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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第四章 TS賢者は世界を往くっ!
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日本で買っておきたい物っ!


 浅草寺で参拝した私たちは、浅草周辺にあった良さげな喫茶店に入って軽食を食べながら作戦会議をしていた。



「えっと、一応交際と結婚の報告に行くからお土産は必要だよね?」


「うんうん、今ちょっと調べるね」



 今探しているのは、結婚の挨拶に行く時に必要になるお土産についてだ。


 ちなみにマギ・スマートフォンにインターネット接続機能は搭載したから、私は既に買ったばかりのスマホは使っていない。


 だって充電めんどくさいんだもん。



「おっ、なになに····· 和菓子でも洋菓子でも良い、できれば····· 今回はフィーロ君の出身地の名産品が良いってさ、フシ町ってなんか名産品あったっけ?」


「魔鋼とか魔結晶?」


「うーん····· 食べ物の方がいいんだけど、フシ町ってそういうの特に無いよね?」


「うん····· アルムちゃんの実家のお店が特産品で何か名物を作ろうとしたけど石しか無くてどうしようも無かったって言ってたくらいだし」


「あー言ってたねそれ、結局頓挫したんだ」


「そうらしいよ」



 うーん、困った·····


 フシ町の名産品がないなら何にしよっかな·····



 よし、アレに頼るか。



「フィーロ君、いい場所を思いついたから行ってみない?」


「どこどこ?」


「日本の交通の中心地、東京駅だよ」



 私の予想だと、東京駅ならお土産っぽい高級品な物が沢山あるはずだ。


 それなら私の前の両親でも満足してくれるだろう。



「·····もしかして、さっき乗ったアレのすんごいヤツがあるって言ってた場所!?行きたい行きたい!今すぐ行こうよ!!」


「んにゃ、もうちょい計画練るよ」


「えぇー·····」

「·····というか今日は乗らないからね?遅くなっちゃうからまた今度で」



 次に決めるのは、向こうの世界じゃ作れなくて困っていた物を仕入れる事だ。



 例えば医薬品。


 これに関しては、私だったら魔法で似たような物は作れるけど、魔法に頼りきった超高性能なパチモンでしかないから、出来れば本物が欲しかったのだ。


 今のところ頭痛薬や胃腸薬でさえ成分が分からなくて作れてなくて治癒魔法に頼ってるから、医学的に治せる薬を確保しておきたいって訳だ。


 それに本物がひとつあれば成分を分析して化合物を魔法で合成した99.999%本物の薬が作れるのだ。

 もはや作ると言うより複製の領域だけど、そこはまぁご愛嬌って事で。



 お次は電化製品。


 さすがの私でも魔法に頼らない回路基盤とかそういうのはつくれないから、やっぱり本物をバラして構造を把握しておきたいのだ。



 そして最後は菌類。


 ぶっちゃけ持ち込みたくないけど、未だにそれっぽいモノしか見つかってない『麹』とかそういう有益な細菌類を発見出来てないから是非欲しい。

 まぁ絶対売ってないだろうから、後で遠隔操作でちょっと菌を貰う予定だ。


 ちなみに郷美さんが探して味噌とか作ってたけど、普通に腐って泣いてた。



 んでそろそろ私も成人してお酒が飲める年齢だから、本格的に日本酒が欲しいから作ってしまおうという考えだ。


 あっ、ちなみに私の世界は酒造法とかほとんどないから作ってもOKだけど、読者の人が作ると基本的に捕まるから気をつけてねっ☆


 まぁ私の世界にも密造酒に関する法律はあるっちゃあるんだけど、無許可で売るなってくらいで家で飲む分には問題ないからねっ☆



「大体こんな感じで、あとは····· 別にタバコは要らないなぁ、あっ、アレなアレ買わなきゃ」


「アレなアレ?」


「夜のアレ」


「あぁ·····」


「ん?いや、ダメだわ買えないわ·····」


「どうしたの?」


「いやね?そういうものって18歳にならないと買えないのよね」


「·····僕達まだ15歳だよ?」


「だからアウトってわけ」



 さて困ったぞ?


 今回こっちに来た目的のひとつが丸つぶれした。


 よく考えたら分かったことなのにド忘れしてたわ、私たちまだ15歳だったわ。

 見た目も年齢相応だからそもそも入れないし買えないのよね·····



 ん?まてよ?



「えっと、あったあった、コレだ」


「なにそれ?」


「んふふ、秘密の魔導具、そいっ!」



 私はお遊びで作っていた懐中時計型の魔導具の針を時計回りに5回ほど回した。


 すると視界がどんどん高くなり、服がどんどんキツく····· あっヤバいかも?



 いや大丈夫だったわ、20歳の体になっても胸ぜんっぜん成長してないから服入ったわ、ゆったりしたロングワンピースとスカートにしといて正解だったわ。



「·····やっぱりダメだわ、この魔導具壊れてる」


「·····っ!か、可愛い·····!」


「んひゃっ!?な、何!?」


「成長したソフィちゃん可愛い·····」


「あ、ありがと·····」



 そう、この魔導具は使用者の年齢を時計の針を回転させた分だけ変動させる素敵な魔導具なのだ!


