死なないはずなのに死にかけてる不死川さん
王城からウナちゃんと共に帰ってきて、お昼ご飯を作って食べていると·····
「んっ?なんか連絡きた?」
「どうしたの?」
「いや、なんか日本からメールがたくさん届いてた」
「おー、どんなの届いたの?」
「えーっと?」
届いたメールは10件で?
迷惑メール4件、パスワード変更の勧め1件、姉貴から5件·····は?
日本の方の姉貴から大量にメールが届いていた。
おいおいおい、迷惑メールより大量のメールを送ってくるって何なんだ·····
えーと?
1件目『そっち遊びに行っていい?』
2件目『寝てる?』
3件目『あっ、お取込み中でしたかぁ、ゆうべはおたのしみでしたね』
4件目『·····マジで大丈夫?』
5件目『なんか知り合い来てるんだけど、この人誰?』
「·····なんで件名で要件伝えに来てるんだこのクソ姉貴」
全部迷惑メールBOX行きにしたいけど、5件目が結構大事な事を書いてそうだったからちゃんと1から読み始めた。
なになに?
1件目
『ちょりーっす、元気?元気だった?彼氏クンとはイチャイチャしてる?まぁそれはどうでもいいんだけど、そろそろ暇だからそっち行きたいんだけど連れてってくんない? あとなんかソフィたんに用事があるって人来てるよん』
2件目
『おーい?聞いてるー?既読無視してるとお姉ちゃん泣いちゃうよぉ?それともまだ寝てるのかなー?』
3件目
『彼氏クンと同衾····· 何も起こらないはずがなく····· ごめんね邪魔しちゃって♡』
4件目
『·····ちょっとマジで心配になってきた、大丈夫?生きてる?』
5件目
『おーい?お客さん待たせるなんて社会人失格だぞー、社会人経験無い私が言う資格ないけどネ☆ この人はとりま私が引き止めとくわー』
「·····なんか、姉貴が面倒事引き起こしてるんだけど」
どうもなんか客人が来てるらしいんだけど、私には全く心当たりが無かった。
·····いや待てよ?
私は不死川さんの連絡先をミュートにしてたのを思い出した。
「·····げぇっ!?客人って不死川さんかよ!!ちょっと日本行ってくる!メンゴ!!」
『『はーい』』
メールを見た私は、大急ぎで不死川さんの居る前世の実家へと転移していったのだった。
◇
「ただいま!母さん姉貴とお客さんは!?」
「おかえりなさい賢人、たぶん自分の部屋に居ると思うけど·····」
「わかった!ありがと!」
世界を超えて日本の自宅に到着すると、リビングに居た母さんに姉貴の居場所を聞いた。
まぁ案の定自分の部屋に居るみたいだったから、私はお礼を言いながらダッシュで二階にある姉貴の部屋へとダッシュで向かっていった。
◇
ドタドタドタドタドタドタドタッ!!!
「姉貴ぃぃぃぃいいいいいっ!!!」
バァン!!!
私は実家の階段を駆け上がり、姉貴の部屋のドアを蹴破るレベルの勢いでぶち開けて中に転がり込んだ。
「ふっふっふ····· 遅かったじゃないか」
「ご無沙汰してます」
「あ、姉貴····· あと不死川さんも·····」
だが、部屋の中は窓が遮光カーテンで遮られていて暗く、6画面もあるディスプレイと1680万色に光るパソコンや周辺機器で照らされて不気味な印象になっていた。
そして、ディスプレイの前には暗い部屋なのに何故かサングラスを掛け、ゲーミングチェアに腰かけて足を組んで悪の組織のボスみたいな事をやってる姉貴が居た。
「ふはははは!貴様の客人は私が捕らえた!返して欲しくば
「長居してしまったので、要件をお伝え致します」
「ちょま、私の芝居」
「勝手にやったのはそっちでしょう?」
「んぐむっ·····」
やーい姉貴、不死川さんに論破されてやーんの!
「で?要件は?」
「書類に不備がありました、ハンコは市販の安物は使わないで下さい」
「え、それだけ·····?」
「それと貴女の所在地の確認です、·····そのはずでしたが、貴女の姉を名乗る不審者に捕まってしまい·····」
「不審者じゃないよーん、異世界の魔王の姉、ホモカネル・アマイモン・ファゴサイトーシスこと藤石 穂乃花たぁアタイの事よ!」
「·····ェ゜、あ、貴女も、もしや」
「うん?」
「姉貴、魔法」
「ほぃよ!」
\ポンッム☆/
『クルッポー?』
姉貴は魔法で鳩を召喚した。
·····姉貴って世界最強クラスの転移魔法使いだったらしいのよね。
それも転移魔法を原子単位で指定して核融合を引き起こせるレベルのね。
だから鳩を連れてくるなんて朝飯前なのだ。
「ああぁぁぁぁああぁぁぁぁ····· 仕事が····· 仕事が増えた····· もうやだ·····」
「お労しや〜····· まぁ今度酒でも飲みにいこうずぇー、私、異世界に自由に行き来できるし?異世界の安酒で酒盛りじゃーい!!」
「ぐぼぁふ」
不死川さんは吐血した。
·····死なないのをいい事に過労死ライン超えの仕事やらされまくってんのよねこの人。
そんで仕事を1つ終わらせにきたら、異世界に自由に行き来できるバケモンを見つけちゃって手続きやらなんやらで過労死待ったなしって訳だ。
可哀想に·····
「·····私特製の胃腸薬飲みます?ツッコミ疲れした私の彼氏が一瞬で元気になるレベルのすんごいヤツですけど」
「·····お願いします」
私はフィーロ君が最近愛用してる、魔法強化版の胃薬を不死川さんにプレゼントした。
「では····· 私は要件は伝えたので、これから藤石 穂乃花さんの超能力者の手続きをして参ります····· 後日連絡しますので····· ぐふ····· 失礼いたしました·····」
不死川さんはゾンビみたいな足取りで家を出ていった。
ちなみに途中で階段から転げ落ちてた。
「·····で、姉貴?」
「何かな?」
「この後どうする?」
「向こう行ってエヴィリンでもいじって来ようかなって思ってるけど····· アレ連れてく?」
「うん?·····アレね、連れてこっか、死にそうだし」
指さした先には、階段から転げ落ちて首がポッキリ変な方向に折れて動かなくなった不死川さんがいた。
·····もう無理だねアレ。
「はぁ····· 母さーん!姉貴異世界に連行するけどいいー!?」
『どうぞご自由にー』
「はーいっ!そんじゃいってきまーす!·····じゃ姉貴、いこっか」
「へいへーい」
そして私と姉貴と首折れ死体の不死川さんは、日本から異世界へと転移していった。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「っと、サブの私を出してっと·····」
「不死川隊長が胃痛で倒れたのでウチで引き取ります·····で送信っと、えーっと乗ってきた車は····· とりまインベントリに収めとくか」
名前:藤石 穂乃花
ひと言コメント
「くっ····· テンプレブレイカーこそ真のボスだったか!」




