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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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ウナ王女のスピーチ


「っと、そろそろ時間かな?」



 校長先生によるウナちゃんのお父さんへの説教も終わり、更に校長先生が間に入った事で無事にグラちゃんと両親の和解が成立し、お父さんは不満そうだったけどこのまま私たちと一緒に暮らせることになった。


 そしてその後はのんびりと演説が始まるのを待っていると、休憩開始から2時間経ってやっと会議が終わったらしく、先程と同じだが少しお色直ししたウェディングドレスを着たウナちゃんがバルコニー前にある私たちの居る部屋へとやって来た。



「みんなお待たせ!」


「おー!よく似合ってるよ!」


「じゃあそろそろ演説するからみんな付いてきて!」


『『はーい』』



 とうとうウナちゃんが自分の正体を公表する時間が来たようだ。


 ちなみに既に国王様や王妃様、それにウナちゃんの両親や公爵家の人などは既にバルコニーへと向かい始めていた。



 という訳で、私たちはウナちゃんと一緒にバルコニーへと向かった。





 バルコニーへと繋がる扉の前に来ると、ウナちゃんが私たちの方に振り返った。



「みんな、バルコニーで喋っていいのはわたしとイル君だけだから絶対に喋らないでよね!」


『『はーい』』


「特にソフィちゃんは信用できないから絶対に、ぜーったいに喋らないでよねっ!!」


「わ、私ってそんな信用ないんだ·····」



 私だって喋っていい時と悪い時の区別くらいできるわっ!


 ·····お喋りなのは否定しないけど。


「とりあえずガムテープあるけど使う?」

「アルムちゃん、ダクトテープはない?ガムテープじゃ黙らないと思う」

「無いかなぁ·····」


「ならみっともないしそのままにしておくべきね」

「ダクトテープでも黙らんじゃろコヤツは」


「··········みんな、酷すぎじゃない?」



「みんなもだよ!!それじゃあ行くよ!まずわたしとイル君が出るから、その後から付いてきて!」


『『了解っ!』』



 ウナちゃんは私たちが返事したことを確認して、バルコニーへと繋がるドアを開けて外へと出ていった。


 そして私たちも護衛としてウナちゃんの後を追ってバルコニーへと向かった。





 バルコニーへ出ると、私の体を観客の歓声が包み込み、鼓膜を激しく揺らした。


 も、物凄い歓声だ·····



 だが、その歓声は私ではなくウナちゃんとイルミア君へと向けられた物だ。



 あまりにも色々な声が混ざりすぎてもはや聞き取れなかったけど、チラホラ聞こえてきた声は、やっぱり『ご結婚おめでとうございます』とか『お幸せに』とかそういう物が大半を占めていた。


 数万にも及ぶ町民からの歓声を全て受け止めているウナちゃんとイルミア君は、臆する事無くにこやかに町民たちへと手を振っていた。



 そしてしばらくすると、メイドさんが拡声の魔道具を持ってウナちゃんの元までやってきて、ウナちゃんはそれを受け取ると、スピーチを始めた。



『本日はわたし、『ウナ・ウェア・ラ・サークレット』及び『イルミア・ラ・サークレット』の結婚式へとお集まりいただきありがとうございます』


『わたしは身分を隠し、マグウェル魔法学校に在籍していましたが、先日無事に卒業することが出来ました』



 ふーん?

 演説って言うからかなり堅苦しい感じだと思ってたけど、そこまででもないんだ。



『在学中という事もあり、王位継承などの身分を隠していましたが、卒業を機に、わたしの身分を公表致します』



 ウナちゃんがそう言った瞬間、観客がどよめいた。


 まぁそりゃそうよね。

 この国は普通に多重婚が認められてるし、王家ともなると子供が何十人居てもおかしくない。


 しかし、誰の何番目の子供かも言われていない子が大々的に結婚式を行ったのだから、かなり高い身分や王位継承権を持っていると予想することは容易いだろう。



 国民はウナちゃんの口からその身分が明かされるのを今か今かと待ち望んでいた。




『わたしは王太子『インディ・クリス・ラ・サークレット』と王太子妃『リア・ライズ・ラ・サークレット』の第1子で、王位継承権は2位、次々期サークレット王国女王です』




 っわー·····

 鼓膜破けるかと思った·····


 ウナちゃんが身分を公表した瞬間、未だかつて無いレベルの大歓声が響き渡って脳が震えたわ·····

 あれ声量だけでガラス割れるんじゃないの?