 実際には『○○族なりきりセット』の魔改造版で、その人の見た目を変化させるというアイテム·····なんだけど、成長した姿はアカシックレコードの過去の記録と他者の記録を参照して平均値を取ったり色々して作り出した偽物だ。



 だから、成長後のこの貧乳は嘘の姿であり、5年後にはアルムちゃんを超えるZZZカップの爆乳になっているはずなのだ!!


 いや、なってる!!絶対大きくなってる!!アカシックレコードの予想なんか絶対当たらんよ!!



「まぁいいや、これで一応成人向けのお店にも入れるから大丈夫だよ!」


「·····僕は?」


「あっ····· まぁ、うん、やっぱりやめておくかな」



 私は時計の針を逆方向に5回まわして姿を元通りにしておいた。



「やっぱりこの体の方がしっくりするなぁ」


「僕もそう思うよ」


「んふふ、だって成長したら今のフィーロ君の身長抜いちゃうもんね」


「·····うん」



 今のフィーロ君の身長は153cmとこの歳にしては結構小さめで、私の身長はフィーロ君にちょっと劣る151.2cmくらいだ。


 どっちも日本の平均身長に届かないのは、私たちが異世界出身だからかもしれない。


 まぁフィーロ君はショタ化遺伝子のせいだろうけどね!私はそういうのないから、あと5年で高身長で爆乳の綺麗なお姉さんになるよ!!絶対なるから!!ぜっっっったいだからね!!



 なお、神族になると成長が止まるというのは2人とも知らないのだが、言わぬが仏というものだろう。


 ソフィに関してはこの世界では本当に仏になっていたが、知らないのならそれで良い、世の中には知らない方がいい事もあるのだ。





「とりあえずアダルト用品は諦めて、生理用品とかそういうエチケット系の物は買いたいな」


「僕は····· その、避妊の·····」


「あー、必須かもね、まぁ私は大丈夫だよ?」


「うん、知ってるけど気になってて·····」


「あっちの世界のはガバガバだもんね」



 おっと、ちょっとカメラ回すの早かったかな?


 んじゃもうちょいカットで!





 とりあえず下世話な話は終わったから、真面目な作戦会議を再開した。



「ソフィちゃんってこっちの世界だと死んでるんだよね?」


「まぁ、肉体だけはね」


「そっか、じゃあ····· 誰か死んだ時ってお土産みたいなのって必要なのかな?」


「わかんない、だって私が死んだから私のためにお土産ってのも変でしょ?」


「まぁ、うーん·····」



 香典は葬式の時のヤツだから違うし、かといってお土産を渡す訳にもいかない。


 さて困ったぞ?



 ちなみに2人は気がついていないが、隣のテーブルに座っていた客が2人の会話が耳に入って意味がわからず『なんかゲームの話してるのかな?』とか思っていたりする。



「·····あっ、別に何か持っていくのが正解なんじゃなくて持っていかないのが正解なのか」


「ん?どういうこと?」


「いや、だって思いつかないし·····」


「うーん、一応交際の挨拶のお土産あるからそれと一緒ってことでいいんじゃないかな?」


「だね、そうしよっか」



 という訳でお土産はまとめて東京駅で買う事にして、私たちは美味しい天丼を食べ進めていった。





 さて、のんびりしすぎた。


 お店を出た時刻は18時、東京駅に到着したのが数秒後なんだけど、前世の実家への到着は19時半予定だったんだけど、現在時刻は19時半だ。


 ·····フィーロ君の鉄オタが止まらくなって、新幹線ホームに入場して電車見てたらこの時間になっちゃったのよ。

 ホント大変だったわ·····


 ちなみにこの時間にした理由は私の前の家族が全員揃ってご飯を食べ終え家族団欒をする辺りだからだ。



 って事で、多分全員揃ってる時間に行くのが1番いいだろうとなってその時間にしたのだ。



「えっと、あーもうコレでいいや!超高級チョコの一番いいやつ!」


「うわぁ、凄い····· 宝石箱みたい·····」


「まぁ1粒で数百円する高級チョコだもん、じゃあこれお願いします」


「かしこまりました、少々お待ち下さい」



 さてとお土産は買えたから、他にも買える物を買っておきたい。


 まずは駅構内にある薬局だ。


 ここになら生理用品とかもあるでしょ!



「よし、13番お願いね!」


『任された!例の時計は····· インベントリの中ね了解っ!』


「はいはいお願いね!」



 とりあえず移動時間が惜しいから、この世界で裏工作や校長先生の補助をしていた13番目の私に頼んで必要なものを買ってもらうことにした。


 まぁ意識は共有してるから自作自演の1人芝居なんだけどねっ☆



「はい、お待たせしました、溶けやすい商品となっておりますのでお気を付け下さい」


「分かりました、ありがとうございます!」



 そんで巨大な化粧箱か宝石箱かと見間違うような巨大なチョコの箱を受け取ると、フィーロ君と一緒に急いで駅ビルの外へと向かっていった。


 もちろん東京駅なのに電車を使わず空を飛んで移動するためだ。


 ちなみにフィーロ君に電車で行かないの?ってすんごい文句言われた。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ちょっとのんびりしすぎた!急がなきゃ!!」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「ご、ごめん電車見すぎちゃった····· ·····成長したソフィちゃん、大人っぽくて可愛かったなぁ」


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