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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
340/366

ゲームはルールを守ってみんな仲良く!


 原宿でたっぷりショッピングを楽しんだ私たちが次にやってきたのは、前回もやってきた秋葉原だった。


 秋葉原というと、キャピキャピな女子の私たちが来るような場所ではないような気がするけど、みんなの要望を応えるにはここが一番だったのだ。



「みんな!ゲーセンはこっちだよ!ついてきてね!」


『『はーい!』』


「·····オレたちも行くか?」

「当たり前でしょう?この子たち目を離すと何をやらかすかわからないわよ?特にソフィちゃんは好き勝手やった結果山を数個消し飛ばして月に巨大クレーターを作ってるわよ?」

「なんじゃそりゃ····· オレたちの力を合わせても精々数百メートルのクレーターが限界なのに·····」

「正に異世界チートって訳か····· 俺たちは案外普通だったのかもな」



 そう、勇者パーティーって呼ばれてた彼らなんだけど、実は全盛期はそんなんでもなかった。

 異世界に行くときに気まぐれでガイア様が能力を付与したんだけど、その強さが冒険者でいうSランクに満たないくらいの実力だったのだ。

 一応全員合わせるとSランクを超えるっぽいけど、そんな強くはない。


 そりゃ日本という温室で育った学生なんかじゃ向こうで生きるために鍛えられた者に勝てる訳ないもんね。

 ちなみにエビちゃんに勝てたのも、魔族の軍隊と人間の連合軍が大戦争してる間に王将だけ討ち取って、指揮がガタガタになって、穏健派の魔族の女性が代表となって停戦を申し出た事で終戦したってだけだし·····


 校長先生たちvs全魔族なら間違いなく負けてただろう。



 ちなみに私たちなかよし組を超える実力を持ってるパーティーは存在しない·····どころか、たぶん国相手でも楽勝だ。

 主に私のせいだけど、だって衛星軌道から爆撃する兵器所有してるし、私自身がトンデモ兵器だし。



 まぁそんなことはどうでもいい、今はゲーセンに行きたいのだ。



「準備はいいか!?それじゃしゅっぱーつ!!」


『『おーっ!!』』



 って訳で、私たちは秋葉原にある巨大なゲームセンターへと向かった。





 時々メイドさんに絡まれたりしながら移動すること十数分、私たちは秋葉原某所にあるゲームセンターへとやってきていた。



「さてみんな!ここがゲーセン、ゲームセンターだよ!基本的にこの100って書かれた硬貨1枚でゲームができるよ!」


「ソフィちゃんこれ何!?お金入れたら中のぬいぐるみが出てくるとか!?」


「それはクレーンゲームだね、実演した方が早いかな」



 説明の途中だったけど、みんながソワソワしてたから早速実演してみることにした。

 ちなみにUFOなんちゃらって呼び方はある企業の商品名で、正確にはクレーンゲームって言うのが正しいそうだ。


「まずここに百円を入れて····· やべっ200円のヤツじゃん····· えっと、こんな感じで200円のとかもあるから値段はしっかり見てね!」


 とりあえずごまかしながら200円を入れると、早速クレーンゲームのアームが動き出し·····


 えっ?なんで勝手に動き出してんの!?



「わー!動いてるー!」


「ちょっ!?ウナちゃん!?そのボタン押すと動いちゃうから!ちゃんと景品のある位置を狙わないと!

!ああああああ、過ぎて行った·····」


「えっ?どういうこと?」


「む?横のボタンが光っておる?そりゃっ」


 カチッ


「あー!!!エビちゃんそれ長押ししないと駄目なヤツだから!!あー!!もうっ!!ほら見てよ!全然見当違いの所にアーム降りちゃったじゃん!!」


「ふぅん?ならこうすればいいじゃない」


 そういうと、グラちゃんは魔法をつかって筐体内部にある景品のぬいぐるみを魔法で浮かべると、出口まで·····


「ストップストップストオオオオオオオオオオオップ!!!それ絶対ダメ!!!やっちゃいけないから!!!」


「そうなの?」


「これ揺らせば落ちるんじゃない?えいっ!」

 バインッ!!!!


