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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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生まれ変わっても家族に変わりはない



 とりあえず姉貴との喧嘩に初めて勝てた私は、満足気に母さんが出してくれたケーキをさっき取り合いになった星核合金製の短剣で切り分けてパクッと頬張っていた。


 ちなみにフィーロ君はケーキの虜になってモグモグと幸せそうな顔で食べていてすごく可愛かった。



 あぁ可愛い、永遠に見てられるわぁ·····



「フィーロ君と本当に仲がいいんだね賢人、やっと彼氏が出来てお母さん嬉しいよ」


「母さん順応早すぎない?一応息子がTSしたんだよ?あと異世界転生もしてるんだけど·····」


「だって賢人は賢人、私の大切な子供に、大事な家族ということに変わりはないからね」


「あとあの絡み方は賢人しか有り得ないし?」


「まっ、それもそっか!」



 女の子になった事実は変わらないし、恋人を連れてきたのも事実だからあんま関係ないね!


 姉貴は後で殴る。




「いやいやいや、状況がうまく把握しきれてないのは俺だけか?というか賢人お前元男のクセに女子っぽ過ぎないか?」


「だって向こうで15年も女の子として暮らしてたから、そりゃこうもなるよ」


「お義父さん、ソフィちゃんは僕が会った時からあんな感じで、男っぽかったところは見た事ないですよ·····多分産まれた時からもうこんな感じだったんじゃないかと·····」



 大正解、正確には産まれる前にめちゃくちゃ努力しまくったのが原因ね。


 ほんと大変だったのよ?女の子になるの。


 日本語だとちょっと男っぽい喋り方になっちゃう事もあるけど、統一人類語だと完全に女の子の喋り方しかできないからね?



