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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
346/369

温泉、第三新箱根町


\シュンッ/


「ごめんみんな、ミカちゃん連れてきたわ」


「ん、ぐっすり寝過ごした」


「もーなにやってんの·····まぁワタシも完全に忘れてたけど」

「アルムだけじゃないわよ、みんな忘れてたわ」


「·····んぅ、みんな酷くない?」



 完全に存在を忘れてたミカちゃんをピックアップしてきた私は、転移魔法を使って無事に大涌谷へと戻ってきていた。


 ·····まぁお土産買ってたから結構時間かかっちゃったし、その間に姉貴が大涌谷の案内してくれてたから、もう芦ノ湖へ移動しちゃうけどね!!


「·····ん」


「ミカちゃんも見たかった?」

「べつに、あんま興味ないから、いい」


「·····ごめん」



◇大涌谷▷▶桃源台



 そんなこんなで再び嫌がるフィーロ君をロープウェイに押し込み、今度はちゃんと総勢11人でロープウェイにのり、無事に桃源台、芦ノ湖湖畔へと到着していた。



「って訳で!ここが本日の終着点、そして日本トップクラスの湯治場で第三の日本の首都候補!箱根だよ!!」


「おー、湖がある」

「し、ひぬかとぉもった····· 下りのロープウェイ怖かった·····」

「フィーロ、大丈夫かしら····· 産まれたての子鹿みたいよ?」

「おんせん!温泉プリンある!?」

「温泉は良いのぅ、自然が生み出した贅沢の極みなのじゃ·····」

「何それ?まぁ、温泉はいいよね」

「おふろあがり、マッサージチェアでごろごろ····· さいこー·····」

「おんせん?」


「いやー温泉なんて久しぶりねぇ、あと勇者パーティの武闘家と格闘技やったから筋肉痛よ、あいててて·····」


「地上の温泉もたまにはいいねぇ、温泉は心を癒してくれる·····」



 そしてやってきたのは、神奈川県の端にある火山のカルデラの中にできた温泉街、箱根だ!!

 ちなみに私の好きなアニメの聖地だったりもする。


 ·····まぁ、地下を魔法で覗いても何もなかったけどさ、白くて磔にされた巨人とか、ロボットっぽい巨人とか、特務機関の本部があったらいいなぁとか思ったけどさ?


