく、自由自在に自由気ままに発動できるという特徴がある。
それは『ギャグ補正』と私が呼んでいる力だ。
これが異常に強くて、例えば剣で体をズバァッ!!って切られて血が噴き出しても『ぎゃああああっ!!?』って叫んでぶっ倒れても次のシーンでは平気で立ち上がって『ふぅ、死ぬかと思ったぜ』といって何事もなかったのように傷もなくなってたり、崖から落っこちても地面に人型の穴が開いて自分は無傷だったり頭から地面に突き刺さって犬○家みたいになってピクピクする程度で済むという、かなりエグい能力だ。
ちなみにやり方によっては時間を止めたり巻き戻したり未来予知もできる。
分かりやすく言うと、アメリカ製のネコとネズミのカートゥーンアニメみたいなのを、どんな世界観でも押し付けて実現する拳法が『キノコ/タケノコ神拳』って訳だ。
「だから、タケノコ神拳の究極奥義を継承したリリアはSランク冒険者としての実力をちゃーんともってるから安心していいんだよ」
「そ、ソフィ····· うわあああああんっ!!ありがとおおおおおっ!!」
「リリアあああああああっ!!!」
私は自信を失っていたリリアを慰め、リリアは泣きながら私の元へ走ってきて、私もリリアの元に走って行き·····
「だがフィーロ君は許して無いっ!!くらえキノコ神拳奥義『pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ拳 フル☆バースト』っ!」
「お前もアタシと同じ目に合わせてやんよ!!タケノコ神拳奥義!『ゲリラ的ゲリラん舞』っ!!」
ポムッ!!
ボフッ!!
お互いの拳が、お互いの顔面に直撃し·····
ぐぎゅぶりゅるるる·····
「「あ゛っ·····」」
私たちは大急ぎでトイレへと駆け込んでいった。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「うぐぁぁぁああああぁぁあぁ····· お腹痛い····· くそぅ····· タケノコ神拳、侮り難し····· ちなみに、私はギリアウトだったけど、伝説のパンツのお陰でギリセーフに持って行けたよ····· あいたたたた····· あっ、やば、カメラ止めっ」
名前:リリア
ひと言コメント
「こ、今回は、出し切ってたから····· セーフ·····」
名前:フィーロ
ひと言コメント
「巻き込まれるの嫌だから自分の部屋に逃げてたんだ、やっぱりなんか起きたみたいだし、居なくてよかった····· あれ?あの頭からキノコ生えてた子どこ行ったんだろ·····」
名前:????
ひと言コメント
「·····ふぅ、ぶじに帰ってこれたぞ、これでキノコ神拳の未来もあんたいだ」
名前:???
ひと言コメント
「·····アマニ」
名前:アマニ?
ひと言コメント
「ぬぁッ!?あ、あるじ·····?なんでそんな怒った顔してるのだ?」
名前:あるじ?
ひと言コメント
「勝手に過去に戻って442話から加わってたでしょ、過去を改変しても私分かるんだからね?」
名前:アマニ?
ひと言コメント
「ひ」
名前:あるじ?
ひと言コメント
「スッ(説教部屋を指さす)」
名前:アマニ?
ひと言コメント
「い、いやだぁ!あるじの説教はシャレにならない!!拙は逃げ·····」
名前:あるじ?
ひと言コメント
「逃げられると思ってんの?」
名前:アマニ?
ひと言コメント
「ひ、ひぇ····· ううぅ····· どうか、お手柔らかに、たのむぞ·····」




