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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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過剰戦力!神&勇者&迷宮&天使軍団参戦!


 無事に何事も()()()()会議を終えた私たちは、一旦ウナちゃんの部屋へと移動して色々話をしていた。



「さてと、とりあえずウナちゃんの結婚式の大まかな流れは魔法で再現したから再生するね、こっからみんなでウナちゃんを守る方法を考えよう」


『『はーい!』』

「わ、わたしも?」


「ウナちゃんもだよ、自衛は大事だからね?」


「うーん·····わかった」


「んじゃ早速再生っと」



 私はウナちゃんのメチャクチャ広い部屋の一角にホログラムの立体映像で式場と一般人や客人たちを再現した映像を投影した。



「まず当日王都に集まる人数は推定だけど50万人、マジで半端ない人数が集まるみたいだね、そんでその中で結婚式への招待客が2000人、晩餐会はかなり減って600人って感じで、警備員は全部合わせて1万人って想定してやってるよ!」



 そして立体映像が動き始めると、私はそれに合わせて説明を加えていく。


「んで、もしウナちゃんを狙うとしたら、まず王城から教会までの道のり、結婚式中、結婚式が終わって王城までのパレード、休憩時間、バルコニーでの演説、晩餐会までの休憩、晩餐会のどこかだと思う」


「·····それってほぼ全部よね?」


「そう、色々シミュレートしてみたんだけど、どのタイミングでもウナちゃんが狙われる可能性が排除できなかったから全部危ないと判断したよ」


 まぁ、そこまでしてウナちゃんを狙う理由は無いから狙われないとは思うけど、万全を期して損はないだろう。



「それでウナちゃんを狙う手段としては、狙撃、自爆特攻、囲んで魔法攻撃、直接攻撃、毒殺とか色々あるけど、さっき上げた候補辺りが怪しいって予想してるよ」


「ふんふん····· 毒を盛られたら一番大変かな?」


「かもね、これに関してはウナちゃんに解毒の魔法を常に発動する魔道具を渡しておくから大丈夫かなって私は思ってる、逆に一番ヤバいのは自爆特攻かな?」


「そうじゃな、一瞬で突っ込んできて自爆されたらたまったもんじゃないのじゃ」


「ん、それならもんだいない、わたしが結界で守る、でも道を塞がれたら動けなくなる」


「大丈夫よ、ダンジョン編集能力で無理やり退かす事ならできるわ」


「あーあとソフィ、直接軍隊が攻めてくることはないじゃろうが魔物を襲撃させるという事は考えられぬか?」


「あり得るあり得る、スタンピードが発生したらそっち優先になって中断もあり得るかも·····」


「ふむ、ならばワシの魔王の力を使えば魔物を強制的に支配できるはずなのじゃ、それなら問題なかろう?」


「ナイスアイディア!·····ほんとに出来る?変なハゼとかしか仲間に出来てないけど」

「あれはテイムした魔物じゃ、支配とは違うのじゃ」

「ふーん」


「ねぇ、こことか絶好の狙撃ポイントにならない?」


「確かに·····」



 その後も話し合いを続け、結局一つの結論に至ってしまった。




