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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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私の彼氏は美少女!?



「はーいフィーロ君動かないでね〜」


「お姉さんが可愛くしたげるからね〜」


「ちょっ!?ソフィちゃん!?穂乃花さん!?やめっ、本当にやめっ!うわぁぁぁあああっ!!?」



 私は逃げ出そうとしたフィーロ君の背後に回り込むと、がっちりと羽交い締めにして逃げられないようにした。


 やっとこさ捕まえてひと段落ついたから説明すると、私は姉貴と手を組んでフィーロ君を女装させようと画策したのだ。



「嫌だっ!流石に僕も女装はっ!」


「えー?フィーロ君すっごく可愛いから女の子の服も似合うと思うんだけどなぁ·····」


「似合う似合わないとかじゃなくて!人前でするのは恥ずかしいから!」



 ちなみに私はフィーロ君のとある秘密を知っていたりする。

 とりあえずまずは重い一撃を食らわせてあげよう。


 私はフィーロ君の後ろから耳元に口を近付け、2人にしか聞こえないくらいの声で囁いた。



「へぇ?人前()するのは嫌なんだ?」


「ぇあっ、ひ、人前じゃなくても嫌だっ!」


「もう全部打ち明けて楽になっちゃえばいいのに」


「っ·····」



 そう、彼の秘密は女装趣味なのだ。



 最近フィーロ君がよく自分の部屋に籠って出てこなかったり、外出したと思ったらやたらソワソワしながら帰ってきて、マジックバッグをめちゃくちゃがっちり持ちながら部屋に駆け込んだりしていたのだ。



 それを怪しんだ私は、普段は覗かないようにしている『ディメンションルーム』の個人の部屋を管理システムを使って覗き込んだ。

 ·····覗き見じゃないよ?もしかしたら危ないおクスリを使ってるかもとか色々心配だったから見ただけだからね?


 すると、鏡の前でフリフリのスカートを穿いて可愛いポーズを取ってニマニマしてたフィーロ君を見てしまったのだ。


 ちなみにめっちゃくちゃ可愛かった、そのまま乱入して乱戦大混戦に突入しようかと思うくらい可愛かった。



 これが数ヶ月前の話で、クローゼットの中を見た感じ結構前からやってるんじゃないかってくらいの服が買い込まれていたのだ。


 ちなみにさっきフィーロ君が買った同人誌の中にTSFモノと女装モノ、そして姉貴の描いた女装BLモノが混ざっていたりするのも私は知っている。



 つまり、TSFした元男の私の彼氏が女装趣味のある男の娘だったという訳なのだ!



 ·····我ながら意味わからん。




 まぁフィーロ君の性癖暴露はこれくらいにして、性癖のつぼみを私たちでやさしく開花させてあげよう。



「私知ってるよ?フィーロ君がこういうフリフリな服が好きって」


「っ!?な、なんで僕の好きな服を····· あっ、いや!好きじゃないから!離してっ!」


「諦めちゃいなよ、私、フィーロ君が女の子の服集めてるのもぜーんぶ知ってるから」


「うぅ····· 見たの·····?」


「だってたまーに挙動不審になってて怪しかったんだもん、そりゃ見るに決まってるよ」


「うううぅぅ·····」


「もし今認めるなら、私も全力でサポートしてあげるんだけどなぁ?例えば、フィーロ君が欲しがってた女の子用の下着とか私が代わりに買ってあげるよ?」


「っ·····!!」



 おっ、揺らいでる揺らいでる。


 気弱なフィーロ君じゃ下着店は絶対入れないだろうし、向こうにはデパートみたいに男女混合で下着から洋服まで売ってる店は無いから、フィーロ君は女性物の下着を手に入れられなくて愚痴を漏らしていたのを私はしっかり聞いていたのだ。


 あと時々なかよし組がフィーロ君の事を気にせず部屋干ししてる下着の事羨ましそうに見てたし。

 流石に手は出てないからそこは偉いと思う、やってたら変態って言われて叩き出されてたと思うし。



 だからこそ私が協力者になって、フィーロ君じゃ買いにくい物を買ってあげる事で女装趣味を認めさせる作戦なのだ。



「で、でもっ、ぼ、僕は男だからっ!」


「んふふ····· みんなにはナイショにしてあげるよ、それに、フィーロ君の女装姿はすっごく可愛いからさ、私にもちゃんと見せてよ」


「·····変って言わない?」


「絶対言わないから!そもそも私自身女装してるようなもんだから絶対言わないよ!」


「··········わかった」


「「よっしゃあっ!!!」」



 粘り強く説得を進めた結果、とうとうフィーロ君が折れて自身の女装癖を暴露して受け入れてくれた。



 さて、お祭りはここからが本番だ。





「まずは····· フィーロ君は普段着っぽい服はもう結構沢山持ってたよね?」


「·····うん」


「よし、じゃあまずはメイド服かな」


「ちょっ!?なんで急にメイド服に····· って何それ、僕の知ってるメイド服じゃないんだけど」


「えっ?そりゃコスプレ用だからだよ?」



 私が手に取ったメイド服は、秋葉原を歩くと必ず1人は遭遇する、日本人の大半が『メイド』と言われると思い浮かべるタイプの服だ。


 ちなみにこのメイド服は、私の世界の主流でロングスカートタイプの『ヴィクトリアン』と呼ばれるタイプと、ミニスカートタイプの『フレンチメイド』が合体した日本式のメイド服だ。



