姉や悪い子だ寝んねしな(強制)
さてと、このカオスな状況を打破するためにひと肌脱ぐとしますか。
「はいはいまずはグラちゃんとウナちゃんね、漫画とかゲームは色々買ってきたけど、まだできる環境が整ってないからもう少し待って」
「はぁ?漫画とか本なら読めるでしょう?早く出しなさいよ」
「ゲーム出来ないの·····?」
「あーもう!これでも読んどけっ!」
ズドンッ!!
私は秘密基地のメインテーブルの上にドカッと大量のマンガを置いた。
その数なんと脅威の200巻、常人では読み切るのに数ヶ月は掛かるであろう代物を置いてやった。
200巻全部同じ作品の単行本なのだから驚きだよね、私も読み切れる気がしないわ。
それと一緒に竜玉とポンコツ青タヌキロボと春日部の幼稚園児の漫画も置いてやった。
こんだけありゃ暫くは持つだろう。
「後の漫画は棚が完成して置き場所も決まってからね!まだかなり沢山あるから!」
「助かるわ!·····でも多すぎないかしら?」
「わーい!わたし竜玉読む!」
「おーそっちかぁ·····」
「私は····· 派出所の方にするわ」
「だと思ったわ」
よし、これで2人の問題は·····
「ん、ソフィちゃん、わたしのは?」
「うっ、そ、その〜·····」
「·····買ってないの?」
「いやっ!えっとね!ミカちゃんこだわりが凄くてどれがいいかわかんなかったから!次の休みも行くからその時買おう?」
「·····ん、わかった、許す」
うわ、買い忘れたのバレてら。
ごめんねマジで、忙しかったんよ····
◇
とりあえずグラちゃんとウナちゃんとミカちゃんの対応が終わったが、ここからがちょっと面倒だ。
「はいはい姉貴、エビちゃん嫌がってるでしょ」
「へぇ、エビちゃんって言うんだ」
「エビちゃんと呼ぶなっ!ワシはエヴィリンなのじゃっ!」
「·····えっ?ちょ、もう1回いい?」
「なんじゃ貴様!ワシの名前に文句でもあるのか!!」
「い、いや違うよん?えっと····· もしかしてミドルネーム、アマイモンって名前
「というか!ワシは貴様にエビちゃんなんぞと呼ばれる筋合いは····· おいソフィ、今こやつのこと姉貴と呼んだか?」
「えっ?だって前世の姉だよ?そりゃそう呼ぶに決まってんじゃん」
「そうともっ!私こそがソフィたんの前世の姉っ!藤石 穂乃花ことホモカちゃんなのさっ!」
「むっ?ホモカ·····?と、とりあえず名前は覚えたのじゃ、じゃからさっさとそやつをワシから離してくれ、角触られるの嫌なのじゃ」
「ほっほーん?触れると嫌な理由があるんだ、気持ちいいとか?」
「うぐっ!い、いや、そんなもの無いのじゃ!魔王のワシには弱点なんぞないっ!」
「·····へぇ?魔王ねぇ、ソフィたんエビたんについてもうちょい情報プリーズ」
「良かったねエビたん\誰がエビたんじゃ!!/姉貴に気にいられて、んでエビちゃんはこんなチンチクリンだけど一応魔王で、過去にこの世界をしっちゃかめっちゃかにした張本人でもおるよ!·····まぁ、勇者に倒されて3600年くらい経って転生して今は同い年くらいだし、紆余曲折あって私のお兄ちゃんと付き合ってる義姉だよ」
「そうなのじゃ!じゃからお主はワシより年下·····いや年上なのか?というかお主歳は幾つなのじゃ?」
「永遠の29歳よっ!」
そこは17でしょ·····いや合ってるけどさ。
「って訳でツノ触らせて」
「断るのじゃ」
「ならば強硬手段に出るまでよ」
「ふっ、戦闘慣れしていないらしい向こうの人間ごときが魔王に勝てるはずもひゃんっ♡ らめっ、らめなのじゃあっ、さ、触るなぁ·····」
「スキありっ!おやおや?自称魔王ちゃんなのかな?戦闘慣れしてない日本出身の病み上がりさんに負けてますよぉ?」
「·····はぁ、姉貴」
「やっぱりこの角の特徴、アマイモン族の、それもファゴ····· ん?なんか言った?」
「スキあり」
「へっ?べぶっ!?」
私はエビちゃんの角をいやらしい手つきでイジり回す姉貴の首に手刀を叩き込み、あっという間に気絶させてしまった。
「はぁ····· このくそ姉貴·····迷惑掛けないでって言ったのに·····」
「はぁ、はぁ····· ソフィ、こやつ蹴っ飛ばしていいか?」
「ダメ、これでも姉貴はガン····· 死の病を治療したばっかりだからやめてあげて」
「ちっ····· というかこやつ、ワシが油断しておったのもるが身のこなしが上手すぎるのじゃ、何者なのじゃ?」
「えーっと、向こうの格闘技大会でめちゃくちゃ強い選手だったのに、BL作家に転身した超変人」
「うわぁ····· のじゃ」
どうやら姉貴はエビちゃんの語尾がおかしくなるくらいの変人判定をされてしまったようだ。
南無三。
◇
さてと、最後はなんか隅っこでモゾモゾヒソヒソしているアルムちゃんとフィーロ君····· いやフィーロちゃんの2人だ。
「あーるーむーちゃーんー?なにしてるのー?」
「うげっ!いや、その、すごく可愛かったから·····」
「ソフィちゃん····· ぼく、可愛い?」
アルムちゃんが私の声に驚いて振り向くと、背中とクソでかいメロンに隠れていたフィーロちゃんの顔が見えた、いや、見えてしまった。
フィーロちゃんはアルムちゃんが直々にメイクを施されていて、顔にうっすらファンデーションが塗られ、頬が少し色付いているのは本人由来でもあるが多分チークが塗られている。
そして唇は男の子っぽかった薄い色の唇から、優しいプルっとしたピンク色の可愛らしい唇に変わっていた。
しかも髪型も少し変わっていて、より女の子らしい可愛い髪型になっていた。
更に、トドメと言わんばかりに女の子座りしたフィーロちゃんが私の事を潤んだ目で見上げてきた。
この気持ちをひと言で言おう。
「お持ち帰りOKですか?」
「ダメ、まだ完成してない」
「言われなくても持っていくよっ!ふはははっ!フィーロちゃんは私のモノだっ!」
「きゃーっ!!やめてぇぇぇえっ!」
「こらソフィゴルァ!!」
ゴッ!!
