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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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結婚記念パレードは盛大にっ!


 ウナちゃんとイルミア君が誓いのキスをした後、2人は腕を組んでヴァージンロードを進み、そのまま外に出ていってしまった。


 多分今頃集まっていた町民たちに笑顔で手を振ったりして、パレード用のオープン馬車に乗っている所だろう。



 さてと、んじゃ私達も護衛があるから早く移動しないとっ!



 っていう訳で、私たちは真っ先に退場する国王様と王妃様の後について行って、ついでに校長先生も付き添って外へと出た。





 正面入口から外へと出ると、物凄い数の人が教会の門の外に集まっていて、新たな王族の花嫁をひとめ見ようとギュウギュウ詰めになっていた。



『国王様だっ!』

『王妃様も居るぞー!』

『アレは····· 伝説の魔術師様よっ!キャー!!こっち見てーっ!!』

『おい、国王様の横のガキ共は誰だ?』

『ばっ!おまっ!知らねえのかよっ!『賢者姫』とその仲間だっ!』

『ん?血塗れの賢者姫(ブラッディ・ソフィ)じゃなかったか?』

『Sランク冒険者勢揃いじゃねぇか!すげぇっ!』

『なんだ『珍竹林のリリア』は居ねぇのか·····』

『珍竹林たんがいる訳ねぇだろ!』

『『だよなぁ·····』』


(ち、珍竹林(ちんちくりん)·····?校長先生、珍竹林のリリアって誰です?)


(この国に在籍する3人目のSランク冒険者よ、この国の竹林の何処かに住んでいる·····はずよ)


(へぇ、会ったことないんですか?)


(森の中で数回だけあるわ、確かギザ歯のドワーフらしき少女だったと思うわ、物凄く強いのだけれど街に出ようとしないし根城を作らず放浪するらしくて私でさえ今どこに居るか分からないわ)


(へぇ·····)


(それと、貴女が使ってるあの頭のおかしい拳法みたいなのを使ってくるわ)

(·····うん?)


 意外な所で3人目のSランク冒険者の情報が手に入ったわ。


 珍竹林って呼ばれてるドワーフのギザ歯の女の子なのね、わかった。

 今度本気で探してみるわ。


 っていうか道場破りしに行く。

 確実に私のライバルだし。


 あのタケノコ野郎、ぜってぇボコして今度こそ首位奪還してやる。

 キノコこそナンバーワンだと証明してやるわ。



 って校長先生と話してたら国王様たちが馬車に乗り込んじゃった!


 確か私はSランク冒険者として校長先生と一緒にウナちゃんの乗る馬車の斜め後ろを馬に乗って護衛する事になっていたはずだ。



「·····馬?やっべ、私馬乗れないかも」


「·····ソフィちゃん?練習しなさいって言ってたわよね?」


「てへぺろっ☆」



 やっべぇ·····


 確かに馬に乗って護衛しろって言われて『馬の乗り方知らない』って言ったら乗れないから練習しなさいって言われてたのすっかり忘れてた·····



「ま、魔動車使っても·····?」


「ダメ」

「いいですよ」


「えっ、いいのかしら?」


「はい、本来新郎新婦の最も近くを護衛する者は権力と力を示す象徴としての役割りを担うため、非常に強い者が行っております、ですのでソフィ様が作られた魔動車であれば権力や技術力の誇示へと繋がるため、なんの問題もありません」


「やった!じゃあ今用意してきます!」


「ですが、早急にお願いします、出発まであと40秒しかありません」


「ほらソフィちゃん早く行きなさい、間に合わなくなるわよ?」


「サトミ様も早く馬に乗らなければ間に合いませんよ」


「·····やばっ」



 珍しく校長先生も大慌てしながら、ウナちゃんが乗る馬車の斜め後ろに居る馬へと乗った。


 もちろん私は校長先生よりも大大大慌てで教会の裏側に行った。





 20秒後、虚空から奇妙な魔動車に乗った私が飛び出してきて、先程まで私を乗せるはずだった馬が居た場所にピッタリと到着した。



「懐かしいわねそれ、なんて名前だったかしら?」


「ケッテンクラートIIですよ!今でもお気に入りの現役ですっ!」



 そう、丁度いいサイズの魔動車とは私が初めて作った魔動車である、前世の世界で作られていたマニアックな車両、車体後部が戦車のような無限軌道(キャタピラ)になったバイク『ケッテンクラート』だ。


 もちろん魔法で改造してあるから性能は前世のとは桁違いに高いし、更に魔動車レースの時からかなり改造と改良を加えていたりする。



 という訳で、私は馬の代わりに現状世界最高峰の魔動車でパレードに参加することにした。



 おっ?