 フリフリながらもどこか落ち着いた印象があるが、ミニスカートなのでセクシーさもある、ある意味メイドらしいメイドな服と言えるだろう。



「そうなの?·····確かにこれの方が可愛いかも」


「でしょ?というかこの世界のメイドと私たちの世界のメイドは別物だから、私たちの方は本業の方々だからね?」


「·····こっちには居ないの?」


「海外には居るんじゃないかなぁ····· まぁ捉え方によっては外で客引きしてるメイドさんも本業とも言えるけど」


「そうなの?」


「いや、知らないけど」


「ちょいまち、そっちには本物のメイドが居るの!?マジで!?見てみたいんだけど!?」


「はいはい、いつか健康になったら連れてくよ、それよりも····· ごにょごにょ·····」


「ふんふん?ほうほう!了解なりっ!」



 なんか姉貴に割り込まれたついでに、私たちじゃ行けないであろうエリアにある商品を買ってきてもらうことにした。


 そういえば姉貴、前にメイドにハマりすぎてメイド喫茶で10万近く溶かしたことあるって言ってたな·····



 ·····なんかメイド服の話してたら私も欲しくなってきたわ、フィーロ君に『萌え萌えキュン♡』したくなってきた。



「よし、私もこの定番の買うから、フィーロ君も買おう?」


「うぅ····· でも·····」



 こやつ、この期に及んでまだしり込みするか!!


 こうなりゃ引くにひけなくしてやるわ!


 ちょって頼んで捜し物をしてもらっている姉貴を召喚してやるわっ!



「姉貴ーっ!例のものを!!」


「あいあい!見つけてあるよぉ!!」


「ナイスッ!!はいフィーロ君はコレね」


「えっ!?えっ、なにこれ?えっ???」



 姉貴が持ってきたのは、ビーチ用メイド服····· そう、いわゆるビキニメイド服なのだ!!


 ちなみに本当はフィーロ君用じゃなくて私用ね。



「だって渋るから·····」


「わ、分かったから!僕もこっちでいいから!うぅ····· それどう考えてもはみ出しちゃうじゃん·····」


「·····姉貴、フィーロ君のスリーサイズは教えるから同じの持ってきて」


「はいはいー」


「わかったから水着だけは許して····· 僕はこっちがいいから·····」


「それでよし!·····でもそれとこれとは別なんだよね」


「ひ、ひどい·····」



 フィーロ君も萌え萌えな和製メイド服を手に取って、とうとう買うと宣言した。


 ·····まぁ、個人的にフィーロ君のビキニメイドも見たいから買うけど。


 というかフィーロ君、顔ニヤけてるよ?

 さてはちょっと興味あったな?





「フィーロ君もういいー?開けるよー」


『ちょ、ちょっと待ってよ!は、恥ずかしすぎて、うぅ、や、やっぱり脱ぐから待って!!』


「·····」


 バサッ


「ひゃぁぁぁあっ!!?」



 試着室のカーテンを開けると、萌え萌えメイド服をバッチリ着こなしたフィーロ君がそこに居た。


 しかも私は『サイズ確認するから服だけ着てみて』って言ったはずなのに、頭にはホワイトブリム、腕にはホワイトロンググローブ、足にはホワイトニーソが着けられ、更に付属の靴まで穿いてる始末だ。



「ちょっと確認」


「うひゃぁぁああんっ!?ちょっ!?ソフィちゃんスカート捲らないでっ!!」


「·····姉貴、予定変更、下着屋行くよ」


「りょーかいっ!ちなみにウィッグは必要かい?」


「要らない、逆にこのままが1番可愛い」


「わかるぅ!」


「ううううぅぅぅ····· もうお嫁に行けない·····」



 いやフィーロ君男の子でしょ、というか付き合ってるんだから婿になってるじゃん。


 とりあえず女の子みたいに床にへにゃっと座って落ち込んでるフィーロ君を宥めてあげるとしよう。



「ほらシャッキリしなよ、物凄く可愛いから」


「ほんと?」



 私がフィーロ君に元気づけの言葉を送ると、フィーロ君は目を潤ませながら心配そうな顔で上目遣いで私の事を見てきた。


 うん、もう無理。



「ちょっといい?私も中入る」


「えっちょっ、何するの!?」


「何ってナニ」


「はーいソフィたんそこまでよー」


「あ、姉貴っ!?離してっ!私は可愛いフィーロ君と一緒に萌え萌えキュンするんだぁぁぁあっ!!うっ!きゅうっ·····」


「た、助かった·····」



 更衣室で超絶美男の娘のメイドちゃんと萌え萌えキュン(意味深)しようとした私は、怖いお姉さんに絞め落とされて気絶してしまった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「·····フィーロ君の性癖拗らせたの、絶対私のせいだよね?だってTSFした元男が·····ってよくある展開だし、それにずっと女の子ばっかりの中に1人だけ男の子だったから多分····· まぁ私にとってはプラスだからいいけどね!はぁ、早く帰ってメイドフィーロ君と萌え萌えキュン(意味深)したいハァハァ·····」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「·····女の子の格好に憧れて悪い?」


名前:藤石 穂乃花

ひと言コメント

「いやーここまで素で女装が似合う男の子がいるとはねぇ····· 死ぬ前にいいもん見れたわ〜、お姉ちゃん幸せだぞ〜」



名前:藤石 辰砂

ひと言コメント

「ちょ、陽暦、それは流石に····· まぁいいか」


名前:明星 陽暦

ひと言コメント

「どうせなら凄いの買っちゃおっと」


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