「そうだよ!!!って!あーもう!!!アルムちゃんはタックルしないの!!怒られるから!!!」



 アルムちゃんが筐体に向けて正面からぶつかった。


 その時運悪く店員が来ていたのだが、筐体にぶつかった瞬間その巨峰がクッションとなり体が弾き飛ばされたアルムちゃんを見て、何も見なかったが良いものを見たと思い何も言わず立ち去っていた。


 ちなみに筐体は5cmくらいぶっ飛ばされてた。

 恐ろしい乳だ·····



「ソフィちゃん、これでゲームは終わりなの?」


「そうだよ、ほんとなら景品をつかんで持ち上げて獲得口まで持っていけるか、そもそも掴めるかとかでワクワクするゲームなのよ·····」


「あれ?とれたよ?」


「はっ?」



 フィーロ君とついでにみんなに説明をしていると、別のクレーンゲームをやっていたチェルがなんと一発で景品を獲得·····


 おいまて、それ確率機じゃん!!

 しかも三本爪のカギの入ったカプセルをつかむタイプのヤツじゃん!!


「ちょっ!?チェル!それ見せて!!」


「えっ?いいよ!なんか掴んだら取れちゃった!」



 マジか、確率機で景品取れてるところ初めて見たかも·····


 えーっと、5番のカギ?5番の景品って·····



「·····は?」


「ママ、その丸いのってどういうオモチャなの?」


「·····あああああああああああああああああああ」



 私の精神はパキッと壊れた。


 もう滅茶苦茶すぎて疲れた、もうわたしねたいよ、おうちかえりたいよ、たすけておかーさん·····







 チェルが獲得した5番のカギで開けられるロッカーには、某京都のメーカーの最新ゲーム機(追い出せ!バケモノの森仕様)が入っていた。








「はぁ、クレーンゲームはこんな感じね、わかった?」


『『はーい!!』』



 フィーロ君が慰めてくれたおかげでギリギリ精神崩壊を免れた私は、気を取り直してみんなにクレーンゲームのやり方を教えた。

 いやほんとにもう滅茶苦茶よ·····


 みんなの好奇心が強すぎて色々いじって遊びだすし、魔法をつかって景品を無理やり取ろうとするからクレーンゲームを魔法で操るの禁止にしたり、今度は確率機で一発でタコ焼き機をとったミカちゃんに頭を抱えてとうとう限界が来た私が幼児退行したりと大騒ぎした。


 そしていまだかつてないぐらい疲れた。


 

「クレーンゲームは後でやるとして、別のゲームいこ·····?」


『『えーっ!!?』』


「·····ふきゅん」



 もう私無理かも。





 その後、お兄ちゃんや女神さまや姉貴や勇者一行に手伝ってもらいながら、何とかみんなを別の場所へ連れてくることに成功した。


 もうすでに私の胃には穴が開きそうなくらい負担がかかってるけど、治癒魔法で無理やり直した。

 精神はぼろっぼろだけど、もともと図太いからなんとかなってる。



「みんな、これはメダルゲームって言ってね、ここに専用のコインを


「わかった、ええと、こんな感じ?」


「ああああああああああああ!!!???そこに百円入れちゃダメ!!!ああああああああ!!!!」


「えっ!?」



 説明中にフィーロ君が大型メダルゲームの空いてるところに座り、コイン投入口に百円玉を入れてしまった。


 思わず私は白目を向いてマグロめいて痙攣して泡を吹いて倒れかけたが、気合で持ちこたえた。


 そしてとっさの考えで百円玉だけをインベントリに収納して回収して事なきを得た。




 ·····が、とうとう私の精神は崩壊してしまった。




「·····もうわたしつかれた、あねきぃ·····だっこしてー」


「おおおおっ!?いいよ良いよ!お姉ちゃんに抱きつきなさい!!」


「わぁい!おねーたんだいしゅきー!!!」


「ドゥフフッw これはヤバいwww」



 えへへ·····おねーたんのからだあったかくてしゅきぃ·····



「あぁっ!?ソフィちゃんが壊れた!?」

「どうしよう!?どうすれば!?」

「んぶっ、だ、だめよ、私は公爵家令嬢よ、ここでだらしない顔で笑ったら·····耐えきれないわ!あははははっ!ソフィ何よそれ!面白過ぎよ!!あははははっ!!!!あぁお腹痛いっ」