『全員で本気で守れば大丈夫じゃね?』






 なかよし組による度を越えた超防衛計画はこうだ。


・まず当日エビちゃんが魔王の力で王都周辺の魔物を掌握し、撤退命令を出して王都に近づけなくする上に魔王の威圧で魔物が近付けないようにする。

・毒を盛られる可能性を考え、ウナちゃんと婚約者君に私謹製の解毒魔法を発する魔道具を装着してもらう

・出発前に2人にミカちゃんの『神の盾(アイギス)』を付与して攻撃を完全に無効化させる、それと寝たら効果が弱まるらしいからミカちゃんは強制的に目覚めさせておく

・移動に使用する馬車を私が魔改造して馬が居なくても動けたり、そもそも車輪が無くても動ける魔動車に改造する

・王都全域をダンジョン(グラちゃん)化して掌握、もし倒木や建物の崩壊でルートを塞いだり過激派が道を塞いでもダンジョン編集能力で除去する

・植木など植物に隠れた暗殺者や爆弾はチェルが植物の声を聞いて探す

・暴徒が襲い掛かってきた場合、アルムちゃん(勇者)エビちゃん(魔王)を解き放ち殲滅する

・天候が悪化した場合、私の魔法で強制的に快晴にする

・フィーロ君は私の魔法を使って国中の監視を行う司令塔として働く

・最終手段として、『泡沫ムゲンの眠り姫』や『時間遡行』や『最終手段』でなかった事にする


 ·····みたいな感じだ。


 この防衛計画の要はウナちゃんと婚約者の二人を守るミカちゃんの絶対防壁『アイギス』だ。



 まぁ、ぶっちゃけ言えばこの時点で既に勝ちが確定してるようなモノだ。


 何せミカちゃんの『アイギス』は女神様曰く『ガチャで言うとレジェンド枠でめっちゃ凄いヤツ』という大当たりの能力で、ミカちゃんの持つ魔導永久機関が組み合わさる事で無敵の力を発揮する。

 その硬さは私が割とガチで攻撃しても貫けないし、本気でソフィアの槍を投げてようやく第1層だけ貫けるというレベルだ。

 本体に関してはソフィアの槍を完全神化してアカシックレコードによる情報侵食を駆使してもまだ貫けてない。


 ·····が、ちなみに寝たらアルムちゃんの『全身全霊!アルム・スラーーーッシュ!!(原文ママ)』で全部割れるし、バンカーバスターとか大規模爆風爆弾(MOAB)とかレールガンとか艦砲射撃を数百〜数千発同時に打ち込んで飽和攻撃して結界を常に全面励起状態にした上で全世界(向こう)に存在する全核兵器を一点に収束してゼロ距離で直撃させればギリで人類の力でも壊せるから、ミカちゃんには強制的に起きてて貰うことにしてる。


 ·····裏を返せば、直撃した全身全霊のアルムスラッシュって範囲破壊力は無いけど一点に掛かる力はそれくらいあるのよね。

 だってアイギスに直撃した星核合金で出来た剣が折れてたもん。



 これでそんじょそこらの不埒な輩の攻撃じゃビクともしないだろう。


 ただミカちゃんが寝た時以外にも弱点があって、アイギスが一番効果を発揮するのはミカちゃんが自分自身に展開する場合のみで、他者を中心に展開すると一部の攻撃が貫通しちゃうのよね。

 具体的に言うと、呪いとかの弱体化やデバフと呼ばれるタイプの魔法は貫通し、即死魔法なんかも通ってしまうのだ。


 それは割とガチでヤバいから、そこは私がサポートして崩壊魔法を付与してデバフ魔法を崩壊させるという力技で押し切ることにした。



 ·····前に学園祭でやった不審者を遠ざける魔法を構築すればいいだろって?

