科学技術をパチっちゃおう☆
とりあえず秋葉原近くにあった下着屋でフィーロ君用の下着を買った私たちは、次の目的地へと向かうため裏路地に来ていた。
ちなみにフィーロ君はやっと男の娘から男の子に戻れたようだ。
「さてと、次は上野に行こっか!」
「上野ってどこにあるの?」
「ここのすぐ北あたりだよ!」
「おっ?上野?アメ横行くの?それとも動物園?」
「いや違うよー」
「ってことは国立科学博物館か?」
「科博って鉱物も沢山あったよね!」
そうそう、国立科学博物館には日本のかなり凄い鉱物がたくさん展示されて居るのだ。
·····けど、今回の目的はちょっと違う。
「今回は鉱物はサブ目的で、メインとしては展示されてる機械とかだよ!」
「·····もしやソフィたん、展示されてる機械から技術を盗もうとしてる?」
「失敬なっ!泥棒じゃなくて技術の勉強よっ!」
そう、今回の目的は博物館に展示されてる機械を魔法で構造解析して、何かの役に立てようという計画で博物館巡りをしようと考えたのだ!
ちなみにお台場で候補に入れてたりする。
あーあと千代田区にもなんかあった気がするけど、まぁそこは後々行くとしよう。
「そんならやめといた方がいいよ」
「えっなんで?別に魔法だから気が付かれる心配も無いはずだよ?」
「いやいや、博物館にあるのはレプリカだったり、分解されたパーツの一部だけ展示されてるはずよ?って事は、ソフィたんの求めてる『実際に使えるor使われてる機械の技術』は手に入らないよん」
「·····確かに、一理あるかも」
よく考えたらそうだ。
博物館は様々な物が展示されているし、古い物も多いはずだ。
更にロケットなどは本当にロケットの部分だけ置かれてるだけで、燃料タンクとの接続とか制御システムは不明なはずだ。
じゃあやっぱり博物館は却下するか、別にこの世界の動植物とか化石とかは今は求めてないし、古い技術もそんなに欲しくない。
「·····でも博物館以外にそういう技術が見れる場所なんて早々ないし、どうしたものか」
「ふふふふふ·····いい情報があるんだけど知りたい?」
「おっ?どんな情報?」
「米軍の原子力空母艦隊が横須賀に入港、しかもどっかの沖合いで行われる軍事演習に参加するためフル武装だってさ」
「マジで?」
これはラッキーかもしれない、鴨がネギを背負ってノコノコとやって来てたようだ。
いや原子力空母が戦闘機を背負っての方がいいかな?
まぁ何にせよ、アメリカ軍の技術はこの世界ではずば抜けて高いから狙わない手はない。
だって私の作った超高威力の魔法の数々は、アメリカ軍が開発した武装を元に作った物ばかりなのだから。
例えばサンダーボルト・アヴェンジャーとかマギ・レールガンとか·····
あぁ、あと相当昔に作った反動推進式飛行魔法は戦闘機の仕組みを真似たんだっけ?
アレ今考えるとめっちゃ適当に作ってたから、是非とも戦闘機の技術を貰って更に強化したい。
あと原子力技術もちょっと欲しい、作るつもりは無いけど、どういう仕組みで発電とか制御してるのか知っておきたい。
「よし!じゃあ次は横須賀で艦隊を見るぞー!」
「おー!」
「まって、僕話に追いつけないんだけど?クウボって何?」
「ちょっと待て2人とも!米軍の空母艦隊なんて超機密だろ!?どうやって見るんだよ!」
「えっ?近くの山の上からこっそり」
「·····大丈夫なのかそれ」
もちろん出来ることなら空母の上に乗ってみたいけど、絶対一般公開なんかしないからそれは無理だ。
なので遠くから眺めて、ついでに魔法で解析もしてやろうという訳だ。
「よし!じゃあまた飛行魔法を掛けるからみんな集合っ!」
私が声をかけると、みんなが私の近くにやってきた。
ちなみにフィーロ君はもう目をギュッと瞑って私の手を握っててめちゃくちゃ可愛い。
このまま萌え萌えキュン(隠語)していい?だめ?んじゃ仕方ない、フライハーイッ!!
そして私たちは空へと飛び上がっていった。
「·····私、一応米軍と面識あるんだけどなぁ、でも言うなって言われてるから秘密にしとこっと」
飛び上がった瞬間、さっきまで黙っていた陽暦さんが何か呟いた気がしたけど風の音でよく聞こえなかったから気にしないでおこう。
◇
さて、私は今横須賀基地がよく見える場所に来ている。
地名で言うと吾妻島の山の上に居て、かなり強固なステルス結界を展開しながら覗き見している感じだ。
「姉貴、ここどう見ても基地の中だよな?」
「そうっぽいね、なんかそういう施設ばっかりだったし····· まぁ私のステルス魔法は最強だからバレないよ!」
「いやーまさかこんな場所に入れるなんて思ってもみなかったねぇ、超ラッキー!」
「·····姉貴、外出たら即捕まるから絶対行かないでね?まぁ行こうとしたら魔法で拘束するけど」
「大丈夫だぁ、そこら辺の施設よりアッチの方が気になるからね」
姉貴が指さした方には、超巨大な上が平になった特殊な形の船が停泊していた。
あと周囲に駆逐艦?巡洋艦?イージス艦?まぁどれかは分からんけど小型·····と言っても充分デカい船が何隻も停泊していた。
これは絶景だし探索のしがいがあるわ。
「んじゃみんなはここで待ってて、私はちょっと見てくるから」
「いーなー!私も行きたいわー!!」
「えっ?直接は行かないよ?千里眼で近くから見るだけだし」
「ちぇっ····· ケチな野郎だ」
「残念ながらもう野郎じゃないのよねぇ·····んじゃ行ってきます!」
「へーい」
という訳で千里眼発動っ!