「ぶげらっ!?」
フィーロちゃんを部屋にお持ち帰りしようとした私に対して、エビちゃんが物凄い速度でカッ飛んで来て私の後頭部をぶん殴ってきた。
冷静さを失っていた私はそれを避けきれずに直撃し、姉貴と同じような姿勢で地面に倒れ込んで気絶してしまった。
◇
「うぅん····· はっ!こ、ここは····· 知ってる男の娘だ」
「ソフィちゃん起きた?大丈夫?」
「大丈夫····· はぁ、フィーロ君·····ちゃんの膝枕はやっぱり良いわぁ····· なんか硬いの当たってるけど」
「うっ、そ、それは····· だって·····」
「んふふ、いいよ別に、それよりフィーロちゃん、すごく可愛いし似合ってるよ」
「ソフィちゃんありがとう·····えへへっ」
「マ゜ッ!」
フィーロちゃんの照れた笑顔を向けられた私は、再び気絶してしまった。
今度は尊死だったから、私は健やかな笑みを浮かべながら、フィーロちゃんの膝枕を堪能しながら、気絶についた。
◇
「·····はっ!·····夢かぁ」
「起きた?」
「うん、なんかフィーロちゃん····· フィーロ君が女の子になってる夢見てた·····」
「·····現実だよ?」
「あばーっ!?」
目を覚ましたら、今度は女装をしてない普通のフィーロ君と目が合った。
·····つもりだったのに、頭にメイド服用のホワイトブリムが装着されて一瞬でフィーロちゃんになったのを見た私は再び気絶した。
◇
「·····はっ!今度こそ大丈夫·····」
「大丈夫?」
「女装した?」
「うん、楽しかったよ?みんなも僕のこと受け入れてくれたみたいだし」
「そっか、なら良かった····· ところで今何時?あとみんなは?」
「今はもう22時過ぎだね、それでグラちゃんとウナちゃんは漫画読みながら寝ちゃったから、アキさんが運んで行ったよ、エビちゃんはお義兄さんの所へ行って、ミカちゃんはいつも通りだよ」
「アルムちゃんは?」
「僕のメイクをどうすればいいか自分の部屋で考えるから帰るだってさ」
「ふんふん、·····姉貴は?」
「まだそこで転がってるよ」
「OK、とりあえず姉貴は適当な部屋に布団でも敷いて転がすよ、それ終わったら私達も寝よ?」
「うん、·····ソフィちゃん」
「んふふ、分かってるよ、お風呂は後にしよ」
「うん·····」
さてと、悪い子は早くやること済ませて寝るとしましょうかね。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「ほんとみんないつも通りで安心した····· なんか毎日会ってたせいで2日顔を見なかっただけですっごく懐かしく感じる·····」
名前:フィーロ
ひと言コメント
「女の子になるのすごく楽しかった····· ソフィちゃんがちょっと羨ましいかも」
名前:アルムちゃん
ひと言コメント
「あーでもないこーでもない····· うーんうーん·····男の子にメイクした事ないから難しい·····」
名前:グラちゃん
ひと言コメント
「1巻も読めなかったわ····· これ読み切るのに一体何日かかるのかしら·····」
名前:ウナちゃん
ひと言コメント
「わたしの読んでたマンガ凄かったよ!ドッカンドッカンしてた!たまにソフィちゃんとエビちゃんがやってる奴やっててすごく面白かった!」
名前:エビちゃん
ひと言コメント
「すごく疲れたからラクトに癒してもらうのじゃ····· ソフィの姉、ヤバすぎるのじゃ·····」
名前:ミカちゃん
ひと言コメント
「おふとん欲しかったのに·····」
名前:藤石 穂██████???
ひと言コメント
「·····うん、わかってきたぞ、この世界の秘密が、どうしてこうなってるのか、そうか時と空間と私の関係は簡単なことだったんだ、はは、実に面白い!」




