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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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本日休業日



 卒業式の翌朝·····







 ·····まだ誰も起きていないようだった。



「こそっ·····」



 と思ったら、沢山あるドアからピョコッと長い耳が飛び出してピコピコと動いた。


 どうやら早起きなエルフの子が秘密基地に行くため、偵察をしてるようだ。



「誰も居ない?そろーり·····」



 早起きなエルフの子ことチェルの最近の趣味は、ソフィが生やした世界樹の樹高120m付近にある木の洞に秘密基地を作って遊ぶ事だった。


 今日も今日とて世界樹の秘密基地を作るようで、オーバーオールの作業着を着て、義理の親のソフィに作ってもらった工具を背負って庭へとコソコソ歩いて行った。



 ·····まぁ、彼女以外誰も起きていないのでコソコソする必要は無かったのだが。






「んっ·····」



 えっ、マジ?


 次に誰が起きてくるかなって思ってら、1日48時間は寝ないと気が済まないという寝坊助のミカちゃんが出てきた。


 えっと、今何時?


 ·····朝8時!?


 マジか、今日の天気はドラゴンブレス時々小惑星かな?



「といれ·····」



 ·····お手洗いだったみたいだ。



 その後、用を足したミカちゃんはのそのそと自分の部屋へと帰って行った。





 ·····



 ·····



 ·····うん、どうしよ。


 誰も起きてこない。


 しかも超完璧美人の主人公ソフィちゃんも起きてこないから話が進まない。



 ·····昨日はみんなの卒業式で全員気張ってて疲れてしまったのだろう。

 たまにはこうして休みがあってもいいのかもしれない。



(·····明け方までみんなで飲み明かして全員酔って寝てるだなんて口が裂けても言えないなぁ)







「ママー!お腹すいたぁ!·····あれ?パパ?ママ?みんなもいない?」



 なんとお昼になってもこの小説のメインメンバーは誰も起きてきていなかった。


 朝食を世界樹の実で済ませたチェルだったが、流石に昼まで世界樹の実では飽きたのかソフィの作ったご飯を食べに来たようだ。


 だが、そこにソフィは居なかった。

 それどころか、なかよし組のメンバーも誰一人いなかった。


 では、そのなかよし組はどこに行ったのだろうか?



 ·····そう、まだ寝ていた。


 学校という枷から解き放たれたなかよし組の皆は、どこかに行く訳でもなくただひたすらに惰眠をむさぼっていたのだ。



「もー!ままぁ!チェルおなかすいたあああ!!」



 そしてチェルの空腹と我慢は限界に達し、スヤスヤとフィーロと一緒に裸で寝ているソフィの元へと突撃していった。






「·····」


「·····」

「·····」



 あー、えっと·····

 結局お昼までねちゃった·····


 具体的な時間で言うと、昼過ぎまで寝てた。


 昨日はお酒解禁って言う事もあって、卒業記念パーティーから帰ってきてもみんなで家で飲んでたら疲れと酔いと、フィーロ君とごにょごにょ·····してたら物凄く疲れちゃって起きれなかった。


