爆買い異世界人っ!
秋葉原にある超巨大家電量販店にやって来た私は、早速爆買いを初めていた。
「えーっと、炊飯器は····· とりあえず1番高いやつ買おっと」
「炊飯器?」
「お米を炊く電子調理器だよ、今ウチのご飯は全部かまどで炊いてるから、これ一つでかなり楽になると思うよ」
「す、凄い·····」
この時私は全然気がついてないけど、私たちの会話を聞いた周囲の客が(子供がかまどでご飯を炊くってどんな家庭だ!?)と思い唖然としていたりする。
まぁ私たちはそんな事知らないので買い物を続行していた。
とりあえず炊飯器は決まったから次は·····
冷蔵庫はこの場でお持ち帰り不可能、洗濯機&乾燥機も無理、テレビは·····小さめだったらギリOKなのか、よし次はテレビを買うとしようっ!
「んじゃフィーロ君テレビ売り場に行くよっ!」
「はーい」
「·····所で姉貴は?」
「なんか『おもちゃ売り場に居るから終わったら呼んで』って言ってたよ」
「·····自由人め」
とりあえず姉貴は無視して、私たちはテレビ売り場へと向かっていった。
◇
その後、小型のテレビやノートパソコンやデスクトップパソコンを買った私たちは、今回のメインであるおもちゃ売り場へとやって来ていた。
「さてと、とりあえず〇イッチは·····8台にしておこっと、ソフトもその分買って····· とりあえずバケモリと〇ンハンとアレとコレとソレと····· うーん····· ギャルゲーっぽいのどうしよ····· 私の分だけ買おっと、あとは····· あぁ全員でできる乱闘ゲーとカートゲームと双六電鉄と土管配管工は必須でしょ?あとは稲作もしよっかな、あー!ド〇クエ最新作出てる!?マジで!?」
「そ、ソフィちゃん、流石に買いすぎじゃない·····?」
「いいのいいの!あればあるほど良いから!」
とりあえずゲーム機コーナーに売ってた某有名メーカーのゲーム機をなかよし組+余りで8台分買って、更に私が好きなゲームとみんなでワイワイできるゲームを8台分カゴにぶち込んでいった。
ちなみにゲーム機本体の方はそのままでは売ってなくて、引き換え券みたいなのを取って買うタイプだったから8枚貰った。
流石に発売からしばらく経ってるから普通に買えそうだ。
もう初日は酷いもんだったよ、取り合いというより殺し合いってレベルだったもん。
「·····あっ!えっ、こっちも!?5も売ってるん!?」
「5?」
「こっちもコッチと対を成す世界に誇るゲーム機のひとつだよ!マジで?これ買えちゃうの!?」
なんと私が死ぬ数ヶ月前くらいに発売されて話題になっていたゲーム機が普通に売っていた。
おひとり様1個限定だったけど、フィーロ君と合わせて2個買うことにした。
ついでに辰砂と陽暦さんの交際祝いという事で1台プレゼントしてあげる事にした。
あとこの2人にも買ってもらって計4台、行方不明の姉貴を無理やり連れてきて5台確保することに成功した。
ちなみに姉貴はもう持ってるらしいので、異世界送りになるのは4台になりそうだ。
交代しながらやれば、私たちなかよし組7人でも充分遊べるだろう。
なんなら私が魔法でコピーしちゃえばいいし。
「·····えっ、ソフト少なっ」
「おいおい、ソフィたん忘れたのかい?コイツは発売されてからまだ新しいのよぉ?そりゃソフトの数も少ないに決まってるじゃん」
「あぁ····· やっぱり2台でいいや····· 辰砂たちには1台プレゼントするから計3台で·····」
「あっ、ソフィちゃんが露骨に萎えてる·····」
だって私の乙女心と少年心をくすぐるゲームがあんまり無かったもん·····
しかも向こうと比べて大人向けなハードな物が多めだし、みんなハードなのはそんな好きじゃないっぽいからあんまりなぁ·····
という訳で、4時代の有名なソフトと5の面白そうなのを何個か選んでカゴに入れ·····
「ごめん私の籠いっぱいだからフィーロ君のに入れてもいい?」
「えっ、あっ、いいよ」
「はいありがとー、んじゃ次は3〇S」
「ソフィたん、もう製造停止してるから無いよ」
「ええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!??!?!?」
マジか、私の青春が·····
いや、諦めきれん、後で中古屋行って買うわ。
あんな名作が沢山あったゲームを買わない選択肢は無いっ!!
