日本のゲームをしようっ!
今日の学校は特に何も無かった。
まぁ、卒業試験に向けての勉強とか魔法の訓練とか色々あるんだけど、ぶっちゃけ私たちは既にAランク以上の冒険者になってるから試験はやらなくても良かったりする。
でも私たちはズルしないでちゃんと試験を受けるつもりだ。
だって勉強するのって楽しいからねっ!
·····まぁ、校長先生からは『やらなくていいんじゃないかしら?貴女たちは確定で合格だからやるだけ経費の無駄よ』とか言ってきてるんだけどね。
たぶん試験で本気出して学校が壊されるのが嫌だから、実力も嫌と言うほど分かってるしさっさと卒業判定出したいんだろう。
まぁ事実この前も学校の屋根吹き飛ばしちゃったかなんも言えないんだけどさ。
という訳で、私たちは勉強を早く切り上げて、放課後の勉強会もしないでさっさと家に帰ってきた。
そう、勉強するより楽しい事がこの世にはある
·····ような無いような、そもそもこっちには元々ゲーム機なんて·····あっ言っちゃった。
そう、勉強より楽しい事、それは『ゲーム』だっ!
「よしゃー!みんな!今日中にゲームが出来るよう環境を整えちゃうから待っててね!」
「やった!ホント!?」
「おー何気に僕も楽しみにしてたんだよね、どれくらいでできそう?」
「漫画も読みたいけどゲームも気になるわね····· 別にゆっくりでもいいわよ?私の漫画を読む時間が増えるから助かるわ」
「げーむっ!早くやりたい!」
「うむ、ワシはのんびり待つとするのじゃ、姉上ぇ····· 頭撫でて欲しいのじゃぁ」
「へいへい、甘えんぼさんなんだから」
·····なんかエビちゃんがやたら姉貴に甘えまくってるんだけど、見ててなんかこっちまで恥ずかしくなってくるんだけど。
「おっそうだ、ソフィたん電気はどうするん?対応する電圧とかそういうのあるはずだけど?」
「そこは充電器が勝手にやってくれるでしょ?だから私は家庭用電源を再現するだけよ、ネット回線に関してはアカシックレコードで向こうのWiFiとかの通信システムをまるごとパクってきたから、アカシックレコード経由で通信プレイできるようにするつもりだよ!」
「ほほー、さすが世界の演算機ってだけはあるわ·····」
そう、アカシックレコードさえあればゲーム機から発せられた通信をうまく繋げてオンラインプレイも可能になるのだ。
だから通信に関してはそんな問題は無いんだけど、ここでまた別の問題が発生する。
そう、さっきも姉貴が言っていたとおり、充電用の電気の供給が難しいのだ。
内部を魔力回路に置き換えればいいとか思うかもだけど、そもそもこういう精密機器は電気で動くことを前提としてるから、魔力回路に置き換えると動かなくなるのだ。
って訳で、コイツは向こうと同じ電気で動かさないゃいけないのだ。
「えーっと····· 家庭用電源は確か····· 何ボルト何アンペアだっけ?」
「100V 15Aだよん」
「さっすが姉貴っ!いよっ!藤石家のアカシックレコードっ!」
「んふふふふ、どんなもんじゃい!」
ちなみに姉貴は煽てると木に登る、マジで。
前に煽てすぎたらとんでもない大木に登って消防車でレスキューされたくらい登りまくる。
まぁ登るものも無いから姉貴は放置しておこう。
それよりも電源の再現の方が大事だ。
「えーっと、魔力を雷属性にチューニングしてっと····· さてとここからが大変だ」
「どうやるん?自家発電?」
「そそそ、自家発電よ」
「おー、何にする?ディーゼルとか?」
「んふふ、魔法って素敵なものがあるんだからやらない手は無いよね」
「そりゃそうよね、てか雷魔法って難易度高めじゃなかったっけ?」
「まぁかなりね、でも生憎私はそういうの慣れてたから使えるんだよ」
「さっすが理系っ!」
いや理系といってもそこまでしっかりやった訳じゃないんだけどてゆーか
でよ基本的なのはやっていたから多少は電気は扱えるよ!