 アレを王都でやろうとするとめっちゃ規模が大きくなるし、3日程度じゃ魔法陣を構築できないから今回は却下だ。


 まぁ私自身を媒体にしちゃえば全世界を覆えるレベルでできるんだけど、面倒だから却下。


 ぶっちゃけそこまでやる必要も無いからねっ☆



 という訳で安全対策に関してはバッチリなんだけど、妨害や足止めや嫌がらせ目的だったら対応ができないから他のみんなにも手伝ってもらって邪魔をさせないつもりだ。


 人的妨害はアルムちゃんとエビちゃんが、破壊などによる進行妨害はグラちゃんとチェルが対応を行う予定だ。



「·····勇者と魔王と神と天使とダンジョンがタッグを組んで守ったら10000%大丈夫でしょ」


「まぁ、大丈夫そうかな?ソフィちゃんの保険もあるみたいだし」


「ねぇ、わたしは何もしなくていいの?」


「ウナちゃんは主役だから気にせずに結婚式をしてていいよ、面倒事は全部私たちがやるから!」

「そうだよ!ウナちゃんは結婚式に専念してて!」

「うんうん、僕たちに任せて」

「ウナの結婚式は絶対に邪魔させないわ」

「そうじゃな、無事に終わらせる事だけ考えておればよいのじゃ」

「ん、がんば」

「チェルもがんばるからウナちゃんもがんばって!」


「みんな····· ありがと·····っ!」



 ウナちゃんが泣き始めちゃったから、しばらく会議を中断せざるを得なくなってしまった。





 その後何度かみんなで当日の動きを確認して、今日の所はお開きとなった。


 ·····のだが、私はまだ動いていた。



「さーてとっ、親友の結婚を祝ってちょっと本気だすかな」



 私は時を操る能力がある。


 時間を止める事、時間を遅延する事、時間を加速する事、時間を飛ばす事、時間を巻き戻す事。


 この5つは時々使っているが、実は私にはまだもう一つだけ扱える能力がある



「時間の先を見る『未来観測』····· ネタバレは大嫌いなんだけどなぁ····· 仕方ない、これも守るためだから·····」



 私が今まで全く使わなかった能力、それは未来を先に覗き見する力だ。


 この能力には欠点があったから使ってこなかった。

 まず未来を見るとその先で何があるかを知っちゃってつまらなくなること、そして世界の運命が決定づけられてしまう事だ。


 そして一番の欠点が、運命が決定されてしまう事は。

 例えばボウリングで球を投げる前に『未来観測』を行うと、投げた後に何本のピンが倒れるかを見ることができる。

 ただし、その未来を見てしまったという事は必ずそうなってしまう未来に行ってしまう事になる。


 投げる前ならもしかしたら離すタイミングを間違えて天井に投げちゃったり後ろに投げちゃったりするかもだけど、一度未来を見たらいやでも『投げて○本のピン倒す』という未来を実現しなきゃいけなくなるし、後ろに投げても変な方向にすっ飛ばしても、()()()物に当たって跳ね返ったボールが狙いの本数を倒してしまうのだ。


 それくらい、本来の未来予知はヤバい事象なのだ。



 だから、もしここでウナちゃんの未来を見て『暗殺される』なんて見えちゃったらヤバいって訳だ。



「·····でも、私なら変えられる」



 しかし対策が無いわけではないし、四次元の存在に至った私であれば『もしかしたら』というifの世界線を見る事が可能となり、複数現れる選択肢から一番いい物を選ぶことができるようになったのだ。


 だから私は未来を見て、一番平和で対応ができそうな未来を選ぶために『未来観測』を行うのだ。



「ふぅ····· 緊張する·····」



 もしifの未来も全て『ウナちゃんが暗殺される』という未来だったら改変するのはマジで大変だけど、成功すれば襲撃対策もしやすくなるはずだ。


 私はネタバレが大嫌いだけど、やるしかないっ!!



「行くよ、『未来観測』っ!!」



 その魔法を発動した瞬間、私の視界が切り替わった。


名前:なかよし組

ひと言コメント

ソフィ・シュテイン

「ウナちゃんの邪魔はさせない!·····って訳で予め言っておくと、暴徒に邪魔されて台無しになるって展開は無いよ!」


ウナちゃん

「みんな、ありがとう·····」


アルム

「近接戦はできるけど、まだ力の制御ができてないから間違って破裂させちゃったりしないか心配·····」


フィーロ

「あんまり役に立たないかもだけど、監視とかは得意だから僕に任せてね」


グラちゃん

「·····今更だけれど、王都をダンジョン化して大丈夫だったかしら」


エビちゃん

「暴徒とか出ないかのう、ボッコボコにしたいのじゃ」


ミカちゃん

「ソフィちゃん心配性だけど、アイギス、ねててもへーき、だよ?」


チェル

「チェルもうなちゃんをまもるよー!!」


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