 なんかラッパの音が鳴って隊列が動き始めた?



「そろそろよ、しっかり護衛するわよ、背筋を正しなさい、おふざけは0よ」


「分かってますって、親友の門出に泥を塗るほど無粋な性格はしてないですって」



「それなら良いわ、·····動き出したわ、行くわよ」


「かしこまりっ!」



 ウナちゃんの馬車が動き出したのを見て、私はケッテンクラートのアクセルを捻って軽快なエンジン音を響かせながら、その後を追って出発した。





 うっひゃぁ·····


 いま私はパレードのど真ん中を進んでいる。


 いやー、ヤバいねこれ、何万もの人の目を集めながら進むのガチで怖いわ·····



 私たちが進む王道まで続く中央通りはパレード会場になっていて、沿道に物凄い量の人が集まっていた。


 それもさっき教会に向かった時の数倍は人が集まっているから緊張しないわけが無い。



 運転を間違って歩道に突っ込んだらもうマジで大変な事になるだろう。

 ·····なんて考えたらマジで緊張しちゃってさ?


 あーヤバいわこれ、緊張する·····



「·····ウナちゃんは凄いなぁ」



 そんな中、ウナちゃんは私たちが全身全霊で展開した結界に守られて馬車から沿道の人々に手を振っているのだ。


 私だったらカチコチになって道路工事の旗振り人形とか車のワイパーみたいな動きになるだろうなぁ·····



 はぁ、後ろの国王様たちが乗ってる馬車にいるなかよし組のみんなが羨ましい·····



 その後、私たちは王城に向けて大通りをゆっくりゆっくりと進み、途中でトラブルが起こることも無く、無事にパレードが終わってしまった。





 王城のお堀を越えて王城の敷地内にパレードの最後尾が入り切ると、巨大な正門が閉まってパレードが無事に終了した。



(校長先生、そろそろ降りてもいいですか?そろそろ休みたいんですけど·····)


(我慢なさい、新郎新婦が降りて王族と一緒に王城の中に入るまで待つルールなのよ)


(へーい)



 って事で、斜め前にいるウナちゃんとイルミア君が馬車から降りるのを見ながら、私はさっきからずっと撮影している写真の確認をやったりしながら待っていた。



 〜5分後〜



「いいわよソフィちゃん、お友達を連れて行くわよ」


「はーい、んじゃケッテンクラート格納っと」


『なっ!?魔動車が消えた·····っ!?』



 私がケッテンクラートを虚空(ディメンションルーム)に収納した事に騎士団長さんがビックリしてたけど、私はそれを無視してみんなが乗っている馬車へと駆けつけた。



「みんなお疲れ様っ!この後休憩みたいだから移動するよー!さっ!降りて降りてっ!」


「んんーっ!疲れたっ!座ってるだけでも疲れた·····」

「うんうん····· 特に僕は周囲を魔法で監視してたから疲れた·····」

「·····皆は楽を覚えすぎなのよ、これが普通なのよ?」

「腹減ったのじゃー!ニンニク野菜アブラマシマシの超こってりラーメンが喰いたいのじゃーっ!」

「寝てた····· 眠い·····」

「んー····· チェルもちょっと眠いしお腹すいた·····」


「こっからしばらくは休憩だから寝れるし間食も食べれるからさっさと行くよっ!私もお腹すいてるから早く早くっ!」


『『はーい』』



 私たちは馬車の中でのんびりしてるみんなを急かし、校長先生に連れられて王城内の休憩室へとむかった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「·····緊張してたのと特に何も無かったから書くこと無かったわ、っていうか珍竹林って草www!野生児って名前だったのに2つ名酷い方に書き換えられててくっそ面白いんだけど、リリアのヤツにピッタリじゃん!ぷーくすくすっ!·····まぁまだ会ったことないからどんなやつなのか知らないけど!!あーおもろ、会ったら煽り散らかしてやろっと!!」


名前:なかよし組


「·····暇だったね」

「うん、ぶっちゃけ何もしなくても良かった」

「そろそろトイレ行きたいわ」

「うむ、はぁ·····腹減ったのじゃぁ·····」

「かえってねたい」

「チェルもー·····」


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