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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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結婚式を裏で支える者たち


 王城の会議室の机に乗った地図の前で、騎士団長のエルフのカレナさんが警備体制について説明を開始した。



「まずは全体の警備体制について説明する、この式では王宮騎士団及び近衛兵隊、王都警備隊を動員し計1万人規模で警備を行う」


 ほうほう、結構人を集めたなぁ·····


 1万人分の模型をセットしておこっと。



「警備員の割り当てについてだが、王都警備隊は主に一般人の集まる王城正門前広場の警備、王宮騎士団三番隊以下の団員は王城前広場の最前列付近であるバルコニーの下で警備を行う」

「また王都警備隊は約6000人、三番隊以下の団員は2100人となっている」



 えーっと?

 普通の警備隊の人が6000人で、三番隊以下が2100人っと·····

 すんげぇ多いな、流石は王都ってだけあるわ。


 という事は残りが1900人かな?


 ん?でも確か王宮騎士団って数万人単位居なかったっけ?


 あー、もしかして一部だけってことかな·····

 確か王都以外にも結構派遣してるって聞くし。



「続いて王宮騎士団一番隊と二番隊は式場である教会の警備を行う、騎士団は主に教会周辺の警備だが、一番隊の上位者のみが内部の警護を行うものとする」

「そして近衛兵は王宮騎士団の一部の者と連携を行い、来賓や国賓の皆様及びウナ王女の警護を行う」



 ふんふん·····

 多分騎士団1番隊と2番隊が500人ずつで1000人、近衛兵隊が900人ってとこかな?


 カレナさんの所にあったカンペを盗み見したら、近衛兵も王宮騎士団も一部の者しか出てないらしくてホントはもっと多かったらしい。

 あー間違ってた、一番隊って100人しかいないのか····· そんで2番隊は200人、3番隊は300人って感じで?近衛兵隊が2000人くらい居る内の900人?


 んじゃあとの700人は·····



「また、犯罪行為を行った者が現れた時の事も考え冒険者ギルドに協力依頼を出してあり、罪人の引き渡し及び牢獄への移送は冒険者が行うものとする」



 ほほう、そりゃそうか、警備員はその場から動けないからね。

 そこで傭兵的な仕事もやる自由に動き回れる冒険者を700人動員して捕まえた者を牢屋へ移送するんだろう。

 って、参加する冒険者はAランク以上限定!?

 すっご、中々こんなに人が集まるの無いからレアじゃん!


 まぁ中にはAランク冒険者のパーティーでBランクとか混ざってるらしいけど、まぁそこは遊撃隊的な役割だし問題ないのだろう。



「そして最後に、この国に3人在籍しているSランク冒険者を結婚式に招待し、同時に最前列でウナ王女の護衛を行ってもらう手筈となっている」



 おっ?私の出番かな?


 って、3人?


 校長先生がSランクって言うのは知ってるけど、あともう一人居たんだ。

 誰だろめっちゃ気になる。



「·····が、『珍ッ·····おほん、失礼した、生憎一人と連絡がつかず、当日は2人での警護となる」


「しかしサトミ殿も悲願であった元の世界への帰郷を実現した為、この世界には簡単には来れぬようだ、よって冒険者による警備はウナ王女の親友である『なかよし組』がメインとなって行う」



 くっ····· 誰なんだあと一人·····

 2つ名がなんか途中ではぐらかされるタイプの変な名前っぽいけど·····



 まぁいつか出てくるでしょ、たぶん。



 というか、Sランク冒険者がウナちゃんの警備を行うと騎士団長さんが言った瞬間、会議室に居た人たちがザワついた。


 まぁ、そりゃ現代で言うと皇室の結婚式に範○勇○郎とスー○ーマンを呼んだようなモノだからね。

 それか式場の最前列にイージス艦と原子力空母を配置してるような感じ?


 何にせよ、人類の枠を超えた超人·····もはや戦略兵器と呼んだ方が妥当なレベルの力を持った者を2人も配置するというぶっ飛んだ作戦であることに変わりはない。


 ·····が、それを快く思わない者も当然いる。



「騎士団長」


「軍部大臣、なんでしょうか?」


「我々の力を信用せずSランク冒険者というバケモノを使用する理由は?それにガキではないか」



 バケモノちゃうわい!ガキだけど私はぷりちーでカワイイ女神様じゃいっ!


