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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
397/483

卒業試験もアッサリと終わり····


 年も明け、私たちの学生生活も残すところあと3ヶ月程度になった1月中旬·····



 今日は待ちに待った卒業試験の日だっ!!


 ·····ったはずなんだけど、私たちがやると学校がめちゃくちゃになるとか、もう実力は嫌というほどわかってるから全部免除!というかマジでやらないでと懇願されちゃって、私たちは教室で自習することになっていた。


 でも流石に自習はつまらないと駄々をこねた結果、卒業試験に『監督員』として参加するならOKで、ついでに校長先生から私たちに卒業試験として『サークレット海に侵入したインディペンデントフォートレスタートルを倒してこい、もしくは懐柔か撃退でもいい、いや、倒すと面倒だから懐柔して来い』と言われて、冬休みに入る前にぶっ飛ばしてきた。



 ちなみにこの『インディペンデント(独立)フォートレス(要塞)タートル()』は大きさがなんと甲羅の直径5kmという超超々大型の亀で、甲羅の上に射撃・砲撃・爆撃・自爆系の魔物が大量に発生し独自の生態系を築きあげていて、周囲に()()()小型の他の同種の亀を侍らせ艦隊を組み、海上で時々おなじ亀同士で艦隊戦を繰り広げる厄介な魔物だ。


 そして私たちが戦ったコイツはその中でも特に老練された個体で、私が観測した中では世界中で4本の指に入る最強格の魔物だ。



 この種の魔物は非常に好戦的で陸上にも普通に攻めてきて、海岸に乗り上げるようにぶつかると周囲の小型艦が揚陸して人類の国を侵略してくる厄介な性質がある。


 あと本体の独立要塞亀は自重が重すぎて陸上には上がれないし、手足と尻尾がウォータージェットのようになって推進力を得ているのでそもそも立てない。

 だが、コイツの恐ろしい所は口から破滅的な威力の()()()を撃ってくるところにある。


 私たちも戦闘中に一度やられたけど、アレは水鉄砲なんてチャチなもんじゃない、口の中に貯めた海水を生体エネルギーを電気に変換して口腔内にある放電器官から超々高圧放電を行い、水をプラズマ化してその圧力で打ち出してくるトンデモ兵器だ。

 最初は私もどっかの戦艦型宇宙船の最終兵器みたいなビームが出るかなと思ったんだけど、思ってた方向と違った。


 だって水鉄砲でも波〇砲でもなくて、数万度という超高温の液体というか気体というか····· エネルギーと熱の塊?だったんだもん·····


 ちなみにソレをもろに喰らった私が作った巨大ロボット(汎用仕様)は一瞬で踏まれた空き缶みたいにベコベコなって、更に高温で融解してダメになってしまった。


 ほかにも色々戦闘機みたいな鳥とか駆逐艦みたいな小型(約300m)の亀が電撃戦をしかけてきたり、なんか小型の亀が甲羅から艦砲射撃して物凄く厄介だった。



 なんなのあいつら、アイツらだけマジの艦隊組んでて最初私でさえ『あっコレ無理かも』って思ったくらいヤバかったのよ?


 最終的には独立要塞亀の背中に生えた主砲を巨大な私『徳用ソフィちゃん型最終(以下略)』を持ち出して、サイズを合わせた『ガイウスの槍』を投擲してぶっ壊して、更に仕舞えない顔面をタコ殴りにしても撤退してくれなくて、私は最後の手段に出た。




 相手が『海上の無敵艦隊』なら、私は『絶淵の潜水都市』をぶつけてやればいい。


 目には目を歯には歯を、艦隊には艦隊をっ!!



 私は眠れる神の力を目覚めさせ、遥かな海の底から絶望と深淵と人ならざるモノが住まう都市『アズールインレット(瑠璃の入り江)』を浮上させた。


 まぁ、この都市って浮上すると世界中の人々の精神が狂うって言われてるんだけど、そこはこの都市の支配者である私の裁量で何とかした。


 そして私は『寝台』に座り、形容するのも悍ましい異形の者共を指揮して独立要塞亀の甲羅の制圧し、側近であり親愛なる『クトゥさん』を派遣して本気モードでぶっ飛ばしてもらった。

 ·····ホントは最側近のナイアルラトホテップを呼ぼうとしたんだけど、なんか応答が無くなくて何回やっても代わりに真っ黒いウナちゃんが出てきたからあきらめた。



 てな感じで、深淵の方々に協力してもらって無事に艦隊を拿捕することに成功し、いつ揚陸して襲われるかわからないし狭いサークレット海から出て行ってもらった。



 ·····ちなみに何でここに来たか理由を聞いたら、出産ってか産卵目的だったそうだ。

 サークレット海の佐渡島にあたる島が彼女の生まれ故郷で、エサとなる魚も豊富でちょっと外洋に出ればもっとたくさん食料もあるし、過ごしやすいから絶好の産卵地だそうだ。



 その事実を知った私は平謝りしながら佐渡島に案内して卵を産んでもらって、ついでに卵を他の魔物に襲われないよう『深淵の者ども』を派遣して保護する代わりに、サークレット王国(正確にはサークレット海の下側にある弧状の島群)に襲い掛からないという条約と取り決め、ついでに傷つけた彼女の体と子供たちを治癒して和平交渉は成立した。