千里眼が発動すると同時に、私の視界がずれて空へと浮かび上がり、そしてそのまま魔法を操作して1.5kmほど離れた空母へと視界だけ飛ばして行った。
◇
「へぇ、凄っ!うわマジでカッコイイわ!ヤバいこれ!すごっ!?」
「ちょっ!なになに!?何見えてるの!?」
「最新鋭の戦闘機!マジでカッコイイわ!」
「いいなー!写真撮れないの?」
「うーん、出来るけど無理!」
私の目の前には、ウルトラ最新鋭の戦闘機が沢山あって、しかも何機かエンジンが動いている。
いやー盗聴魔法も組み込んでて良かったわ、こんないい音が鳴るなんて思ってなかったわ。
あっ、撮影に関してだけど一応魔力的に写真を撮ってアカシックレコードに保存することは出来る。
でもそれを普通のスマホに転送するのは多分無理だし、一応軍事機密だから絶対送らない。
「そんじゃ早速技術を頂いちゃうよぉ·····『アナライズ』ッ!」
まず目の前にあるエンジンが動いていない戦闘機を魔力で包み込み、物理・電子のどちらも奥の奥の奥まで徹底的にスキャンしてしまった。
ほむほむ、こういう感じか·····
へぇ、凄っ、これはヤバいわ·····
んじゃ続いてエンジンが動いてる場合は?
·····へぇ、これは凄いわ、芸術作品みたいだわ。
「·····複雑すぎて口では説明出来そうにないけど、これ相当凄いわ」
「いいなー教えて欲しいなぁ」
「無理、複雑すぎる」
とりあえず今ある艦載機は全部スキャンしちゃったから、お次は原子力空母本体をスキャンしちゃおう。
って訳で〜、広範囲スキャン開始っ!!
「うごごごっ、じょ、情報量っ!やばっ!」
範囲指定をミスった、船内の備品とかそういうの全部頭にねじ込まれてるるるるるるるっ!
チョコバーの成分表示とかカロリーなんていらんわ!!てかめちゃくちゃ高カロリーなんだけど!!?
ええい!私の脳とアカシックレコードを直結、入ってくる情報を全部アカシックレコードに移動っ!
あぁ楽になった、なんかアレだ、爆速で流れる回転寿司を眺めてる気分だ。
「·····あっ、原動力の情報きた」
「おおおっ!?超軍事機密じゃん!教えて!」
「えーっと、わからん」
「まーた誤魔化してるぅ」
「いや私も原子炉については詳しくないから説明出来ないからね?なんか水を沸騰させてるくらいしか分からんからね?」
「えー」
「そろそろ作者が限界だから許してあげて?」
「ちっ、この役立たずが·····」
さりげなく作者が罵倒されてるけど私は気にしない、だって関係ないし。
というか原子力マジやべぇ、これは私も作ってみたいわ。
「いやー参考になったわ、後でちょっとだけ見せてあげるから我慢してねっ☆」
「へーい」
「んじゃ私のやりたいことは大体終わったから、そろそろ帰ろっか」
「えっ、もう?僕もうちょっと日本の観光したかったんだけど·····」
「·····女装、したくないの?」
「やっぱり早く帰ろ?」
「よしOK、あと辰砂と陽暦さんももういい?」
「俺はOKだ、あんまり戦闘機とか興味無いからな」
「私もそんなに好きじゃないんで大丈夫です」
とりあえずみんな満足したみたいだし、今日の所は帰るとするか。
「姉貴、帰ったら元私の部屋に来て、治療するから」
「ほっ?もう出来るの?いやー魔法って凄いわぁ」
さぁ、早く帰って姉貴の治療を始めよう。
私は焦る気持ちを抑え、ここにいたのがバレないよう痕跡を徹底的に消してから飛行魔法を使ってちょっと上空から東京観光をしてから前の実家へと向かって行った。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「よく考えたら、私のやってる事がバレたら世界的な大問題に最悪戦争になるレベルのヤバい事やってるなぁ····· まぁこの世界なら全世界が敵になっても私1人の方が強いけどねっ☆」
名前:フィーロ
ひと言コメント
「ん?お義姉さんなんか病気なのかな?」
名前:藤石 穂乃花
ひと言コメント
「いやーいい物が見れたわぁ····· ソフィたん凄いわぁ、これなら私の体も····· 魔改造されてナントカライダーにならないかなぁ」
名前:藤石 辰砂
ひと言コメント
「姉貴の暴走がヤバい····· バレなくてマジで良かった」
名前:明星 陽暦
ひと言コメント
「私、超能力関係で米軍とか日本政府とかとコネあるんだけどなぁ····· 多分言えば入れて貰えたんだけど····· まぁいいかな」
〜数分後〜
「こちら『アンデッド』、現場に到着····· 未登録の超能力者の痕跡はありません、そちらの『実証実験用ESPレーダー』の誤測では?」
《機密通信》
「·····はぁ、私は多忙なので、いえお待ちください、呪力で何かを感知しました、·····はい、5名ほどこの場所に居たようです、·····いえ、空へ飛んで行ったようなのでこちらの特級超能力者は関わっていないかと、はい、引き続き捜索を続けます」
「アメリカ海軍大将殿」