 嘲笑うような無礼な態度を取った軍部大臣に私が怒り狂っていると、騎士団長は軍部大臣に冷静に返答を始めた。



「招待を予定しているSランク冒険者2名はウナ王女と非常に深い親交があり、冒険者としてではなく関係者としても呼ぶべきだと判断したためです、同時に両者は非常に高い実力と信頼を持っていることからウナ王女の警備を任せるべきだと判断した次第です」


「フン、Sランク冒険者がクーデターを起こす可能性は判断に加えたのかね?」


「軍部が反旗を翻しクーデターを起こす可能性は?」


「「·····」」



 うっわー、なんかバッチバチにモメはじめたよ·····


 アレかな?騎士団を総括する騎士団長と国の軍事力を総括する大臣とでは意見の食い違いがあったりするのかな?

 いや、多分軍を動員して結婚式の主権を握りたいだけかな?


 んで、あわよくばウナちゃんに取り入って·····って感じかな?



 おっ、ビンゴ!

 こっそり計画表みたいなの作ってんじゃーん!

 隠しても無駄だよーん♡


 ·····えっとなになに?

 ·····結婚相手をすり替えて、軍部の影響力を拡大させて王家を乗っ取る?


 思ったよりやべぇわコイツ、私腹を肥やすだけじゃ済まなかったのかな?



 ·····いや

 マジでクーデター考えてんじゃんコイツ!


 というかウナちゃんにめっちゃ酷い事しようとしてるわこのロリコンハゲデブ野郎!


 すり替え相手、あわよくば自分でやるつもりかよ!!



 あーもう完全にキレた、絶対に許さん、こいつ消すわ。

 国家の治安維持も兼任されてるSランク冒険者として。



\バンッ!/


  _人 人_

 > あ 異 <

 > り 議 <

 > !   <

   ̄Y ^ Y ̄


「なんだ?おぉ、噂をすればバケモノじゃないか」


「そうです、私が世界を滅ぼしかねない『絶縁の奈落姫(バケモノ)』ですよ、·····どうせアンタは処刑なんで、言い訳も聞きませんし、議論パートも挟むつもりも無いです、全部『夢』で終わらせるので、では軍部大臣、さようなら」


「何を」


「夢見し者よ今目覚めの刻来れり·····『泡沫ムゲンの眠り姫』っ!」



 パチッ



 ·····えーっと?

 コイツは一般市民の中でもかなり格下あたりに変更して、代わりにカレナさんを軍部大臣と兼任にしちゃおっと。

 いややっぱりロリコンハゲデブ野郎は地下送りだな、鉱山奴隷にしてやろ。



 あーでも、カレナさんを軍部大臣と兼任させると労働時間とかが酷い事になるわ·····

 これだと超過労死ライン(不死川さん状態)になるのかぁ····· 流石に過労死させるわけにもいかないしなぁ·····

 んー、んじゃ無理やりハイエルフに強制進化させて10倍働けるようにしちゃおっと。


 ついでにカレナさんは良い人っぽいけど、アイツと同じ運命を辿らないように驕らないように運命も設定してっと·····


「編集終わりっと」



 ぱちっ



「どうしたのだ急に立ち上がって····· 丁度いい、紹介しよう彼女がウナ王女の護衛を行うSランク冒険者であり、ウナ王女の大親友ソフィ・シュテインだ、もう一人はウナ王女が通っていた魔法学校の校長でありこの国の建国にも深くかかわっているサトミ・ド・ウィザール殿が来る手筈となっている」

「なお、サトミ殿はウナ王女の影武者の護送の任を行っていた事と、その存在はここに居る誰しもが知っているため省略する」


(ソフィちゃん何やったの?)

(元々そこに軍部大臣が居たんだけどね、ウナちゃんの結婚式を乗っ取ってあわよくば自分が結婚相手になってあれやこれやする変態野郎で、ウナちゃんに自分の子供を産ませようとしてたりこの国を乗っ取ろうと画策してたから、キモ過ぎて····· ゲフンゲフン、この国の治安維持のために私の力で消した)

(うーん····· 今回はナイス判断だね)