·····まぁ、今回は電気の計算とかしないんだけど。
「これが今回の魔力発電のキモとなる秘密道具よっ!」
「ほっ?魔石?いや魔結晶」
私が取りだした魔結晶は、基本的に藍色だけど内部が激しくバチバチと唸っている特殊な魔結晶だ。
そう、コイツの中には向こうの家庭用電源から吸い込んだ100V 15Aの電気が封印されているのだ!
私はコレを基準にして、雷魔法で発生させた電気の値と比較して狙った値の電圧を魔法で生み出そうという作戦を思いつだのだ。
「よし、魔結晶生成っと」
「ほっ!?えっ、魔結晶作れるの!?すっご!というか魔力量ヤベぇじゃん!」
「そりゃ永久機関直結ですし?」
「わぁお、そりゃ凄い」
·····姉貴に構ってたらいつまで経っても充電器が作れないわ、よし!もうこれ以上は話さないっ!
◇
私の考えている電源供給の魔道具の仕組みとしては、まず中枢部分に私の魔結晶に電流電圧を合わせた雷魔法を組み込んで、魔力を電気に変換する特殊な魔結晶を作る。
それを向こうで規格を調べてきた日本のコンセントの差し込み口と配線類を組み込んだケースの中の指定の部分に入れると完成って感じだ。
そして内部は電気的な配線と魔術的な配線のハイブリット形式になっていて、半分は魔結晶に魔力を流し込んだり魔結晶から電気を取り出したりする魔法陣回路、もう半分はコンセントの差し込み口に電気を流す回路だったり色々組み込んである。
ちなみに設計は授業中の暇な時間にやった、いわゆる時間の有効活用ってやつだ。
そんでもって、この魔道具の大きさはタバコの箱くらいで、魔力を貯蓄しておけば自動で電気に変換して充電できる優れ物だ。
一応差し込み口は3ヶ所付けてあって、何種類かあるゲーム機やモニターを接続しても大丈夫なようになっている。
更に、コイツの凄いところは魔結晶さえ作ればあとは簡単に量産できるし簡単に持ち運べるのだ。
つまり、魔力さえあれば無限に稼働できるモバイルバッテリーなのだ!
「よしっあとは簡単よっ!ふんっ!」
私はあっという間に電力供給用の魔結晶と、念の為蓄電器代わりの魔結晶を何個か作ってしまい、それをケースの中に収めて組み込んで完成させてしまった。
さぁ、あとは·····
「みんな!コレのテストをやるからゲーム機を配るよ!はいっ!並んで並んでっ!」
『『わーいっ!!』』
実際にテストして見る必要があるよねっ!!!
さぁゲームを始めようっ!!!
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「やっべー····· 15年も経ってるから電気の事ほとんど覚えてないわ····· まぁそんなん知らなくてもゲームは出来るからいいや!!」
名前:アルム
ひと言コメント
「ゲーム楽しみっ!どんなの買ってきてくれたんだろ?早くやりたいっ!」
名前:フィーロ
ひと言コメント
「おおおおおっ、凄い····· なんか、すっごく凄い·····やっぱり向こうの物って見た目もすごくかっこいい·····」
名前:グラちゃん
ひと言コメント
「へぇ、なかなか凄いわね、それにゲームも沢山あるみたいね····· あぁ漫画も読みたいのにこっちもしたい····· ほんと時間が足りないわ!」
名前:ウナちゃん
ひと言コメント
「あっ!みて!これ横のとこが取れるよ!·····えっ?ひとつで2人プレイできるの!?じゃあウェアも一緒にできるね!·····でもラーちゃんがいるから全員は····· えっ?追加すればできるの!?」
名前:エビちゃん
ひと言コメント
「姉上ぇ····· ワシ、姉上が生きてて嬉しいのじゃぁ·····」
名前:藤石 穂乃果
ひと言コメント
「エヴィリンは転生しても相変わらず甘えんぼさんだねぇ、よしよし、ところでソフィたん、私の分は?·····無いのかぁ、仕方ない、ちょっと私の部屋から自分の持ってくるから一旦帰らせて?」




