表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
446/477

腹痛の闘志


 昼食を食べ終え、少し休憩した私たちは魔の第六ラウンドを開始した。



「おう道場破りのリリア、第六ラウンドはアレで行こうじゃないの」


「まさかアレで行くつもりなのか!?」


「アレって何?というか伝わってるんだ·····」



「「すぎのこデスマッチで決着をつけるッ!!」」


「えっ何それ·····」

「しらんのか?」


「どうせ君も知らないんでしょ·····」

「しってるぞ?すぎのこデスマッチは水着でゴボウを持っておたがいのケツをシバき合う由緒ある決闘だ」



「えー!?マジ!?知らないの!?」


「すぎのこデスマッチを知らないで許されるのは魔法学校3年生までだよな!」


「·····そんなの習ったっけ?」


「しょうがないなぁ、特別に説明してあげるからちゃーんとメモしてね?はいここ先生テストに出すから忘れないようにっ!」


「はーい!ところでせんせー!」


「なにかなリリアちゃん」


「タケノコはおやつに入りますか!?」


「入りません、キノコなら許します」


「んだとゴルァぁあああああっ!!!キノコの方がダメだろぉぉぉおお!!?」


「あぁん!?証拠はあるんですかぁ~???」


「てめぇ『サークレット王国観光100名所 建国1224年度決定版』の77番目に載ってるだろ!!」


「·····そうだっけ?」


「そうだぞ!!たぶん」


「そっかぁ·····」



 ·····どうしよ、僕全く話についていけてないんだけど?

 さっき『すぎのこデスマッチ』の説明をするって言ったのに全然してくれないし、よくわかんないこの子がしてくれた·····けど意味がわからないし。


 そもそも水着でゴボウもってシバキ合うって何?


 でもソフィちゃんは楽しそうだし、それなら別にいいかなぁ·····



 いや、でもやっぱり『すぎのこデスマッチ』って絶対変だよね!?何それ!?



『お、遅かった····· キミ!あの二人はもう『すぎのこデスマッチ』を始めちゃった!?』


「·····どなたでしょうか?」


「女神ガイア、ソフィたんの上司だよ!」


「なんだ神様かぁ····· なんか『すぎのこデスマッチ』?をやるとか言ってましたよ」


「·····すぎのこデスマッチをやるとは、ソフィちゃん、ついに覚悟を決めたんだね」


「知ってるんですか?ガイア様」


「知らん!!」


「えぇ·····」



 2人がギャーギャー騒ぎながらケンカしているのをムキムキなキノコ達と眺めていると、僕のすぐそばにソフィちゃんの上司を名乗る『女神ガイア』と名乗る女性が降りてきた。


 ·····でもこの人も何も知らなかった。


 いかにも事情を知ってそうな感じで出てきたのに、全く知らないって何なんだ·····

 逆になんでこの子は知ってるんだ·····?



 あぁもう、常識人は僕だけなの!?



「説明しよう!」

「すぎのこデスマッチとはっ!」


「·····始まったよ、フィーロ君」

「うむ、謹んで聞くぞ」


「説明ですよね?」


「謹聴」


「·····はい」



「幻の忘れ去られし伝説の····· 伝説の····· なんだっけ?」

「伝説ってなんだったっけ?」


「「·····」」


「わかんないけどとりあえずルール無用でぶっ飛ばす!!!」


「そんな気がしてきたッ!!!」


「「いざ!尋常に勝負っ!!」」



 そして私たちは『すぎのこデスマッチ』のルールに則り、·····ルールってなんだっけ?


 もういいや!とりあえずスタートだっ!!