 多分今頃あの不埒な輩はどっかの鉱山で奴隷でもやってるだろう。

 少なくともフシ町ではない、あんなクソ野郎はフシ町の町長の娘として絶対に入れるわけにはいかん。


 むさ苦しい筋骨隆々なオッサン達に囲まれて、ロクでもない人生を送ってさっさと死ねばいいんだアイツは。


 とりあえずギリギリで反乱の芽を摘んだ私は、世界そのものが書き換わる私の力でなすすべなく奴隷落ちした元軍部大臣をオーバーキルするかの如く呪詛をぶつけながら、会議を静かに聞いていた。




 この時、どこかの鉱山で突然崩落事故が起きて鉱山奴隷が1名ほど死亡したらしいが、当然私たちがそんな事を知る由もなかった。





 そしてあの後決まった事としては·····


・ウナちゃんの護衛は私と校長先生がメインでなかよし組のみんなも護衛に参加する事

・事前にできるだけ不審者や結婚式の邪魔をしようとするテロリストの排除などを行う事

・結婚式及びウナちゃんの正体を明かす演説を絶対に成功させる事


 という大まかな3つだった。



 ちなみに途中で結婚式の流れも説明されていた。

 大まかな流れを説明すると


1.午前9時より参列者が式場に入場、午前11時までに全員が入場予定

2.午前10時30分にウナちゃんと婚約者が王城を出発、15分かけて馬車で移動して教会へと到着予定、しきたりにより道中ではパレードは行わず一般人に姿も見せず箱馬車での移動を行う。

3.ウナちゃんと婚約者両名の準備を行い、午前11時より式典がスタート

4.正午12時丁度くらいに式典終了

5.式典終了10分後、上が開いた馬車に乗り一般人が集まるメインの街道などを通ってパレードを行いながら王城へと向かう

6.到着後、演説の準備や最終打ち合わせや休憩や一般人の移動のために1時間半ほど時間を置く

7.バルコニーで演説を行い、結婚した事やウナちゃんの正体を公表する、あとここでキスするらしい

 ちなみにこの風習を考えたのは校長先生との事、あとで問い詰めたらイギリス王室の結婚式をパクって教えたらしい。

8.しばらく大休憩とお色直し

9.19時頃に晩餐会(披露宴?)スタート

10.予定では2時間くらいで終了予定


11.終了後は夫婦の時間なので解散

  (会場警備のメインの人は解散、王都の警備をしてる人たちは王都中がお祭り騒ぎになるのが想定されるため、交代制で数日間警備を続ける)



 ·····って感じだそうだ。


 3と4の間はめっちゃ省略してるけど、本当なら色々やるらしいから工程が30くらいまで行ってたんじゃないかなぁ·····

 ちなみに私たちなかよし組は大親友であり警備という事で朝からウナちゃんに同行することになっている。

 なのでなんと王城のバルコニーに私たちも入って良いとの事だった。

 ぶっちゃけめっちゃテンション上がる。


 だってイギリス王室のお披露目のバルコニーみたいな所に、うしろにだけど立って居られるんだよ?

 めっちゃ面白そうじゃない?


 ·····そして何より!晩餐会だか披露宴だかは王宮料理人が腕を振るって作った料理をが食べ放題らしいからめっちゃ楽しみなのよ!!


 いやーマジで1回食べてみたかったのよね、王宮料理人の料理!!



 おっとと、もうすぐ結婚式だし私もそろそろ本気出さないとねっ!


 大親友の結婚式は絶対に邪魔させないし絶対に成功させるよっ!!


名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「はふぅ····· 一仕事終えたっと、裏方仕事も楽じゃないんだよねぇ····· でもほんとこの力があって良かったよ、事実を書き換えて都合よく世界を書き換えちゃう力の正しい使い方ができて満足っ!」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「あー、だからあのひとわたしを探してたんだ····· まぁわたしかくれんぼで負けたことないから絶対にみつからなかったけどね!変態不審者さんは····· ブチ殺すつもりだったんだけどなぁ」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「最近ソフィちゃんが現実改変したことに気が付けるようになってきた」



名前:カレナ・スェリヒァル

種族:ハイエルフ(ハーフ:人間×エルフ)

ひと言コメント

「かれこれ数百年は軍部大臣と騎士団長を兼任しているからな、もうブラック労働には慣れたぞははははははははははははは、エルフ謹製のエリクサー(※どうみても酒、それも度数の高い酒を雑にごちゃ混ぜにしたカクテルと呼ぶのも烏滸がましいエタノール液だが本人がエリクサーと言い張る代物)が無ければ過労死していたぞアハアハハうふふふひひひ ひ·····」

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