東京観光再開っ!
モデルになる話が一息ついたところで解散となり、私たちは当初の予定通り原宿の····· 富竹通りだっけ?あぁ竹下か、竹富は沖縄だわ。
いやそれも違う、富竹はフラッシュの方だわ。
若者の聖地、竹下通りをクレープを食べながら移動していると、アルムちゃんがまた先行して走り始めた。
「ちょっと!アルムちゃーん!先行くと変なのに絡まれるよー!!」
「みんなー!こっちこっち!ここのお店入ろうよ!」
「ちょっとまってよー!!まだクレープ食べ終わってないから!」
「はーい····· んじゃみんな食べ終わったら入ってきてね!ワタシいいのが無いか探してるから!」
そういうと、アルムちゃんはお店の中に入ってしまった。
仕方ないのでアルムちゃんが吸い込まれて行った店の前まで行くと、なんとそこは下着屋、ランジェリーショップだった。
·····個人的にはこういうお店にちょっとトラウマがあるのよね、うん、主にあの事件のせいで。
ちなみに13番目のアズもフィーロ君のランジェリー買いに来て、店の前でトラウマがぶり返して結局近くの総合衣料品店で買ってきてたし·····
まぁ今ではだいぶ薄れたからいいけど、下着屋を見つけるたびにトラックが突っ込んでこないか怖くなってくるくらいにはトラウマが残っていたりする。
「そんじゃ私たちもさっさとクレープ食べて入ろっか?」
「ええ、あの子を放っておくと何するかわからないものね」
「うんうん!あっ食べ終わっちゃった····· じゃあわたしは先に行ってくる!」
「ワシはのんびり食べるのじゃ、早く食べ過ぎると頭がキーンってするのじゃ」
「んむんむ····· みんなはやい·····」
「ミカちゃんはおちょぼ口だからね!あっ!チェルも食べ終わったから行ってくる!」
「·····僕も行ってくる」
·····なんだって!?
ふぃ、フィーロ君が自ら下着屋に!?あの下着屋の前を通るだけで恥ずかしそうにしながらもチラチラ横目で見てたむっつりピュアなフィーロ君が!?
こうしちゃいられない、さっさとクレープを食べ終わらなければ·····
ちなみに私達が食べてるクレープは異世界にはほとんど存在しないレア物のアイスクリーム入りのクレープだ。
異世界だと冷凍する魔道具が非常に高くて、一般人だと冷蔵庫を持ってる人でさえ金持ちと呼ばれるくらいの物なので、アイスクリーム入りクレープは滅多に買うことができないものなのだ。
でもこっちだとそこら中で売ってるからいくらでも食べ放題だから、みんなアイス入りを買って食べてる。
·····ぶっちゃけクレープの味は向こうとそんな変わりなかった。
私はそんなことを考えながら、アイスクリーム入りクレープを一気に食べて頭がアイスクリーム頭痛に襲われながらもフィーロ君を追いかけてランジェリーショップへと入っていった。
◇
ランジェリーショップの中に入ると、店の奥の方に先に入った三人が集まっていた。
私は三人に話しかけながらみんなの方へと早歩きで向かった。
「おーい、みんなー!なにやってるのー!?」
「あっ!ソフィちゃん!いまフィーロ君に似合う下着を探してるんだよ!」
「うんうん!ソフィちゃんの意見も聞きたいから来て!」
「えっと、ソフィちゃん····· どっちがいいかな·····」
私の声に反応してみんなが振り返ると、何故かフィーロ君の下着を買おうとしていたらしく私に意見を求めてきた。
そしてフィーロ君が持っている下着は、かなりかわいいフリフリ付きのピンクのと、セクシー路線の青と黒の下着だった。
難しい、女子が『どっちがいい?』と聞く時は大体すでに心に決めたものがあるときで、間違えると不機嫌になってしまう恐怖のイベントだと聞いたことがある。
さて、フィーロ君はどっち····· いや、もう答えは出てるか。
「·····両方買う、それと他に欲しいもの全部このカゴに入れて、お金はいくらでもあるから買ってあげる」
「いいの!?じゃあぼくこれとこれもほしいな!」
「いいよいいよ!じゃんじゃん買って!あっ、これも似合うかも!ついでに私も買っちゃおっと」
「凄いわね····· 財布の紐がガバガバだわ」
「あの覚悟、ちょっとかっこいいかも·····」
両方買う、それだけじゃなくて他にも候補があっただろうから、それも全部買う。
ここで彼女に男気を見せなくていつ見せるというんだい?