 そんで気まずい·····


 フィーロ君と寝落ちてるところをチェルに思いっきりみられちゃった·····



「·····ママ」


「はひゃんっ!!?にゃ、にゃにっ!?」


「他のみんなはねてるの?」


「えっと····· うん、全員寝てるっぽい」



 チェルに言われて思い出したけど、昼まで寝ているのは私だけじゃない。

 いつもは早起きしてるアルムちゃんでさえ今日はまだ起きてないっぽくて、学校ももうないから完全オフらしい。

 あとはグラちゃんも今日は夜まで寝るつもりのようだ。


 そして結婚式準備で忙しいであろうウナちゃんも今日は結婚式前最後のお休みを貰ってぐっすり寝てるとの事。


 エビちゃんは知らん。


 ミカちゃんは言わずもがな。


 ·····って感じで、完全に予定も無くて暇だ。



「ふーん?ママたちはこのあとどうするの?」


「んー、まだ眠いし二度寝しよっかな·····」

「僕もお風呂入ってもう一回寝る·····」


「·····はぁ、わかった、チェルはひとりで遊んでるから寝ていいよ」


「「はーい」」



 もちろん私とフィーロ君も完全にリラックスムードで、この後も寝れるだけ寝る予定だ。

 ぶっちゃけ言うと、卒業したからって特に何かやりたいことが無いのだ。


 あと、学校に行ってると宿題とか勉強とかで忙しくて目的があったけど、卒業したら急に何もやることが無くなって、逆に何をすればいいかわからなくなってしまったのだ。


 まぁウナちゃんの結婚式がもうすぐだから完全に予定が無いわけじゃないんだけど、今日くらいは全員ゆっくり休む予定だ。



 ガチャッ



「うむむむ····· 頭痛いのじゃぁ·····」


「あっエビちゃんおはよー」



 って思ってたらエビちゃんが起きてきた·····けど、なんか様子が変だ。



「おはようなのじゃ····· ソフィ、頭痛薬とかないか?頭痛いのじゃ·····」


「あるよー、というか二日酔い?」


「多分なのじゃ·····」


「あー私もさっき頭痛くて魔法で治しちゃった、でもすぐには治らないから頭痛薬も飲んどいたらすぐによくなったよ」


「ふむ·····じゃあワシもお願いするのじゃ·····」


「はーい『デトクシフィケーション』っと、あとは頭痛薬ね、噛むと酷い目に会うから飲みこんで」


「うむ····· 前に噛んで酷い目に合ったから二度とやらぬのじゃ·····」



 私は二日酔いのエビちゃんに対二日酔い用にチューニングした解毒魔法を掛けて、ついでに日本から買ってきて常備薬にしている頭痛薬を2錠飲ませた。


 ちなみにエビちゃんは重い生理痛で苦しんでた時に生理痛用の痛み止めをあげたら嚙み砕いちゃってひどい目に合っていた。

 それが結構トラウマになったらしくて薬っぽい物を丸呑みする癖がついた。

 酷いときなんか飴玉を飲み込んで喉に詰まらせて死にかけてたくらい酷かった。


 まぁ今は大丈夫になったけどね!



「んっ····· ふぅ、もうなんだか随分良くなったのじゃ····· でもまだダルいし頭痛いのじゃ····· もうひと眠りしてくるのじゃ·····」


「あーその前にパンかおにぎりでも食べない?空腹で薬ってあんまりよくないし·····」


「むっ?ではそのおにぎりを貰うのじゃ、具は何じゃ?」


「うめぼし」


「わかったのじゃ」



 そういうとエビちゃんはパジャマのままドカッと椅子に座り、おにぎりに噛り付いた。



「しゅっぱ!むぐぐぅ·····」


「んぶふっw」


「そふぃぃぃい····· マジでしゅっぱい梅干し入れたなお主ぃ·····」


「でも梅干しって二日酔いに良いし、酸っぱいのは体にいいから入れたんだよ?それ私も食べたし」


「しょうか····· しゅっぱぁぁぁ·····」



 だが、中に入れた梅干しが想像よりはるかに酸っぱかったのか、エビちゃんの顔が*みたいにシワクチャになってしまった。

 面白かったけど、別に今回はイタズラじゃなくてちゃんと二日酔い対策のためにやった事だから特におこられなかったし、なんなら数分前に私も同じ顔になってたからそこまで笑わなかった。



「ごちそうさま、じゃあチェルはもういっかい秘密基地いってくる!」


「はーい、いってらっしゃーい」

「いってらっしゃい、気を付けてね」

「うむ、完成したらワシも招待してほしいのじゃ」


「いってきまーす!」


「無視されたのじゃ·····」


「まぁいいじゃんべつに、多分完成したら大喜びで報告して呼んでくれるよ」


「そうじゃなぁ····· というかここ自体が秘密基地的な存在じゃったよな?」


「そういえば最初はそうだったねぇ····· 寮の部屋が狭くて追加で部屋を作ったのが最初だったっけ」


「·····最初はソフィちゃんがお風呂に入って僕たちの前に全裸で出てき」


「あああああああああああああ!!なにもきこえなああああああああああいっ!!」


「うるさいのじゃ!むぐぅぅ····· 頭に響いて余計頭痛くなったのじゃ·····」



 私にある数多くの黒歴史の中でもいまだに上位から降りたことのない黒歴史、マグウェル街と長い事過ごしたB寮に到着してすぐに私はディメンションルームを作った。

 そして私はお風呂に入って、その時にアルムちゃんとフィーロ君が訪ねて、テンションが上がってた私はラ〇ュタ王のマネをして全裸で2人の前に、出会ってまだ2日目だというのにまだ知り合い程度の2人に、まだ付き合っても無いフィーロ君に私の裸を見せつけてしまった。


 今でも思い出すと恥ずかしいと思うくらいの黒歴史だ。



「もうっ!蒸し返さないでよっ!」

「あはは·····」


「はむっ、んぐんぐ····· んぐっ、ふぅ····· ワシは食い終わったから寝るのじゃ····· ソフィの絶叫で頭痛くなったのじゃ·····」


「ごめんって、んじゃおやすみー」


「おぅ別にいいのじゃ、じゃが夕飯まで起こさないでほしいのじゃ·····」


「はーい」



 そういうとエビちゃんはダルそうによろよろと自分の部屋へと戻って行った。



「さてと、私たちも戻ってもうひと眠りする?」


「うん····· 僕も眠いや」


「んへへ、んじゃねよっと····· の前に、きゅきゅきゅっと」



 私は机の上の料理保存結界の中に入れたおにぎりやパンの前にさっとメモを書いて置いておいた。



「ん?なにやったの?」


「夜まで寝るからお昼はコレを好きなだけ食べてって書いといた」


「あぁ、沢山あるもんね」



 もうどうせみんな起きる時間はバラバラだろうから、私はお昼ご飯替わりに机の上におにぎりを置いておいたのだ。


 ついでにちゃんと『好きなように食べて』って書いといたから大丈夫だろう。



「んじゃ寝よっ?」


「うん」



 そして私たちは仲良くイチャイチャしながら、私たちの部屋へと戻って普通に夜まで二度寝した。

 



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ぶっちゃけ起きてる間もずっと眠くて半分寝てたのよね·····」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「僕も途中でうつらうつらしてた·····」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「酒は好きなのじゃが、こっちの体が酒に弱くて辛いのじゃ·····」


名前:チェル

ひと言コメント

「パパとママもいない····· えへへ、ひっみつきっち〜」


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