「ソフィちゃんがチェルちゃんみたいになってる·····」

「·····叩けば治るか?いや叩きすぎて壊れたのか?·····いずれにしろやりすぎたのじゃ」

「·····はっ、アルムちゃんのおっぱい枕·····後でお願いしよ」

「ママ?どうしたの?ママ!?ママーッ!!!?」

「そ、ソフィが今まで見たことないことになってる·····」


「~~~~~~~~~~~っ!!!(人目も憚らず床にうずくまって笑いすぎて声にならない悲鳴をあげながら床をバンバン叩いて爆笑する女神の図)」


「おい郷美、アレなんだ?」

「·····私も初めて見たわ、あの子確かに子供っぽいところはあるのだけど、あんな姿見せたことないわよ?」

「ほ、穂乃花さんに抱き着いて····· くっ、油断してる今なら技を決められるのにっ!!」

「·····そうか、皆を引率する最強の能力者が甘える····· 良いシチュだな·····」




 その後、精神崩壊から脱した私は恥ずかしすぎて自殺しかけたのは言うまでもない。







「いい?ほんといい?ちゃんと私の言うこと聞いて·····お願いだから·····」


『『はい·····』』



 ゲーセンの休憩室?にあるベンチに座り、海外産のゲーマー御用達の違法ギリギリな成分してる魔剤を飲んだ事でなんとか落ち着いた私は、みんなにガチめの説教をしていた。


 いやー、どっかのスレッドで見た『エナドリとスポーツドリンクを混ぜて飲むと瞬間的にキク』って話を覚えててよかったわ、暴徒のごとく血沸き肉躍るわ、これならみんなの滅茶苦茶にもついて行ける気がするわ。



「これ以上好き勝手やり過ぎたら、本当に私戻れなくなるから、お願いだから自分勝手し過ぎないで·····」



 今なんとかこの魔剤のお陰でテンションを補給できたから精神を保ててるけど、これ以上滅茶苦茶やられたら本格的に修復不可能レベルまで精神がぶっ壊れると思う。


 だからマジでやめてほしい·····



「·····わかった?」


『『わかった!』』


「ならいいや····· んじゃ次のとこ行くよ·····」



 私は言ったことを理解してるのかしてないのか微妙な感じのみんなを連れて、再びゲームの紹介を死に向かった。


名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「·····この魔剤ヤバいわ、成分はなんも問題ないのに効果ヤバすぎる、飲み過ぎるとこれ悟り開いちゃうな」


名前:なかよし組

ひと言コメント

アルム

「ソフィちゃんがおかしくなった!しかも今回は初めて見るパターンだ、そういえば小さい頃おばあちゃんみたいになったりしてたなぁ·····」


フィーロ

「さすがにやり過ぎたかなぁ····· あっ、ちなみに僕はもう女装してないよ、原宿から移動するときに着替えちゃったんだ」


グラちゃん

「あーソフィは一緒に居て飽きないわ、本当に面白過ぎるわ」


ウナちゃん

「ソフィちゃんって普段は男の子半分女の子半分みたいな性格なんだけど、ときどき女の子150%みたいな正確になるの不思議だよね!」


エビちゃん

「めっちゃ面白いのじゃが、流石にあそこまでいくと異常なのじゃ、笑いを通り越して引いたのじゃ····· まぁヤバいとわかったから笑わないでおいたのじゃ」


ミカちゃん

「たこ焼きパーティーしたい」


チェル

「ママが狂った!?」


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