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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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新生なかよし組の冒険者活動っ!



 私たちは卒業後初めて冒険者として活動をするため、魔法学園街のギルドへやって来ていた。


 ちなみにフシ町にも冒険者ギルドはあるけど、そっちは小規模で依頼も初心者向けくらいな簡単なモノやお手伝いとかしか無いから、今回はこの盆地中の依頼が集まる大きなギルドへとやって来た感じだ。



「さてと、どの依頼にする?」


「はいはいはい!冬眠明けのタイタンフロッグの討伐がいい!」


「それは絶対ダメ」



 よさげな依頼が無いか探してたら、アルムちゃんが早速ヤバそうなのを見つけてきた。


 いや、だって絶対私食われるやつじゃん·····

 食べられてカエルの粘液まみれにされてヒンヒン言うやつじゃん·····


「うんうん、カエルさんは小さかったらいいけど大きいと気持ち悪いからヤダ!」

「·····でもカエル肉はそこそこ美味しいのよね」

「ワシも絶対やらぬ!!ワシにはわかる、絶対食われるヤツなのじゃ!」

「僕は多分大丈夫·····だけど粘液まみれになったソフィちゃんを背負って帰るの嫌だから別のにしない?」

「ん、わたしも、やだ」

「えー?カエルさん美味しいから倒そうよー」



 私の前世の記憶が言っている、コイツだけは絶対にダメだと。

 確実にギャグ補正で私が食われてヌメヌメにされるってわかってる。


 だから絶対断固拒否だ。


 一応私だって乙女で尊厳もあるんだからね?

 パイ投げでも泥沼でもなんでもいけるタレントじゃないんだからね?



 そして私とフィーロ君とエビちゃんの猛反対によって、巨大ガエルの討伐依頼は受けないことになった。

 この依頼はどっかのオッサン冒険者か美人なヌメヌメの似合うお姉さんに頼むとしよう。



 ·····フラグが立っちゃった時点でもう察してるけど。

 はぁ、憂鬱だなぁ·····





 その後、色々話し合った結果·····



「んじゃ『サワドメガニの駆除』と『ユキドケウオの討伐と捕獲』の二つで、『チェリーブラストツリー』があったら伐採·····というか引っこ抜いて持ち帰るって感じでいいかな?」


『『はーい!』』


「よし!じゃあ依頼の受注してくる!」



 カエルの討伐は何とか避けられて、代わりに三つほど攻略難易度が高いというかめんどくさい依頼を受けることにした。


 ·····以来の受注が終わるまで暇だし今回の目標について説明でもしよっかな。


 まず『サワドメガ二』はそこまで凶悪な魔物ではないものの、体長5mと超巨大なサワガニの魔物で要駆除対象の魔物となっている。

 理由はコイツはサワガニ同様小さい沢や小川を好んで生息してるんだけど、体長というか横幅が5mもあるのに狭く小さい沢の中に入ろうとする習性があり、そのせいで沢がせき止められてしまうのだ。


 まぁ、山奥の沢とかだったら問題ないんだけど、今回コイツが居座ったのが街道の休憩所に水を補給する沢だったらしくて水が枯れて困ってるとか。


 ちなみに体重も物凄く重いし甲殻も下手な鋼鉄より硬いせいで並大抵の冒険者では太刀打ちできないし、なんなら身の危険が迫るとデカいくせに素早く動いてパワーのあるハサミで挟んできて····· ぶちっ☆ってなっちゃう危険な魔物だ。



 んで、ついでにこの時期になると『ユキドケウオ』が現れる。

 こいつは冬に降り積もった雪の中に卵があり、雪解けとともに孵化して、雪解け水とともに川に流れて湖や海へと向かう特殊な魚の魔物なのだが、『サワドメガニ』が作ったダムの中にいると予想して一緒に受けた感じだ。

 ちなみにユキドケウオは体長10cm程度の真っ白なワカサギみたいな感じで、夏になると溶けて消えてしまう儚い魔物だ。

 しかしこのユキドケウオ、海について交尾を行ってメスは受精卵を持ったまま溶ける·····のだけど、卵は溶けずに空へと向かい、しばらくの間雲の中で成熟して、冬になると山の上に移動して雪と一緒に降り積もり、そして雪解けと同時に·····って言うサイクルを行う面白い生態があるのだ。


 ちなみに味はワカサギとキスの中間みたいな感じで、脂がしっかりのっててすごくおいしい。

 ·····海にいるユキドケウオはもっと美味しいらしいし、最大で30cmとかになるらしいから是非食べてみたい。



 最後に『チェリーブラストツリー』だけど、こいつもまぁ変な植物·····というか魔物だ。

 簡単に言うと、サクランボをぶっ飛ばして攻撃してくる厄介な植物だ。


 しかもこのサクランボ、中の種が尖ってて当たると種が体に突き刺さってめっちゃいたい。

 まぁ寄生して体から生えてくるってことは無いんだけど、どうやら大型の魔物に突き刺して遠くまではこんでもらう引っ付き虫(凶悪)って感じで熱を持つ物であれば見境なく実を飛ばしてくる厄介な木だ。

 火魔法なんて使おうものなら一瞬で蜂の巣だ。


 でも味はすごくおいしい。

 飛んできて刺さる事以外はすごくおいしい。

 あと食べてると時々口の中でタネが刺さる事を除けばめっちゃおいしい。


 そして収穫方法は雨の日に近づくと熱感知ができなくなるのか飛ばしてこなくなるから、その隙に収穫する感じだ。


 んで今回は街道沿いにそれっぽい木が生えてたから伐採するか撤去してくれって言う依頼だったから、道中だったしありがたく瑞穂の里に植樹させてもらうつもりだ。



 おっと、そろそろ依頼の受注が完了するからこの辺でっ!