 なんかちょっと残念よね·····


 ちなみに、溶岩だまりが一瞬黒色の月に見えてマジでテンション上がりかけたのはナイショねっ☆



「んじゃ予約した宿はこっちね、みんなついてきてー!」


『『はーい!』』



 私はみんなを引率して、箱根にある温泉旅館へと向かった。


 ·····遠かったから転移魔法使ったけどね。





 そしてチェックインとかそういう過程をぶっ飛ばして·····



「はぁ、温泉宿って感じだぁ·····」



 当日予約でとれた部屋に入った私たちは、早速リラックスしはじめた。


 ちなみに、なんでも団体客が急遽キャンセルしたんだとか。

 なんか女将さんが怪しい黒づくめの集団だったとか、変な組織名だったって言ってたわ。



 まぁそれはどうでもいいとして、やっぱり温泉旅館の畳の部屋っていいよね·····

 このイグサの香りと畳特有の肌触り?がたまんないのよね、私の『ディメンションルーム』にも畳を設置してるくらい大好きなのよ。


 それと温泉旅館の和室によくあるこの座椅子もいいよね、オマケに机の上に茶菓子があるのがさらに高得点よ。



「はぁ·····たまんない·····いいわぁ·····」

「なんというか、すごく落ち着くね」

「うんうん、でもなぁ、浴衣だっけ?ワタシ苦手なんだよね····· 胸がキツくて·····」

「あら?私は浴衣好きよ?のんびりできるのがいいわ、かたっ苦しくないこの感じが好きね」

「わたしも同感!あっ!みんな窓の外みて!湖と夕焼けがすごいよ!」

「いい景色じゃのう····· 和室といったか?この部屋と景色がよく合ってるのじゃ」

「マッサージチェア、部屋に無い····· 残念·····」

「·····ママ、なんかこのあたり臭いんだけど」

「フシ町の温泉と似た匂いだ····· 僕はこの匂い好きだなぁ」


「やっぱり温泉と言えば硫化水素よね!!はーいい匂い!!!おっと、女神様ァ、へへへ·····ちょいちょい来てくださいな」

「なにかなホモカっち、おっ!?温泉で楽しむ日本酒プラン!?·····お主、良い目の付け所をしておるな?」


「むっ!?酒じゃと!?ワシも飲むのじゃー!!」


「エビちゃん、この世界でお酒が飲めるようになるのは20歳からだから無理だよ、というかまだ向こうでも飲めないでしょ?」


「·····ちっ」



 何やら姉貴と女神様が酒が飲めるプランをみてテンション爆上がりして途端に仲がよさそうにしはじめた。

 くっ、早くお酒が飲みたい····· 向こうなら16歳からお酒が飲めるけど待ちきれない·····



「とりあえずみんな、早速温泉、入らない?」


『『入るっ!!』』


「よっしゃ!じゃあ着替えは私が持ってるから早速しゅっぱーつ!!!あっ!!浴衣もあるからお風呂上りはみんなで浴衣にしようよ!!!」


『『はーいっ!!』』



 という訳で、私たちは部屋に置かれていた浴衣をもって温泉へ、たまたま開いていた貸し切り露天風呂へと向かっていった。





 昔からあるんだろうなぁ、って感じのする趣のある温泉旅館の中を進んでいくと、お目当ての場所を見つけたので私は暖簾をくぐり、みんなをその中へと連れ込んだ。


 そして私はみんなの方を振り返ると·····



「って訳で!ここが今日借りた露天風呂だよ!なななんと!貸し切りなんだよ!!」


『『おおおおーっ!!』』


「·····ちょっとまって?僕たちも入るの?」

「そうだよ!まぁ僕は別に構わないけど、他の子たちがダメって言うかもしれないし·····」


「えー?みんなー!フィーロ君とお兄ちゃんは男だけど混浴でも大丈夫?」


『『大丈夫ー!!』』


「·····だってさ」


「えぇ·····」

「·····ならいいけど」



 ここが露天温泉、それも貸し切りで団体用の大型で混浴OKの露天風呂と伝えると、二名ほどが反対し始めた。

 一人は私の彼氏のフィーロ君で、もう一人は私のお兄ちゃんでエビちゃんの彼氏のラクトの二名だ。


 ぶっちゃけ反対するとは思ってたから、対策は考えてる。



「フィーロ君は嫌なの?」


「·····どっちかというと、そうなるかも」


「うーん、女の子の裸を見るのは申し訳ないし、男の僕が一緒に入るのが嫌だ、みたいな感じ?」


「だいたいそうだけど····· せめて水着でとか·····」


「あー、水着はここダメだってさ」


「そっか····· みんなはいいって言うけど、なんか申し訳ないから僕は男湯に一人ではいるよ·····」



 やーっぱり逃げようとしてるよ、んじゃ男湯に逃げられなくしてあげるねっ☆


「くらえ必殺!キノコ神拳暗黒奥義!!男のキノコ狩り!!!」



 ポカンッ!!



