発進!巨大魔導ロボット!
『『よっしゃああああああ!!できたああああああああ!!!』』
その日、ディメンションルームの特設組み立て場に私たちの歓声が鳴り響いた。
とうとう合計10人もの私で全力で作成を行っていた巨大なロボットが完成したのだ!
その大きさはなんと18m、内部に生体部品を使っていない完全なロボットでこの大きさは異常ともいえる大きさだ。
装甲はアダマンタイトや星核合金を使いたかったけど、計算上では全身にそれらを使うと自重で立てなくなって潰れると出たから却下し、全身の装甲は魔導ジュラルミン····· 銅、マグネシウム、マンガンを混ぜたミスリルで、軽量なのにもかかわらず私の魔力で強化すれば硬さだけならオリハルコンに匹敵するという恐ろしい性能の合金を使用し、その上から薄い星核合金の被膜で覆い、魔導ジュラルミンと魔法で結合させて剥がれなくしておいた。
まぁ宇宙空間なら重力とか関係ないからもうちょい望み通りの装甲に出来るんだけど、そうしたら別に人型じゃない方が効率が良いから諦めた。
このおかげで装甲の性能は大幅に向上し、なおかつ耐熱性も格段に向上したものに仕上がった。
また、内部骨格や駆動部分には贅沢に『星核合金』を使用し、耐摩耗性や耐衝撃性を持たせ、なおかつ魔力の伝搬効率や増幅度も非常に高いので末端部への魔力伝送ケーブルを必要としない画期的なシステムが用いられている。
だけど、星核合金は非常に重くて、非常に頑丈な星核合金製の部品が折れることはないと思うけど、確実に自重で地面にズボッと埋まって動けなくなると判明した。
そこで星核合金自体が持つ反重力の力を増幅させ、比重を水と同じ1になるよう調整を行った。
これにより巨大ロボは自らの足で自立することができるようになった。
そしてお次は関節部分だ。
この関節がクセモノで、いざうごかすとなると装甲が引っかかったりして人間と同じ可動域を作り出すのが難しかったのと、関節を曲げたりする動力をどうするか、動力をどう組み込むかという点でかなり悩んだ。
私はそこで行き詰まり、横浜にあるという動く巨大ロボットを見に行って参考にさせてもらったりして解決策を思いついた。
関節などに動力源を組み込まず、関節の形や内部構造を人間に近づける、というものだった。
そして動力源はなんと魔力による『操り人形式』、体全体に無属性魔法の『サイコキネシス』を掛け、コックピットでレバーなんかを動かすと指定された部位が動くような仕掛けになっているのだ!
このおかげで歩かずとも移動ができるようになったりした。
ただ、ちょーっとだけタイムラグがあるのが気になる、0.05秒くらい動作が遅れるんだけどなんかちょっと気になるけど我慢することにした。
そして武装やデザインは前世で大人気だったあのロボットアニメやこのロボットアニメ、そのロボットアニメなどを全部参照してカッコイイって思ったところを取り入れた、かなりスマートだけど直線で構成されてるメカメカしいデザインにしてみた。
武器は私の使ってる『ソフィアの槍』を巨大化させたものや、超破壊力機関砲魔法『サンダーボルト・アヴェンジャー』を持てるように改造した物や、プラズマを剣状に放出して固めたビームの剣なんかも設計して実用化してある。
ほかにも背中にはジェットパックや安定用のウィングなんかも装着してあって、小型の攻撃衛星を飛ばして光線魔法で攻撃をできたりするファ〇ネルもどきなんかも仕込んである。
最後に、一番苦戦したポイントを教えよう·····
「やっぱロボットは顔とコックピットが命よね!!!もう頭だけでも十分なくらいよ!!」
いややっぱり頭だけロボットはダサいわ。
いやね?ロボットアニメで一番画面に映るのってロボットの顔とコックピットなのよ、だからそこは重要なのよ?
そんで、こだわりぬいたコックピットは外部表示システムは『徳用ソフィちゃん型最終兵器』と同一のものを使って360度自由に見れる画面を採用、コックピットの座るとことかは改造して、これまた直線的な機械っぽさを強調した新しめのロボットアニメのコックピットっぽくしてみた。
ちなみに徳用の方のコックピットは私が私にリンクして巨大化して戦うイメージだから計器類は一切ないのに対し、こっちは操作することを目的としてるから計器類もたくさん設置してある。
しかもこの計器類、起動するとホログラムディスプレイが表示されてさらに沢山の情報が見れるようになったり、動作アシストなんかもしてくれるようになるのだ!!
ちなみにコックピットの設置場所は当然の如く人体で言うところのお腹のおへそあたりだ。
乗り込むときは浮遊魔法で飛んで乗って、シャッターを閉めるとコックピットの中に慣性無効化や対衝撃結界や対魔法結界や耐熱結界が展開され、もし危険がせまったら独立した機関になっているコックピットをそのまま全部ディメンションルームの特定の場所に転送し、機体を大爆発させて証拠隠滅をする仕掛けまでつけている。
·····えっ?自爆機能は必要かって?
