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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
423/469

一路揃ってヴァージンロードへっ!


 ガタゴト·····

  ガタゴト·····



『『·····』』


「「「·····」」」



 えー、私たちは今、国王様と王妃様と騎士団長さんと一緒にウナちゃんの馬車の後ろの馬車に乗って移動中です。


 そして、さっきウナちゃんを一目見ようと団子みたいになってた私たちの姿を国王様たちに見られ、しかも戻ろうとしたらバランスを崩して私が押しつぶされて、一つ目巨人キュプロスに踏みつぶされたタイタンフロッグみたいな声を上げてしまうという大失態を除けば、教会へと順調に進めていた。



 ·····どうしよ死ぬほど気まずいんだけど。


 さっきから馬車に揺られること約5分、さっきの大失態を国王様は不問としてくれたけど気まずくなって一切会話をできていない。


 それに、話題作りになるようなことも全く起きてないし、襲撃とか暗殺とかも事前に食い止めたせいで全く起きなくてめちゃんこ平和だ。



 ·····一応外をみたりしてみたら結構沿道に人が集まって見に来てるみたいで、大半が正体不明だった王太子の長女であり次々期女王となるウナちゃんを見るためにやって来ていたようだ。

 あとは国王様とか王太子様とかを見に来た人もいるみたいだ。



「·····人、たくさん集まってますね」


「そうだな、このように大々的に結婚式を行う事は稀だからな、国民にとっては良い娯楽になるのだ」


「·····つまり結婚式を祝うという体でお祭りをしてるって感じですか?」


「率直に言えばそうなるな」


「へぇ·····」



 私は窓の外をチラッと見てみると、確かに沿道にはたくさんの人がいて、その後ろには屋台が立ち並んでいるのが見えた。



「ここ最近は戦争の準備で国民に苦労を掛けていたからな、延期になった今ならば少しくらい羽目を外しても良いだろう」


「そうですね····· たしかにウナちゃんの結婚式や正体を明かすのは丁度いいお祭りのきっかけになりそうですものね」



 だからウナちゃんの結婚式を大々的にやったのか·····

 なんか納得したわ、孫大好きなお爺ちゃんで国王の力で孫の結婚式を大々的にやらせたわけじゃなかったんだ。



「·····違うぞ?本音はソフィ殿の予想通りだ、先ほどの事など建前に過ぎない」


「えぇ·····」



 訂正、やっぱこの人孫大好きお爺ちゃんだったわ。


 わぁい職権乱用だぁ·····





 その後はぽつぽつとみんなも国王様と会話を始めたりしながら、特に何事もなく私たちは教会へと向かっていた。


 そして国王様と王妃様はアルムちゃん率いる女子組にウナちゃんの小さい頃の話とかを聞きまくってて暇なので、空いていて暇そうにしていた騎士団長のカレナさんと話すことにした。



「あっそうだ、カレナさん、少々お聞きしたいことがあったんですが·····」


「なんだ?答えられる範囲であれば教えるぞ」


「えーっと、確か····· あぁ思い出した『メルヒェ・スェリヒァル』って人ご存じないでしょうか?」


「む?知ってるも何も、私の祖母だぞ?」


「えっ、そ、祖母·····?」


「あぁ、私の母方の祖母だ、一応母は純エルフだが『森離れ』でな、私は人間とエルフのハーフだ」


「へぇ·····」


「私からも訪ねてよいか?祖母とはどこで?」


「あー····· えっと·····」



 私はカレナさんに彼女の祖母のメルヒェさんとの出会いについて教えてあげた。



「メルヒェさんと出会ったのは、この子····· チェルの村がワイバーンに襲われて孤児になってしまって、その村の浄化や襲われた人々の埋葬や遺品の回収に向かってる時に合ったのです」


「ふむ····· 失礼かもしれないが、村の名前····· そのチェルという子の氏族名を教えてくれないか?」


「スェイゥルュゥですね」


「そうか····· すまない、私は知らない氏族だったようだ」


「まぁエルフはあまり交流を好みませんから仕方ないと思います、気にしないでください」


「あぁ····· それで、祖母は何を?」


「今はエルンフェン密林国で森の警備などを行ってるそうです、一応冒険者登録はしているみたいですよ、時々金銭を稼ぐために町に出ているとか·····」


「·····変わらないのだな」


「そうなんですか?」


「あぁ、母から聞いた話なのだが、祖母は若いころから冒険者登録をしていて、時々稼ぎに町へと出ていたようだ、そこで祖父と出会い結婚して母が産まれたとの事だ」


「ふんふん·····」


「そして母も成長すると祖母に付き添って森をめぐり、100年くらい祖母のように冒険者登録して稼いでいたらしいが、人間の文明に触れて好奇心が沸いたのか森を出ることを決意してな、そしてこの国へとやって来て人間の父と出会い、私が産まれたそうだ」