 そうそう、言い忘れていたけどこの国の王位継承権は前世のものとはちょっと違う。


 私もイマイチ把握出来てないんだけど、基本的に王位継承権は現国王(女王)の第1子ということになっているのだ。

 そして現国王の第1子の第1子は次の次の王となるって訳で、ウナちゃんは王位継承権が2番となっている。


 ちなみに王位継承権1位のウナちゃんのお父さんには何人も弟と妹が居るけど、彼らの扱いとしては、ウナちゃんのお父さんが国王になって在任中に死亡するなどの事態が発生した場合、臨時国王として国を治める役割りがあるそうだ。


 臨時国王の就任にはいくつか条件があり、王が死亡した場合王位継承権1位の者(王の第1子)が未成熟(学校卒業未満)もしくは存在しない場合のみで、期間は第1子がいる場合はその者が成熟して学校を卒業するまでとなっているらしい。


 ちなみに、この国でも昔に何度か王位継承権の取り合いでそれで国王の身内での暗殺とかがあったらしいけど、今は割と平和らしい。



 って訳で、王位継承権2位のウナちゃんが居るという事は国にとってかなり重要な事らしいのだ。



 ·····そういえばウナちゃんの弟妹って会ったこと無いな、後でウナちゃんに聞いてみよっかな。





 その後、ウナちゃんやイルミア君や国王様たちがひと言ずつスピーチをしてウナちゃんの結婚を祝福したりして、バルコニーでの演説は終わりを迎えた。


 そして次の行事は夜に行われるパーティーが最後で、パーティーまで数時間というかなり長い休憩時間があるため、ウナちゃんはウェディングドレスを脱いで自分の部屋でイルミア君とゆっくり休んでいる。


 ·····えっ?

 なんで知ってるかって?


 私たちもウナちゃんの部屋で休ませてもらってるからだよ?



「ウナちゃんお疲れ様、どうだった?」


「んー、疲れた!でも良かった!」


「そりゃ良かった良かった、ちなみにー、そのー·····」


「指輪でしょ?ソフィちゃん絶対に見たいって言うと思ってたから持ってきてるよ!」


「まーってましたぁ!!」



 ウナちゃんはベッドのすぐ横にある収納から指輪を入れるケースを取り出すと、私が座ってるソファの所までやって来て、ケースを手渡してきた。


 ちなみに指輪はウェディングドレスから着替えるときにケースに収納して、防犯のためにウナちゃん専用の虚空収納に収めていたけど、この時のために出していたらしい。



「これこれっ!私が見たかったヤツだ!」


「ソフィちゃん、絶対みたいって言うから出しやすい所に入れておいたんだ、好きに見てもいいよ!」


「マジで!?ありがとっ!じゃあ遠慮なくっ!」



 私は指輪のケースを開けると、昼間に教会の中で見たあの指輪が収められていた。



「すっご····· 何これヤバい·····」


「ソフィちゃん盗まないでね?それわたしのだから!」


「わかってるって!鑑定してるだけだから!」



 うへへへへ·····


 王族の結婚指輪なんて早々見れるものじゃないからねっ!

 いやー、やっぱり持つべきは友達だねっ!


 あっ、ちょっと観察に集中するねっ☆



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「えっ!?イルミア君のも見せてくれるの!?マジで!?ありがとっ!!」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「あー緊張した!」


名前:イルミア君

ひと言コメント

「ソフィさん、ウナの指輪を見ながら僕の方を3秒に1回は見てくるんです····· 怖かったから渡しちゃいました·····」


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