 依頼を受注した私たちはピクニックにでもいくかのような気軽さで町の外へと出て、爆裂サクランボを探しながらサワガニの元へと向かっていた。



「うーん、なかなか無い····· アレ美味しいから欲しいのに·····」


「·····ソフィちゃんなら自分で生やせるんじゃないの?それにチェルもできるんじゃない?」


「いや、天然ってやっぱりなんかいいじゃん?」

「うんうん」


「そうなんだ·····」



 そう、実は私は魔法で爆裂サクランボを生やす事だってできる。

 でもさ?やっぱり天然で育ったモノの方がなんかいいじゃん?もし私が生やしたらそれはただの危険なサクランボでしかないけど、そこらへんに生えてて私たちが苦労して採った物だと思い出もあってさらにおいしくなるじゃん?


 だから私は極力魔法に頼らないで自分の足で採って行ってるんだ。



「·····ところでさ、あのピンクの木、絶対そうじゃない?」

「あっほんとだ」

「物凄く目立ってる·····」

「バレバレね」

「やった!美味しいサクランボたべられる!」

「うむっ!実も生っておるな!赤くて旨そうなのじゃ!」

「ん、さくらんぼ、ジャムにしてたべたい」

「わぁー!やっぱりきれい!」



 そういえばサクランボって桜だから満開になると綺麗になって当然だよね。


 ·····いやまって?

 なんで花と実が同時に生ってるのこの木·····



 魔物だからか、うん、納得。


 この世界で変な事があったら大体魔法のせいだと考えてOKだ。


 多分この爆裂サクランボも魔力が云々で満開なんだろう·····というかこの木って年中実がなってるから、この時期に来るとこういうのが見れるのかぁ·····


 ·····うん、やっぱり変だわ。



 まぁいいや、さっさと収穫してカニ退治に行くとしようっ!


「そんじゃみんな!ハチの巣にされないように魔導障壁を展開して突撃っ!撃ち切る前に収穫しちゃうよー!」


『『おーっ!』』



「んじゃ突げk」



 ズドゴーンッ!!



『けろっ?』


「うげえっ!?タイタンフロッグ!?ちょっ、やめっ!やめてぇっ!!!」


\ぱくっ/


「んくぱっ」


『『あっ』』



 みんなで魔導障壁を展開して爆裂サクランボの収穫をしに行こうとした瞬間、足元から大きさ10mはありそうな巨大なカエルが飛び出してきた。


 ·····そういえばあの爆裂サクランボって、美味しいから魔物にも人気の食材なのよね。

 この巨大カエル、変温動物で普段から体温が低くて爆裂サクランボが反応しないから攻撃されないし、大好物なんだっけか。


 そんで食べに来たらもっと美味しそうなのが居たから出てきたんだろう。


 やーん私ってそんなに美味しそう?たべられちゃ~うっ☆



 なんて刹那の瞬間で考えた私だったが、なすすべもなく頭から食べられて丸呑みにされてしまった。



『『ソフィちゃんが食べられたぁぁああああっ!!』』


\ずぽむ!/

「ぷぁはっ!助け\ちゅぽんっ/〜〜〜〜〜っ!!」


「いやな予感\ズドォォオン!/ほらやっぱりなのじゃぁぁぁあああァ!!食われるのは嫌なのじゃああああ!あああああっ!?!」


 エビちゃんは危険を察知して逃げ出した!!


『けろ』


 んべちっ


「げ、舌ァァァアアアアッ!!!?!?!?」


 シュルルルッ!!


\ぱくっ☆/


『『エビちゃああああああんっ!!!?』』



 そして私が危惧していた通り、私とエビちゃんは冬眠から目覚めた腹ペコ巨大カエルに食べられてしまった。


 まぁ、すぐになかよし組のみんなが助けてくれて出れたけど、生臭い粘液でドロドロになった私とエビちゃんは露骨にテンションが下がってしまったのは言うまでもない。


名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ちょっとお風呂入ってくる····· マジで生臭い····· あぁ、どっかの女神様とか爆発魔法に命を懸ける頭のおかしい小娘さん、笑ってごめんなさい····· これマジで笑えないくらい精神にダメージあるわ·····」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「ごめん、ヌルヌルまみれになっても全っ然魅力感じないや、生臭すぎるし····· さすがはギャグ枠····· あの、ソフィちゃん?近寄らないで?まっ、にぎゃぁぁあああああっ!!?!?」


名前:アルム

ひと言コメント

「うわフィーロ君まで犠牲に····· あの依頼受けなくてホント良かった····· ソフィちゃんとエビちゃんが犠牲になってくれてよかった····· ちょ、エビちゃん!?待って待ってまってまってまって!ダメ、だめぇーっ!!!」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「なんか昔よくカエルを凍らせて遊んでたの思い出したわ····· あとお尻に藁を刺して息を吹き込んで爆発させて遊んでたわ、ふふ、懐かしいわね」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「·····グラちゃんって本当に貴族の家に生まれたの?やってることがすっごい野蛮なんだけど」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「もういやじゃああああああああああっ!!!」


名前:ミカちゃん

ひと言コメント

「·····2人とも、臭い、不快、洗って」


名前:チェル

ひと言コメント

「おおー、おっきぃカエルさん!美味しそう!」


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