「·····アレで良かったんですか?何も説明してないですけど」


「あぁ····· これでいい·····」

「すべてはメイジの計画通りに·····」


「やっぱりなんか知ってますよね?」


「んにゃ全然?いくら神でも知らないことは沢山あるし?」

「·····拙がしってるすぎのこデスマッチと違ったぞ、あれは予言の書に無いあらたなるデスマッチ、きりかぶデスマッチだ」


「えぇ·····」


「さてと、地球滅亡と世界の崩壊も阻止できたし帰ろーっと」


「えっ、今のそんなにヤバかったんですか?」


「えっ?いやノリで言っただけだけど?」


「言うと思った·····」


「そ~んじゃ私はあっちに帰るねぇ~、キミも元気でね、ちゃんと帰るんだよ?んじゃアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ~☆」

「うぬも達者でな」


 女神様は意味不明な事を言うと、すっと消えて神の世界へと帰って行ってしまった。


 ·····何がしたかったんだろ、あの人。





 女神様が来ていたなんて全く気が付かなかった私は、リリアとルール無用の激戦を繰り広げていた。



「くらえキノコ神拳究極奥義っ!ハルキゲニア大乱舞ッ!!」


「なんのっ!お返しだっ!タケノコ神拳究極奥義!オパビニアのワルツっ!!」


「なんだとっ!くっ!こうなったら上書きするしかないっ!キノコ神拳究極奥義!カンブリア宮殿で寒ブリと仮面舞踏会ッ!!」


「うぐっ!?上乗せを使えるとは流石アタシのライバルだぜ!!だが上乗せはてめぇだけの特権じゃねぇんだ!!タケノコ神拳奥義!エディアカラ生物群の怪生物っ!!」



 激しくぶつかり合う私たちの周囲で奇妙奇天烈珍妙な生物たちが仮面舞踏会を繰り広げる中、私たちは次々と技を繰り出して行く。



「まだまだっ!キノコ神拳奥義『ちくわぶ』っ!!」


「うぐあぁぁあああああっ!!!がはっ!けほっけほっ····· へっ、やる、じゃねぇか·····」


「なんで頭の上にちくわぶを掲げただけで血を吐いて吹っ飛んだのこの子·····」


「き、きまってんだろ····· 見ろよアレ·····」


「何?」


「アレ、ちくわぶじゃなくてチクワだぜ·····?」


「·····ごめんわかんない」

「ちくわぶは関東圏でしかないから知らないのも仕方ない」


「そうか、だからオメーには効果が無かったのか·····」


「?????」


「へっ、いいって事よ、そうだ、帰ってきたら結婚しよう、町の小さな教会で、知り合いだけ集めて厳かな結婚式をあげようぜ·····」


「いやソフィちゃんならわかるけど君リリアさんだよね?付き合ってもない·····というか今日あったばかりだよね?」


「よし、元気出たぜ、ありがとうな」

「だから僕を巻き込まないでよー!!!」


『お前えええッ!!私のフィーロ君を奪うなぁぁああっ!!!キノコ神拳嫉妬奥義!ネトラレ絶許拳っ!!!』


「タケノコ神拳究極奥義!貧乳は盛るべし拳っ!!」



 ズギャアアアアアアアアアンッ!!



「お前絶対に許さないっ!!盛るのは絶対許せんっ!!」


「よく分かんないけど助かった·····?いやそもそも助かるよつな事態だったのかなこれ·····」


「いいだろう掛かってこいこのぺちゃぱい!!」


「テメェもだろうがこの貧乳ーっ!!!」


「「あぁん!?」」



「·····よくわからんが加勢するぞ、あるじよ」



 リリアの放った究極奥義は、何故か分からないけど横にいた子に火をつけたらしい。


「っていうか熱っ!?本当に燃えてるんだけど!?」


「いくよそこの子!己の小○宙(コス○)を燃やして私と合わせてっ!」


「うむ、拙の力を貸してやるぞ!」



 私とこの子は心を合わせ、己に宿るその力をシンクロを超えたユニゾンの領域まで昇華させて一心同体になったときにしか放てない、キノコ神拳に伝わるマジの必殺技を解き放つッ!!



「「くらえ!キノコ神拳超究極奥義っ!!『師弟かめはm


\ぐぎゅるるるる·····/

「うぐっ、あだだだだだだだだっ·····!! た、タンマ·····」


「ん?超究極奥義はまだ発動してないよ?」



 だが、技名を言って発動しようとした瞬間、リリアの顔色が真っ青になってその場でうずくまってしまった。


 今から撃とうとしている技にそんな効果はないはず·····



「まさか、この期に及んで仮病!?」


「ち、ちがう····· 腹が····· お腹が·····」



 ぐぎゅるるっるるるっるるっるるっ!!!



