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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
350/369

エルフの国に到着っ!



「よっと····· よっしゃー!!とうちゃーく!!」



 私はたった数十分で故郷から5000km以上も離れたエルフの国、エルンフェン密林国へと到着してしまった。

 ちなみに前世の世界にある大型の旅客機を使っても7時間以上掛かるし、この世界だと船とかしか移動手段はないから、本当なら一ヶ月以上かかるんじゃないかな?



「さーてと、怪しまれないようにエルフに変身してっと·····よしOK!!」



 この国というか、この国に住むエルフは自分たちエルフ以外の人類が近付くのを嫌う····· って訳でもないんだけど、村というコミュニティの中に自分たちの種族以外の者が入ってくるのに慣れてなくて近付くだけで警戒されちゃうから、ある程度なら大丈夫なエルフに変身したという訳だ。


 ついでに、エルフの国に来たんだからせっかくならエルフになりたいからね!!



「はぁ、ここからが大変だ·····」



 私が降り立った場所はエルンフェン密林国のよくわからん密林の中だ。


 周囲には鬱蒼としたジャングルが広がっていて、道なんかまったく存在していない。

 というかこの国には首都を除いて整備された道どころか、人が道と認識できるような道は存在していない。

 エルフたちは基本的に他の村と交易をしたりしないから、道なんかも整備する必要がないのが理由だ。



 そして、この鬱蒼と茂るジャングルは非常に危険で、私くらいの年の少女が1人で出歩けない、それどころか大人でさえ厳しい。



 だって·····



『グルァッ!!』


「にょわああああっ!?びっくりした!びっくりした!!奇襲は卑怯だよ!!!」



 鬱蒼と茂る森は魔物や肉食獣の格好の隠れ場になるし、そもそも魔物の量や強さもかなり高いからいつどこで襲われるかわからないのだ。


 今も背後から牙がやたら長いトラ·····



「あのー、あなた、サバンナの生き物じゃ····· いやトラだわ!!紛らわしい!!タテガミ付けんなゴルァァあああッ!!!」


 バギャッ!!


『ガルァッ!?』



 うん、なんでか知らないけどタテガミが生えたライオンみたいなトラが襲ってきたりするから注意が必要なのだ。


 あっと、上からくるぞ!気をつけろっ!



「そいっ!ホームランっ!!!」


『ギギャッ!?』



 今度は森の木々を縫って石つぶてが飛んできたので、そこらへんに落ちてた木を拾って、見事なフォームの一本足打法で打ち返してあげた。

 ちなみにピッチャー返しでDeadボールだった。


 ちょっと石を投げてきたお猿さんの頭が見せられないというかモザイクのせいで見えなくなっちゃったけど、今は背後から虎視眈々と狙う虎獅子をなんとかしなきゃいけない。



「くらえ必殺!ケンカ殺法釘バットフルスイング!!」


『グルァぁァァアッ!!?』



 そしてまたしても背後に接近していた虎獅子たんの顔面を創世魔法で釘を生やした木の棒をフルスイングで打ち付けた。


 ·····が、立派なタテガミが邪魔をして釘は刺さらなかった。


 でも一応衝撃は伝えられたみたいで怯んだ虎獅子はまた木々の間に隠れてしまった。



「あーもう、数が多いって····· とそこへなぜか飛んできた鳥が直撃!·····させるかぁ!!」


\ぐわしっ/

『ピヨッ!?』



 今度はくちばしがやたら鋭くとがった可愛いピンク色の小型の鳥が突っ込んできたから、超高速で横から素手でキャッチしてしまった。


 ·····どうしよコレ、魔物生け捕りにしちゃった。


 とりあえず握りつぶすかな?



『ぴ、ぴよっ·····』


「·····お前、可愛い目をしているな、よっしゃ!旅のお供にしてあげる!·····もし次反抗した私を殺そうとしたらダーツにして遊ぶからね?」


『ピヨォ·····』



 握りつぶそうと力を強めた瞬間、ダーツ鳥が私の方を見てピヨピヨ言い始めた。

 最初は殺意を感じて殺そうとしたけど、よく見ると意外と可愛い顔をしてたから殺すのはやめてあげて、気まぐれで旅のお供にしてあげることにした。


 でもちょっと殺意が残ってたから殺気と魔力をぶつけて私が圧倒的強者であることを知らしめてやったら、反抗する気が無くなったのかぐったり項垂れてしまった。



「そんじゃしゅっぱーつ!!」



 そして私は新たな仲間となった鳥、とりあえず名前わかんないから突撃ピヨ三郎を連れてチェルの故郷の方へと森の中を進んでいった。



「気分は桃太郎っ!あとは犬とサルを····· やべっ!」



 さっきサルの頭ぶっ飛ばしちゃった☆



 あーあ、あーあ!やらかしちゃったよもう!!





 という訳で、私は頭に突撃ピヨ三郎を乗っけてエルフの森の中を移動していた。


 ちなみに名前は突撃ピヨ三郎に決定した。

 本()はすんげぇ嫌そうにしてたけど、私を殺ろうと思って攻撃してきたんだから、仕返しに無理やり名前を押し付けてやった。

 まぁ可愛い名前だからいいんじゃない?


