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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
432/470

披露宴に知り合い大集合っ!


 ウナちゃんの部屋でたっぷりと休憩した私たちは、結婚披露宴へ向かうため移動と準備を始めていた。


 まずはウナちゃんとイルミア君に指輪を渋々返して、部屋を出ると本日の主役たちは別室でパーティー用のドレスに着替え、私たちも熟練メイド部隊の人たちに連れられてメイク室に入れられ、休んでる時に着崩れたドレスやメイクをなおしてもらった。



 そしてその他色々な準備を終わらせた私たちは、ウナちゃんとイルミア君より先に結婚披露宴の会場へと向かっていた。



「あーお腹空いた·····」

「わかるー、お昼は空腹をちょっと満たすくらいだったからもうペコぺコ·····」

「どうせこの後たくさん食べられるんだから、2人とも文句言わないの」

「そうねぇ····· って、披露宴は食事メインじゃないわよ? ウナに王族以外の貴族が祝いの言葉を伝えるのが本来の目的なのよ?」

「じゃがブッフェもしっかり用意されておるのじゃろう?じゃったら食事もメインなのじゃ」

「ん、ごはんたべたい」

「チェルもおなかペコペコ~」



 この披露宴はブッフェ形式で料理を自由にとることができて、王宮料理人が作った料理をたらふく食べる事ができるのだ!

 だから私たちはお昼ご飯はなるべく減らして朝ご飯も少なくしたから、育ち盛り食べ盛りな私たちはもう限界までお腹が空いているのだ。


 んっふっふ·····

 王宮料理人が作った料理なんて滅多に食べれないから、この機会にたらふく食べようという考えなのだ!


 まぁ、ドレスを汚さないよう上品に見えるように綺麗に食べるつもりだから沢山食べられるかはわからないけどね。



「ソフィちゃん!通り過ぎてるよ!ここだよここ!」


「えっ?あっ!ごめんごめん!教えてくれてありがとっ!」



 何を食べようか考えてたら披露宴会場の入り口を通り過ぎていたみたいだ。

 危ない危ない、このまま王城という名の迷宮の中で永遠に彷徨うハメになってたわ。



 私は急ぎ足で大きな扉の前で待っているみんなの元へと向かっていった。





 無事に合流できた私たちは、早速披露宴会場の中へと入ってきた。


 披露宴会場はかなり広く、その広い会場の中に沢山の円卓があって、壁沿いにはブッフェコーナーがあって美味しそうな匂いを漂わせている。



「おなかすいたー!ママ、チェル取りに行ってくる!」


「ちょいまち!取りに行くのは披露宴が始まってからだよ!」



 チェルが匂いにつられて取りに行こうとしたところを止めて、私たちは沢山ある円卓の中でもウナちゃん達が来るであろう舞台に一番近いテーブルへと向かった。


 披露宴では立場によって座る席が決まっていて、新郎新婦に一番近い場所が王族・公爵・新郎新婦の親族や国賓となっている。

 そこから後は貴族の階級順に座っていくことになっている。


 んで私たちは最前列の円卓なんだけど、場所としてはやっぱり部屋の左隅の席だった。

 まぁ新婦の親友でSランク冒険者パーティーとはいえ、レッドカーペットの左右にある中央テーブルは王族や親族が座るので仕方ないだろう。


 ちなみに円卓は1列に6テーブルあり、1テーブルあたり8人まで座れるようになっている。


 ·····私たちはウナちゃんが居ないから7人だから、席が一つ余ってしまう。



「·····あれ?ソフィちゃん、席に誰かいるよ?」

「マ? ·····うわマジだ、というかアレって」



 と思っていたら、私たちのテーブルに既に誰か座っていた。


 いや、うん、見覚えあるし9年間よくお世話になってたから忘れるはずもないわ。



「校長先生もこの席だったんですね」


「あら、やっと来たのね、そうよ、私は今日はSランク冒険者とウナが通っていた学校の校長として貴女たちと一緒くたにされて呼ばれているからここなのよ、普段はもっと中央よりなのよ?」


「へぇ····· それじゃ隣失礼します」



 という訳で私は校長先生の隣に座り、私の隣にはフィーロ君が座って、あとはいつも通りの順番に座っていった。



「えーっと、始まるまであとどれくらいだっけ·····」


「46分はあるわよ?」


「長っ」


「それまでは料理はお預けよ」


『『えっ』』


「こ、この香りの中で46分も待たされるんですか·····?拷問じゃないですかマジで·····」



 実は私たちの円卓のすぐ左隣はブッフェコーナーで、さっきから物凄くいい香りが漂ってきていて私たちの空腹メーターが0を振り切ってマイナスまで行きそうになっているのだ。


 あーヤバいヤバい、お腹めっちゃ空いた·····



『むっ?もしや····· ソフィか?』


「ん?誰····· ってお爺ちゃん!?それにお婆ちゃんも!」


「久しぶりだな、まさかソフィが前の席だとは思わなかったぞ」



 びっくりしたぁ·····

 マジか、後ろの席がお爺ちゃん、私の家系の本家の方である『シュテイン侯爵家』のテーブルだとは思わなかった·····


 後ろのテーブルの方を向くと、シュテイン家当主の私のお爺ちゃんとお婆ちゃん、それと次期当主の伯父と叔母がやって来ていた。



「あっ、お久しぶりです」


「おぉ、フィーロ君か、ソフィとはうまくいってるか?」


「はい、おかげさまで幸せな日々を送れています」


「それは良かった、こっちはソフィのせいで頭を抱える日々を送っているがな」


「ごごごごごめんなささい·····」



 私は在学中いい意味でも問題を起こしまくって、その度にお爺ちゃんに連絡が来ていたみたいでよく頭を抱えさせていたのだ。

 そして発生した問題とかをお爺ちゃんはお父さんと協力して解決していてくれたり·····


 そのせいで私はお爺ちゃんに頭が上がらなかったり·····


 うん、披露宴で話す事じゃないね!