「·····お腹壊した?」


「かも····· おまえ、まさか、ご飯に毒盛ったのか·····!」


「いや盛ってないよ!?私がご飯に対してそんな失礼な事しないから!というか盛ってたら私たちも体調壊してるはずだよ?」

「拙もお腹はだいじょうぶだぞ?」

「僕も····· いや僕はずっとお腹痛いけどね?2人とも意味不明なことやって僕にずっとツッコミやらせてくるから·····」


「だよなァ····· うっぐぐぐぐぐ····· なんでだ·····」


「すいませーん!!どこかにお医者さんはいませんか!?急病人なんです!·····はい私なら治療も診察も出来ます、任せてください」


「ソフィちゃん何一人芝居してるの····· なら僕の胃痛も診察してよ·····」

「うぬは胃薬飲んどけばなんとかなるぞ、ほら胃薬だ」


「ありがとう·····」



 私はお医者さんになりきると、青い顔をして脂汗をダラダラ流してお腹を押さえて悶絶するリリアの元に駆け寄ると、早速魔法を使ってマジの診察を始めた。



「これより診察を開始します」


「早く·····頼む····· うぐぁ····· いてぇ·····」



 私は『鑑定』を使ってリリアの体をスキャンした。


 すると·····



「あー患者さん、これ食中毒ですね、こりゃ酷い·····」


「せんせぇ····· 何が原因なんですかァ·····?」


「うーん····· わからないのですが、食べたものをおしえていただけないでしょうか?」


「ええと、タケノコご飯とキノコご飯と唐揚げ····· あぁ、あとソフィが来る前に倒したキノコ喰ってたな·····」


「ふむふむ····· まって、最後なんて言った?キノコ食べた?」


「あぁ·····美味いかなって思ってバリバリ食ってたぜ·····」


「火は通した?」


「通してねぇけど·····」


「あーそのせいですね」



 ソフィちゃんの豆知識っ☆


 キノコは基本的にすべてに毒がある。


 だがその大半は熱することにより毒性を失うらしく、安心して食べることができるのだ。

 ちなみにキノコの定番のシイタケなんかも生で食べると毒があるから食中毒になるよっ☆


 そんで、もちろんここにいる『マッチョマッシュ』達も生で食べると毒性がある。

 その効果は·····



「症状はゲリラ的下痢ですね」


「マジか····· お手洗い····· お手洗いを貸してくれ····· 漏れそうなんだ·····」


「生憎ここにはトイレないのよね」


「なん·····だと?」


「それに·····」


「ん?」




「まださっきの件、許して無いから」


「えっ、ちょ、まさかお前、病人に対して、下痢患者にアレをやるつもりか·····?やめてっ!死にたくなーいっ!!」



 私の殺気を感じ取ったのかリリアは俊敏に立ち上がると、俊敏に動きすぎて腹痛が悪化したのか、それとも漏れかけたのか突然内股になり動かなくなってしまった。


 そして私はさっき言われた『フィーロ君と結婚する』という発言、『胸は盛れば盛るほどいい』という発言を許していなかった。




「さーて、リリア~?お腹が痛いのに一番効果的な事は何でしょうか?はいシンキングタイムスタート!終わり!答えは?」


「ま、まさか····· pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ拳ですかぁ!?」


「YES!YES!YES!」


「おーまいがー·····」



 私は動けないリリアの真ん前にやってくると、キノコ神拳の奥義を繰り出した。



「キノコ神拳奥義『pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ拳』っ!!」


 ボスッ!!



 私の必殺技の『ぽんぽんペイン拳』は見事にリリアの()()を捉えた。


 そして·····



「あ゛あ゛あああああああああああああああああああああああっ!!!???」



 ぐぎゅるぅうっ!!!!!!



 ブr【乙女の尊厳が片っ端から壊れる絶望的な汚い音】ッッ!!!





 タケノコ神拳継承者 リリア


 下痢を漏らしたことにより『再起不能(リタイア)』ッ!!



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「敗因はただ一つ、テメーはキノコを生で食べたのと、私を怒らせた」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「二つじゃん」


名前:????

ひと言コメント

「臭いぞ、キヌガサタケのグレバよりクサイぞ」



名前:リリア

ひと言コメント

「うっうっ····· もうアタシお嫁にいけない·····」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