という訳で、製造が終わった伝説のゲーム機を買うことを誓った私は、その他の作業をやり始めた。
◇
まず私がやり始めたのは、店員さんに無理を言って在庫にあった大きめのディスプレイを持ち帰り用にして貰った。
あとついでにみんなでゲームする用にプロジェクターとスクリーンも買っておいた。
だってゲームはいい画面でやりたいからねっ☆
そんでお次は、お会計の前にちょっとズルい事をしようと思う。
「えーっと、大型家電コーナーはこの辺りっと、さてさて、どれがいいかなぁ」
私が今見ているのは、今日買うのは無理だと悟った冷蔵庫や洗濯機といった大型家電だ。
「うん、やっぱりメーカーオススメの高いやつにしよっと!」
「ほ、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫、壊す訳じゃないから!って訳で·····『アナライズ』」
私はかなりお高い高機能冷蔵庫を魔法でスキャンして、その中身の構造や基盤の仕組み、プログラムなんかを片っ端から『アカシックレコード』に記録していった。
そしてそのままの勢いでドラム式の洗濯乾燥機にも『アナライズ』を掛け、洗濯機の仕組みもアカシックレコードに記録してしまった。
·····そう、私がやっているのは向こうで魔道具で再現した家電のアップグレードをするため、本物のデータをアカシックレコードに記録しているのだ。
一応私なりのポリシーで『買ったものじゃないと解析してはいけない』ってのはあるんだけど、このふたつはどうしてもサイズ的に買えそうに無いので諦めたのだ。
臨機応変に対応する私はできる女なのよ!!
そしてついでに色々な家電類を追加で買ったり、電球を買い物かごに入れた私は、ようやくお会計をすることにした。
◇
「ふんっぬぬぬぬっ!!!」
「ソフィちゃん、腰ダメになるよ?」
「だいっ!じょうぶっ!!『身体強化』っ!『物質強化』っ!」
どうも私は爆買いしすぎたみたいで、荷物を運ぶのにめちゃくちゃ苦労していた。
だって買いすぎて店員さんの顔が引き攣るぐらいの値段になってたし、現金一括払いで札束を出して引き攣りが限界になって『ふひっ』って変な笑いを漏らすくらいだったし、最後にはレジからレシートが延々と出続けて途中でレシートが切れたのを見て私も店員さんも爆笑していたくらいだ。
私もこんな長いレシート初めて見たわ。
「·····1台だけ台車借りれて良かった」
「ふーっ、ふーっ、フィーロ君、羨ま·····」
ちなみにあんまりにも多すぎてお店が搬入用っぽいデカい台車を貸してくれた。
一応近くに車を停めてるって嘘ついたから貸して貰えたんだけど、普通に乗り切らなかったから余りは私が持って運ぶ事にしたのだ。
「手伝って貰ったら?」
「いや、自分で頑張るっ!」
私が持ってる荷物は、ゲーム機10台とソフト沢山、ノートパソコン、LED電球とかの小物類、あとフィーロ君が趣味で買ったけど持ちきれなかったプラモデルが何個か、そしてゲーム機用の周辺機器がめちゃくちゃ大量だ。
なんなら手に持ちきれなくて紐で縛って背中に背負ってる物もあるくらいだ。
そんだけ大量の荷物を、怪しまれないよう裏路地で収納するため私は全部持って移動しているのだ。
「はふぅ、肉体強化あって良かった····· なかったらマイクくらいしか持てないから·····」
「えっ?でもさっき普通に」
「ソフィたんは昭和のアイドルかっ!(こういうネタだよフィーロたん)」
「あっはい、分かりました」
くっそー····· フィーロ君にネタが伝わらなかったし、姉貴に解説されちゃった·····
屈辱だ!くっ殺せっ!
「にしても、持ちにくいっ!!」
「いやそりゃそうだろ、姉貴手伝おうか?」
「情け無用っ!」
辰砂が救いの手を差し伸べてくれたが、私は自分で運びたいから断った。
お前は最新ゲーム機を持ってルンルンしてる彼女さんの手でも握っとけ。
「あーーーー重いっ!!!」
なんてグチグチ言いながらも、肉体自体は巨岩を持ち上げられるくらい強化してるので軽々運びながら、お店の外へと向かった。
ちなみに、先日ネットで話題になった『浅草で凄いマジックを披露した銀髪少女』の続報?として『秋葉原に現れた怪力少女』という物が拡散されるくらい注目されていたが、私は全然気がついていなかった。
というか今更だけど見た目は普通の女の子が大量の荷物を運んでたら普通に目立つのになんで気が付かなかったんだろうか、私は。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「はぁ買った買った!帰ってみんなでゲーム····· やべ、ルータとかネット関連機器買ってないわ、流石に異世界で通信は無理だけどローカル通信出来るような環境整えとかなきゃなのに!ちょっと追加で買ってくる!」
名前:フィーロ
ひと言コメント
「プラモデル作るの楽しみだなぁ、あとみんなでゲームするのも楽しみだし、1人プレイするのも楽しそう····· あぁやる事が沢山だ」
名前:藤石 辰砂
ひと言コメント
「姉貴、見た目は普通の体型なのにあんだけの荷物を運べんのかよ····· というか素で冷蔵庫持ち上げて下に入った小銭取るってパワー凄すぎだろ」
名前:明星 陽暦
ひと言コメント
「ふふふん♪ ふふふん♪ 帰って新しいゲームしよっと〜♪」
名前:藤石 穂乃花
ひと言コメント
「いやー、まさかこんな拡散されるとは思ってなかったわぁ、久しぶりに万バズしたわぁ!!」