 都合が悪くなったら『東海道五十三次·····じゃなくて、なんだっけ·····


 富嶽·····あっ!思い出した『三十六計逃げるが勝ち』って古事記にも新古今和歌集にも書いてあるしっ☆



「と、ところで私のお父さん達は·····」


「当然来ているぞ、もうすぐ来るはずだ」



 えぇ·····

 もうお母さん出産間近だったはずなのに無理しないでよ·····


 そうそう、私のお母さんは今月中にも出産予定なのだ。


 この前卒業を報告しに行ったときにはもうすでにお腹がかなり大きくなっていて、赤ちゃんの音を聞こうとお腹に耳を当ててた私の顔面を赤ちゃんが蹴り飛ばしてきたくらい元気いっぱいな子がお腹の中にいたのを今でもはっきりと覚えている。


 いやー見事な蹴りでビックリしたよ、将来有望だねぇ·····



「お義父さんお義母さんお待たせしました····· うおっ!?ソフィ!?」

「あらら、前の席だったのね」

「という事は····· エヴィリンも居るね」

「お久しぶりですソフィ様」



 と思っていたら私の家族も勢揃いだ。


 私の家族もちゃんとドレスを着ていて、妊婦のお母さんだけはかなりゆったりなドレスを着ていたけど、お手伝いのルーベさんも含め今日は全員ピシっとした礼服を着てやって来ていた。



「お母さん、赤ちゃんは大丈夫なの!?馬車で移動って言うとかなり厳しいでしょ!?」


「大丈夫だったわよ、何せ·····」


「私が特別に専用の移動手段を用意してあげたのよ?」


「えっ!?校長先生が!?」


「そうよ、今度魔動車研究者同士の研究会が王都で行われるから貴女の作った『ワイルドキャッツ2』をフシ町トンネル経由で移動させていたら、たまたま貴女の家族と鉢合わせたのよ」


「そう、父さん達もフシ町トンネルを通って王都に向かおうとしていたのだが、そこでたまたま鉢合わせてな、そこで卒業したこともあって挨拶したら母さんを魔動車に乗せてくれたんだ」


「ほー·····」



 つまり、私が全力を出し過ぎて開通させちゃったフシ盆地と王都のある平野を繋ぐトンネルを通ろうとしたら私の家族と校長先生率いる魔動車部と鉢合わせて、妊婦で移動が厳しかったお母さんをサンドラ先輩に譲渡した『ワイルドキャッツ2』に乗っけて快適な旅にしたと?


 なるほどなるほど·····



「ってことはサントラ先輩も魔動車部の後輩たちも来てます?」


「来てるわ、でもここには来れないわよ?」


「それはわかってますよ、聞きたかったのはサンドラ先輩の運転でお母さん大丈夫だったんですか? あの人運転がメチャクチャ荒いですよね?」


「そこは問題なかったわ、流石に妊婦を乗せて暴走をするほど野蛮じゃなかったわよ」


「よかったぁ····· ん?ところでお母さん」


「何かしら?」


「なんでわざわざ移動中に産まれるかもしれないのにこっちに来たの? 一応冠婚葬祭が理由だったら王族の結婚披露宴を辞退もできたはずだよね?」


「そうなのだけど年齢が年齢だし、思ったよりこの子が大きく育ってて普通に産むのが厳しそうだったから、ちゃんと設備が整った王都の病院で出産することにしたのよ、だから明日からはしばらく入院して出産する予定よ? ついでみたいで悪いけれど、王都に居るのだから出席を辞退するのも良くないからちょっと無理して出席することにしたのよ」


「あぁなるほど·····」



 確か王都ってサークレット教会附属病院っていうデカい病院があったな·····

 魔法と物理療法の治療を行えて、欠損部位の再生や死者蘇生も行う超大型病院だったはずだから、安心して出産もできるだろう。



「でも無理しないでね?無理したらお腹の赤ちゃんにも良くないし·····」


「わかってるわよ、これで三人目よ?それより、ソフィもエヴィリンちゃんも早く妊し·····」


「あーあーあー!聞こえなーい!んじゃ私たちはそろそろ席に戻るね!また後で!」



 危うく子供の話になりかけたから、私は話をぶっちぎって自分のテーブルへと戻って行った。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ったくもー、私はまだ赤ちゃんを授かるには早いって····· まだもうちょっと生活が安定して覚悟を決めて準備も整えなきゃ産みたくないって何回も言ってるのに····· まぁ、いつかは産みたいって思ってるけどさ」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「ソフィちゃん、さっきグラちゃんに『現実から逃げちゃダメだ』って言ったのに早速自分が逃げてる····· まぁ、僕もソフィちゃんと同じ意見だけどさ」


名前:サトミ・ド・ウィザール

ひと言コメント

「この子の父親も母親も普通よね····· なんでこの夫婦からこんなに破天荒でイカレた子が産まれたのかしら····· 忘れてたわ、そういえばソフィちゃん転生者だったわね」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「腹減ったのじゃ、ラクトはどれを食べたいのじゃ?」


名前:ラクト

ひと言コメント

「き、緊張して、何も入らないかも·····」


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