「これでも一応15年は女やってきたからね、喋り方くらい覚えたよ」


「まぁ、粗雑な性格の女の子って感じでちゃんとした女の子の喋り方はしたの見た事ないですけど·····」


「ちょっ!?言わないでよフィーロ君っ!黙ってたんだから!」


「黙ってないからバレバレだったぞ?もうちょっとちゃんと女の子らしい喋り方は出来ないのか?」



 うーん·····

 それはちょっと難しいかも·····


 まぁやってみるだけ価値はあるか。



「こんな感じですか?お父さん、ちゃんと女の子らしくしてみたつもりなんですが·····」


「今すぐやめろぉ!気持ち悪ぅい!!」


「あらあらお姉様、何を仰っているんですか?ちゃんと女の子してるだけでしょう?」


「·····ソフィちゃん、もうやめて、なんか、寒気がするから····· いつも通りでいいから、僕はそれが好きだから·····」


「·····ぴえん」



 やっぱり女の子に向いてないんだぁ·····



「私としては別に普段の喋り方も十分女の子だと思うんだけど?」


「か、母さんっ!」


「私は賢人がどんな姿になっても元気で居てくれるだけでいいの、だから早く孫の顔を見せなさい?」


「はいさっ!·····ま、まぁ、そうは言ったけど、まだ未定だったり·····」


「って事はもうヤッた?夜の格闘技しちゃった?【削除済み】しちゃった?」


「姉貴は家族の前で大声で聞くな!·····まぁしたけど」


「「「おおっ!?」」」



 な、なんで家族の前でそういう話をしなきゃいけないのよ·····


 平気でビーチで全裸になれる私でも家族の前でそういう話をするのは流石に恥ずかしいわよ·····



「ちょっとじっくり感想を」


「後で」


「えー?」


「あ と で」


「ちぇー」



「まぁ何にせよ、賢人が無事で幸せそうで良かった」

「前にあった時は辛そうな顔してたものね、会社辞めれてよかったじゃない」


「んへへ、父さんありがと、仕事は····· まぁ辞めれて良かったよ、結構辛かったし·····」





 その後はちょいちょい話をしながら、私たちはケーキやチョコを食べたりして久しぶの家族団欒を楽しんだ。





「あっそうだ、お土産まだあるから渡しておくよ」


「おっ?金?それともミスリル?アダマンタイト?オリハルコン?」


「あーはいはいそれは後で、それより先にこっちを渡しとくよ」



 そう言うと私はインベントリからあるものを取り出した。



「·····スマホか?」


「ちょっと違うかなぁ、これは私が作った魔法で動くスマホで、一応中で魔力を無限に生み出す仕組みが組み込まれてるから半永久的に動くと思うよ」


「あっ、もしかして魔物の必要最低限の臓器と魔石を組み込んだ生体魔力発生デバイス的な?」


「そんな深淵のアイディアじゃないわい、私の賢者の石のコピーよ」


「えっ賢者の石ってあの!?金を作れたり全ての病気を治せちゃうアレ!?じゃあ·····」

「違うけど大体あってるよ、本質は無限に魔力を生み出す魔力永久機関だよ」


「はへぇ····· すごぉ·····」


「まぁ何にせよ、これを使えば異世界に居る私にも連絡ができるから使ってね、あと異世界の景色が気になるなら写真フォルダーに何枚か入れてあるから見てみてね」


「おっ、それは見てみたいな」



 おっと早速食いついた。


 確かインストールしておいた写真はフシ町の景色、魔法学園都市の景色、魔物の群れの写真、後はその他色々だったはず。



「一応表示される文字は日本語にしておいたのと、1部の魔法を使えるようにするアプリは使えなくしてあるよ、だから基本機能としてはこっちのスマホと一緒ね」


「凄い····· 本当に異世界の景色だ····· けど、案外普通のヨーロッパっぽい?」


「まぁ私もビックリしたよ、だってもっとこう異世界してるのかと思ったけど意外と普通だったし·····」


「逆に僕の方がこっちに来てから驚きましたよ、物凄く発展していましたから····· ソフィちゃんがこんな凄い世界から来ていたなんて思っていませんでした」


「あー確かに、高度に発展した科学は魔法と変わらないって言うからねぇ」


「いや姉貴、逆もまた然りだよ?かなり高レベルの魔法だと科学みたいになってくるよ」


「例えば?」


「例えばって言われても····· 自作の超遠距離狙撃魔法のシステムを組んだりする時?」


「へぇ····· 行ってみたいなぁ異世界」



 魔法ってもっと魔法っぽいと思ったけど、結構アレンジできるからなぁ·····


 実は魔法を使える人だったら、私じゃなくても多少なら魔法をいじって新しい魔法を作れたりするから、RPGゲームの魔法を想定してると違和感を覚えると思う。


 まぁ魔法の話はいいから、ほかの話をしよう。


 というかフィーロ君と両親の話にめちゃくちゃ加わりたい。



「はい、もうビックリしましたよ、僕たちの世界で1番高い建物は王城で150Yvしかないんですから」


「·····その150の後はなんて言ったんだ?」


「えっ?あっ····· ええと、150Yvは大きさの単位で、えっと」


「フィーロ君はわかんないだろうから私が説明するよ、Yvはフィーロ君も言った通り私の世界の大きさの単位で、5Yvで1mくらいだね、つまり150Yvだから30mくらいってこと」


「ありがとうソフィちゃん····· 僕言葉だけしか知らないから単位とかうまく表せられなくて·····」


「いいのいいの、そこら辺難しいからね」


「いやー私もほんとこの単位覚えるの苦労したよ·····」



 ちなみに向こうでcmの単位を求めたのは本当に大変だった。


 まず私の髪の毛を引っこ抜いて、涙目になりながらもそれを20本引っこ抜いて集め、魔法で髪の毛を操りながら10本の束を5個作り、これをなかよし組のみんなとか10人分集めて平均値を取って1mmの標本を作ってそこから求めだしたんだもん·····


 髪の毛の幅が0.1mm前後って覚えといて良かったわほんと。



 ちなみにさっき買ったノギスで測ってみたらほとんど誤差なしだったよ!!



「僕は知ってる中で1番高い建物は王城しか知らなかったので、こっちに来たら物凄く高い建物が沢山あって本当に驚きました」


「だろうな、特にあのタワーはすごいだろう?何せ600m以上あるからな」


「えっ、そ、そんなに高いんだ·····」


「あっ、フィーロ君明日登ってみる?」


「いいの!?」


「もちろん!」


「やった!」


「賢人、あのタワーは登るのかなり高いぞ?お金は大丈夫なのか?というかどうやって集めたんだ?」



 うげっ·····


 聞かれたくないこと聞かれた·····



「その〜····· ちょ〜っと表に出せないようなお金をこっそりと·····」


「賢人、犯罪行為はダメだそ」


「い、いや!等価交換だから!悪い宗教団体のお金を全部奪ってきて、代わり金庫の中ミッチミチになるサイズのダイヤモンド詰めてきたから!!」


「うわぁ賢人エグいことするねぇ····· 羨ましい·····」


「姉貴は金とオリハルコンとアダマンタイトとミスリルを1kgインゴットで渡すから黙ってて」


「わーーーーい!!すげーーー!!本物の魔法金属だあぁぁああっ!!」


「穂乃花、流石に近所迷惑になるから静かにして?」


「『防音結界』っと、これで大丈夫!外に音は漏れないよっ!」



 あんまりにも姉貴が騒ぐもんだから、つい遮音結界を展開しちゃった☆



「まぁお金にしたら金庫サイズの単結晶ダイヤモンドだから数億倍以上になってるから大丈夫だと思うよ、絶対換金出来ないと思うけどね、それに盗難被害を出せないかなりヤバいお金を貰ってきたから大丈夫、私は捕まらないし証拠も残してないから向こうも探しに来れないよ!それに····· 私なら星くらい簡単に壊せる力もあるし」


「·····改めて思うが、うちの息子、変わったなぁ」


「そこも含めて家族よ?」


「うへへへへへへへへへへへ····· 金はいいぞぉ····· ミスリル軽いねぇ····· アダマンタイトは重いし硬いねぇ····· オリハルコンはキラッキラしてるし····· サイコォォオオオオッ!!」



「·····僕なんか疎外感」



 あっごめんねフィーロ君、後でたっぷり構ってあげるから。


名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「まだ数千万円はあるけど、どっかで資金調達出来るようにしたいなぁ····· どうしよっかな」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「ソフィちゃんの家族、ちょっと変だけど面白い人達で話してて飽きないなぁ····· 少し疲れるけど」

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