 ·····でも子供たちが孵化するまでは居たいみたいで、戦いもしたいっていってたので戦争準備で海岸に兵力を集中させてる敵の国の場所まで案内してあげた。



 いやー、私たちでも苦戦した相手だから、この世界の標準レベルよりちょっと上の兵力じゃ撃退でさえ無理だろうなぁ·····


 実際、揚陸してすぐに敵国の軍が壊滅状態になってたし。



「·····ソフィちゃん、暇だからって長々と書かないで?」


「へーい·····」



 ·····なんでずっとセリフ無しの説明ばっかりしてたかって?


 その、卒業試験の監督員ってすっごく暇なのよ·····





 まぁ独立要塞亀さんと全力で戦って、なんやかんやあって友好関係になった私と私たちは無事に新たなバカンスの地を手に入れられ、校長先生から課せられた卒業試験も無事に····· どっかの国の軍港が壊滅状態になったり、多少津波が発生したけど幸い()()()()()()()()()死者ゼロ人という素晴らしい結果で終わった。


 もちろん校長先生に怒られたけど褒められたし驚かれたよっ☆

 ついでに王様にも同じように怒られて褒められて驚かれちゃった☆



「さてと、おっ!次はあの子だ!」

「だれだれ?·····あー、あの冬休みの特別訓練に来てた子?」


「だと思うよ」



 なんて考えてたら、私が監督員をやってる場所に冬休み中にやった卒業試験に合格するのが厳しそうな子を集めてやった訓練に参加した子がやってきた。



「おっ!おねがいひひゃひゅっ!」


「·····やっぱりコミュ障だけは治らなかったかぁ」



 この子はコミュニケーションが苦手でいつも独りぼっちで授業や実習をしていた子で、そのせいで中々相談できる人も居なくて成績と実力が伸び悩んでいた。

 だから嫌がるこの子をむりやり寮の部屋から引きずりだして訓練に参加させた。


 そしていざ訓練に参加させてみると、コミュ障でアガリ症な事を除けばとても素直で優しい子で、物覚えも良くて魔法の素質もかなり高いという事が判明した。

 ·····あと仲良くなると途端に饒舌になるんだけどめっちゃ引っ込み思案なのも欠点かな?


 訓練に参加してって伝えたら


『わわわ、私なんかがっ!あわわわわっ、がく、がくっねん主席のそそふぃさんなんかにっ教えられていいのでしょうかっ!?』


 とか言ってたし·····

 解読には苦労したよ·····



 まぁ、今では実力は充分試験でも受かるレベルまで行けたし、自分に自信を持つような特訓をしたから多分大丈夫でしょう。

 前にフィーロ君が学園祭で景品でもらったいたって普通なのに狂気的に見える顔が書かれた謎の木の置物をあげたら、すごく気に入って友達(?)になったらしく、多少良くなったから大丈夫·····


 ·····なんかイマジナリーフレンドが見えてるっぽいけど本当に大丈夫かなあの子。



「でっ!ではいきますっ!!」


「頑張れっ!」



 ちなみに卒業試験の実技の内容は、学校が指定した上級クラスの発動が難しい魔法を何種類か放つ、臨機応変に魔法を使えるか、などといったモノだ。

 本当なら強力な魔物を倒すみたいな感じにしたいらしいんだけど、都合よくそんな程よく強い魔物が現れる訳がないし、魔物の種類で卒業基準にバラつきが出るから魔法の実力とか対応の速さとかで判断することになっているそうだ。



 そして、私が直々に攻略法を教えて鍛え上げたコミュ障でアガリ症の女の子は、結構ギリギリだったけど無事に試験を突破することに成功した。





 その後、私たちが直々に教えて訓練をした卒業が危ういクラスメイトたちは全員無事に試験に合格し、なんと全員が一発で卒業試験に合格するという数十年に一度レベルの珍しい結果に終わった。


 本当なら第2回、第3回まであって第1回で落ちた生徒でも3回目まで受けられて卒業できるようにする制度があったんだけど、私たちには不要だったようだ。



 何にせよ、これで私のクラスメイトは全員そろって誰一人かけることなく卒業できそうだ。



 私はホッとして相変わらず小さいままの胸をなでおろした。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「なんか卒業試験アッサリ終わっちゃったなぁ、あーもう卒業かぁ、学生生活、長いようで短かったなぁ·····」


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