「ぎゃんっ!?」



 私はキノコ神拳の禁断の技を発動し、フィーロ君の股間を思いきりぶん殴った。


 そして急所を殴られたフィーロ君はびっくりしてその場にうずくまり·····



「·····あれ?そんなに痛くない·····って!?うぎゃああああああああああ!!!???」


「フィーロ君大丈夫!?というかソフィちゃん!フィーロ君のあそこ殴るなんてひどいよ!」


「殴ってないよ?だって·····」


「僕の、僕の【自主規制】が····· ()()·····!!?逆に【自主規制】があるぅぅうう!?!?」


「一時的にだけど性転換させちゃったからねっ☆」



『『えええええっ!!?』』



「そんじゃお兄ちゃんも····· 痛くないよ~?一瞬で終わるよぉ~?」


「ちょっ、僕は別に嫌だとか思ってないから!やめてっ!にじり寄ってこないで!!ぎゃあああああ!!!」




 ぽかんっ☆






「「もうお婿に行けない·····」」


「おおー!ほんとに女の子になった!」

「·····もしやソフィ、それ確証ナシでやったのか?返答次第では·····許さぬのじゃ!」

「いや、一応確証はある、というより、ちゃんとこういうスキルだってわかってやってるから」


「凄い····· 二人とも顔はほとんどそのまま、女の子の顔になってる····· うへへ、メイクのし甲斐がありそう·····」

「·····もうフィーロとか完全に女の子になってるじゃない、どこをどう見ても女の子よ?」

「パッとみてもフィーロ君とソフィちゃんのおにいちゃんってわかるのすごい!」

「パパはママだった·····?」



 無事にTSしたけど、脱ぐのを嫌がった男衆を私たちは取り囲み、無理やり服をひっぺがえしてすっぽんぽんにしてしまった。

 そんで確認したら、アレは完全になくなってたし顔も肉付きも女の子らしくなっていた。

 ちなみに胸も少しだけ、私よりも小さいくらいだけど膨らんでいた。


 いやー、まさかTSFした私が彼氏をTSFさせちゃうとはねぇ·····



「みんな、これなら文句ないでしょ?」


『『もちろん!』』



 一応女子たちは私やエビちゃんという心が男だった女に裸を見られてる、という経験があるから、女の子になれば混浴は完全にOKと言われていたから、これで大丈夫なはずだ。

 あと私の姉貴はショタ喰いお姉さん疑惑があるから全然OKで、ガイア様は多分OKだから気にしない。



「んじゃ私たちも脱いじゃおう!!」



 そして私たちも服を脱ぎ、温泉に入ることにした。


 ·····ちなみに、脱ぎ始めると同時に元男衆は顔を真っ赤にして誰もいない方へと向いてしまった。

 あと、二人ともアルムちゃんの揺れるメロンを見てから顔を真っ赤にしたから、私とエビちゃんはそれぞれの彼氏をド突きに入ったのは言うまでもないだろう。







 その後、お風呂に入って体を洗い始めた私たちだったが、TSした男衆が体の洗い方がわからなくなって逃げようとしたので、強制的に捕縛して全身くまなくあわあわのヌルッヌルにしてあげた。


 そして洗い終わると、何故か女の子がしちゃいけないような顔をしていた二人をそれぞれの彼女が担ぎ、温泉に浸かってのんびりし始めた。



「ぷはぁ····· あー箱根の湯サイコー·····」

「·····僕、もうダメかも」


「なーにいってるのフィーロ君、すごくかわいいよ?」


「それがダメなんだよ····· もう僕、戻れなくなりそうで·····」


「あーそういうこと?一時間たったら勝手に戻るから安心してねっ☆」


「そうじゃなくて!うぅ····· もう心の底まで女の子になっちゃいそうで怖いの·····」



 ·····やべっ、フィーロ君が完全にフィーロちゃんになりかけてる。


 とりあえず応急処置でフィーロ君の心に干渉、心の性別を男に固定して女の子になりかけてた部分はうまいこと『女装楽しい』って感じの記憶にかきかえちゃおうっと。


「ちょいと失礼」

\ドゥクシ/

「あばばばばばば·····」


「よしOKっと、フィーロ君、大丈夫?」


「あれ、僕、何を·····」


「大丈夫そうでよかった、完全に女の子になりかけてたよ?」


「あぁ····· そうだった·····」



 どうやら結構危ないところまでいってたようだ。

 でも無事に男の子に戻れてよかったわぁ、だってフィーロ君が男じゃないと私子供産めないし。



「で、どう?女の子になった感想は」


「えっ、えっと····· すごくいいかも····· あとソフィちゃんの感覚がなんとなくわかったかも」


「あー確かにね、結構勝手が違うもんね」


「うんうん、あと····· えっと、そういう事の所も·····ごにょごにょ·····」


「·····後で色々やってみる?」



 そう尋ねると、フィーロ君は無言で頷いた。


 あらまぁ可愛い····· このまま襲って百合の花園をつくってもいいかな?

