なかよし組の恋愛事情っ!?
ある日の放課後·····
「おーい!ミカちゃーん!チェルー!おまたせー!」
「あっ!ママ!おつかれさまー!」
「ん、やっときた」
私たちは学校に通ってない二人と合流して、帰り道に寄り道して最近できたスイーツ屋でおしゃべりしにやってきていた。
ちなみにマグウェル魔法学校って結構格式高い学校だから普通の生徒は寄り道とかしないからね?
まぁ校長先生がアレだけど、日本で例えると○○大付属小中一貫お嬢様学校って感じで、上の方のクラスは貴族の跡取りとかそういう人ばかり集まってる場所だからね?
というかグラちゃんとウナちゃんも何気なく気軽に接してるけどあの二人、この国の公爵家の令嬢と国王の庶子、お姫様だからね?
あと忘れてたけど、エビちゃんなんかは元国王だからね?
ついでに言っとくけど、私も一応貴族の端くれっちゃ端くれよ?おじいちゃんが貴族ってだけだけど、一応名目上は貴族なのよ?
しかも私に関してはSランク冒険者だから公爵くらいの地位はあるのよ?ついでにみんなもAランク冒険者で、行動するときに不自由が無いように貴族の権限を限定的に与える冒険爵っていう爵位もってるからね?
ちなみにフィーロ君やアルムちゃんも一般枠を勝ち取った結構優秀で頭のいい子なのよ?
幼いころから店の経営を手伝うため親から色々教えてもらって、6歳の時点ですでに計算とか色々できるようになった天才だったりするのよ?
つまり私の彼氏も実は天才なのよ!
っと危ない、話がズレた。
つまりアレよ、私たちは不良グループ的な感じで教員に目を付けられてるけど、成績はすごく良いし強さに関しても大半の教員を上回るから誰も文句が言えなくて、もう制御するのをあきらめて放置されてるやべー集団なのだ。
って訳で、私たちは学校公認(※暗黙)で寄り道OKになってる特殊な生徒だったりするのだ。
◇
さてと、語りが長くなったけど、その間に私たちは新しくできたスイーツ屋に入って大きめのテーブル席を確保して注文も終えていた。
ちなみにこのお店はケーキがメインで、店内で紅茶を飲めたりアフタヌーンティーを嗜んだりできる、庶民向けだけどちょっとオシャレなお店だ。
「·····あのさ、みんなにちょっと聞きたいことあるんだけど、いい?好きなケーキ追加で頼んでいいから」
『『おっけー!』』
やはり女子(一名男子)はスイーツに弱い·····
まぁいいや、さっさと聞きたかったことを聞くとしよう。
「みんなの恋愛事情ってどうなってるの?ぶっちゃけそろそろ彼氏作らないと行き遅れって感じでしょ?でも彼氏がいるのって私とエビちゃんだけじゃん?あとフィーロ君」
「あーーーーーーーー·····」
「そうね·····」
「えっ?」
「ん、興味なし」
「かれし?」
「うむ、この年で好きな者もおらぬのはちと遅いのじゃ」
「確かに·····」
そう、この世界では15歳くらいで恋人がいないと行き遅れ、というか17歳くらいで子供がいないと驚かれるくらい色々な事が早いのだ。
結婚に関しても向こうでは大体20歳からが最低ラインで18が最速くらいな感じで平均は20代後半~30代後半って感じだけど、こっちでは結婚の最低基準がない。
その理由として、貴族同士の戦略結婚で産まれた時から結婚する事があったりするので、最低年齢が妊娠が発覚してからっていう意味不明な法律があるのだ。
ちなみにこの学校の同級生にもすでに結婚して子供を産んで中退した子が両手で数えられないくらい居たり、付き合ってて卒業したら即結婚式を挙げるといってるカップルも沢山いる。
あと跡継ぎの問題とかもあって、体が子供が産めるようになった直後くらいに妊娠、そして出産とかもあるから17歳どころか15歳で子供が居ないと行き遅れとか言われることもあるくらいだ。
·····同じクラスのディスタちゃんは例外よ、アレは流石にこっちでも早すぎるって言われてるし、なんで中退しないで通学してんのか分からないレベルだ。
って訳で、この年齢でもうすぐ卒業というのに彼氏が居ない、なかよし組の5人に話を聞いてみたのだ。
「で、どうなの?好きな人とかできた?今回はいつもアルムちゃんがやってる恋バナじゃなくて、割とガチの相談だよ?」
「ええと、ワタシはそのぉ····· 男の子より女の子の方がすきかな~って····· アハハ·····」
「私はそんなに興味ないわね····· あぁでも地元に仲の良かった男友達は居たわ、卒業してソイツが独り身だったらちょっと悩むわね、でも私もアルムにちょっと似てるかもしれないわ、今は女子の方が好きね」
「·····わたしは寿命ないから、こどもいらない、めんどくさい」
「チェルは····· 居たけど死んじゃった·····」
「·····あの、みんなには黙ってたんだけど、わたし婚約者いるよ?」
·····
『『は?』』
ちょいまち、いまウナちゃん何言った?