 それとこいつ、私の頭の上が気に入ったのか堂々と座ってくつろいでやがるし。

 こいつ本当に魔物か?どっかのエルフのペットだったんじゃ?と思ったけど普通に野生の魔物だった。


 ·····あと、鬱蒼と茂る森の中にいるせいで結構迷ってるし進みにくいから時間がかかってる、ぶっちゃけ飛行時間より時間がかかってる。



「えーっと、こっちで合ってるっけ·····」


\誰だ!!/


「ひょんっ!?なにやつっ!?」


『ピヨオオオオオオッ!!!!???』



 ホログラム表示をした地図を見ながら移動をしていると、突如木の上から誰かに話しかけられた。

 びっくりした私は、頭の上でくつろぐ突撃ピヨ三郎をワシっと掴むと声のした方に突撃ピヨ三郎をぶん投げた。


 そして突撃ピヨ三郎はなすすべなく飛ばされ、鋭くとがった嘴を声の主に向けながら飛んで行った。


\びぃぃぃいいんっ/\プヨォ·····/

「うわっ!?な、なんだ!?ぎゃんっ!?」


\ひ/

\ゅ/

\ゅ/

\ゅ/

\う/

\・/

\・/

\・/

\どがっ!/


「痛っ!!?」


「·····なんだ、ポンコツエルフか」


「ぽ、ポンコツとはなんだ!」


『ぴ、ぴよぉ·····』



 だが声の主は突撃ピヨ三郎を避けてしまい、突撃ピヨ三郎は鋭くとがった嘴が木の幹に突き刺さってしまった。


 あーあ、ほら突撃ピヨ三郎が嘴が抜けなくなって苦戦してるじゃん、まったく、避けちゃうから突撃ピヨ三郎がうごけなくなっちゃったんだよ?

 どう責任取ってくれるの?



 でも、避けた拍子に声の主であるエルフの騎士っぽいお姉さんが木から落っこちてしまった。

 さすがポンコツ、エルフも木から落ちるを体現するとはなかなかやるじゃないの、絶対くっころもいうでしょこの人。



「あー、びっくりして反撃しちゃいました、さっきから魔物に襲われててピリピリしてて·····」


「そうか····· この辺りは魔物が多いからな····· で、君は魔物だらけの森で、精霊の聖域に向かっているようだが、何が目的だ?」


「ん?精霊の聖域?なんですかそれ?」


「知らないのか?·····いや、ならいい、私が君を送り返す手伝いをしよう、君はどこの村出身だ?」


「えーっと····· 出身は別なんですけど、諸事情でスェイゥルュゥ村に向かってるんです」


「スェイゥルュゥ村か····· だからこの先に向かっていたのか、どれ、私も久しぶりに族長にでも挨拶するかな、300年ぶりだったかな·····」



 およ?チェルの村の人とお知り合い?


 ·····あー、面倒なことになってきた。

 後から言うとめんどくさそうだから先に言っちゃうかぁ



「あの····· 実は····· その·····」


「なんだ?言ってみなさい」


「·····スェイゥルュゥ村は、先日ワイバーンの襲撃により壊滅しています」


「·····は?」


「私は、スェイゥルュゥ村の方々からお願いをされて、遺品の回収や埋葬を行いにきました」


「どういうことだ····· そんな事聞いていないぞ!!」


「襲撃されたのは推定1ヶ月前ですから、それに、襲撃されたことを他の村に伝える前に全滅させられてしまい、情報が伝わらなかったんだと思います」


「·····君が嘘をついている可能性もある、この目で見なければ信じられない、私もついて行く」


「わかりました····· でも、この先には悲惨な光景が広がってると思いますよ?この気候で一ヵ月放置されたんですから·····」


「構わない、それに世界樹の加護を受けた彼らならばワイバーンも倒せるはずだ、死んだとは思えん」



 うーん、やっぱり信じてないけど、言っといてよかったかな?


 そんじゃ、エルフさんもつれて突撃ピヨ三郎を木から引っこ抜いて村へ行くとしよう。

 えーっと、広義でサルと呼べるのが仲間になったから、あとは犬だけかな?

 ·····まぁエルフは猿から進化したんじゃなくて、精霊が受肉して退化した存在だから猿じゃないんだけどね。


 あーウチから元野良フェンリルでも連れてくりゃ良かった。


 やっぱり現地調達するしかないかなぁ·····



「ところでお名前は?」


「メルヒェ・スェリヒァルだ、君は?」


「あー、うーん····· ソフィです」


「氏族名は?」


「·····シュテインです」


「初めて聞くな····· どこら辺にある村なんだ?」


「それについては後でお話しするので、もう少し待ってください」


「·····わかった」



 そして私たちは、ちょこちょこ会話しながら頻繁に襲ってくる魔物を倒しながらチェルの故郷へと向かって森の中を進んでいった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「どっかに犬いないかなぁ····· 虎獅子はお呼びじゃないわ!!いやまぁ私猫派だけどさ!!秋田犬みたいな凛々しいワンコを仲間にしたいのよ!!」


名前:突撃ピヨ三郎

種類:アサルトウッドペッカー

ひと言コメント

『ぴよ!ぴよっぴよっ!ぴよぉぉぉおお·····』


名前:メルヒェ・スェリヒァル

ひと言コメント

「突撃ピヨ三郎って名前のセンスどうなってるんだこの子、壊滅的····· すまなかった、だからアサルトウッドペッカー·····じゃないな、突撃ピヨ三郎を向けないでくれ、時々そいつにやられる者もいる危険な魔物だぞ?·····なんなんだこの子·····だからそれ向けるなって!危ないから!!」


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