·····いや、よく考えたら逆じゃん、私は女の子でフィーロ君は男の子だから真逆じゃん、いやでも心は今は逆転してるか、フィーロ君はフィーロちゃんになってるし、私は元々存在してた男の部分がよみがえってたからいいのかな?
まぁもう訳わからないけど、フィーロちゃんがカワイイから私は別に構わない。
「よっしゃ!じゃあ次あっちの方行こうよ!アレもいい感じじゃない?」
「うん!ぼくもちょっと気になってたんだ!」
私たちは山盛りになりかけた買い物かごをもって次の棚へと向かった。
「·····ウナちゃん、ワタシさ、あの二人やっぱりお似合いだと思うんだ」
「だよね、ソフィちゃんは女の子だけど男の子で、フィーロくんは男の子だけど女の子だから、ちょうどいいデコボココンビになってるんじゃないかな·····」
◇
「ソフィちゃん、ぼくこのパジャマも欲しい·····」
「どれ?·····んひょあっ」
店内を探索中にフィーロ君に話しかけられて振り返ると、ふわもこのピンク色の萌え袖パジャマを手に取って、恥ずかしそうに顔の下半分をパジャマで隠してこっちを見ていた。
はいもう急死キュン死尊死確定、可愛すぎるわ。
「·····襲う」
「えっ?」
「フィーロ君脱いで、もう我慢できぐぺっ!?」
「お主は何をやっておる····· のじゃ····· 誰じゃ貴様?」
「えっ、ぼくだよ?フィーロだよ?」
「·····こんな可愛かったか?少なくともこやつより可愛いぞ?」
「ひどい·····」
私がフィーロ君の事を【自主規制】しようとしたら、いつの間にか店内に入ってきていたエビちゃん、にチョップを食らわせられて強制的に止められてしまった。
いやだってさ?フィーロ君もう可愛すぎじゃない?エビちゃんの言う通り下手したら私より可愛いからね?だから襲うのも当然でしょ?
「·····まぁ襲うのは後でやるとして、それも買ってあげるよ」
「やった!ソフィちゃんありがとう!」
「いいってことよ、ところでこっちのベビードールっぽいの着てみない?」
「うん!·····えっ、あっ、うん、着てみたいかも·····」
やっぱり今すぐにでも襲いたいんだけど?
ちょっとセクシーなの見せたら一瞬勢いで返事して、しっかり見て確認してからもう一回欲しいって言うのもう可愛すぎる。
本当にフィーロ君って男の子だっけ?ちょっと脱いでみてくれない?確認するからグヘヘ·····
その後、何度もエビちゃんにどつかれながら色々な物を買っていった。
お会計がとんでもない額になってたけど気にしない、アズラエルが裏で入手してくれたお金が今も増えまくってすでに1億近くたまってるから数万程度もはや痛くも痒くもない。
可愛い物がたくさん買えてうれしそうな顔をしてるフィーロ君を見れただけで5000兆円ぶんの価値があった。
あぁもう可愛すぎるって私の彼氏·····
このあと店を出たところで誰にも邪魔されないよう時を止めてたっぷりイチャイチャした。
名前:なかよし組
ひと言コメント
ソフィ
「やっべ、流石に時間取り過ぎて長引きまくってる····· もういいやぁ!やけくそだ!予定とかもうどうでもいいや!好きにやるわ!!!
フィーロ
「·····僕の中の女の子部分が暴走してて怖い、戻れなくなりそう」
アルム
「フィーロ君が下着を着たとこ見たいけど、男の子の裸を見るのはなぁ····· でもフィーロ君のだったらいいかなぁ·····」
グラちゃん
「もうダメね、フィーロはもう女の子になるしかないわね·····」
ウナちゃん
「·····あれ?フィーロくんって本当に男の子だっけ?一度もあそこ見たことないから男の子か女の子かわかんないや」
エビちゃん
「なんなんじゃろうなあの二人は、お似合いとしか言いようがないのじゃ」
ミカちゃん
「下着は苦手····· 素肌にふわもこパジャマが一番·····」
チェル
「へー、下着ってこんな感じなんだ····· 村にはこういうの無かったなぁ····· ところでさ、パパってもしかしてママだったの?」