「ふーん·····」


「·····あまり興味がなさそうだな」


「いえいえ、メルヒェさんがお若くて孫がいるなんて思っても無くて·····」


「·····ひ孫も玄孫もいるぞ?」


「へっ?」


「私には既に子供が数人いる、それに孫もいるからな」


「えぇ·····」



 カレナさん10代後半にしか見えないのに·····

 そうか、でも確か300歳とかだったから十分あり得るのか。


 いやでもびっくりだわ、ビックリすぎるわ·····


 ·····あれ?チェルとほぼ同い年なのにこんな大人なんだ?

 まぁチェルはより成長の遅いハイエルフに近い氏族の子だからかもだけど。


 ·····へいアカシックレコード!

 \ぺぽん/


 エルフの成長速度について教えて!


『エルフは周囲の環境に合わせ自分の姿を変える、祖先である精霊としての性質を今も受け継いでいるため、周囲の成長速度に合わせ姿が変わる性質があります』

『森の中で生きるエルフは樹木に合わせた成長速度になり、都会で生きるエルフは人間に合わせた成長速度になる事が原因と考えられます』


 ·····へー、なるほど。

 そういや元クラスメイトのエルフちゃんも成長速度やたら早かったけど、そういう事だったんだ。



「·····まだ時間はありそうだな、実はこの国の先代騎士団長は私の母だ、今は引退して南の方で父と暮らしているがな」


「ええええぇぇ·····」



 ·····なんか、この人の家系、思ってたより癖が強いわ。


 ええい!エルフは変人しかいないのかっ!


 いや、小説に出して無いだけで魔法学校にもエルフとかハーフエルフの生徒がそこそこ居たし全員普通だったしそんな変わりないわ·····



「それにしても、ソフィ殿が祖母と知り合いだとは思わなかったぞ」


「いや、一度しかあった事ないですけど·····」


「だが会ったのだろう?意外と世界は狭いのだな·····」



 いやごめんなさい、私の行動範囲が広すぎるだけなんです·····

 行った先々で癖の強い人に絡まれるだけなんです本当に違うんです、世界めっちゃ広いんです·····


 というかこの世界向こうの地球よりちょっとデカいからね?

 大体だけど1.5倍くらい大きいからね?



「いやいや、全然狭くな」


『皆様、もうすぐ到着となります』


「ふむ、もうすぐか····· 皆の者、降りる支度をするのだ」


「えっ、マジ·····? わかりました」



 カレナさんと話を弾ませてたらもうすぐ到着っていうところまでやって来てしまった。

 案外早かった·····というか15分の間に色々あり過ぎてあっという間だったわ。


 さてと!さっきなかよし団子になったときにグチャグチャになった髪とかドレスを直してヴァージンロードへ向かうとしますかっ!


 あー!めっちゃ緊張してきたぁ!!!



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「·····気が付いたけど、逆に私の交友関係広すぎじゃない?」


名前:なかよし組

ひと言コメント

アルム

「いやー、ウナちゃんの小さい頃の話おもしろかった!国王様もいい人そうで良かった!あとで商売の相談とかしてみよっかな!そしていつか王都の大通りにワタシのお店を出す野望を····· ふふふ·····」


フィーロ

「またアルムちゃんが変な事企んでるし·····」


グラちゃん

「どうしてみんな国王様とそんなに気軽に話せるのよ!!感覚バグってるんじゃないの!?下手したらその場で処刑されるくらい気をつけなきゃいけない事なのよ!?」


エビちゃん

「だってワシ一応王じゃし?·····魔が付くが一応王じゃから対等なのじゃ」


ミカちゃん

「ここち良い揺れ····· 眠気をさそう····· すぴ·····ん、ねてない、ジョーク、だから豆鉄砲やめて」


チェル

「メルヒェさん?どっかできいたきがする·····」




ウナちゃん

「·····ずっと手振ってたから腱鞘炎なりそうだった」

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