「ちょっともう一回言ってもらっていい?耳にイチゴ挟まってたかもしれないから聞き取れなかった」
「だから、わたし、彼氏というか許婿いるよ?ずっと昔から」
「·····ごめん、情報がデカすぎてアカシックレコードが応答しなくなった」
まって?ウナちゃんって彼氏いたの?
というか許婿?どゆこと?えっ?つまりもう結婚前提?
やべぇ、意味わかんなくなってきた·····
「説明お願い·····」
「はーい、ええとね、6歳だったっけ?のパーティーのときにおじいちゃんがつれてきた男の子でね、そのとき婚約したんだ」
「あー····· つまり恋愛して付き合ったとかじゃなくて、お見合い的な許婿的な感じなの?」
「うん、そうだよ!確か····· 侯爵家の長男だったと思うよ!」
「·····ウナちゃん、無理やり結婚させられるのって嫌じゃないの?相手の事好き?」
「えっ?さいしょ15人くらい候補の男の子いて、顔合わせパーティーしたときわたしが一目惚れした子だよ?大好きに決まってるじゃん」
「えええええとえっとえええとえとえっとえええと·····」
ペポンッ
◆
アカシックレコードは応答していません。
アカシックレコードを閉じると、情報が錯綜する可能性があります。
アカシックレコードを終了する
→アカシックレコードの応答を待ちます
自爆します
◆
私のアカシックレコードが応答するのに、結局6分は掛かった。
◇
再起動後、まだ動作が不安定だった私の脳みそは美味しいケーキと紅茶でリブートして、正常な動作を行えるようになった。
ちなみにアルムちゃんやグラちゃんの百合っ気のある二人はいまだに完全停止していた。
「つまり、ウナちゃんが娶られるんじゃなくて、逆にその彼氏がウナちゃんに嫁ぐ感じ?」
「うん、裏表なくやさしそうだったし、かっこよかったから!」
「·····なんで私たちに秘密にしてたの?」
「え?だってそこまで強く聞かれなかったし、国家機密だから結婚式を挙げる直前くらいまで誰にも言うなって言われてたからだよ?」
「·····彼氏とはそういう事したの?」
「もうしたよ?まぁ最近したばっかりだけど·····」
「えっ!?そうなの!?」
「ウナちゃんいつの間に·····」
「まさかお主まで非処女じゃったとは·····」
「ああああああああああ゛あ゛↑↑↑」
「な、なんてこと·····私たちのウナが·····」
「ん?赤ちゃんは?」
「ウナお姉ちゃんも彼氏いたの?」
「ちなみにお相手って何歳·····?」
「えっと、3個下だから····· いま12歳かな」
「えっ!?ウナちゃんの彼氏3歳年下なの!?というかウナちゃんの所に来たの3歳の時だったってこと!?」
「うん、だからわたしが見守って、わたし好みな男の子にしちゃおっかなって」
「·····逆光源氏だぁ」
久しぶりに頭痛い·····
ウナちゃんって大人しい控えめな性格の子だと思ってたけど、めっちゃヤバい子だったわ·····
なかよし組トップクラスでヤバいわ·····
あれだ、倫理観が庶民とズレてるわ、流石お姫様·····恐ろしい子·····
名前:ウナ・ウェア・ラ・サークレット
年齢:15歳
彼氏:ひみつ
ひと言コメント
「みんなビックリした?えへへ····· 実はね、もう一人のわたしが居ない時は大体彼氏の家にいるんだよ!西の遠くの方にすんでるから、なかなか向こうから会いにこれないからわたしが光になって一瞬で移動して会いに行ってるんだ!こういのって遠距離恋愛って言うんだっけ?」