 いや辞めておこう、今やったら他のみんなに止められそうだ。


 ってことでいま色々やるのは我慢して、今はこの素晴らしい温泉を堪能することにした。



「いやー、やっぱり箱根の温泉はいいねぇ····· 心の底まで癒してくれるよ·····」


「この硫黄の匂いも温泉って感じがしていいよね、それに景色もすごくいいよね、ここ」


「うんうん、夕暮れ時の芦ノ湖も良いねぇ·····」


「へぇ、芦ノ湖って名前なんだ」


「そうそう、この湖というか、箱根自体は火山が大爆発して陥没してできた山の中にある温泉街なんだよ、そして芦ノ湖は·····カルデラ湖であってるのかな?」



 後々調べたら、芦ノ湖はカルデラ湖かと言われると微妙な感じで、カルデラにあった池や川が火山噴火で発生した山体崩壊によってせき止められてできたものだそうだ。


 やっぱり自然って不思議よね。



「ママぁ、それと·····ママでいいの?」


「あっ、チェル!泳いじゃダメだよ!」


「そうなの?」



 ぼんやりしていると、私たちの娘であるエルフ娘のチェルが広い温泉の湯船を泳いで私たちの所までやってきた。


 温泉で泳ぐのはマナー違反なので私は軽くチェルに説教をしながら、彼女を私とフィーロ君の間に座らせた。



「ねぇママ、パパってママだったの?」


「うーん、今フィーロ君は一旦女の子になってるだけで、本当は男の子だよ?」


「そうなんだ、よかった、パパがママだったら二人ともママになっちゃうもんね!」


「うんうん、だからフィーロ君はこれからもパパって呼んであげてね」


「うんっ!」


「フィーロ君もそれでいい?」


「うーん·····別にいいよ」


「そういえばチェルと一緒に三人でお風呂に入るのは初めてかもね、やっと家族三人で団らんできたなぁ·····」

「そういえばそうだね、一応チェルは女の子だから避けてたんだけど·····」

「そうだ!やっとパパとママと一緒にお風呂はいれた!えへへ·····」



 TSした元男の転生者と、異世界人で今は女の子になってる男の子と、家族を失いほぼ同い年の両親を手に入れたエルフというデコボコ家族だけど、私たちは家族らしく、広い温泉の中で三人でくっついて温泉に浸かり、大切な友達たちも含めたみんなで一緒にきれいな箱根の夕暮れ時を眺めた。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「そういや急遽なのに11人の予約できたの、団体客が突然キャンセルして出てったかららしいんだけどさ、さっきロープウェイから黒塗りの高級車が数台峠を爆走するの見てたのよね、アレだったのかな····· なんか政府関係の車っぽかったんだけど·····」


名前:なかよし組

ひと言コメント

フィーロ

「実の事を言うと、ちょっとだけ女の子の体になってみたかったんだよね····· ソフィちゃんの気持ちがわかるかなぁ·····って思って····· まぁ理由はそれだけじゃないけどさ·····」


ラクト

「女の子の体····· 女の子の体·····」


エビちゃん

「あーもう、ラクト!しっかりするのじゃ!それでも男か!·····いや、女じゃったか」


アルム

「ソフィちゃんのお兄ちゃんはそこそこだけど、フィーロ君が可愛すぎてヤバいかも····· 割と好みかも·····うへへ·····」


グラちゃん

「流石に男性器を見るのは抵抗があったから助かったわ·····」


ウナちゃん

「·····ちょっと見てみたかったかも、あっ!なんでもないよ!」


ミカちゃん

「温泉····· とろける·····」


チェル

「パパとママとお風呂に入るの夢だったんだ!」



穂乃花

「いやー!温泉と夕暮れ時と酒はよく合いますねぇ!!あっと、お酌しましょうか?女神サマ」


ガイア

「おっとこれは失礼、ではお言葉に甘えて·····」


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男のキノコ刈り… 僅かに悪寒を感じつつ笑った…
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