自爆は様式美だから必須よ。
そして顔はもっともこだわったポイントだ。
私は最近よくある子供向けの曲線が使われたヒトっぽいニュルっとしたデザインの顔が嫌いだったから、ギリギリシュミラクラ現象で人の顔と認識できそうな形状で、目の部分は横につながったバイザーのような感じになっていて、起動すると両目の位置がグポーンって光って目が見える仕掛けになっている。
更に、モノアイもいいなって思って目からビームを発射するときは中心に目が集まってピカッと光って超威力ビームが出るように設計した。
あとはたまに口とか瞳があるロボットもいるけど、私のにはそんなものはない。
というか子供ウケを完全に捨てた、続編がなかなか出ないあのロボットゲーム的な男心というか大人の中二心を全力でくすぐる最高のロボットになっているのだ!
そうそう、あとは手もこだわってて、ある程度の精密作業ができるようにちゃんと動くようになってるし、魔法で滑らないようなしかけも組み込んであるという贅沢仕様だ。
あとはあとは·····
「おーい、わたしー、いい加減にしないと1万文字こえるよー」
「えっ?そんな話てた?うわもうこんなに!?」
いかん、語ってたら無限に語れちゃうわ。
だってこだわりまくってるからさ?あぁそうそう、今から乗ろうとおもってるんだけどパイロットスーツもかなりこだわって作っててね?こだわり過ぎてもはやスーツというよりこういうアーマーなんじゃないかって感じのデザインになっちゃったのよ·····
「いいから早く乗って?もう5徹してるから寝たいんだけど·····」
「わかるー、たのしくてついね·····」
「時止めてやってるけど流石にそろそろキツいよ?」
「あーはいはい!やりますやります!」
そう、実は私たちは5徹している。
設計が終わってから時を止めてぶっ通しで組み立て作業を行っていたから疲労困憊なのだ。
多分終わったら24時間丸ごと寝ると思う。
「さてと、んじゃテストといきますか!」
『『了解!』』
「総員配置につけ!」
私が号令を掛けると、私たちは早速ハリボテのオペレーションルームへと意気揚々と走って向かっていった。
そして私は飛行魔法を使ってコックピットへと乗り込んだ。
◇
コックピットに乗り込むと、早速私は永久機関『賢者の石』の出力を上昇させ、巨大ロボットへと魔力を供給した。
「いくよ!仮称『SS-01』、起動っ!!」
次の瞬間、各種計器類に明かりが灯り、青白い半透明なホログラムのディスプレイが私の周囲に表示され、機体が大きく揺れ、起動音が鳴り響いた。
どうやら無事に動き始めたようだ。
私は試しにレバーをガチャガチャ動かし、ドックの中に格納されたまま、機体の右腕を上げて手を開閉したり足を上げたりした。
とりあえず動くようだ·····ってやべ!!!アレ言い忘れた!!!
「こいつ·····動くぞ!!!」
『えー、一番へ連絡、射出準備OKです、どうぞ』
「あっはーい、こちら一番、準備OKです、どうぞ」
『了解、月面基地へと接続します、自力で射出用カタパルトへと移動はできますか?』
「大丈夫です、ロック解除をお願いします」
『了解、機体ロック解除、移動開始できます』
「りょーかい!じゃあ、出発!!」
ぐぉぉぉぉぉおおん·····
ズウゥゥゥウン·····
『歩いた·····!』
『私!まずは歩く事だけを考えて!』
「わかってるっちゅーの!!転ばないよう気を付けてるから黙ってて!」
これ、意外と操作が難しいというか、カメラが歩くと揺れてブレまくって気持ち悪くなりそう·····
一応アカシックレコードで映像の補正はしてるんだけど、さすがに18mもある人型ロボットの頭に搭載したカメラだからブレが大きくなっちゃうようだ。
後は操作もムズい、徳用(以下略)は私自身が歩くようなイメージだったから簡単だったけど、こっちは歩く動作も足元にあるペダルでやんなきゃだからキツいのよ。
でもなんとか歩いて射出用カタパルトの場所までやってきた私は、射出台に苦戦しながらも乗って射出姿勢をとった。
「準備OK、射出までのカウントダウンお願い」
『ラジャー!射出まであと5、4、3、2、1、GO!!!』
「ソフィ、いっきまーす!!」
そして魔導式カタパルトが起動し、私はものすごい速度で月面基地近くに作った射出口から飛び出し、ジェットパックを吹かして宇宙空間へと向かって飛び立っていった。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「あれ?自分でやっててなんだけど、これ異世界の話だったっけ?ハイファンタジー要素どこいったっけ····· 私のウチのファンタジー要素ってエアコンのリモコンくらいしょっちゅうどこに行ったか分かんなくなるのよね·····」




